学戦都市の桜姫(リメイクします)   作:雪楓❄️

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連投申し訳ないです。



今回と次回で、菅生の件は終わらせようと思っています。




7話

あの日、一ノ瀬先輩が返品しにいってくれてからも高価そうな贈り物は毎日のように下駄箱に入ってた。入ってるのは毎回同じ大きさの箱。だけどその日によって中身が異なってた。ネックレスの日もあれば、指輪の日もあった。ただ1度として同じものは入ってなかった。

私の下駄箱に入ってたそれは、毎回一ノ瀬先輩が返品しに行ってくれた。会うのも嫌な相手なはずなのに、嫌な顔一つせずに預かってくれて、最近では毎朝わざわざ聞きに来てくれるようになった。

 

(…一ノ瀬先輩にもクローディアにも迷惑ばっかかけてるなぁ。)

 

最近毎朝登校する度に、このことばかり考えるている。自分で直接言いに行ければ何も問題ないし、それが誰にも迷惑をかけない方法なのもわかっている。けど、多分そんなことをしたら先輩もクローディアも本気で怒るだろうし、それは2人への裏切りに繋がるとも思ってる。

 

「おはようございます、琴音。元気ないようですが、大丈夫ですか?」

 

「おはよ、クローディア。……うん、大丈夫。少し考え事してただけだから」

 

挨拶を交わした後、クローディアと2人で校舎へと入った。

 

(……お願いだから、何も入ってませんように)

 

毎日こうやって下駄箱を開けているけど、何も無かった日なんて殆どない。……それは今日も同じだった。

 

バサッ

 

「……なにこれ…。」

 

下駄箱から出てきたのは、何十枚もの写真だった。それも、学校だけじゃなく私の寮の部屋の中でのものや休日に出かけたときのものもあった。

 

「……これは酷いですね。」

 

下駄箱の中を見るとまたいつものように箱が入ってた。

中身は、私が部屋で無くしたヘアピンだった。

 

[我が婚約者へ

プレゼント気に入って貰えたかな?…君のことはいつで

も見守っているから安心してくれ給え

菅生伸彦]

 

これを訴えたら普通なら、あいつには罰が与えられる。だけど、先輩が言ってた話ではどこにあいつのことを言っても話なんて聞いて貰えない。

どんなに人間が力を持ったところでお金の力には抗えない。

 

(……私はどうしたら……)

 

私はその場に倒れた。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「んっ」

 

目を覚ますと、そこは私の部屋だった。

周りを見ると丁度台所の方からクローディアが出てきた。

 

「琴音、目が覚めましたか。部屋の鍵、勝手に開けてすみません。あのまま学校にいるのは得策ではないと思ったので今日は私も琴音も休み扱いになっています。」

 

クローディアはそこまで言うと、手に持っていたティーセットを机の上に置き、私の方へ近づいてきて思い切り頭を下げた

 

「クローディア!?」

 

「すみません、私の注意不足でした。軽度とはいえ男性恐怖症であるあなたがあのようなメッセージを何度も貰い、まして今回のような写真があればこうなることは予想できましたのに。」

 

「いや、むしろクローディアが居てくれなかったらもっと酷かっただろうし感謝こそあるけどクローディアを責めることなんて何も無いからね?だから、頭あげて?」

 

私がそう言うと、クローディアは渋々ながら頭を上げてくれた。

 

「ありがとうございます。菅生伸彦の件は、一ノ瀬先輩にお任せしました。それと夜吹くんにも調査を依頼しましたが多分ダメかと。」

 

「そっか、結局みんなに迷惑掛けちゃってるんだね」

 

これには少し落ち込まざる負えない。

 

 

コンッコンッ

 

「…ん?誰?」

 

クローディアと2人で話をしていたらベランダの方の窓が叩かれた。

 

「あぁ、きっと彼ですね。」

 

クローディアは誰か分かっているらしく、ベランダの鍵を開けに行った。

 

「よーっす、東雲。大丈夫か?」

 

ベランダから入ってきたのは夜吹くんだった。

 

「それでどうでしたか?」

 

「申し訳ないんだけど、こっちの立場から出来ることは何も無い。」

 

「やっぱりそうですか…。」

 

夜吹くんは見てわかるほど、悔しそうな顔をしてくれていた。ちょっと、失礼だけど彼があんな顔するんだと少し関心した。

 

「……それとさっき一ノ瀬先輩に会ったんだけど、「ごめん、何も出来なかった。」ってさ。かなり辛そうな顔してたから後で東雲の方から話に行ってくれ。」

 

「うん。ごめんね、迷惑かけて」

 

「いや、それが俺の仕事だし気にすんなって」

 

夜吹くんは、「またな」と言ってまたベランダから出ていった。

 

「…琴音、私から強制出来ることではありませんが少しの間学校には行かない方が……」

 

「いや、クローディアそれだけはダメ。私がここで折れたらまた新しい被害者が出るだけ。私が決着をつけに行く。」

 

「……はぁ、わかりました。ただし、菅生のところへ行く時は必ず私と一ノ瀬先輩と一緒に行くこと。これだけは約束して下さい」

 

今日のクローディアは、いつもの腹黒さなんて全く感じられないほど親身になってくれている。

 

(ほんとにいい友人に出会えたよ)

 

「…わかった。それじゃあ、明日の放課後、一ノ瀬先輩と一緒に菅生のところに行くからよろしくね」

 

「えぇ、お任せ下さい。」

 

明日で全部終わらせよう。一ノ瀬先輩のためにも私のためにも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました。

主人公のカップリングについて、ありにしようかなしにしようか現在悩んでます。自分のなかでは、綾斗だけはなんか嫌なのであったとしても綾斗以外で考えています。
それも含めて、活動報告でアンケート取ろうと思いますので参加お願いします。

次回も楽しんで呼んでもらえるように頑張ります。
感想、よろしくお願いします。
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