魔法少女リリカルなのはvividー青年の物語・・・・・の後の物語 作:Rainーのち大洪水
では続きをどぞ!
俺はいてもたってもいられず町中を探し回った。
何度も最愛の妻の名前を叫びながら、走り回り転んでも構わず、叫び、走り続けた。
「クラナガン中央区市街地」PM6:40
クライ「ど・・・・・こ・・・だ・・・りす」
限界だった、あちこち擦り傷だらけで、声も枯れはて、叫び続けたせいか頭もぼーとしていた。
俺が路地裏に続く道を横切ろうとしたときだ。
クライ「ーーーーっう!?」
何かに引っ張られ、なすすべもなく路地裏に引きずりこまれた、直後頬に走る、強烈な痛みと衝撃に耐えきれなく建物の壁へぶつかった。
クライ「がっ!・・・・」
「よぉ、数日振りだ・・・なぁ!」
どがっと腹にめり込む足、加減をしてないのかミシリと嫌な音が聞こえた。
クライ「っぅ・・・・あ・・・」
「おいおい!満身創痍じゃねぇか!そんなんで奥さん探せんのかよ!」
笑いながらそういう男達、一人じゃなく、3人いた。
クライ「!アリスを・・・アリスをどこにやったぁ・・・」
「っ・・・うっぜぇ!」
クライ「ぐ・・・・あ・・・・」
「・・・お前の奥さんなら、今頃ーーー
ーーーお偉いさんに可愛がって貰ってるんじゃねぇか?」
クライ「ーー!っがあ・・・」
殺したいと思った。でも何より・・・
「は!なんだコイツ!泣いてやがんぞ!男の癖になっさけねぇなぁ!」
「ほんとだ、はっはぁ!こりゃいいや!ヤクザ顔の男のきったねぇ泣きっ面!」
ーーー妻がひどい目にあっても、何も出来ない俺、死にたいって思った。
「写メとぉろっと!」
「あ、俺も俺も!」
ーーー護るって決めたのに・・・
クライ「(どうして・・・この体は・・・動いてくれないんだ)」
カシャカシャと音が響くなか、俺はやつらを睨もうとして
ーーー自販機が目の前の男達を一掃する光景を見た。
クライ「ーーーーは?」
?「おー!いい写メゲット!暴力団組員による、善良な一般市民を虐げてる写真、ティアナさんなら、いくらで買ってくれるかな?」
別の男の声がした、そちらを向くと、一人の男がたっていた。
クライ「(・・・・黒髪?)」
珍しい、と場違いな事を思った。
黒髪、黒目、上下とも黒で真っ黒クロスケだった・・・そんな彼は不敵な笑みを浮かべて
ーーーーその目は酷く冷たいものだった
?「おい、あんた大丈夫か?待ってろ今すぐ救急ーーーー」
クライ「おれの・・・・事はいい・・・逃げろ、あんたがなにものかしらな・・・いが、コイツらにめぇ・・・つけられた・・・ら」
救ってくれた彼には申し訳なかったが、巻き込みたくなくてそう言った。
?「・・・・んのアホ!」
クライ「いっ!?」
ゴチンと頭に鈍痛が走った。呆然としていると彼は怒鳴った。
?「なんだその顔は!?一度奥さんが手元から離れたくらいで!諦めたような顔しやがって!」
クライ「ーーあん、たに"何がわがる!?」
?「知らねぇよ!?だけどあんたが離さないように、奥さんを護るっていったあんたの目は決意に満ち溢れていた!どれだけ周りから罵られようとも、どれだけ意地悪されても・・・どれだけ自分が泣きたくても、あんたは必死に奥さんを元気付けた!なんでそんなあんたがこんな結末を迎えなくちゃならない!ふざけんな!」
それはめちゃくちゃな叫びだった、こっちの都合も全く考えない、自分本意の雄叫び・・・でも
クライ「なんで・・・なんでアイツがごんな目、に・・・」
ーーー私幸せ!あなたと一緒にいるこの喫茶店、大好き!
ーーーこの「ビーナス(女神様)」がきっと私達にずっと一緒にいなさいって言ってくれたのよ!
クライ「なんで・・・なん・・・で」
?「・・・・・・・・・なぁ
ーーーあんたが諦めたら、誰がこの店守るんだ?」
クライ「・・・・」
?「悪いとは思ったが、大分前から依頼であんたの店を見張ってた・・・いい店じゃないか、あんたがいて、奥さんがいて、バイトの男の人と軽く漫才して、バイトの女の子が突っ込んで・・・笑うお客さんがいて・・・素敵な店じゃないか・・だから諦めるなんて言うなよ・・・」
クライ「あ、あぁ・・・・」
この日、俺は生まれてはじめて初対面の男の前で大声で泣いた、叫んで喉が痛くても、止まってくれなかった
ーーーー月が綺麗に輝いていた。
ーーーーそれからその男、カズマ=ツユクサは伸びている組員の男を叩き起こし「尋問」して、アリスがいる場所を聞き出し「何故か」待機していた管理局警邏隊の人に話を通し、その車で
時空管理局陸軍軍曹「バエガ・サルコ」の自宅屋敷へと足を向いた。
屋敷の前で止まった局の車に門番らしき男二人緊張が走る
「あ、あのどうなさいましたか?」
「はい、少しばっかり軍曹殿とお話したいことが・・・」
「すいません、主は今立て込んでおりまして・・・後日改めて・・・と主に言われております」
カズマ「・・・・まどろっこしいのは無しにしようや、こちとらわざわざ証拠掴むのに嫌な物見せつけられて、逮捕状が出るまでずっと待機してたんだ、局員でもない只の一般人なのに・・・」
「か、カズマ落ち着いて!いくら本局に話が行ってるからって一般人のお前が危害とか加えたら・・・」
カズマはその言葉にむすっとした顔をしてそっぽを向く
局員はホッと胸を撫で下ろして、前へ向きなおそうとして
カズマ「ってんな分けねぇだろうがあぁぁあ!!」
手に持っている石ころを手にして霞むような速さで振り切った。直後
ーーがんっ!!
「は?」
「は?」
「は?」
クライ「(えええええ!?)
投げた石は見事に屋敷の煙突部分を破壊した。
「え、ちょっなにし・・・・あぁもう!ティアナさんに怒られても知らないからな!
ーーー全員突入!?」
すると不思議な事か、辺りの茂みからどんどん局員が出ていく。
「わわ!なんでこんなに!」
カズマ「ほら行くぞあんた」
呆然としている俺を担ぎ上げ恐ろしいスピード出入口へ走っていく。
クライ「お、お・・いドアがしまってーーー」
カズマ「しらん!
ーーーこっんばんはぁ!」
そう言ってカズマは閉じられたドアを吹き飛ばした!
「な、なんだあのガキぃ!?って局員!?なんで・・・」
クライ「・・妻を返して貰うぞ」
カズマがまたも不敵に笑った
ーーーー
「寝室前 」
クライ「カズマ・・・た、いじょうぶ、後は一人で歩ける・・・」
カズマ「・・・・・・あいよ」
ここまでにいた、奴の部下はカズマが伸ばしてくれた。・・・・後は俺がやらなきゃ。
精一杯力を込めて、ドアを蹴破る
ズガァン!
勢い良く開かれたドアは中にいる人物を驚かせた。
「なんじゃ!騒々しい・・・誰だお前は」
中にはベットの上で膝だちになる醜く太った男と
アリス「・・・・あな・・・・た?」
衣服を無惨に破かれ、下着が露出し、体のあちこち、顔にまではたかれた後がありこちらを目に涙を溜めて呆然と見ている最愛の女性がいた。
「ほう?あれだけ周りを荒らされようともここにたどりついたか?・・・・・・で?お前に何ができる?力も権力も今となっては信頼もないお前に何ができる!おい!この雑魚を摘まみ出せ!」
『おい!この雑魚を摘まみ出せ!』
「・・・・・・は?」
カズマ「・・・なんだこのきったねぇ声?加工音声か?」
「・・・・・なんじゃ、貴様は!」
カズマと軍曹のやり取りなど全く聞こえてこなかった、ただアリスだけを見つめて。
クライ「・・・・迎えに来た、今日はシチューがいいな」
アリス「ーーーーっ!」
アリスの目から涙が零れた。
ーーーーー
「おのれおのれおのれぇ!あの新米執務官めぇ邪魔しおってぇ!最初から襲わせて屈服させとけば良かったわ!」
クライ「この野郎!!」
「ほぐぅ!?」
相手が誰だろうが関係ない、いざとなったら周りに土下座して回ってやる、と言う気持ちでソイツをぶん殴った。
「・・・・・・」
クライ「・・・・本当なら殺してやりたいが、ここまでお膳立てしてくれたカズマに免じて許してやる。」
「・・・・・・」
軍曹は気絶していた。
クライ「・・・・さ、帰ろ」
アリス「あ・・・わわ、私のせいであなたにひどいケガを・・・」
クライ「全く泣き虫だな・・・・気にすんな、愛する女を守ろうとした男の勲章だ」
カズマ「良くいうぜ・・・」
後ろをみると、カズマが腕を組んでこちらに苦笑を浮かべていた。
クライ「うるさい、終わりよければ全てよし、だろ?」
アリス「あ、あのひとは・・・」
見知らぬ男に怯えているのか、裾を掴む手に力が入る。
カズマ「・・・・クライさんの奥さん俺はただのあんた達夫婦と喫茶店ビーナスのファンだよ、憧れた人が大変な目にあったら何としてでも、助けたい、それだけさ・・・クライさん、(ボソッ 明日から喫茶店再開って触れ回っておいた、意外と皆喜んでたぜ?店の修繕費もほとんど出してくれたんだ・・・・客待たせてんだろ?早くいってやんな、嫁さんと一緒にな」
クライ「・・・・・・ありがとう」
カズマは何も言わず気絶した軍曹を引きずって寝室からでていった。
クライ「・・・・・・」
アリス「あな「アリス」」
クライ「帰ろう」
そう言って俺はアリスの口にキスを落とした。
アリス「・・・・・はい」
・・・・・やはり俺の嫁は可愛い
ちなみに軍曹様はその後半殺し状態で回収されました。
とりあえずクライ編はこれで終わりです!次回からはルールー編です!こちらは原作キャラなだけに御都合主義が大分あるかと思いますが、読んでくれると幸いです。
誤字、指摘等がございましたらよろしくお願いします!