学戦都市の桜姫(リメイクします)   作:雪楓❄️

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お久しぶりです、、

活動報告には載せたんですが、これからの更新は相当先になるかもしれません。
読んでくださっている方々には申し訳ないのですが、ご了承してくださると助かります。

それでは。どうぞ


78話

クローディアから依頼されて以降、琴音だけではなく私自身も情報収集をしているが流石は統合企業財体の暗部といった所だろう。実家の力を使えない現状では殆ど影も掴めず、未だに動きが把握出来ていない。簡単な話、打つ手なしと言ったところである。

 

(……うーん。銀河の暗部の詳細なら、彼が詳しいと思うけど無理だろうなぁ)

 

幾ら交友があるとはいえ、彼も又暗部の一員である。暗部に携わる者ならば情報というものがどれだけ重要なものかぐらい理解しているし、いくら普段抜けているとはいえ彼ほど優秀な人物が簡単に口を割るとも思えないし、口を割ったところでその情報の信用はかなり薄い。

 

(……結局手詰まりかぁ。せめて、彼をこっち側に加えられたらな)

 

彼を琴音のように東雲家に加えられればいいのだが、彼の場合そう簡単にはいかない。

【夜吹の一族】と呼ばれる忍びの一族の当主の息子である彼がその一族を裏切ってまで私側につくとも考えにくい。

 

(……それにこの機を、見逃しはしないよね)

 

クローディアを狙っているのが【夜吹の一族】であることは分かったが、銀河直属の暗部である【影星】がこの機会をみすみす見逃すはずもない。東雲家の六花への干渉がほとんど無いこの機会は、銀河にとっては哀歌ちゃんを始末するにはこれとない機会である。

まさに八方塞がり。私1人でどうにかなるような問題ではなかった。

 

「……はぁ」

 

せめて、もう1人戦力に数えられる人がいれば、、。

 

「どうかしたの?琴音。盛大にため息なんか吐いて」

 

「…あ、刀奈…」

 

周りに誰もいないと思って、完全に気を抜いていたせいか刀奈の接近に全く気が付かなかった。

 

「それにしても珍しいわねぇ、琴音が周りの警戒を一切しないなんて。熱でもあるのかしら?」

 

いつもの様に冗談を混じえながら話をする刀奈。いつもならば、その存在に少しは楽になったかもしれない。だが、その姿は今の私にはとても羨ましく思えた。

同じ暗部の当主なのに、刀奈には悩みなどないように思えてしまったから。

 

「………………少し1人にしてくれないかな」

 

私から発せられたのは、冷たくとても低い声。

私自身発せられた自分の声を聞き驚き、直ぐに刀奈に謝ろうとした。

 

「………ごめん、琴音」

 

私が謝るよりも早く私の耳に入ってきたのは刀奈の謝罪の言葉だった。

 

「私、本当は知ってるのよ…琴音が今何に困っているのか。でも、私は家の都合で琴音には表立って手を貸すことが出来ないくて、、琴音が私のような人の手を借りたいのがよくわかってるのに。それでどんな顔をして琴音に会えばいいか分からなくなっちゃって、、、ごめんなさい」

 

そう言うと刀奈はその大きな瞳に涙を浮かべ、地面に膝を着いてしまった。

対暗部用暗部である更識家の当主である刀奈が暗部の当主である私に表立って手を貸すということは更識家の信用に関わる大問題になりかねないため刀奈の判断は正しい。それなのに、刀奈は私に謝罪をした。

それに対して、私は。

 

「………謝るのはこっちの方だよ、刀奈……ごめん」

 

この歳で暗部の当主の座に着く大変さはよく分かっているはずだったのに、同じ立場の親友のことを少しでもあの様に思ってしまった自分がとても恥ずかしく思えた。

私の言葉が聞こえたのか、刀奈は顔を俯いたままその小さな肩を震わせていた。

 

「…………刀奈?」

 

「……クスッ…なんで、琴音が謝るのよ」

 

「………………むっ。この雰囲気で笑うかな?」

 

先程までの沈んでいた空気などなかったかのように、刀奈はいつものような笑みを浮かべた。

 

「まぁ、気にしない!それでね、琴音に提案なんだけどーーーーーっていうのはどうかな?もう事情は話してあるから、琴音からの連絡待ちってとこ。」

 

「………なるほど。それなら、同時に襲撃を受けてもどうにかなるね。」

 

「えぇ、本当は沖ちゃんが居れば楽だったんだけどね。これなら、沖ちゃんの分ぐらいはカバー出来ると思うわ」

 

刀奈の提案は、私の悩みを半分ほど解消してくれた。

 

「……ありがと、刀奈」

 

「いいえ。でも、そう言うならこのお礼は今度琴音に払って頂こうかしらね」

 

刀奈は満面の笑みを浮かべてそう言うと、そのままどこかへと小走りでいってしまった。

 

(…………私に払ってもらうって、私のお礼なんだから私がお礼をする以外ないのに……)

 

刀奈の去り際の台詞が不意に落ちなかった私はその後、琴音が報告のために私の元に来るまでその事を考え続けた。

 

 

 

 

 

 





久しぶりなのに、短くてごめんなさい。
事情が知りたい方は活動報告を是非ご覧下さい。

それではまた次回、、

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