SAOの作品の方ですが、今圏内事件をどういった終結に持っていこうか考えている最中でかたまり次第投稿したいと思います。
今回は一ノ瀬先輩の過去編です。
「俺と香苗は小さい頃から殆ど一緒に居てさ、ここアスタリスクに来たのも一緒だったんだ。けど、香苗は先にここから居なくなっちゃったんだ、3年前に。」
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〜3年前〜
「香苗、最近元気ないけど大丈夫か?」
「うん、大丈夫。少し疲れてるだけだから」
俺はその頃序列なんて興味もなかったから、序列外だった。けど、香苗は元々あった才能に加えて努力も惜しまない性格だったこともあってその頃には序列2位だったし東雲程じゃないにしろかなり容姿は整ってたからファンも多かった。
「そっか、あんま無理すんなよ。身体壊しちゃ元も子もないしな」
「うん、ありがと。」
今思えば香苗はもう限界がきてたのかもしれない。後で周りのヤツに聞いた話だともうその頃はかなり酷かったらしい。
あの時、しっかり俺が香苗に話を聞いてやれてれば少しは変わったのかもしれないのに。
香苗はその日を境に日に日に元気がなくなっていった。
それから10日ぐらい経った日にたまたま学校外で香苗を見かけて、見るからに様子がおかしかったから後をつけたんだ。
そのまま後をつけて行って辿り着いたのは、再開発エリアの中でも特に人が寄り付かないような場所だった。
俺は香苗にバレないよう、遠くのビルの屋上から見守ることにしたがこれが失敗だった。
「約束通り、一人で来たわよ」
「…くくっ、待っていたよ。僕の婚約者」
そこに現れたのがその時の序列1位菅生伸彦だった。
「私はあなたなんかの婚約者じゃないし、なるつもりもないわよ」
「……まだそんな口がきけるのかい。もしかして、幼馴染みとかいうあの序列にすらのっていない彼のせいかな?まぁいい、彼のことなんかこれからこの僕が忘れさせてあげよう」
と菅生が叫んだ瞬間に、香苗の周りからいつも菅生と一緒にいる取り巻きが出てきた。
「なんのつもり?こんな人たちで、私を抑えられるとでも?」
この時、香苗なら大丈夫と油断した俺がいけなかった。
「くくっ、まさか。君の動きを止めるのはあくまで僕さ!」
菅生はそう言うと香苗に向かって手を振りかざした。
(確か奴の魔術師としての能力は……!)
菅生の能力は対象にかかる重力を変化させること。
まず、対人戦じゃ役に立たないが周りに押さえつける人がいれば十分だ。
「……香苗!」
俺は急いで、ビルの屋上から駆け下り香苗の元へ向かった。
「……香苗!」
俺が香苗の元へ向かったときには、香苗はもう制服を着ていない状態だった。
「…翔……?なんで…?」
「おやおや王子様の登場かな?今からいい所だったんだ、邪魔をしないでもらえるかな」
菅生の指示で、香苗を押さえつけていた奴らが一斉にこっちに向かってきた。
香苗の方を見ると、菅生1人にしか掴まれていなかったがとても逃げ出せそうな状況じゃなかった。
「……お前ら邪魔だよ」
俺は氷で作った刀で、向かってきた奴らを全員切り伏せた。
「へぇ、少しはやるみたいじゃないか。まぁだとしても、雑魚には変わりないんだよ!」
菅生はそう言うと、香苗から離れ俺の方へと歩いてきた。
菅生から解放された香苗はその場に力なく倒れた。
「…香苗!?」
「なぁに、少し眠って貰っただけさ。君みたいなゴミを潰してる間にメインディッシュに逃げられたら適わないだろ?」
「……このクズが」
「僕は紳士だからね、君のようなゴミ相手にも決闘という形をとってあげようじゃないか。確か君の名は、一ノ瀬翔だったか? さて、不撓の証たる赤蓮の名の下に我菅生伸彦は汝一ノ瀬翔に決闘を申請する」
「……決闘申請を受諾する」
俺の受諾を受け、互いの校章が輝いた。
「全く、礼儀というものがなってないね」
菅生はレイピア型の煌式武装を構え、こちらに素早く向かってくる。
(……この程度で序列1位?)
菅生は前任の序列1位だった女子生徒の先輩に譲られる形で序列1位となった。その前任の女子生徒の先輩も菅生と何かあったという噂を聞いたことがある。
「どうした、そんなものかい?」
少し考え事をしながら、避けていたら少し調子乗ってきた。
「…よくそんなんで序列1位を名乗れたな」
「なっ、なにぃ〜!」
さっきの一言で怒ったのだろうか、ブンブン振り回し始めた。
「……興ざめだ、氷の中で反省でもしていろ『千年氷牢』」
大気中にある、水分を全て集め菅生の周りに氷柱を出現させ囲んでいく。
(…今日が曇で良かった)
「………沈め」
菅生は氷柱の中へと閉じ込められた。
『校章破壊 勝者 一ノ瀬翔』
「…香苗!」
倒れていた香苗の元へと駆け寄って、抱き上げた香苗の体はかなり軽かった。
「んっ。ここは?」
あの後、菅生はそのままに香苗をすぐに病院へと運んだ。
医者が言うには、香苗は普通の人だったらとっくに動けなくなっていたほど体が衰弱していた。
「病院だよ、香苗。」
「翔……私、私もう無理だよ」
これが香苗が俺に見せた最初の弱みであり、この後退院した香苗はアスタリスクを去った。
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「って、感じだ。悪いな、聞いてて気分のいい話じゃなかったろ。だから、この前は東雲を奴に会わせたくなかったんだ」
一ノ瀬先輩はこの話をしている間、ずっと後悔してるような顔をしてた。
きっと、今でも自分のことを責めているんだと思う。
「…いえ。それで香苗さんは……」
「香苗なら、今は俺の実家に住んで療養中だけど、元気にしてるよ。一応、こんなんでも菅生家と同じぐらい大きいんだ、俺ん家。俺がここを卒業したら結婚する予定なんだ。予定では、序列1位と星武祭優勝を手土産にするつもりだったんだけどな」
香苗さん、元気なんだ。良かった。…………ん?いや待って。
「というより、婚約者いるのに私とデートしようとしてたんですか?」
「いやぁ、それはまぁなんというか」
「……先輩、最低ですね」
私はそのまま去ろうとしたんだけど
「ごめん、ほんとに。別に邪な思いがあったわけじゃなくて、東雲家の娘が星導館に来たっていうからどれぐらいの実力かって気になって、ただそんな理由じゃ決闘に応じてくれなさそうだったからああ言っただけで」
いつの間にか、先輩が目の前に来ていて頭を下げてた。
それに、だからって勝ったらデートってねぇ…?
「…知りません」
そんな先輩を無視して私は寮へと向かって歩き始めた。
女子寮の前まで、先輩が何度も何度も頭を下げてたのには少しびっくりした。
書いてても胸糞悪い内容になってしまいましたが、これぐらいしないとダメかと思い思いっきり書きました。
次回か、その次あたりでこの件は終わらせようと思っていますのでお付き合いください。
感想待っています!
それではまた次回