三日坊主とも言いますから、多分明日は1話になると思いますが上げれたら上げようと思います。
長い長い実家での挨拶周りを終えたころには、残念なことに冬休みも終わっていた。
唯一良かったことと言えば、仕事の話が一つもなかったことぐらいなものだ。
「……それにしても、クローディアが用があると言っていましたが何でしょうね?」
冬休み明け早々に生徒会長室に呼び出された私と総ちゃん。
私がここに来るのは総ちゃんたちを迎えに行くという仕事をクローディアに任せれて以来、つまり約1年ほどここには来ていない。
「……お待たせしました。」
何故か少しお疲れの様子のクローディア。
若干だが、肩で息をしていて顔を少しだけ青ざめている。
「…大丈夫?」
「えぇ、少し問題が起きていただけなので…」
後に分かったことなのだが、クローディアがここまで疲れていた原因は一ノ瀬先輩と透の仕業らしい。
何でもあのふたり、冬休み明け早々に訓練室を2つも破壊してみせたらしい。
「…それで話ってなんですか?」
総ちゃんはいつも通り金平糖を食べている。
そんな総ちゃんとは対象的に、クローディアは真剣な面持ちで話し始めた。
「………2人に、私のチームメンバーとして獅鷲星武祭に出て欲しいんです」
「えぇ、いいですよ。琴音もいいですよね?」
「うん、クローディアの頼みなら断る理由無いし。」
「……そんな簡単にいいんですか?琴音たちなら、他の人と組んだほうが確実に優勝出来るんですよ?」
私たちが即決したことが不思議だったのか、クローディアは逆に焦っている。
だが、私たちからしたらわざわざ誘ってくれたクローディアのことを断ってまで組む相手もいない。
「…ところで、他のメンバーは?」
「今のところ声を掛けさせてもらったのは、ユリスと紗夜さんと綺凛ちゃん。あとは…………天霧くんです」
「…そっか。それじゃあ、正式に決まり次第教えてくれるかな?」
「えぇ、わかりました。」
それだけ言って、私と総ちゃんは生徒会長室を出た。
(……獅鷲星武祭か。けど、私と総ちゃん入れて7人。確か試合は5人しか出れないから2人は補欠か。あのメンバーだと実力の釣り合い考えて私と総ちゃんが控えかな。)
なんてことを考えながら、私は教室へと向かった。
ガヤガヤ
教室は冬休み明けということもあって、みんなの話し声で埋め尽くされていた。
(……みんなさぞ楽しい冬休みを過ごしたんだね……)
周りから聞こえてくるのは、楽しそうな思い出ばかり。きっとわざわざ帰省してまで地獄を見たのは私だけなのだろう…。
「どうしたんだ東雲。そんなこの世の終わりのような顔をして」
「あ、ユリス。いや、みんな楽しい冬休みを過ごしたんだなぁって思って」
実際、私の冬休みもユリスの方に行っていれば楽しい思い出が出来たの"かも"しれないけど現実は地獄のような日々だった。
「そ、そうか。」
ユリスは私の表情から何かを察したらしく、私から目を逸らし前を向き直してしまった。
それから、何人かのクラスメートにも話しかけられたがみんなユリスのように同情した目で私を見た後自分の席に着いてしまい数分後には入ってきた時の喧騒が嘘のように静かになっていた。
(……どうしたんだろ?まぁ過ごしやすくていいけど)
私好みの静かさが保たれたのは、ほんの数分の事だった。
「やぁ、久しぶり琴音!」
……例の彼の登場である。
「………おはよ」
大体の人はこれで全てを察したが如く自分の席に着いてくれていたのだが……それで引かないのがこの方。
「どうしたの?元気ないね」
「……ちょっとね」
「そっか。何かあったら相談乗るよ?」
「うん、大丈夫。」
幾らお人好しが過ぎる彼でもこう言ってしまえば何も言えないだろう。
案の定、彼も夜吹くんの元へと逃げるようにして話しかけにいった。
「…相変わらずですね。琴音」
クローディアはいつの間にか席に着いており、先ほどよりも顔色も良くかなり体調は良くなったようだ。
「………苦手なんだもん。」
彼に悪気があろうがなかろうが、私にとって男性で初めからこちらの内面まで踏み込んで来る人は恐怖もしくは嫌悪の対象でしかない。
確かにある程度話したりして、慣れてくればそれも頼りになるかもしれないが身内以外で一番付き合いの長いであろう一ノ瀬先輩にすら私はそういった相談はしたことが無いし、一ノ瀬先輩も聞こうとはしない。
「……確かに仕方がありませんね。それにしても、あれで彼が人気ある理由がわかりませんね」
クローディアの言う通り、彼の人気はかなりあるらしい。私が知っている限りでもユリスと紗夜ちゃんは彼に好意を寄せている。
私のせいで大分人気が落ちたと夜吹くんが言っていたが、私にそこまでの影響力があるとも思えない。
ただ一つ思い当たる節があるとすれば、冬休み前にやった決闘で新聞部が『叢雲、桜姫の逆鱗に触れる!!』なんていう見出しで新聞を出していたのは記憶にある。
「まぁ、私みたいなのは稀だと思うけどね。私が唯一最初から大丈夫だった男子なんて虎峰くんぐらいだし。」
虎峰くんは私には未だに女子にしか見えない。
むしろ、男子要素がどこにあるのか教えて貰いたいぐらい。
「まぁ琴音はそれでいいんですよ。ところで琴音、学園祭の件でお願いしたいことがあるのですが………」
「学園祭?私に出来ることならやるよ」
「……そうですか。それでは、時期が来たら詳しい説明しますね」
「あ、うん」
私はこの時のクローディアの表情をしっかり見なかったこととしっかり内容を聞かなかったことを後悔することになるがこの時はそんなこと知る由もない。
その日1日、お姫様の機嫌を損ねるなとの指令が学園中に出ていたことを私が知るはずも無かった。
綾斗のアンチについてと、琴音の純星煌式武装についてですが学園祭の話が終わった頃に締め切ろうと思いますので是非参加お願いします。
1話当たりの文字数が少ないとのご指摘を受け、代わりに出せる時は2話投稿にしてみたのですが如何でしょうか?
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