魔法少女リリカルなのはvividー青年の物語・・・・・の後の物語 作:Rainーのち大洪水
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では続きです!
カリム「ーーー「外側の住人」?・・・・貴方は一体・・・(・・・・念話が使えない!?)」
シェルファ「・・・・無駄よ、この世界からこの部屋を切り取ったんだものこの部屋はもう「私の世界よ」・・・」
シェルファの言葉にカリムは愕然とした。
カリム「・・・・・禁術(閉鎖結界)・・・・」
シェルファ「へぇ・・・こちらにもあるにはあるのね?」
念話どころか魔力も使えない状態に嫌な汗が背中を走る。
カリム「・・・目的は何?」
シェルファ「・・・・何も、強いて言えば彼に恋慕を抱くのはやめなさいと忠告・・・ね」
カリム「っ・・・何故ですか?」
先程気付いた事を言い当てられ思わず顔をしかめるカリムをシェルファは馬鹿を見るような目で見てきた・・・しかし顔はシャッハなのでいらっとくる。
シェルファ「・・・普段の貴女を見てれば馬鹿でも気づくと思うけど・・・あぁ貴女は馬鹿なのね?」
カリム「そこまで言いますか!?これでも教会本部の最高責任者ですよ!?」
シェルファ「怒鳴るな・・・全くあのヴァンパイアどもと言い、何でこうも・・・話がそれちゃったじゃない」
頭が痛そうに頭を押さえるシェルファ
カリム「・・・・(ヴァンパイア?)」
シェルファ「分かるわよ、貴女の気持ちも私も同じだもの・・・だからこそよ・・・
ーーー彼はそろそろ「元の世界」に帰すわ」
カリム「・・・帰す・・・?まさかレインは貴女が・・・」
シェルファ「いいえ、あの時ばかりは運命のイタズラみたいな物よ
ーーー本来この「未来視(ビジョン)」には映ってないのよ」
話の内容がぶっ飛びすぎて、カリムは頭が痛くなってきた。
カリム「・・・どうしてその未来視にレインが出てくるんですか」
シェルファ「・・・彼はいずれ世界の命運をさゆうする程の存在になるわ・・・この世界は優しすぎる、彼の覚悟を揺るがしてしまうほどに、私はその度に苦しむレインをみたくないの
・・・今はレインに教えてやれる人(カズマ)もそばにいないしね」
カリム「・・・・貴女もレインが好きなのですね」
直後、微笑むカリムに物凄い重圧(プレッシャー)がかかってきた。・・・しかし
シェルファ「・・・・・貴女自分の立場分かってる?私の意思ひとつで貴女死ぬわよ?」
カリム「いいえ、貴女は私を殺せませんよ・・・だって貴女もレインが好きなんですから。」
汗をかきながらもシェルファの目を真っ直ぐ見返すカリム
シェルファ「・・・・・ッチ」
引いたのはシェルファだった。
カリム「大丈夫ですか?お顔が優れないようですが・・・」
シェルファ「・・・お前・・・・」
カリム「カリムです、カリム・グラシア」
まだ力が半分も戻っていない状態で使ったからか、表情は無表情そのものだが、心なしか顔色がすぐれない
それを言い当てられたか、思わず睨むもそう返されポカンとするシェルファ
カリム「貴女が何物かは知りません・・・名前ぐらい呼びなさい」
シェルファ「・・・・・「カリム」、貴女生意気ね」
呆れたようにそう言うシェルファにカリムはにっこり笑った。
ーーー
カリム「・・・・異世界?」
シェルファ「ええ、例えていうなら・・・この世界含め貴女たちの言う「管理下に置かれた世界」と「管理まで及んでない世界」全てを引っくるめて一つの絵本としましょう。ノンフィクションでもフィクションでもどっちでもいいわ」
シェルファ「その絵本にフィクション満載の絵本が登場します・・・・」
そこでカリムを見るシェルファ「ここまで説明すれば分かるでしょ?」とばかりの目付きだ
カリム「・・・つまりレインは絵本の中の絵本に出てくる人物って言うたち位置・・・」
シェルファ「そういうこと、彼がこっちに来たとき「裂け目」が無かったかしら」
カリム「ありました、空気中に閉じかけていましたが・・・」
シェルファ「あれは彼の「傾国の剣」が世界と世界の間にある次元の壁を一瞬切り裂いた物よ」
カリムはその言葉に固まった、つまりレインは常に高ランクのロストロギアを所持しているようなもの
カリム「・・・つまりレインは何時でも帰れた?だとしたらなんでーーーあ」
シェルファ「・・・彼の旅がどういうものか知ってるでしょ?
闘いたい存在がこの世界に要るからよ・・・レインと同じ天才が」
その事実に何処か寂しさを覚えてしまうカリム
シェルファ「・・・・貴女も聞いたでしょ?彼の想い人の名を
・・・・」
カリム「フィーネ・・・でもあの様子からだと・・・」
シェルファ「・・・えぇ、賊に目の前で殺されてる
ーーーそして彼は彼女を殺したのは自分だと結論ずけたの」
カリム「なっ!?・・・・いえ、彼なら・・・」
シェルファ「・・・知りたい?彼の行動の起源を、理念を
彼女への想いを」
いつの間にか目が紅く染まっておりその瞳孔も縦に裂けているみたいに広まっていた。
カリム「・・・・・綺麗・・・・・」
シェルファ「は?・・・・・っ」
カリム「シェルファさん?」
急にそっぽを向いてしまったシェルファ、心なしか顔が紅くなっている。
シェルファ「っ!いいからどっちなの!?」
カリム「し、知りたいです!」
シェルファはその言葉にふんっと鼻を鳴らし立ち上がりカリムに近づき肩に手をおいた。
カリム「なにをーーー」
直後、見たこともない巨大な魔方陣が部屋に広がる。
シェルファ「ーー行くわよ?」
その言葉を聞いた瞬間カリムの意識はブラックアウトした。
ーーーーー
カリム「ーーーーここは・・・村?」
シェルファ「そうミュールゲニア大陸最北端の辺境、ノーグの村よ?」
気付けばカリムとシェルファは小さな村の前に立っていた
カリム「・・・それが貴女本来の姿なのね?」
横には絶世の美女が立っていた、流れる絹糸のような綺麗な金髪、白い肌にモデルのようにすらりとした体型をしていて同性の自分ですら見惚れてしまうほどだ。
そして
カリム「天使様?」
シェルファ「っいいから!出てくるわよ」
「白く」綺麗な翼が生えていた。
カリム「出てくる・・・・「バタン!」」
立ち並ぶ木造の家の一つの扉が開き綺麗な花を持った一人の少年が出てきた。
カリム「・・・・レイン」
レイン『行ってきます!』
そう元気に笑顔で走っていくレイン、カリムは軽く感動を覚えた。
カリム「・・・・可愛い・・・」
シェルファ「・・・ほら行くわよ」
うっとりとするカリムにうっとおしそうな表情のシェルファが先に行く。
ほわほわしていたカリムだったが、「待って!?」と慌てて追いかけていく。
レインを追いかけていく事10分程家が見えなくなり森しか見渡せない風景が続き。
ーーー民家に着いた。
カリム「・・・・なんでこんな外れに・・・」
シェルファ「辺境の村だから、余所者を受け入れない雰囲気があったの、二人の孫娘と老婆は仕方なく外れの方に家を建てるしかなかった」
カリム「そんな・・・」
思わずくちもとを押さえるカリムに呆れたシェルファ
シェルファ「・・・これは何処でも同じよ」
カリム「え?」
フィーネ『レイン!来てくれたの!?』
レイン『フィーネ
ーーー14歳の誕生日おめでとう』
民家の扉が開き可愛らしい黒髪の長い女の子が出てきた。
カリム「・・・あれがフィーネ・・・」
シェルファ「彼の恋人よ」
カリム「!?」
レインはとてもフィーネとお婆さんに好かれていて、雨が降りそうだからと泊めてくれていた。
二人きりで楽しげに話す様子はとても微笑ましく、初々しく、「この二人はいずれ結ばれるだろう」と容易に想像できた。
フィーネ『明日は雪になるかしら・・・』
レイン『せっかくの誕生日なのに・・・』
窓から見上げ、残念そうに呟くレイン
レイン『残念な天気だーーー』
フィーネ『あらそう?
私は雨の日も好きよ?』
シェルファ「・・・・・・・・」
カリム「・・・あれは・・・・」
ふと視線を外したさき、木の幹の上に立ち並ぶ3人組の穏やかじゃない雰囲気を纏った男たちがレイン達がいる民家をニヤニヤと見ていた。
ーーー賊に殺されてる
先程のシェルファの言葉を想いだし。ゾッとした
それでも時は進み、レインとフィーネが仲良く寝静まった頃
ガシャン!
ーーお・・・・ご・・・・・
ーーしけ・・・なぁ・・・
レイン『なんだ?』
フィーネ『話し声・・・?』
怪しむレインと目を擦りながら呟くフィーネ、気になった二人は居間に近づいていく。
カリム「っだめ!?」
シェルファ「無駄よ、これは過去を稔写したもの、私達はただ見ていることしかできないわ」
シェルファの言葉の通り二人はカリムの言葉に反応せずに進んでしまう。
ーーーそして
『ったくついてねぇなぁ!』
レイン『あ・・・・』
フィーネ『え・・・・』
居間に入る扉を少しあけ中を覗くと
椅子にどかっと座り酒を飲みながら足下に倒れている「老婆」を見下しながら喚いている男、その両となりに手下らしき男がいた
『逃げ隠れた森で運良く民家を見つけたと思ったら・・・
ーー金目のものなんざ一つもねぇ!』
カリム「・・・ひ・・・・どい・・・」
部屋の中は荒れに荒らされていて
『おいババァ!酒くらいねーのかよ!おい!』
足下に倒れた老婆ね頭を遠慮なしに蹴り飛ばし怒鳴り付ける「盗賊」
『あ?もう死んだか?』
返事がない老婆に笑いをこぼす盗賊達
フィーネ『あ・・・・あぁ・・・』
レインが止める前に
フィーネ『おばあちゃん!!』
飛び出していくフィーネしかし盗賊の一人に捕まってしまった。
『次は俺にやらせろよ』
レイン『フィーネ!』
フィーネ『ひっ・・・』
首もとに添えられた凶器に悲鳴をこぼしてしまう。
レイン『ちくしょう!フィーネを離せ!』
『こっちはえらく威勢がいいな』
楽しそうにそう言う盗賊に行く手を阻まれ抵抗するレイン、カリムは目をつむりたくなり、自分が知りたいと願ったのだから「最後」までみると決め目を逸らさずに見続けた。
シェルファ「・・・・・・・」
レイン「離せ!離せよ「トンッ」!」
そう叫ぶレインに凶刃が刺さった。次いで悲鳴
内臓を傷つけられたのか口元には血が流れていた。フィーネがレインの名を叫ぶ
フィーネ『レイン!』
レイン『ーーあ、う・・あぁ・・・ゴホっ・・・』
一瞬の隙をつきフィーネは拘束を外しレインの元へ走る。
フィーネ『レイン!』
レイン『・・・・フィ・・・・』
這いつくばった体勢でなんとか顔をあげるレイン、しかし
現実はどこまでも残酷で、弱者は強者に膝をつくしかないこの世界はどこまでもーーー
レイン『・・・・ネ・・・・』
再び捕らわれ組伏せられ次々に突き立てられ入っていくナイフ
ーーー二人に非常だった。
フィーネ『レイン・・・て・・・「ザシュッ」げて・・・・』
レイン『フィーネ、今・・たすけーーー』
痛むからだを無理矢理動かしフィーネに近づくレイン・・・しかしフィーネが求めたのは
フィーネ『・・・・てーーー逃げて!!』
最愛の人(レイン)の無事だった。
シェルファ「・・・・その頃になって、ようやく村に盗賊団の手配書が回って、すぐさま村の自警団が駆けつけたの」
場面は変わりレインの自宅でレインは看病されていた。
カリム「・・・運が・・・悪かっ『違う』・・・・え?」
溢れる涙を押さえようとせずカリムが言った言葉にまるで遮るかのようにレインが言った。
レイン『俺が弱かったんだ』
カリム「ーーーーっ」
そしてレインの目には壁に立て掛けられた一振りの剣が映っていた。
レイン『・・・親父
ーーー俺に剣を教えてくれないか』
ーー雨がどこまでも強く振っていた。
ーーーーーーーーー
カリム「・・・・・・・・・」
シェルファ「・・・・分かったかしら」
気付けばシェルファはシャッハの姿に戻っていて、カリムは蹲りただ泣いていた。
カリム「・・・・・もう・・・・レインは止まれないのですね」
シェルファ「・・・・・えぇ」
カリム「・・・ですが、例え叶わなくてもレインの事を私は想い続けます。」
シェルファは驚きの表情を浮かべ、呆れたように笑った
シェルファ「好きになさい、頑固者」
カリム「はいっ!」
ーーーこうして様々な動きを見せていくなか
インターミドル前哨戦「一般競技者選考会」まで後1日となった。
今回はクロスオーバーらしいこと出来たかな?
もし、回想シーンが気になる方がいらっしゃいましたら漫画「レイン2」を見て下さい!
誤字、指摘などございましたらよろしくお願いします!