魔法少女リリカルなのはvividー青年の物語・・・・・の後の物語   作:Rainーのち大洪水

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44話

 

聖王教会、執務室

 

レイン「・・・・それで?オットーがコーチとやらの打ち合わせで出かけて、引き継いだ奴が体長を崩したから、今日一日だけで良いから秘書代理をして欲しいと・・・・」

 

ディード達と別れてすぐ教会騎士経由で「騎士カリムが呼んでたぞ?」と聞き。何事かと思っていたらこれである。

 

目の前にいる金髪の女性「カリム・グラシア」が頷く・・・どこか必至な様子で

 

カリム「お願いします、レイン・・・・あの、本当にお願いします」

レイン「・・・戻って素振りしてる」

カリム「待ってくださいぃ!仕事が溜まっちゃってるんですぅ!オットーがいないときつかったんです!ちょっと余裕ぶって「たまには羽伸ばしてきなさい♪」とか言うんじゃありませんでした!」

レイン「離せ」

 

レインにすがり付くかのようにすり寄ってくるカリム・・・これでも聖王教会本部の最高権力者なのだが・・・・

 

レイン「仕事をしていなかったお前が悪い、あと離せ」

カリム「しょうがないんですよ!最近レインの出身次元世界について一部の探索班も出したんですから!」

レイン「・・・・む・・・・」

 

さすがに自分を出さると強い顔ができないレイン。

少し考える素振りをしていたが、軽く溜め息をひとつ

 

レイン「・・・・第一、他の騎士連中はどうした?無人ではないだろうに」

カリム「・・・女性陣は護衛向きではないですし、男性達はどこか視線がいやらしいし・・・シャッハは違う教会に支援しに行ってるし、セインとシャンテはサボりか、この教会内にいないですし」

レイン「・・・・「こっちの」世界の秘書は何をしてるんだ・・・」

 

どこかジト目になりながらレインがそう言う。

 

レイン「・・・・・分かった、事務仕事は無理だが、護衛とかだったら問題ない。」

カリム「本当ですか!?助かります!」

 

笑顔で喜んでくれるカリムを見て、思わずレインも困ったように笑ってしまった。

 

ーーーー

 

護衛と言っても何の事ない、違う地方の支部の教会へと足を運び。始終相手と話すカリムの脇に立っていればいいのだ。

 

レイン「・・・・・・騎士カリム、そろそろお時間です。」

カリム「分かりました。では続きはまた今度よろしくお願いします」

「いえいえ!わざわざお越しくださってありがとうございます!」

 

年下であろうカリムに抵抗なく頭を何度も下げ、感謝を表している男性をみて素直に関心した。

 

レイン「・・・・・・・・」

 

思わず、元いた世界の貴族を思い出した。

 

レイン「・・・・っ」

カリム「・・・・レイン?どうかしたんですか?」

 

少し「嫌な」事を思い出しているレイン、カリムに話しかけられる頃には、既に聖王教会本部に戻っている途中だった、どうやら先程の謁見が最後だったらしい。

 

レイン「すまない、迂闊だった」

カリム「・・・・・ねぇ、レイン?」

 

どこか不安げに表情を浮かべるカリム。

 

レイン「・・・・」

カリム「・・・レインは早く元の世界に帰りたいと思うのかしら。」

 

そう言ってこちらを向くカリムはまるで弟をみるかのような困った笑顔で。

 

レイン「・・・元々強さを求めるだけの旅だ、焦る必要はないと思ってる・・・それに戦いたい奴が現れた所だ。」

カリム「・・・そう・・・

 

 

ーーー貴方がここに現れて、もう3週間ね?」

レイン「・・・」

 

おもいでばなしをするかの様に話し出したカリム。

 

カリム「・・・・皆も貴方の事を認めている・・・貴方さえ良かったら・・・ずっと皆とここに・・」

レイン「悪いが、それはできない」

 

はっきりと断言するレインに予想はしていたのか

 

レイン「・・・そもそも、何で俺なんぞの為にそこまでいえる?」

カリム「そうね・・・最初は皆貴方の事を警戒していたようだけど・・・私はそうでもなかったの、可笑しいでしょ?最高責任者 なのに・・・」

レイン「・・・・・あんたもあいつに似ているな」

カリム「あいつ?」

 

レインはあぁと呟き、車の窓を見た。

 

カリム「・・・・レインの世界の事、もっと聞かせてください」

 

レインはガシガシと頭をかいて・・・「教会に帰るまでな」とぶっきらぼうに言った。

 

ーーーーーー

 

ベルカ領地、北方エリア「無銘塚(カズマ命名)」

 

カズマ「・・・・まぁ、こんな所・・・かな?」

 

二振りの寄り添う剣のすぐ脇で、あぐらをかいているカズマ、軽く1時間は話していただろうか?

 

カズマ「・・・楽しかった、母さん、父さん・・・・また来るわ」

 

そう微笑み、振り返らずに帰そうっていった。

 

カズマ「・・・・ん?」

 

ふとスボンに振動を感じ、携帯端末を開くとノーヴェさんからだった。

 

カズマ「・・・・今から区民センターに集合?・・・」

 

現在時刻を確認すると丁度12:30少し昼を過ぎたみたいだ。

 

カズマ「・・・・了解っと」

 

とりあえず参加の方針を示す。

 

カズマ「今度レインに顔見せにでも行こうかな、あ・・・聖王教会への行き方わからねぇや・・・」

 

そう呟きながら来た道を戻っていく。

 

ーーーー

 

カズマ「!?・・・・・驚かさないで下さいよ」

 

 

ふと感じた気配

カズマがそう言うと、聞こえてくる女性の笑い声

 

シェルファ『ふふ・・ごめんなさいね?ついつい』

カズマ「・・・・どうしたんですか?」

シェルファ『どうにも?ただ単に様子を見に来ただけよ』

カズマ「・・・レインはどうですか?」

 

ふと上を見ると、小枝にシェルファさんが座っていた。

レインについて聞くと。興奮したように声を弾ませ。

 

シェルファ『勿☆論!今現在聖王教会で無双してるわ!』

カズマ「相変わらずだな・・・」

 

 

カズマ「・・・・魔人って皆シェルファさんみたいな人達なんですか?」

シェルファ『・・・いや、魔人って言うのは自意識と上昇志向だけは高い連中の集まりでね、魔界では常に蹴落としあいよ、むしろ私はかなりの温厚派よ?』

 

ふとした疑問が浮かび尋ねると予想以上の返しが・・

 

カズマ「・・・・・・」

シェルファ『あら?もうそろそろ時間ね、そろそろ帰るわ』

カズマ「何か・・・不躾な質問すいませんでした」

 

少し、気まずげなカズマにシェルファは首を横にふり、気するなといわばんばかりに笑った

 

 

 




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