毎日投稿出来てますね…。
後書きにて、少しお知らせあるので宜しければ最後までご覧ください
それではどうぞ
「姉ちゃんと一緒に出掛けるなんて久しぶりだね」
学園祭の2日目。
初日と同じく総ちゃんと回る予定だったんだけど、総ちゃんは急遽?クラスのほうに引っ張られていってしまった為今日は仕事がないという透と一緒に回ることにした。
「どこか行きたい所はある?」
「うーん…………そうだ!クインヴェール行ってみたい。あそこ、普段じゃ絶対入れないし」
確かに男子禁制?のクインヴェールに入る機会なんて学園祭ぐらいしかないだろうけど。
「……じゃあ、行こっか」
「やった!あの人に会えるかな?姉ちゃんと一緒にライブする人」
「シルヴィ?どうかな、生徒会長だし忙しいんじゃないかな?」
今のところ行った学園の生徒会長さんはかなり暇そうにしてたけど、実際クローディアは忙しいみたいだしあの2人が例外なだけな気がする。
「そっか。とにかく早く行こうよ」
「そんなに急ぐと危ないよ」
私は一応シルヴィにクインヴェールに行くことを伝え、小走りでクインヴェールへ向かう透を追いかけた。
「わぁ、なんか凄いね」
透はクインヴェールの正門に着くなり、そんなことを口走る。
確かにクインヴェールは、ここ六花にある学園の中でも異彩を放つ学園でもある。多分、入学試験の内容に容姿が含まれるのなんて私の知る限りここぐらいだろう。
(………確かにみんな可愛いもんね)
以前、体験入学としてここに来た時も全員の顔立ちの良さには驚かされた記憶がある。
「ほら、姉ちゃん置いていくよ?」
透はいつの間にか、受付を通り抜け学園内に入っていた。
「……いつの間に…。ちょっと待ってて」
私は列に並び、受付を済ませて透の元へ向かった。
「あっ………」
透の元へ向かうと透は5人のクインヴェールの生徒に囲まれていた。
「あ、姉ちゃん〜。こっちこっち」
そんな5人を気にすることもなく、私を見つけて透は手を振ってきた。
「お姉さん?って、あんたは!」
と透が私を呼んだことで、周りにいた5人全員が私の方を向いて目を見開いていた。
「どうも、その子の姉の東雲琴音です……」
「「「「「知ってるよ!」」」」」
息ぴったりで否定されてしまった。
「そ、そっか。」
「それよりも、ライブするんでしょ?楽しみにしているから、精々頑張るのね」
そう言うと、5人組の方々(ルサールカ)は私が来た方とは反対側に歩いていった。
「何だったんだろ、あの人たち」
「さ、さぁ?」
六花に来て以来、初めてとも思えるほど対抗心を燃やされていたような気がしたのは言うまでもないだろう。
「透こそ、何してたの?」
「うーんとね、姉ちゃん待ってたらあの人たちに話しかけられて案内してくれるって言ってたんだけど何か行っちゃった。」
透相手にナンパとは…。
年下が好きなのだろうか。
「それよりも、姉ちゃんあの人ずっとこっち見てるよ?」
そう言って透が指差した先に居たのは、ここクインヴェールの理事長でもあるペトラさん。
「あっ、ペトラさん」
「お久しぶりね、琴音ちゃん。」
会ったのは暗部の時以来だが、あの時とは比べ物にならないくらい顔色が良かった。
「あら、そちらの方は?もしかして……」
「想像されてるようなものじゃないですよ。弟の透です」
「どうも。東雲透です」
「あら、お姉ちゃんに似てとても可愛らしい顔立ちね」
ペトラさんは透が私の弟と分かるなり、とても嬉しそうな顔に変わった。
「そうそう、シルヴィが貴女が居たら呼んできて欲しいって。本当はあの子が迎えに来たかったらしいんだけど、あの子が出てきちゃうとね。」
ペトラさんの言う通り、シルヴィがこんな所に出てきてしまったら大変なことになるだろう。
「わざわざありがとうございます。生徒会長室でいいんですか?」
「えぇ、場所はわかるかしら?」
「以前来た時に行ってますから、大丈夫です。」
「そう。それなら大丈夫ね。ライブ楽しみにしているわ」
ペトラさんも最後にそれを言って、また理事長室の方へと戻っていった。
(………もう慣れた……、多分)
「姉ちゃん、早く行こうよ。何かこの辺人多いしさ」
透は落ち込みかけている私の手を取って歩き出した。
確かに透の言う通り、ここだけ人口密度がおかしい。
(………誰か居たのかな?)
それが自分の事だと私が気付くにはまだ時間がかかりそうである。
コンコンッ
「はーい」
「東雲琴音です。入っても…………」
バタン
「琴音〜!!」
ドアが開くなり、私にタックルをかましてくるシルヴィ。
もし透がドアの前に立っていたらどうしたのだろうか。
「……ケホッ、シルヴィ……ちょっと重いかも…」
シルヴィは今、私のお腹の上に馬乗り状態である。
流石にお腹に力を入れていない状態で人が1人乗っかっているのは厳しいものがある。
「……あっ、ごめん」
シルヴィは現状に気がついたらしく、すぐにどいてくれた。
「姉ちゃん、大丈夫?」
丁度私の真横に立っていた透は無傷で、倒れている私に手を差し出してくれた。
「………姉ちゃん?……ってことは、君が琴音の弟くん!?」
再びテンションが天元突破したシルヴィ。
流石の透も若干引き気味である。
「あ、はい。弟の東雲透です……」
「そっかぁ、君が弟くんだったのかぁ。私は琴音の親友のシルヴィア・リューネハイム。よろしくね」
「は、はぁ。よろしくお願いします。」
「さ、さっ。入って」
シルヴィは倒れている私の手を引っ張って起こすと、部屋の中に入るように促した。
「失礼します。」
私と透はシルヴィに促されるまま、来賓用?のソファに座った。
「ありがとね、わざわざうちの学園まで来てくれて」
「ううん、一応知り合いがいる学園は全部回ろうと思ってたし。それに一度普通に来てみたかったから」
今まで2度、クインヴェールに訪れたことがあるがその2度ともある意味普通じゃなかったため、今回学園祭とはいえ普通に来れたことは少し嬉しかった。
「そっか。琴音なら何時でも大歓迎だけどね!それよりも、ここに来るまでに誰かにいちゃもん付けられなかった?」
何故シルヴィがその事を知っているのだろうかとは思ったけど、心当たりはあったのでそのまま伝えることにした。
「いちゃもんって言うか、対抗心剥き出しで何か言われたけど………」
「……やっぱり。ごめんね、あの子達一応私の後輩なんだけど…、負けず嫌いって言うか『何でライブが自分たちじゃないのか』ってペトラさんにも言ってたからさ」
うん、当然の反応だと思う。
あちらはプロで、私はド素人。誰がどう見ても、ライブをやるのはあちらだろう。
「また自分は素人だしとか考えてるでしょ?」
……なんで分かるの?
声や顔に出してたならまだしも、今のは流石に顔に出てなかったと思う。
「琴音の考えてることなんて、みんなお見通しだよ」
「……それはそれで怖いよ」
その理論だと私の人権がなくなりかねない。
「……ゴクン。姉ちゃん、このお菓子美味しいよ」
先ほどから透が異様に静かだと思ったらそういう事か。
透はシルヴィが用意してくれていたクッキーやらのお菓子を6割ほど食べ終えていた。
「ありがとね、それ私が焼いたんだけど美味しく出来てるか心配で。」
シルヴィの料理の腕の高さはバレンタインのときやパーティーの時で既にわかっているため今更驚かない。
「透、そろそろ行こっか」
「うん、時間もないしね」
透が粗方のお菓子を食べ終えたところで、時間も丁度いい感じになってきたので退散することにした。
「もうちょっと居てくれてもいいのに。」
私たちが帰るとわかるなり、シルヴィは不貞腐れたように頬を膨らませた。
「またね、シルヴィ」
「失礼しました」
「うぅ。またね、琴音。明日のライブ、成功させようね!透くんも、ばいばい」
シルヴィはそう言うと、生徒会室の扉を閉めた。
「ちなみに、俺も姉ちゃんのライブのチケットもう持ってるからね?楽しみにしてるから」
透はそう言うと先に歩き出した。
まさかの弟からの一言だったが、もう落ち込む私ではない。
(……透のためにも、頑張ろう!)
私はライブ前日にして漸く決心がついた。
時にして、弟の力というのは偉大なものなのである。
読んでくれて、ありがとうございました!
お知らせというかわかりませんが、この作品についてです。
以前より、参考にさせて貰っている他作者様の作品と似ていると言われてましたが確かに僕も展開など似ていると思います 。それに加えて、この作品にはオリジナリティがなく、かと言ってオリジナル展開は面白くないとのことらしく、それならこの作品を書く意味あるのかなと思いました。
なので、少し考える時間を作ろうと思いますので明日の投稿はお休みさせて頂きます。
続けるにしても消すにしても、活動報告にて報告するので宜しければご覧下さい。
作者の勝手な都合で申し訳ないです