ようやく私生活が落ちついたとはいえ、中々モチベーションが上がらず全く執筆が進まない日々…。
失踪するつもりだけはないのでこれからも作品を読んでいた抱けると幸いです
琴音がくれたGPS端末を頼りに私達は夜の闇の中を全速力で駆け抜けた。クローディアの無事をただただ信じて。
「全員、止まって」
GPSによる位置情報からしてこの近くにクローディアが居ることには間違いはない。何時もなら、直ぐにでもお互い会える距離だ。目の前の雑魚達さえ居なければ。
「おやおや、これは東雲家と更識家の当主様たちじゃないですか。どーしたんです?こんな夜中に、お友達を引き連れて」
そう言いながら一歩前に出たのは、こちらを嘲笑うかのような表情をした男。この雑魚たちのリーダー格と言ったところだろうが、夜吹の一族が1人も見当たらないあたり、傘下の者共だろう。
「あなたこそ、誰?急ぎのようがあるの、そこどいて貰えるかな?」
夜吹の一族がここにいないということはクローディアが全員を相手取ることになっている。
尚更、こんなとこで1秒足りとも無駄にはできない。
私が一歩踏み出した時点で、みんなは私から距離をとった。私のとる行動が完全にわかっているように。
「残念ながら、俺達もあなた方を通す訳には行かないんですよ」
そう、1秒足りとも。
「……そう、なら仕方ないわね。卍解 霧幻氷桜帝」
遠慮なんてものは無い。暗部に身を置いている以上彼らも私も命のやり取りをする覚悟なんてとうに出来てる。
私の卍解はほぼ全員を制圧するのには十分だった。一部、若干動ける人も居るが役には立たないだろう。
「さて、みんな行こっか」
距離をとっているみんなは無事だろうと思い、私はみんなの方を振り返りそう言ったのだが、みんなは少し無事ではなかったようだ。
「……琴音、あなた星辰力強過ぎないかしら?」
「まぁ皆さん、ぎりぎり無事ですから!マスター、早くクローディアを助けに行きましょう!」
ゆうに、100メートル以上は離れていたはずの刀奈たちはかなり寒そうにこちらへと歩いてきた。
卍解しただけでこれでは獅鷲星武祭では使えない。改めて私はそう思った。
(これまでですかね…)
まるでいつか見た夢のように冷たく誰の目にも触れないような場所。いつかの夢のようにここで死んだら誰が私の最後を見とってくれるのだろうか。天霧くん?それとも、知らない人だろうか。欲を言っていいのなら、琴音がいい。私が死ぬことになれば彼女は必ず自分のせいにしてしまう。それならば、せめて自分の口から感謝の言葉を伝えるだけでも少しは彼女の負担を減らせるのでは無いだろうか。それが私に出来る最後の恩返しかもしれない。
「ここに居るのはわかっているんだ、さっさと出てこい。時間を稼いだところで、東雲琴音は来ない」
先程からこれの繰り返し。琴音が来ないとでも言えば私が素直に出ていくとでも思っているのだろうか。
私はそれからもできる限りその場で息を潜め続けた。死んだあとのことを考えているのにどこかで琴音が来てくれることを期待してる。行動と思考が矛盾していることなど既に私の中ではどうでもよかった。
あれから何分経っただろう。
私の精神力は限界を迎えようとしていた。
(一旦落ち着きましょう、こんな時琴音なら…)
そう思ってふと周りを見回した時だった。
「………おやおや、こんな所に居たんですか」
(………この狭い場所でよく隠れたほうですかね)
既に満身創痍の私が足掻いたところで、殺される未来は変わらないだろう。竹宮さんがボロボロになりながらも足止めをして逃がしてくれたにも関わらず私は逃げることすら出来なかった。
「…クローディア・エンフィールド。最後になにか言い残すことはないか?」
いつの間にか私の周りは夜吹の一族で囲まれていた。中心にいるのはこの一族の当主。今更ながら、あの夜吹くんの父とは思えない。
「……ないですね」
思い残すことなんてない。そう言い切れればどれだけ楽だっただろうか。いや、以前の私ならそう言い切っていた。これも琴音の影響だろう。
「……殺れ」
「…恨みます、琴音。ありがとうございました」
「………舞え 桜吹雪」
聞き覚えのある声と共に私の目に映ったのは、夜に舞う綺麗な桜吹雪だった。
(………クローディア、無事で居て)
みんなの身体が十分に動くのを少し待ってから、あの場を桐ヶ谷くんと明日奈さんに任せて私と刀奈、そして総ちゃんの3人で急いで先に進んだ。
「琴音!」
「えぇ。舞え……桜吹雪」
クローディアの姿こそ見えないが、私たちの視界にはしっかりと夜吹の一族が映っていた。それに加え、そこにクローディアがいるのは位置情報からしても確実だった。
「…総司!」
「はっ!」
私の桜吹雪がなくなると同時に総ちゃんはクローディアがいるであろう夜吹の一族が取り囲む中心へと入り込み、私もそれに続き中心へと降りる。
「……クローディア、無事?」
「えぇ、全く危ないところでした」
クローディアは総ちゃんの腕に抱かれながらも私の声に反応してくれた。それだけでどれだけ私の心は軽くなっただろうか。
「総ちゃん、そのままクローディアを連れて退却。この人たちは私と刀奈に任せて。クローディア、また後でね」
「えぇ、竹宮さんから上司の愚痴の1つや2つ聞き出さないといけませんから」
クローディアはそのまま総ちゃんに抱き抱えられながら、その場を去った。
「……逃がすと思うか?」
威圧感の効いた声でそういうのは夜吹の一族の当主。既に何人か総ちゃんを追いかけ5mほど離れている。
「いやいや、そっちこそ。私"たち"があなたたちをここから逃がすと思ってるの?」
「清き激情(クリア・パッション)」
刀奈の声とともに激しい爆発が起こる。もちろん、巻き込まれたのは総ちゃんたちを追いかけていた夜吹の一族。
「くっ……まさか更識家の当主まで出てくるとはな」
「あら?更識家って何かしら?私は星導館学園の生徒として生徒会長を助けに来ただけよ?」
「戯言を…」
私一人なら追っ手を出すぐらい出来ると考えていたのか、急激に顔色が悪くなる。もちろん、私も刀奈も慈悲なんてもの考えていない。
「私たちの友達を傷つけた分はきっちりと支払ってもらう。それにあなた達は琴音に…東雲家の者に手を出した。覚悟は出来ているよね?」
「あぁあの小娘のことかな?邪魔だったので排除させてもらったよ。それに東雲家の者?今回東雲家は不干渉のはずではないのかな?」
当主では無い、年配の男の言葉に私は怒り以外の感情を覚えることは出来なかった。
それに東雲家の不干渉に関しては関係がない。幾ら琴音が作戦の邪魔だったとはいえ、手を出した時点で東雲家として動く理由が出来る。東雲家の不干渉は、クローディアの処置についてだけ。だからこそ、今回母さんは動かなかったのだから。
「……排除ね。そういうのならあなた達も覚悟出来てるわよね?私たちにとってもあなたちは邪魔なの。死んで……氷桜驟雨」
私は数千の氷と桜の刃を夜吹の一族へと降らせた。
とても読みにくい文章でごめんなさい……。
リハビリして行くのでこれからも読んでもらえたら嬉しいです。
また次回!!!