魔法少女リリカルなのはvividー青年の物語・・・・・の後の物語 作:Rainーのち大洪水
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ーー第27回 インターミドルチャンピオンシップ
ミッドチルダ地区選考会兼一般人競技者選考会会場
現在時刻は午前の9時、開始はあと1時間後・・・ちらほらとだが出場選手と思わしき男性もちらほらいる。
皆やる気に満ちていた、話しによればこの選考会も常連ばかりと聞いた。
ーーーまだ諦めていないのだろう。魔力持ちには勝てないかもだが「もしかしたら」その可能性に期待して努力をしているんだろう。
カズマ「・・・・なんだ、まだ諦めてないじゃ・・・・」
「ーーおし!今回のバイト代は結構貰えるぞ!」
「って言ったって初っぱなっからあの「壊し屋」何だろ?不可能じゃね?」
カズマ「・・・・・・は?」
思考が停止したかのように固まるカズマ
「ばっかお前あくまでもこれは建て前上エキシビション(前哨戦)マッチだぞ?見せなきゃ意味無いだろうに」
「それもそっか!」
・・・・そっか・・・
「てか他の奴らも馬鹿だよ・・・どうせクリアできる訳なんて無いのによ・・・美味しい話と思うがな・・・」
「それな、第一委員会本部に弱味掴まれてる時点でどうせ選手としての社会的生命なんて死んでるようなもんだろうし」
「どーせ無意味なんだよ、どーせな 」
ーーーこいつらは諦めてしまったのか。
「お?あんた新顔だな?」
カズマ「あぁ、ということはあんたもか?」
「あぁ、ま、この場だけの付き合いだろうけどよろしくな」
カズマ「・・・・・・・あぁ」
俺に話しかけてきた男性は「頑張ろうぜ」と言って肩をポンポンとたたき会場に入っていった。
やはり彼の目も疲れたような、嘆いているような目をしていた。
ーーーそれほどまでに魔導士と一般人の間には差があるのかーー
カズマ「ーーー上等」
気づけば口元に笑みを作り、俺も会場に入っていった。
会場内は観客も満員・・・・までは及ばないが、それでも半分以上は埋まっていた。
映像で見たときは、円形のリングが3つか4つ程あったが今は中央に大きめのリングが置かれている
カズマ「・・・確か「予選と本選」に使われていた・・・ん?きたか」
レイン「・・・・・あぁ」
気配を感じ振り返るとどこかげっそりしている様子のレインが立っていた。
カズマ「敢えて言おう、お前は馬鹿か」
レイン「む・・・仕方がないだろう、突っ込んできた向こうに非があると思うが・・・」
カズマ「郷に従ってくれよ・・・」
全く悪びれた様子のないレインに思わず頭を押さえる。
レイン「カズマ」
カズマ「帰るんだろ?・・・・そうさな今から2週間後ぐらいにか?」
レイン「・・・・あぁ、よく分からないんだが帰った方が良い気がしてな」
・・・向こうで何かあったんだろうな・・・
レイン「・・・・多分この大会お前とは戦えない・・・だから」
カズマ「・・・・帰る日の正午に聖王教会の入り口に集合・・・それでいいな?」
レイン「っ礼を言う」
カズマ「ま、そんなことよりこの選考会を楽しもうぜ」
話していると
『只今より、第27回インターミドルチャンピオンシップ、一般人競技者選考会を始めます。選手の皆さんはリングの中央に集まってください。』
しん・・・と会場が静まり、俺達がリングの中央に集まるとアナウンスが続く。
『では、一般代表として選手宣誓する方、よろしくお願いします』
「は・・・・?」
「な、なんでいきなり?」
「今まで運営委員会がーーー」
カズマ「はぁい!俺っす!ゼッケンNo.「9999D」っす!よろしくお願いしまぁす!」
もう仕掛けてくんのかよ!インターミドル自体にも響くんじゃないか?
「お、おいあんた・・・?」
先程話しかけてきた男性が声をかけてきた。
レイン「・・・・狼狽えるな、これは選考会であり要するにアピールする場面でもあるんだろ?一人の動揺が他の選手や観客にも伝わる、選手なら分かるだろ」
カズマ「そういうこった」
中央に設置されたマイクを手に取り選手を辺りを見渡す。
観客席を見渡すと・・・いた、クライさんにアリスさん、隣にミカヤとノーヴェさん率いるチームナカジマ・・・と知らない女の子と犬耳?が生えた男性がいた・・・・知り合い?
少し離れた所にジーク「フード着装済」、ヴィクターがいた
様々な視線が自分に突き刺さるなか
口を開いた。
カズマ「ゼッケンNo.「9999D(ダメージ)」のカズマ=ツユクサです、別にこの「D(ダメージ)」は趣味とかではありませんので、ただ単に人生ゲームで負った借金額とかじゃありませんので」
・・・・静まる会場に小さいが、誰かが吹き出す声がした。
カズマ「てなわけで言わせて頂きます!一般人なめんなあぁぁぁぁ!」
選手宣誓としては余りにも不釣り合いな発言、あげく不快に思われる可能性のある発言
カズマ「一般人だって勝てる、それを証明してやりまっさ!」
でも俺が言いたいだけだから、自分勝手に言うだけだ、言えない奴らに拒否される謂れはない。
小さい拍手が聞こえてきた 。
クライ「良く言ったぁ!」
ヴィクター「私達も楽しみにしてますわ!」
ヴィヴィオ「あはは、お兄ちゃん度胸あるね・・・」
リオ「私じゃさすがに無理かも・・・・」
コロナ「っていうかさっきヴィクトーリア選手が叫んでなかった!?」
ノーヴェ「クライさん勘弁!目立ち過ぎですって!」
アインハルト「兄さあああん!愛してます!私と一緒に覇王道を歩みましょお!」
ミカヤ「流石私の愛(刀)を受けきった男だ!後で(模擬戦)励もう!」
?「!?」
?「・・・・お前の所はなかなか濃い面子だな・・・」
ノーヴェ「ミカヤちゃん!?アインハルトぉ!?頼むから自重してぇ!」
・・・・・・・・他にも。
「がんばれぇ!カズマの兄ちゃん!」
「応援してるからねぇ!」
近所の子供連中やその親御さんたち
ジーク「カズマァ!頑張れぇ!」
顔を真っ赤にしたジーク、皆の声援に俺は拳を上げることで応える。
周りの観客も戸惑いながらも釣られてかやんわりと拍手を始めた。
『っカズマ選手、選手宣誓に相応しくない言葉遣いは・・・・え?・・・・は?・・・
ーーー個性的な宣誓をありがとう御座います、では10分後に始めて行きますのでよろしくお願いします・・・・』
カズマ「・・・・・・」
レイン「お前らしいな」
カズマ「・・・フォローサンキュ」
レイン「あぁ」
レインと一緒に得物を取りにロッカールームに向かう。
レイン「そう言えば、お前「刀」はどうした?」
カズマ「溶かした」
レイン「・・・・」
カズマ「この世界に物騒な光り物は必要ないよ」
レインは暫く無言だったが穏やかな表情で「そうだな」と言った。
ーーーー
ここはベルカ領地のどこか、鬱蒼と茂る森の中に彼女の家があった
全体的に妖しい雰囲気があり、中からは「ゲゲっ」などと言った人の言葉とは思えない声が聞こえてくるしまつ。
中も何かの薬剤を入れた試験管等があり、水晶の放つ光によって余計怪しく見える。
彼女は水晶を見つめていた。
?「・・・・か・・・・ずま?」
ガタッ!パリィン!
『ゲゲ?』
?「・・・・大丈夫」
少女の声は悲壮感にまみれていて大丈夫とは冗談でも言えなかった。
?「・・・・カズマ・・・
ーーごめんなさい」
カズマの夢に出てくる少女の声と瓜二つな少女は
クロ・・・本名「クロゼルグ」の子孫。
ーーーファビア・クロゼルグだった
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