学戦都市の桜姫(リメイクします)   作:雪楓❄️

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先日は投稿出来ずごめんなさい。
理由は君の膵臓を食べたいを見てたからなんですけど、あの作品何度見ても泣けますよね。
アニメーションの方が僕としては原作沿いなので、とても楽しみにしています。

実写しか見てないかたは、アニメーションの方を見ることをお勧めします!!
100パーセント泣けますよ!



それでは、本編の方どうぞ!

ちなみに、まだ獅鷲星武祭には入りません!

少し閑話や、オリジナルストーリーを挟んでいこうかと思っているので



66話

 

六花の最低気温更新から数ヶ月。

あの日以来、六花の気温は夏にも関わらず瞬間的に氷点下を下回るという不思議な現象が起きることがしばしば。

 

「夏休みも近いというのに、最近は寒いことがありますね」

 

そう言いながら、総ちゃんはマフラーを首から取る。

 

「うん、そうだね。」

 

外がどれだけ冷えているか分からないが、私はその時は殆ど訓練室で卍解の鍛錬をしているため訓練室でしか体験したことが無いがそこまで寒さを感じたことは無い。

 

「琴音ぐらいじゃないですか?防寒対策何もしてないの」

「えっ、うそ」

 

総ちゃんに言われて気が付いたが、周りのクラスメート全員何かしら防寒グッズを常備している。

 

「……私おかしいのかな…」

 

総ちゃんにそう言われ、寒さを肌で感じていないのは私だけだと言うことが判明し、私はショックを受けることとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(……まだまだ扱いきれてない…)

 

放課後になり、私はいつもの様に訓練室に篭もって卍解の鍛錬を始めた。

 

「………ふぅ。」

 

なんとか卍解は形にはなりつつあるが、一つだけ大きな問題があった。

それは、氷輪丸の能力。「天相従臨」というらしいのだが、これがまた制御が難しい。

この「天相従臨」は星辰力に応じ範囲が決まるらしく、結果かなり広大な範囲となってしまっている。

 

(……それに卍解するとなぁ)

 

ある程度技や、卍解の長所など理解し扱える様はなったのだがこの卍解周りへの影響が半端ない。

以前までは、千本桜だけだったため千本桜の性質上周りへの被害ということは考えることはなかった。

だが、氷輪丸と融合?したことで氷輪丸の能力である水を氷に変えるというもののお陰で訓練室を何度も冷凍庫に変えている。

氷輪丸のおかげか、私自身は寒さを感じないのだが獅鷲星武祭では今のままでは使えない。

 

(………使えても始解かなぁ)

 

元々千本桜の得意戦術は多対一だったが、更にその傾向が強くなったように思える。

使えそうな始解ですら、かなり扱いが難しい。

両方始解するということ自体は星辰力の量が多い私にとって問題ではないのだが、両方始解した場合に能力がお互いの能力が使えるようになるため千本桜の散っている刃に触れるだけで凍りつかせることが出来てしまう。

味方に、千本桜が掠った日には大変なことになる。

 

『それにしても、流石は琴音ですね…。この短期間で、ここまで扱えるようになるとは』

 

『流石は主だ。』

 

(………私はここまでとは思わなかったよ。あなたたちがこんなに相性がいいと思わなかったから)

 

流石は統合企業財体の一画のW&Wといったところだろう。ここまでして、大丈夫なのだろうかとも思う。自分に自信がある訳では無いけど、これでも王竜星武祭の覇者。そんな人物に新たな、しかもこんなに凄い純星煌式武装を送るなんて普通はしない。

クインヴェールという特殊な学園の運営母体だからこそなのだろうか、なにせ他の統合企業財体から文句が来ても私のせいではないと言い張りたい。

 

(氷輪丸、あなたの卍解の時のこの溢れ出る冷気ってどうしようもないの?)

 

『あぁ。こればかりは、使用者の星辰力をそのまま反映させてしまうのでな。抑えようと思って抑えられるものでは無い。』

 

(………そっか。)

 

自分に味方がいるという前提を取り払ってしまえば、なんのデメリットでもないのでそこまで悩むことではない。

 

(………でも、この格好はなぁ)

 

『『それは変えるつもりはない!』』

 

(…あなたたちが決めてたのね)

 

この卍解使用時の1番の悩みと言ってもいい。

以前までの、着物のような卍解も少し恥ずかしさはあったのだがいつもと大して外見が変わらないということでそこまできにしていなかったのだが……、今の姿は普通には絶対に居ない、そんな格好である。

白と水色で彩られた着物、そして真っ白に染まる髪の毛。まるで、雪女である。

そして、卍解中の私の周りは気温が低いらしい。この間、クローディアが私の元へ来た時に触ろうとしたが触る前に冷たさのあまり諦めたほど。

 

(………もしかして、六花の気温がおかしいのって………私のせい?)

 

ここまで来て漸く犯人に心当たりが出来た。

よくよく考えれば、気温が氷点下を下回るのは私が訓練室に居るときに限ってのこと。そして、氷輪丸のこの能力、効果範囲。

全てそう考えれば、辻褄があう。

 

『……ようやく気がついたんですか?』

 

『そこまで鈍いとは…。』

 

(……あなたたち、知ってたの?)

 

『『…もちろん』』

 

自分の斬魄刀ですら、分かっていたことに自分が今の今まで気がついていなかったということに私はショックを受けざる負えなかった。

 

コンッコンッコンッ

 

「琴音、いますか?………って、またですか」

 

「あっ、クローディア」

 

クローディアは訓練室に入ってくるなりまたため息をついて居た。

今の私は、卍解中。つまり、見た目からして言い逃れはできない。

 

「……琴音、毎回毎回気温を下げないで下さい!!あなたが能力を解放する度に六花中は大騒ぎですよ」

 

「………ごめんなさい」

 

クローディアに言われ一応謝るが、こればかりはどうしようもないのだ。

氷輪丸の言うように制限出来るような代物でもなく、かと言って外からの力で防げるものでもなかった。

以前、訓練室が凍ってしまうのでユリスに凍らないように炎で気温を上げてもらおうと思ったのだが残念ながら私の卍解中はユリスの炎は出現させることすら叶わなかった。

 

「………破壊されるよりはマシですが、そのうち海まで凍らせそうで私は心配です」

 

クローディアの言う通り、気温が下がっているだけで特に私は学園のものを壊してはいない。

凍らせても、卍解さえ解けば溶ける。卍解さえしていなければ、私は周りへは何も影響を与えてないのだ。

 

「いやぁ、それは流石に………」

 

「言い過ぎとは言わせませんよ。」

 

「………はい」

 

別にこれに関しては前科がある訳じゃない。

ただ最近、温水プールが温水じゃないということがあるらしい。ただの機会の故障のような気もするんだけど、どうやらそうじゃないらしい。

 

「…全く、琴音はどれだけ強くなれば気が済むですか」

 

クローディアは呆れたように、私に聞いてきた。

 

「私は自分が強いとは思ってないよ。強さに限界なんて、ないと思うし」

 

私のその言葉にクローディアは目を丸くして、呆れていた。

 

「………琴音らしいですね。それでは私は少しお話しなきゃいけない方がいるので」

 

そう言うとクローディアは訓練室から出ていった。

 

(………少し自重しないと)

 

私はクローディアに言われ、卍解するのを自重することにした。

 

 





うん、もう琴音に敵う人いませんよ。これ
まぁ、主人公最強なんでなんの問題もないですけどね!!

むしろ、ユリスの炎すら消し去るなんて山爺の残火の太刀の逆バージョンみたいですよね。
残火の太刀使ってる時、氷輪丸使えませんでしたからね

まだまだ琴音より強いひといるので、ご安心を。
次回は夏休み、実家編入ろうと思います!

それではまた

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