学戦都市の桜姫(リメイクします)   作:雪楓❄️

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更新ペース落としてごめんなさい…。

他作品との同時進行を理由にするつもりはありませんが、進撃の巨人の新作を書き始めたことで少しそっちで時間をとられてしまっているのが原因です…。

ただ僕としては中々の出来だとおもっているので、よろしければそちらも読んでくださると嬉しいです!


それでは、本編〜レッツラゴー!!


70話

 

晶ちゃんとの長い稽古も終わりを告げるとともに、夏季長期休暇という名の夏休みも終わり、私たち学生は新学期を迎えた。

 

(……そう言えば、刀奈どうしたんだろ)

 

この夏休み明けの新学期から、星導館か界龍に編入すると言っていた親友だがあれ以来どちらかに決めたという報告はなく、晶ちゃんに聞いても「秘密です」との一点張りで結局分からずじまいに終わった。

 

「えー、今日から新しい編入生が入ることになった」

 

新学期早々の担任によるその一言によって、私の平穏無事な学園生活は完全に瓦解した。

 

「それじゃあ、入ってこい」

 

ガラガラ

 

担任に呼ばれて入ってきたのは、見覚えのある水色の髪。そして、ムカつくほどに成長している上半身。

 

「どうも、更識楯無です♪よろしくお願いしますね?」

 

もはや、恒例となっている初見殺しの猫被り。

刀奈の元来持っている人懐っこさを最大限にまで引き出したこの技。

あの顔、あのスタイルであんなことされたら男女関係なくひとたまりもないだろう。

事実、教室の半分以上が既に刀奈に釘付けである。

 

「そうだな……更識はあそこの東雲の隣の空いている席にでも座ってくれ。」

 

今まで埋まることのなかった、私の隣は最悪の形で埋まることとなった。

 

「はーい」

 

そう言って、刀奈は周りの視線を釘付けにしたまま私の隣の席へと座る。

 

「よろしくね?東雲さん」

 

「え、あうん。よろしくお願いします」

 

まさか刀奈から苗字で呼ばれるとは思っていなかった私は、一瞬呆気に取られてしまった。

 

「よし、それじゃあ始めていくぞ」

 

それから、担任が何か話していたが私は殆ど何も覚えていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………それで刀奈。報告がなかったのはどういうことかな?」

 

新学期初めということもあって、授業なとが午前中で終わり私は誰も来ないであろう裏庭にて刀奈を正座させている。

 

「いやぁ………、サプライズの方が驚くかなって……」

 

(………そうだった。刀奈の性格、完全に忘れてた…)

 

刀奈の大好きなこと。それは悪戯であり、むしろそれを生き甲斐にしていると言っても過言じゃない。

 

「……理由は分かったよ……でもね?あれは酷くないかな?なんで、あんなに目立つことした後に普通に私に話しかけてくるの??あれじゃあ、私が目立っちゃうよ!」

 

今更何を言っている。

琴音のこの言葉を聞いた人、百人中百人がそう答えるだろう。

もちろん、刀奈も例に漏れずポカンと口を開けて呆然としている。

 

「………いや、琴音今更何を言ってるんですか?」

 

琴音にこんなことを言える人物。そんな人物は、そう易々と居るわけがなく星導館にも実質1桁の人数しかいない。

 

「……クローディア、どういうこと?」

 

琴音は、後ろから現れたクローディアに向かってそう言った。

 

[琴音は本気で思っているのでしょうか?]

それがクローディアの頭に真っ先に浮かんだ言葉であった。

しかし、クローディアがそれを口にする前にクローディアはある事も思い出した。

[琴音はかなりの鈍感の天然である]と。

それさえ思い出せば、地雷を踏むことは無い。

 

「いえ、琴音は星導館の序列1位なのですから目立たないはずがないでしょう。」

 

「……………あ、そうだった……。」

 

クローディアに言われ、漸く理解した琴音だが時既に遅し。

振り翳してしまった怒りというのは、落とし所に迷うものなのである。

琴音は少し考えたあと、名案が閃いたかのように嬉しそうな顔をして刀奈にこう言った。

 

「………そうだ、たっちゃんが序列1位になれば全部解決…………」

 

「いえ、却下です」

 

琴音の渾身の案は、クローディアによって最後まで言い切ることなく終わった。

ちなみに、なぜ琴音「たっちゃん」と呼ぶかというと刀奈の今の名前は更識楯無。つまり、刀奈という名前は外では呼んではいけないのだ。

その結果、楯無じゃ堅いということもあり「たっちゃん」に落ち着いた。

 

「それは以前にも言いましたが、琴音はもう星導館の象徴なんですから貴方が卒業するか、もしくは序列戦で惨敗しない限りは序列1位の譲渡は私が認めません」

 

「……そんな…………」

 

クローディアの言葉にがっくりと肩を落とす琴音。クローディアの言う通りならば、序列戦でボロボロに負ければいい話なのだがそれは琴音の剣士としてのプライドが許さない。

簡単な話、琴音は決闘だろうが模擬戦だろうがわざと負けるということが出来ない。

 

「………序列戦?なにそれ」

 

肩を落として落ち込んでいる琴音を他所に、刀奈は初めて聞く[序列戦]という言葉に疑問を感じていた。

 

「……更識さん、序列戦を知らないんですか?」

 

「うんまぁね。最低限の知識はあるんだけど、何せ六花とは程遠い生活してたからさ」

 

「あ、そうだったんですか…。」

 

クローディアは刀奈に若干不安を感じつつも、刀奈に丁寧に説明をした。

 

「へぇ、面白いシステムだね。」

 

「面白いかわかりませんが、大まかにはそういうことです。後、特待生である更識さんは純星煌式武装の検査が優先的に出来るのですがどうしますか?」

 

「たっちゃんなら、要らないと思うよ。もう持ってるから」

 

クローディアの質問に答えたのは刀奈ではなく、いつの間にか復活していた琴音。

 

「…そうなんですか?」

 

「えぇ♪」

 

(……正直あれはちょっと狡いからね。)

 

刀奈の純星煌式武装は、技の威力も能力の汎用性もかなり高い。

それに加えて、刀奈の元々の実力を加味すればクローディアと同等かそれ以上。

今期の序列戦は荒れそうである。

 

「それじゃあ琴音、また後でね〜」

 

そう言って先程まで正座させられていた刀奈は逃げるようにして、どこかへ行ってしまった。

 

「……また独特な個性を持つ方が増えましたね」

 

「……たっちゃんを呼んだのは、クローディアでしょ?大丈夫、単純な戦闘能力だけなら総ちゃんと引けを取らないから。」

 

「………そうですか。それなら、安心ですね」

 

私の思った通り、刀奈は編入して直ぐに冒頭の十二人入りを果たすことになるがそれはまた少し先の話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ただいま……って、刀奈っ!なんでここにいるの!?」

 

「あっおかえり〜、私と簪ちゃんお隣に住むことになったからよろしくね?あと、来年からは晶ちゃんも」

 

[唯一の平穏であった自宅すらも、安心して過ごせそうにない。]

そう、私は確信した。

 

 

 

 

 





これからも、これぐらいのペースになると思いますのでご了承ください。

あと、今回少し三人称視点と一人称混ぜてみたのですが読みにくいなどありましたらよろしくお願いします


それではまた次回〜
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