この作品の連投となりますが、詳しい投稿ペースなどはユーザーページに掲載していますので宜しかったら見て下さい。
主人公の卍解について、制限(後々解放)を設けました。1話目の戦闘シーンにて変更してあるので良ければご覧下さい。
昨日、あんな事があったせいで1日中上の空だったということもあって転校生の存在を完全に忘れてた。
転校2日目にして誰も寄せ付けないオーラを放っているまるでお姫様のような彼女の名は…………
「リーゼルタニア王国民第一王女、ユリス=アレクシア・フォン・リースフェルト」
そうそう、ユリス=アレクシア………。ん?
「……普通に人の思考読むのやめてくれないかな?クローディア」
「いえいえ、それ程のことではありませんよ。それに彼女よりもあなたの方が凄かったですよ?」
いや、褒めてないから。
それに、私ってあれよりも酷かったの?
私だって、話しかけられれば答えるしアーネストみたいに剣術の話ならいくらでもするのに…。
「それで昨日の件はどうなりましたか?」
「一応、一ノ瀬先輩に話を聞きに行ったんだけどなんか事情があるみたいだった。箱に関しては一ノ瀬先輩が返しておいてくれるって」
今思い出してもあの時の一ノ瀬先輩の表情は凄かった。嫌悪、怒気とかの負の感情を全部持ち合わせたような。
「そうですか。それで済むといいのですが…。」
「クローディア何か知ってるの?」
私がそう聞くとクローディアは少し顔を俯かせた。
「えぇ、知っているというよりは聞いたのですが。」
クローディアによると、その菅生伸彦という人が序列1位だった頃に何人かの女子生徒が星導館を辞めるということがあったらしい。退学自体は珍しい事じゃないらしいんだけど、その時期は特に多かったらしい。そのうちの1人が一ノ瀬先輩の幼馴染みの人だったらしくその人が星導館をやめた時期と一ノ瀬先輩が序列1位になった時期は殆ど同じだったらしい。
「…けど、その退学とその人が関係あるの?」
「いえ、ただその時期に辞めた女子生徒の知り合いだった人に話を聞いたのですが菅生伸彦からストーカー被害にあっていたというのが共通でした。一ノ瀬先輩の幼馴染みの方も。けれど、全部公になることはなかったそうです。これは推測ですが、菅生家は統合企業財団には及びませんがそれなりに大きな家だそうなので、多分…」
一ノ瀬先輩のあの反応の理由は何となくだけど、わかったし一ノ瀬先輩が私に会うなと言ってくれたことの理由もこれでわかった。
「わざわざそこまで調べてくれてありがと。」
「いえ、我が校のトップには余計な心労は掛けたくありませんのでお気になさらず」
そうは言ってくれるけど、これだけの情報を昨日1日で集めるのはいくらクローディアでも大変だったはず。
……ほんとに私はいい友人に恵まれたよ。
「それでは、また後ほど」
「うん、また後で」
クローディアは自分の席に戻ったので、私は夜吹くんに見つかる前に狸寝入りすることにした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
長い長い1日の授業が終わり、やっと放課後になった。
(そう言えば、ユリスさん?今日1日誰とも話してなかったなぁ)
割と目立つあの容姿は、前を向いて座っているだけでも目に入るので誰かと話していればわかるはずだから多分誰とも話してなかった。
「琴音、一ノ瀬先輩の所へ行かなくていいのですか?」
「そうだね、昨日のお礼も兼ねて少し行ってくるよ」
「えぇ。それでは」
「じゃあね、また明日」
クローディアと別れ、私は一ノ瀬先輩がいるであろう教室へと向かった。
「失礼します。一ノ瀬先輩は……」
と呼ぼうと思ったら今にも人を殺しそうな顔をした先輩がこっちに向かって歩いてきた。
「……悪い、少し場所変えてもいいか?」
「あ、はい。」
先輩は私の手を取り、廊下を早歩きで歩いていった。
「……ここら辺なら大丈夫か」
先輩がようやく止まったのは、中庭だった。
「悪いな、急にこんな所まで連れてきて。」
「いえ、別に拘りは無かったので。それよりもどうかしたんですか?」
「……あの教室だと、お前が奴に鉢合わせる可能性が高かったんだ。昨日、あの箱を奴に返しに行った時に言われたんだ『彼女は僕のものなんだから手を出さないで欲しいな。それとも、あの子のように壊しちゃってもいいのかい?』ってな」
あの子とは、先輩の幼馴染みの人のことだろう。
それに壊しちゃってもいい?ってなに?
「…先輩、もしかしてあの子って先輩の幼馴染みの……。」
「あぁ、なんだ知ってんのか。……そうだよ、俺の幼馴染みの香苗は奴のせいでここでの生活を諦めざるを得なくなったんだよ!」
今回はここで終わります!
次回は多分、一ノ瀬先輩と幼馴染みの人の話になります。
ちなみに、壊されたというのは精神的にであって決して肉体的にではないのであしからず。
新キャラについてのアンケートを現在取っていますので、参加のほどお願いします。
感想(批判なしで)して貰えると嬉しいので、遠慮なくしてください。
それでは次回また。