魔法少女リリカルなのはvividー青年の物語・・・・・の後の物語   作:Rainーのち大洪水

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51話

ーーー最近夢を見る、良く分からない夢だ。

 

気付くと俺はそこにいる、「そこ」と言っても明確な場所ではない・・・・・辺り一面真っ暗なのだから。

 

自分が喋っているのかも、腕が、脚が動いてるのかも、そもそも本当に体はあるのかも分からない

 

カズマ「・・・・・・はぁ、またか・・・」

『ごめんなさい・・・・ごめんなさい・・・・』

 

そして空間全体に響き渡る「少女」の泣き声・・・・そして謝罪いや、懺悔にも聞こえる。

 

『ごめんなさい・・・・ごめんなさい・・・』

カズマ「・・・一体誰なんだ?」

 

聞こえてくる言葉は同じでも、伝わってくる感情は毎回違う

 

悔恨、悲哀、歓喜、切望、期待

 

カズマ「・・・・もう一度聞くぞ?誰なんだ?」

 

「いつも」ならこの問いの後、暫くしてからまだ懺悔の言葉が繰り返されるのだが・・

 

『ごめんなさい・・・〇〇〇」

カズマ「ーーーーーー ク」

 

今までどこかエコーが重なりあったような声が最後の瞬間はっきり聞こえた。「その声」に反応する前に

 

カズマ「・・・・・ロ?・・・」

 

目が覚めた。

 

カズマ「・・・・まさか、クロなのか?」

 

ーー夢なのに、夢じゃない気がした。

 

ーーーー

 

クライ「やべぇ、選考会まで後1週間・・・な、何か緊張してきた・・・・」

カズマ「何でクライさんが緊張してんだよ」

 

喫茶店「ビーナス」にて、緊張に震えまるで組織が壊滅する寸前の組長みたいな顔になっていた。

 

クライ「だってお前っダチが大衆の面前にさらされるんだぞ!ドキドキすんだろ!?」

「いや、店長やめてください、さっきからお客さんが店の外で震えてみてるんで」

クライ「いつそれがお客さんだと錯覚していた?」

「!?」

カズマ「いや、店長としてその発言はどうなんだ!?」

 

後開催まで1週間を切り、街中もどこか浮わついている雰囲気になってるなか、やはりというかこの人達も変わらずだった。

 

アリス「頑張ってね!カズマ君!選考会通ったら軽く打ち上げしましょ!」

カズマ「ありがとうございます」

 

今日はアリスさんも出勤していた。

 

カズマ「皆観戦にくるのか?」

クライ「俺とアリスは行けるが・・・・お前らは本当にいいのか?」

 

そういいバイト仲間に声をかけるが二人とも笑って断った

 

「俺らは喫茶店の中でお客さんと一緒に見るから大丈夫っすよ、店長とオーナーはしっかり見てきてくださいね!」

「カズマ君も頑張ってね!」

カズマ「・・・・・と言いつつ、店の中でイチャコラする二人なのでした」

「ち、違うって!」

「そそそんなこと、す、するわけないじゃない!?仕事中なんだし!」

 

必死に否定する二人を微笑ましく思う。

 

クライ「カズマ」

カズマ「ん?」

 

クライさんに呼ばれそちらを向くと

 

クライ「・・・・お前最近寝れてるのか?」

カズマ「・・・そんなこーーーいや、すまん実はあんまり寝れてない・・・な」

 

真剣な顔で言い当てられ誤魔化そうとして、素直に吐いた

 

クライ「・・・そっか、じゃあ帰れ、選考会も近いんだそんなんじゃ撒き散らせる混乱も撒き散らせんだろ?」

 

いきなりの発言に思わず目を見開いた。

 

カズマ「・・・・いや、それは不味いだろ・・・」

クライ「・・・・お前は最近頑張りすぎだろくに寝てないだろうが」

 

・・・こうなった時のこの人は頑固だからな。

 

アリス「なんならおばさんが「あの時」みたいに添い寝してあげましょうか?」

 

そう笑顔で言うアリスさんの片手には、お酒が握られていた。

 

カズマ「?あのとーーー」

クライ「あ、あっははぁ!だっめじゃないかぁあ!?アリス、カズマはまだ未成年なんだじょじょ!?」

「そ、そっすよ!そもそもお酒って良くないんすよ!?あはっあはははは!?」

 

聞こうとしたら、分かりやすいほど乱れきった二人に遮られた。

 

クライ「とりあえずお前は帰れ!

 

ーーーちゃんと「休ませて」貰えよ!?」

 

とりあえず必死な様子のクライさんに頷くしかなく家に帰るしかなかった。

 

アリス「もう・・・冗談なのに」

クライ「(目が冗談じゃなかった!?)」

 

ーーーーー

カズマ「・・・・ん?ティアナさん?」

 

欠伸を噛みながら自宅前まで戻ってくると、玄関前にティアナさんがたっていた。

 

ティアナ「どう?調子は・・・・余り良く、なさそうね。」

カズマ「・・・・ティアナさんこそ仕事は・・・?」

 

そう言うとティアナさんは「休みよ」と言った。確かに制服ではなく、私服姿だ。

 

カズマ「とりあえず、上がってください」

ティアナ「は、はい・・・」

 

あー、クライさんまじか・・・「休ませて貰えよ」ってこういう事か・・・・え?逆効果じゃね?ある意味休める気がしないんだけど・・・・

 

ーーーー

 

ティアナ「何か久しぶりね、カズマの家に上がるの」

カズマ「あー、確かにそうっすね、軽く2ヶ月以上はたちますね・・・」

 

部屋のあちこちを見回るティアナさんに気まずい家主

 

ティアナ「クライさんに頼まれたんだ、「最近カズマが眠れてないみたいだから世話してやってくれ」ってね」

カズマ「・・・・たく、あの人も大丈夫だってのに・・・」

 

愚痴を呟く俺にティアナさんはふわりと笑った

 

ティアナ「心配なのよ、貴方の事が目の下の隈目立ってるよ?・・・・どうしたの?」

カズマ「・・・・・別に何もないですよ」

ティアナ「・・・・・・そう」

 

目尻を若干下げ、どこか悲しげなティアナさんに小さいが・・・確かに胸が痛んだ。

 

カズマ「・・・・ティアナさんごめん」

ティアナ「・・・・カズマ?」

 

気付けば、ティアナさんに座りながら頭を下げていた。

何でか今の表情を見てこうしなければならないと直感した。

 

カズマ「・・・まだ確証がないから言えない・・・だから待って欲しいです。ちゃんと話します。

 

ーーーだから待っていてください」

 

ティアナさんは少しポカンとした表情を浮かべていたが、ふわりと微笑み頷いた。

 

ーーーー

 

カズマ「・・・で、何でこうなるんですか・・・」

ティアナ「何よ?何か不満?」

 

場所は自室の布団にオーバーダイブ中、別に過去とか、知らない人に移り変わる訳じゃ無いんだからね!・・・すみませんこんらん状態です。

 

ティアナ「大丈夫よ、頼まれた以上ちゃんとお世話してあげるから」

カズマ「まって?何で今したなめずりしたの?ちょっと?これ健全な小説ですからね?」

ティアナ「大丈夫よ、書いてる人の裁量次第でどうとでもなるわ」

 

おーい、駄作者何とかしろ、いいの?「青年の物語」が「性年の物語」になっちゃうよ?てかこの人連れてっておねがぁい

 

カズマ「ーーってぃ、ティアナさん!?」

 

頭に乗せられたティアナさんの手の感触に動揺をあらわにしてしまう。

 

ティアナ「・・・私は貴方がこれまでどんな重いものを背負ってるのか分からない・・・・でも・・・でも・・・」

ティアナ「お願いだから無茶はしないで」

カズマ「ーーーーー」

 

必死に、懇願するティアナさんに俺は即答を返せなかった

 

カズマ「・・・すいません、もしかしたら無茶はするかもです」

 

ひとつひとつ、言葉を選びながら言う。無駄な事をとか言うやつがいるかもしれない、でも

 

ーーー約束もしたし、決意もした。

 

ティアナ「・・・・・」

カズマ「もし、俺が無茶しようとしたら怒ってください」

ティアナ「・・・・ふふ、了解よ・・・私力作の砲撃を喰らわしちゃうんだから」

カズマ「止めて下さい。」

 

・・・・・・アザっすティアナさん

 

ーーーーー

 

カリム「・・・・はぁ・・・・」

シャッハ「・・・最近溜め息が多いですね?どうかしたんですか?」

 

場所は聖王教会本部、執務室

 

今日はそれほど仕事もなく、暇なのか溜め息をつくカリム・・・しかしその顔は何処か暗かった。シスターシャッハが心配の声をかけ

 

カリム「・・・・いえ、何でもないわ」

 

無理に作った笑顔は何処か痛々しく、何でもないようにはとても見えなかった。

 

カリム「ーーーーっ・・・」

 

ふと窓から見えた中庭、そこにはレインが木陰にすわり本を読んでいた。

 

カリム「・・・・・・・レイン」

シャッハ「彼、すごいですよね何処かも分からない場所にいるのに、ここにきてすぐ順応してますし、今ではミッドチルダの情勢を知りたいっていってずっと本を読んでいます。仕事も手伝ってくれて助かってるし・・・シャンテにも見習って欲しいですね」

カリム「・・・・・」

 

ーー何で貴方はいつも辛そうな顔をしているんですか?

 

カリム「・・・・」

 

思い出すのは、いつか彼の部屋に入った時魘されているレインはいつもの堂々とした雰囲気はなく、自分を「必死に」責めていた

 

カリム「(・・・・「フィーネ」って言う子が関係してるの?)」

 

そう考えると胸が締め付けられる感覚に陥った。

 

カリム「・・・・(あぁ、そうなんだ・・・)」

 

体調が優れない時

 

ーー大丈夫か?アンタ

 

私が何か言う前にお姫さまだっこをし、休憩室に運びこむレイン。

 

仕事が多すぎてついつい泣きついてしまった時

 

ーーしらん、アンタのしごーー引っ付くな離れろ・・・はぁ、分かった言っとくがろくな事できないからな?

 

何だかんだで付き合ってくれる大人びたレイン

 

町中で迷子の女の子が泣いていた時

 

ーー僕はレインどうしたの?

 

すぐ話しかけ、今度はレインから離れたくないと泣き出した子供に狼狽えるレイン

 

優しいレイン、カッコいいレイン、・・・・いつも辛そうな、悲しそうな顔のレイン

 

カリム「私は・・・・」

シャッハ「騎士カリム?どうしーーー」

カリム「・・・・?シャッハ」

 

急に黙り混んでしまったシャッハ、心配になり声をかけようとして。

 

シャッハ(?)「・・・・「人間」、彼は諦めなさい」

カリム「ーーーえ」

 

まるで人が変わったかのように口調や雰囲気が・・・そのうえ声までが変わっているシャッハにカリムは固まった。

 

カリム「あ、貴方は・・・・誰?」

シャッハ(?)「・・・・本当は名乗るどころか話すのも億劫なんだけども・・・・貴方には彼を助けて貰った恩があるからね」

 

優雅にソファーに座り「あら?良い生地のソファーね」と呑気にのたまうシャッハの姿をした誰かに戦慄を覚えた

 

カリム「(意識洗脳(ブレイン)!?そんな魔法反応は・・・」

シャッハ(?)「あぁ、無駄よ?貴方達の言う関知魔法じゃ私の「術」は解析できないわ。」

カリム「もう一度言います・・・・誰?」

 

そう問いかけると彼女は微笑み。此方を「澄んだ青い目」で見据え

 

シャッハ(?)「初めましてね?「外側の住人」

 

ーーー今はシェルファと名乗っておこうかしら」




後少しで選考会に入ります!

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