学戦都市の桜姫(リメイクします)   作:雪楓❄️

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前回、色々うだうだ言いましたが結局続けることにしました。
元々この作品の前身を消しているということもありましたし、僕自身この作品が一番好きなこともあって続けることにしました。
ただこれからは、他作と別展開に持っていけるよう頑張りたいと思います。
ただ原作があるので、若干似てしまう部分があるかと思いますがそこはお許しください。

それでは本編どうぞ!


62話

 

クインヴェールから出たのは良かったのだが、次に行く学園を考えておらず私と透は絶賛立ち往生状態である。

 

「……うーん。どこに行こう………。レヴォルフは近寄り難いし………、かと言ってアルルンカントはなぁ………。どこか行きたい所ある?姉ちゃん」

 

「うーん、私もないかなぁ。オーフェリアに「あなたはレヴォルフには来ない方がいいわ。大変なことになるから」って言われちゃったし。アルルンカントは、透は行かない方がいいだろうしね」

 

鳳凰星武祭でアルルンカントのパペットを真っ二つにした時のアレがあるから行かない方がいいだろう。

 

「……あっ、そうだ。あるじゃん、一つだけ」

 

「……どこかあったっけ?もう全部回ったような」

 

既に行ったクインヴェール、ガラードワース、界龍にレヴォルフとアルルンカントを加えればもう回っていない学園はないと思うのだけど。

 

「……姉ちゃん、星導館回ってないでしょ?」

 

「………あっ」

 

自分の学園ということで、何故か行ったような気になっていた。

そーいえば、準備すら手伝わなくていいと言われてたから今回の学園祭がどんなものかすらよく知らない。

 

「それじゃあ、星導館戻ろうよ」

 

「そうだね。行こっか」

 

私と透は星導館へと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(………1番学園祭っぽいなぁ)

 

星導館に辿り着いた私が一番最初に思ったことは、学園祭ってこんなものだったなぁということ。

今まで他学園を回ってきたが、その学園の特色というものが前面に出ていたせいか一般的な学園祭というイメージからは少しかけ離れていた。

 

「………なんか普通だね」

 

「まぁ確かにそうだね。星導館って、他の学園と比べて特色っていう特色もないからね」

 

透の言う通り。

星導館の特色と言われて、真っ先に思い浮かぶことと言えばなんだろうか。多分聞く人によってバラバラであると思える。

それに比べ六花の他の学園は、かなりの特色を持っている。

ガラードワースなら、規律正しい厳格な学園。

レヴォルフなら、ガラードワースとは正反対な危ない感じの学園。

アルルンカントなら、圧倒的な技術力。

界龍なら、武術や星仙術。

クインヴェールは言うまでもなく、華やかなイメージと唯一の女子校であるということは他学園とは一線を画していると言える。

 

「……まぁ確かにそーだね。けど、ある意味ここ六花で1番普通の学園ってことだからね。それはそれで特色じゃないかな?」

 

「まぁ確かにそうかも。そんなことよりも、姉ちゃん早く回ろうよ。時間勿体ないよ」

 

「う、うん。」

 

私は透に手を引かれるまま、学園内に入っていった。

 

 

「お帰りなさいませ、ご主人様♪」

 

一番最初に入ったのは私のクラスのメイド喫茶。

ライブが無ければ、私もこれをやらされていたと思うとぞっとする。

 

(……あれ、総ちゃんは……?)

 

今日のこの時間は総ちゃんのシフトが入っていた気がしたのだけど……。

 

「ご注文はいかがなさいますか?」

 

「あ、えっとお団子セットお願いします。」

 

「俺は……紅茶で」

 

「了解致しました♪」

 

係の子は注文を受けると裏手の方へと戻っていった。

 

「それにしても残念だったなぁ。姉ちゃんのメイド姿が見れないとは……」

 

あからさまに落ち込んだようにそう言う透だが、私からしたらやらなくて済むならやらない方が絶対に良いと言いきれる。

ただ、弟に頼まれると断るに断れないのが姉というものである。

 

「うーん、私もやりたかったんだけどね。クラスの子達に、やらなくていいって言われちゃったからね…」

 

と少し残念そうに言ったのが失敗だった。

忘れてはいけないのは、ここが私のクラスであること。

総ちゃんがこの時間のシフトに入っていること。

そして…………クローディアがこの教室に居る可能性を考慮しなかったこと。

 

「琴音、今の言葉本当ですか?」

 

どこから現れたのか、メイド姿の総ちゃんが私の背後に立っていた。

 

「………(…不味い)そ、総ちゃん似合ってるね。」

 

「……ちょっと待っててください!」

 

そう言うと、総ちゃんは急いで裏へと回った。

 

(………嫌な予感が……)

 

私は早く団子が来ることを今か今かと待ちながら、周りに気を配っていると私のすぐ隣にクローディアがやってきた。

 

「……なんでクローディアが…、生徒会長がなんでクラスの方にいるの?」

 

「いえ、たまたま来てみただけですよ。それよりも、総司さんから聞きましたよ……さぁ、こちらへ」

 

そう言ってクローディアは私を裏の方へと連れていった。

 

「ほら、琴音こっちですよぉ」

 

裏に連れてこられると、そこには笑顔でメイド服を持っている総ちゃんがいた。

 

「いやぁ、琴音のサイズあるか心配だったんですけどたまたまクローディアの分が余ってたので良かったです。」

 

総ちゃんは私にメイド服を渡してきた。

 

「それじゃあ、着替えて出てきて下さいね」

 

総ちゃんはそう言うとフロアの方に出ていった。

 

(………余計なこと言わなきゃ良かった。)

 

私は自分の発言に後悔しながら、もう既に遅いと思い諦めて着替えることにした。

 

 

 

(………絶対に似合ってない……。)

 

以前までならば、少しは似合う可能性はあったかもしれない。

ただ封印を解いてからというもの、髪の色は桜色で身長も少し伸びたため和服は以前よりも似合うようになったらしいのだけどこういう服は多分似合わないだろう……。

 

(……早く出て、早く着替えよう)

 

私は決心して、フロアの方に出た。

 

 

「あっ、琴音………」

 

総ちゃんはフロアに出てきた私を見るなり、言葉をつまらせた。

 

「やっぱり似合ってないよね。着替えてくる」

 

私はいち早く着替えたくて、すぐに裏へ戻ろうとした。

 

ガシッ

 

「…琴音、待ってください。」

 

私を止めたのは総ちゃんではなく、クローディア。

 

「……どうせ着替えたなら、少し働いていってもらえますか?(琴音のことですから、似合ってると言っても着替えそうですからね)」

 

「………え。わかったよ、少しだけね」

 

私はクローディアに言われるがまま、少しだけフロントの仕事をすることにした。

 

 

 

 

「ナイスです、クローディア」

 

「いえ、あれを着替えさせるには少し勿体ないと思っただけですよ。琴音、あれだけ視線を集めてるのにどうせ似合ってないとか思ってそうですからね」

 

この時クローディアの言う通り、琴音は似合っていなさすぎて見られていると思っていた。

 

 

 

 

(………はぁ、早く着替えたい……)

 

先ほど、クローディアに言いくるめられる形で仕事をしているのだが透は私の姿を見るなりどこかに走っていってしまった。

 

(……このままお客さん来なきゃいいな)

 

そんなことを思っている時こそ、お客というのは来るものなのだ。

 

ガラガラ

 

「…お帰りなさいませ、ご主人様」

 

私としては精一杯やったつもりである。

だが、お客の人は顔を真っ赤にして放心状態になっていた。

 

「あ、あのご主人様?」

 

「あ、すみません。」

 

私は放心状態のその人を席へと案内して、一先ずひと仕事は終えることが出来た。

 

(……やっぱり似合ってないよね………)

 

その後も、来る人来る人男女問わず顔を真っ赤にして放心状態になるという不可解な現象が起き続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

(………漸く終わった)

 

結局、私が仕事を始めたタイミングからお客の数がやたら増えたお陰で最後まで抜けることが出来なかった。

 

「ありがとうございました、琴音」

 

そこにはカメラを首からぶら下げたクローディアがいた。

 

「ううん、何もしないのもクラスに悪かったし大丈夫だよ。」

 

いくらライブがあるからといって、クラスの手伝いを何もしないというのはとても申し訳なかったので少しでも力になれたなら良かった。

 

「あっ、なんだよー。もう着替えちまったのか」

 

クローディアの後ろから現れたのは、某一族の新聞部員。

 

「……ところで、二人共。そのカメラはなにかな?」

 

仕事中もずっと気になっていたのだ。

明らかに、カメラを持ってこっちを撮っている人が数人いたことに。

 

「……それでは、私はこの辺で。まだ仕事が残ってますので」

 

「あ〜、俺も仕事あったんだった」

 

そう言って二人共逃げようとする。

 

「……逃げられると思ってる?」

 

「甘いですよ、琴音」

 

「…あっ………」

 

クローディアは私が回り込むのが分かっていたかのように、華麗に私を避けて逃げていってしまった。

 

「……クローディアは逃げられたけど、夜吹くんには少しお話を聞かないといけないみたいだからね」

 

私が仕事中に確認した限り、カメラを持っていたのはクローディア、総ちゃん、琴音、透、綺凛ちゃん、そして夜吹くん。そして、その他数人。

全員分とは行かなくとも、新聞部員である夜吹くんのカメラを奪うのが1番拡散の可能性が減る。

 

「それじゃあ、夜吹くん。覚悟はいいね?」

 

「うわぁぁぁぁ」

 

その日、星導館のある新聞部員が新聞部の命であるカメラを壊されたと絶望していたという。

 

 

 

 

 

その日、ある人物の写真が1枚1000円ほどで取引されたとのこと。

ある人物は「メイド服すら着こなすとは…。」と語り、

ある者は「明〇奈のメイド服もありだな」といい、

ある者は「やっぱり琴音ちゃんは可愛いよね」と言い、

ある者は「同じ名前なのに、ここまで差が……」と落ち込み、

ある者は「香〇のメイド姿見てみたいもんだなぁ」と言い、

そしてある者は「姉ちゃんがやっぱり1番だね」といい、

かの後輩は「私もお姉ちゃんのようになれるでしょうか…」と語った。

そして、メイド服を着させた張本人はと言うと「琴音のメイド服は永久保存版ですっ!」だそうだ。

たった1人、「俺の琴音は何を着せても似合うな」と妄想が激しい人が居たのは言うまでもないだろう。

 

 

その日、ある人物のファンクラブの人数が急上昇したとかしてないとか…。

 

 





…琴音のメイド姿……、僕も見てみたいですね。
僕の画力があれば、挿絵を入れられたのですが何分画力が皆無なものでして皆さんそれぞれの琴音のメイド姿を思い浮かべてください


Fgoのイベント未だに終わってませんので、更新さらに遅くなるかもしれませんが何卒よろしくお願いします


アンケートの方もお願いします。

それではまた次回
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