魔法少女リリカルなのはvividー青年の物語・・・・・の後の物語   作:Rainーのち大洪水

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すいません!遅れました

後短いですm(__)m

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40話

PM2:40「カズマ宅」

 

カズマが自宅に帰っているその頃、留守番しているジークは、カズマの布団に寝そべり、誰かと連絡していた

 

?『そう・・・・カズマがインターミドルに・・・』

ジーク「うん・・・うちとしてはカズマが変な目で見られるのは嫌なんやけどね・・・「約束だからな」って・・・」

 

ジークの口調はどこか誇らしげながらも、どこか陰があった

 

?『まったく・・・周りの人も大事だけど自分も大事にねって言ったのに・・・本当にあの男は』

 

困ったように、眉をしかめつつどこか優しげな眼差しでかたる「女性」は通話相手のジークを見ていた。

 

ジーク「・・・・どうしたらええんやろ?」

?『なにもしなくても、彼は気にしないわよ・・・寧ろ白目を浮かべてどや顔する未来まで見えるわ』

ジーク「ぷっ・・・確かに想像できるわ・・・ま、カズマなら気にしなくても大丈夫やね、それどころか何とかするんやないか?

 

ーーー私達の時みたいに」

 

クスッと嬉しそうに微笑んだ女性は「そうね」と呟いた。

 

ジーク「ありがとな、明日にでもカズマがそっち行くから、説教してあげてな?

 

 

ーーーーヴィクター」

ヴィクター『ふん!当然よ、暫く顔を見せないと思ったら違う女侍らせていたですって!?しかも子供!?ロリコンか!』

 

白いワンピースにウェーブがかかった金色の髪を腰まで伸ばし、ライトグリーンの綺麗な瞳をカッと開いた女性ーー

 

 

ーーヴィクトーリア・ダールグリュン次期当主その人が「まったくもう!」とばかりに声をあらげた。

 

ヴィクター「ジークと言う子がいながらも・・・」

ジーク「い、いや・・・まだそこまではごにょごにょ・・・そ、それに「妹分」って言うてたし・・・」

ヴィクター『甘いわ!ジーク!まるで10年の末やっと結ばれた夫婦の如く甘いわ!』

ジーク「!?」

 

ーーーーーー

 

ーーーベルカ領

 

首都クラナガンから北に進むと広大な土地がある、クラナガンには遠く及ばないが、それでも広い

 

遥か昔戦乱を迎えた戦場は今やその爪痕も無く、住民も歴代からの貴族や言い伝えや、風習を大事にする、少数民族のみとなってしまった。

 

生い茂る森の中、「雷帝 リーフィア・ダールグリュン在城後」

 

ーーヴィクトーリア・ダールグリュン邸がそこに鎮座していた。

 

ヴィクター「えぇ・・分かったわ貴女も身体に気を付けなさいね」

ジーク『うん!ありがとな!』

 

そう言って切れる通話

ヴィクター「・・・・・カズマ」

 

先程まで快活だった彼女の顔が一瞬悲壮な物に変わったような気がした。

 

エドガー「お嬢様、紅茶と菓子折をお持ちしました。

ヴィクター「ありがとう、エドガー」

 

一瞬の2回のノックの後`執事服に身を包んだ子供の頃からの専属付き人のエドガーが入ってきた。

 

エドガー「カズマからですか?」

ヴィクター「いえ、ジークからよ・・・今旅行から帰ってきてて・・・インターミドルの一般人競技者選考会を受けるらしいわ」

エドガー「・・・・お嬢様」

 

エドガーが気遣う様な視線を向けようとして手でせいした「大丈夫」そう伝えるために

 

ヴィクター「・・・あれからまだ半年しかたってないんですのね?」

エドガー「そうですね、私も初めて会ったときはビックリしました。

 

ーーーまさか、上空から悲鳴をあげながらお嬢様に突っ込んでくるなんて」

ヴィクター「その話はよしなさい・・・」

 

恥ずかしいのかどこか、顔が赤いヴィクター

 

ヴィクター「・・・・・」

 

ーーー誰も気にしちゃいないんじゃないか?寧ろ誇るべきだと思うがね?あんたのその力はあんたの物だろ?

 

ーーーん?何でそこまで強いんだって?・・・・まぁ、そりゃ皆おんなじだよ、 誰にも負けたくない

 

ヴィクター「・・・最低限カズマをバックアップします。エドガー「あの事件」から運営委員会の動き、加害者の事について調べて来なさい」

エドガー「御意のままに」

 

ヴィクターは快晴な空を見上げた

 

ーーーーー

 

カズマ「たっだいまぁ」

 

あの後解散した俺は真っ直ぐ帰路についた。クライさんと別れドアを開ける。

 

ジーク「あ、おかえりロリコン」

カズマ「帰ってきての一声がそれかい!?」

ジーク「・・・四日間ありがとな?・・・でも・・・だれもいない家は・・・・寂しいね」

 

力無く笑うジーク、気付けば頭を撫でていた。

 

ジーク「あ・・・・・」

カズマ「・・・悪い、最近変な癖ついてる」

ジーク「・・・さっきの妹分?」

カズマ「まぁ・・・な」

 

ジークはそっか!と言って離そうとした俺の手を掴んだ。

・・・・あの・・・恥ずかしいからやめて・・・

 

ジーク「いやや・・・4日分頭撫でて・・・」

 

そう言ってこちらに身を寄せるジーク

 

カズマ「(やあめぇてえぇぇぇぇ!?)」

 

え?何急にどうしたのジークちゃん?君はそんな女の子らしい女の子じゃない!

 

ジーク「・・・・・・・」

カズマ「はぁ・・・・あいよ」

 

こんな俺にでも寂しさを感じてくれたんなら、不謹慎かも

だけど素直にうれしい。

 

ーーーありがとなジーク

 

その言葉は口から出ることはなかったが、変わりに頭を撫でていた。

 

ーーーーーーーー

 

ジーク「手続き?」

カズマ「あぁ、選考会の事でな。」

ジーク「じゃあ今から行く?ちょうど行こうと思って」

カズマ「助かる」

 

 

ジーク「ところでカズマ」

カズマ「何だ」

ジーク「あの壁に埋まってるコップって一体・・・・」

カズマ「何も言うな・・・・・・何も・・・・言うな」

ジーク「・・・・・・・うん」

 

こうして俺達(ジークはジャージとフードで変装完了)は市街地中央市役所へと出掛けた。




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