2日間もサボってしまって申し訳ありません!!
理由は特にないですが、気分が乗らなかったって所です
今回はある方の感想から、考えたことです!
思いのほかしっくり来たので、それではどうぞ!!
気絶した私が目を覚ました頃には、辺りはもう暗くなっていた。
(………まだ勝てないか)
六花に行ってからというもの、私自身行く前とはかなり成長した。
それでも、簡単に破れるほど母の壁は薄いものじゃなかった。
「あら、琴音起きたのね」
「あっ、お母さん。」
母は戦ったときからは想像が出来ないほど、優しい笑みを浮かべている。
「あなたがあんなに強くなるなんてね。千本桜たちも、あなたを認めているようですし、抜かれるのも時間の問題ね」
「………よく言うよ」
この化け物母を抜かせる未来なんて、全く見えてこない。
相性が悪いのもあるのかもしれないけど
「……どうかしらね。それよりも、明日はあの子が来ると言っていたわよ」
「えっ、嘘。大丈夫なの?」
「えぇ、なんでも話したい事があるとか。もしかすると、当主として接しないといけないかもしれませんから心持ちはしっかりね」
そう言うと母は私の部屋から出ていってしまった。
(…………本当に来るのかな?)
私は長らく会っていない親友の顔を思い出しながら眠りについた。
翌日。
朝一番に透が帰省してくると聞いて、私もかなり早起きをして透を出迎えることにした。
あの子が訪問してくるのは昼頃と言っていたから、透も一緒にいてもらうことにしよう。
「………ただいまぁ」
朝一ということで、誰も起きていないと思ったのだろうか。透は静かに玄関を開け家に帰ってきた。
「「「「おかえりなさいませ、お坊っちゃま」」」」
透としては静かに帰ってきたかったのだろうが、母に言ってしまった時点で既に甘い。
私なんて、最近はいつ帰るか言っていないのにこの出迎えを受けている。
ちなみに、未だに寝ているのは母と総ちゃんぐらいなものだ。
『朝の弱さ』は、母の唯一の残念なところと言ってもいい。
総ちゃんの場合はただだらしないだけだけど。
「うへぇ、やっぱり皆起きてるんだね…」
「お母さんに言った透が悪いね。それに、この時間じゃ皆もう起きてるよ」
現在の時刻は朝の6時。
使用人も兼任している皆は、この時間から既に仕事を始めている。
総ちゃんは恐ろしいぐらい家事が出来ないから、仕事がないのだけど。
実際、同居生活も殆ど私が家事をしているし。
「あ、そう言えば。お昼頃に、あの子来るらしいから逃げないでね。」
「えっ……。姉ちゃんの親友でしょ!?なんで、俺まで」
「だって、透いないと私が危ないもん。総ちゃんもお昼頃予定あるらしいし」
別に悪い人とかそういう訳じゃないんだけど、なんというかスキンシップが激しいというか…。
それに今回は、会わなかった期間が長かったからかなり気を引き締めていかないと危ない。
「とにかく、ちゃんと家に居てね」
私は未だにごねる透を玄関に置いて、朝食を食べに居間へと向かった。
「………こら、透。どこに行くのかな?」
あの子が来る時間が近づき、透が中々客間に来ないと思ったら案の定どこかへ出かけようとしていた。
「………だって、俺まで巻き添え………」
スーッ
「お嬢様、更識様がお見えになりました」
茜さんが襖を開け、そう告げる。
(………oh......)
そう思った時にはもう遅かった。
茜さんが襖の影に隠れるなり、その人物はすっ飛んで来た。
「久しぶり〜!!」
ドスンッ
「…うっ。」
すぐ近くにいた透に全く被害はなく、私のみに的確に突撃をかましてきたこの子の名前は更識楯無。本名、更識刀奈。
東雲家の唯一の親族?なのか分からないが、一応親戚にあたるらしい。
更識家も東雲家とは違い、対暗部用暗部。つまり、私たちのような組織を取り締まる側。
何故、親戚同士で役割が違うのかというと簡単な話役割を別々にしたかったというだけである。
そんなわけで、仕事で会う機会もほとんどなく会うのもこれで4年ぶりぐらいなわけである。
「それにしても、見ないうちに随分変わったわね…。」
とさも当然のように、私の体に抱きついたまま私を凝視してくる刀奈。
「まぁね。そういう刀奈だって、随分成長したね」
さっきから抱き着かれてるせいで嫌という程よく分かる。私よりも確実に大きい。
「そうかしらね?それよりも…………透くんも久しぶり!!」
「うわぁ!?」
刀奈は、私から器用に透へと飛び移る。
突然のことで、透も反応出来ずに押し倒されるような形に。
「刀奈、透息出来てないよ。」
どこがとは言わないが、クローディアに負けず劣らずのある部位が丁度透の顔に覆いかぶさっているため透は息が出来ていない。
「えっ?あぁ、ごめんね?透くん♪」
言葉とは裏腹に、悪戯心に溢れた笑顔の刀奈はそのまま少し押し付けるようにして抱き着いたあと透の上からどいた。
「………俺、ちょっと行くところあったからそれじゃあ。刀奈さん、ゆっくりして行ってください」
そう言うと透はせっせと部屋から出ていってしまった。
「あっ、ちょっとやり過ぎたかしら…。まぁいいわ、まだ琴音がいるし」
刀奈は、私のことを餌を見つけた狼のような目で見つめてくる。
「……はいはい。そんなことしてるといつまで経っても相手見つからないよ?」
私も刀奈もお互い当主でもあり、長女である。
そのため、後継ということも考えなくてはいけない立場な訳なのだがお互いにそういう話は全くと言っていいほどない。
「……むぅ。いいもん、そうなってもまだ妹いるし」
「へぇ、妹ちゃん達にそんなことを…」
「う、嘘だからね?私だってその辺のことは頑張ってるのよ!?」
刀奈は大のシスコンと言っても過言じゃない。
なので、後継なんて言う問題に妹を巻き込むなんて考えははなからありえない。
「琴音こそ、大丈夫なの?」
「うーん、多分無理かなぁ。まだ男の人とそういう関係になるってイメージが出来ないし。」
どんなに男の人と親しくなっても、それ以上の関係となると想像もつかない。
「そうね。まだ高校生なんだし、これから考えればいいんじゃないかしら?それよりも、この間妹が琴音のライブに行ってからここの門下生になったのだけど知ってるかしら?」
「………うちの門下生?刀奈の妹が?うーん……………」
私のライブ。うちの門下生。そして、更識という珍しい苗字……。
「あっ、もしかしてあの子…刀奈の妹だったの!?」
「そうよ?東雲家からチケットが送られてきて、本当は私が行こうと思ってたんだけど、丁度用事が出来ちゃってそれで晶ちゃんがどうしても行きたいって言うから譲ったの。確かに晶ちゃんとは琴音会ったことなかったもんね」
これには流石に驚いた。
刀奈以外の会ったことのある更識家の人は、刀奈の両親と妹の簪ちゃん。それと、2人の専属メイドである布仏姉妹。
よく考えれば、殆ど毎回こちらの家に来てくれているため私が更識家に行ったことは殆どなく結果それ以外の人と交流の機会もない。
「そういえば、彼女星導館に入るって…」
「対暗部だから、六花には行けない」。それが刀奈が私が誘った時に言った言葉。
あの頃は丁度、刀奈のお父さんが亡くなって刀奈が楯無の名を継いだ頃だった。
「うん。あの子、ずっと琴音に憧れてるから。それに、この新学期から簪ちゃんもアルルンカントに編入することになってるのよ?確か…特待生だったかしら?」
「ほんと!?そっかぁ、簪ちゃんも来るのかぁ。刀奈は来れないんだよね……。」
対暗部の当主ということで、私以上に家を空けずらい刀奈。
妹2人が六花に行くということは、尚更刀奈は家にいなくてはいけなくなる。
「………そうだったんだよね。」
「えっ?」
「実はですねぇ、私も六花に行けることになりました!」
ジャーンという効果音でもつきそうな勢いで、ドヤ顔をしている刀奈。
「でもねぇ、まだ迷ってるんだぁ。界龍と星導館の両方から特待生?のやつが来ててねぇ。星導館に行けば琴音たちと一緒で楽しそうなんだけど、界龍のあの子も面白そうでね」
「星露と会ったんだね…。それよりも、家の方大丈夫なの!?」
刀奈が六花に来るのはとても嬉しいことなのだが、家の方はどうするのだろう…。
「それがね、琴音が六花に行ってるっていうのを私のお母さんが聞いてそれでお母さんが「もう家も落ち着いたから、家は私に任せていってらっしゃい」って。多分、琴音のお母さんが協力してくれたんだと思う」
「そ、そう。」
こういう時お互いの母の凄さがよく分かる。
私の母も刀奈の母も普段は、だらしないという言葉が良く似合うがやる気になったときは想像もつかない程人が変わる。
「でも、晶ちゃんだけに琴音を取られるのも嫌ね」
「………いや、とられないからね?」
刀奈の馬鹿な妄想はその後数十分間続くこととなった。
オリキャラのオンパレード……そして、新たな百合の誕生…。
まぁこの作品の特徴ですからね!百合農場は。
男主人公では見られない、女主人公ならではの百合農場をこれからもお楽しみください
それではまた次回