魔法少女リリカルなのはvividー青年の物語・・・・・の後の物語 作:Rainーのち大洪水
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では続きです!
カン!カカンッ!
カズマ「っ!」
頭と胸を狙い撃ち出されたゴム弾を弾く。刃鐘を振りきった所を狙われ魔力弾が迫ってくる。
カズマ「数が多いなっ」
振りきった刃鐘を上にそのまま放り投げ、魔力弾5発を地面すれすれに伏せ、やり過ごす。
が、かわした筈の魔力弾はまるで巻き戻しするかのように返ってきた。
カズマ「ご丁寧に追尾弾かよ!」
身構えると同時に横から迫るゴム弾が脇腹に掠めた。
カズマ「っ・・・・」
腹を「庇いつつ」落ちてきた刃鐘を掴むと同時に背後の魔力弾を凪ぎ払う。
直後バインドがカズマの動きを止めようと周囲に現れた。
カズマ「はっ!」
それを前蹴りで破壊しつつ、木刀をコアに向けて投擲
いくら地力が強いといっても身体強化もしていないカズマの力では軽くコアを守る結界にヒビをいれるぐらいだった。いやまぁ、それだけでも充分おかしいのだが。
カズマ「チッ!」
その結果に眉をしかめつつ半歩下がってゴム弾をかわす。
カズマ「(これ本当にアスレチックかよ!?」
明らかに競技の範疇を越えている現状に思わず悪態をついてしまう。
とにかく木刀を回収しなければ
そう思ったカズマは、エクシードを張り巡らし駆け出そうとしたが
カズマ「・・・・(駄目だエクシードを使いすぎたか・・・うまく集中できん・・・・そうなると)」
部屋中を駆け回り近づこうにも設置されたバインドを避けつつ更にゴム弾、魔力弾、高速砲撃を避けるのは面倒くさい。
カズマ「・・・なら拳でいくしかないか?・・・ーーー・・・・必要なかったか・・・」
突如感じた気配に微笑みをこぼして後ろに下がる。
レイン「はぁ!」
背後からカズマを飛び越えてきたレインはコアめがけて「見えない斬撃」を出力大で放った。
バヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂィ!
斬撃と結界がぶつかり合う。短い拮抗の末ヒビを広げるだけで終わった。
レイン「・・・足りないか
ーーーーなら」
そう呟き疾走、右から来た砲撃を縦に切り裂き、ゴム弾が剣を振り上げた状態になった瞬間のレインへ襲いかかる。
それをカズマが掴みとる。
カズマ「っと」
レイン「っ!ちゃんと防げた」
カズマ「いいから!はよ行けぇ!木刀無いから火力不足なんだよ!」
レインは情けないぞと言いたげな顔をして残像を引き摺り、再び疾走、コアまで辿り着くと同時に大上段に傾国の剣を構え、一切無駄の無い一刀の下
パキイィィィイン!
結界を破壊した。
カズマ「・・・おつかれさん」
レイン「あの結界がこのトラップの制御機能だったみたいだな」
結界を壊した瞬間、辺りのトラップがパタリと止まった。
コアが剥き出しで輝いている。後はコアに触ってアスレチックパークは終了だ。
カズマ「・・・・
ーーー気付くといいがな」
レイン「?」
首を傾げるレインに何でもないと誤魔化して
ーーーポケットの中に入っているマジックペンを握りしめ、コアに触れた。
ーーーーーシアタールーム
『さて皆さん!私達の予想を悉くぶち壊し、かつ偉業と言うべきインターミドル始まって以来初の一般人の選手の参加が決定しました !』
興奮が冷めやらぬ空気の中アナウンスの男性が声を張り上げた。
『では!そんなお二人の登場です!』
そんな言葉と同時にシアタールームの巨大モニターの真下の広間に転移の魔方陣が現れ、カズマとレインが現れた。
『初出場で初のインターミドル参加者入りを果たしたのは!ゼッケンNo.9999D(ダメージ)、カズマ=ツユクサ選手とNo.038レイン選手だあああ!』
カズマ「いや、だからダメージじゃないからね?何で瀕死状態で紹介みたいなことされてんの?」
レイン「・・・・強ち間違いじゃ無いだろうに・・・・」
そう呟いたレインはカズマの腹部に目を向けた。
ーーーー
ノーヴェ「あいつら帰ってきたみたいだ。・・・・どうした?」
ノーヴェが声を駆けるとルーテシア、アインハルトとクライ夫婦以外、他の皆は未だに戸惑ったような、驚いているような、そんな顔をしていた。
ノーヴェ「・・・・まぁ、そうだわな」
ルーテシア「ノーヴェも知ってたんだね?クライさん達も・・・?」
クライ「ん?あぁ違う違う、カズマにかんしては例え核爆発が起きても、落ち着いてコーヒーを挽いてるって心に決めてるから」
そうあっけらかんと言う二人に苦笑するノーヴェとルーテシア
ノーヴェ「アインハルトも大丈夫か?」
アインハルト「・・・・はい、でも兄さんが心配です・・・あんな辛そうな顔してました・・・」
ノーヴェ「・・・・ーーよし!お前ら!とりあえずだ、予選が大体落ち着いたらあたしのツテに頼んで場所を設ける!その時にさっきの事を話して貰えばいい!だから今はあいつを讃えてやれ」
アインハルトの悲しげな表情を見てか、ノーヴェは子供達にそう言った。
ヴィヴィオ「そ・・・うだよね」
コロナ「・・・あんなに頑張ったのにこんな空気で迎えたらカズマさんがかわいそうだもんね!」
リオ「うん・・・」
何とか気を持ち直すヴィヴィオ達、それに・・・・
ミウラ「・・・・・・・・」
3人娘に賛同しながらも、ミウラはどこか「負」の情を抱えているような顔をしていた。
?「すいませんすこしいいかしら?」
?「その話し合い、うちらも行ってええですか?」
そこへ話しかけられたノーヴェ達はそちらを向き驚愕の表情を浮かべてた
ヴィヴィオ「あ、あなた達は!?」
コロナ「インターミドル都市本選3位入賞者、「雷帝」ヴィクトーリアダールグリュン選手!?」
突然の大物に皆驚く。
シャンテ「(・・・こいつが私の予選ブロックにいる・・・)」
ヴィクター「・・・シャンテ・アピニオン選手ね?・・・お互い頑張りましょう」
シャンテ「え、あ、どぅも・・・・」
セイン「シャンテ凄いじゃん!トップファイターに名前しられてるなんて!」
見た感じ高飛車な印象(偏見)故、全く持って眼中に無いだろうと思っていたので(物凄い偏見)、律儀にも握手を求めてきたヴィクターに戸惑いながらも握手を返した。
ノーヴェ「・・・そちらの人は・・・」
?「あ、すいません・・・知らない方と話すときはどうしても・・・
ーーー初めまして、ジークリンデ・エレミアです」
フードを取り顔を出したジークに待たしても固まったノーヴェ達は数秒後に絶叫を上げた。周りが騒ぎ出したため、場所を一行は移した。
ーーーー
『では一般人競技者代表として、カズマ選手!一言お願いします!』
カズマ「・・・・・・」
周りが静まり、こちらに集中する視線に不敵に笑い「じゃあ・・・」と言った。
「ある」方向をしっかり見て。
カズマ「ーーー試合は最後まで見やがれ」
叫ぶわけでもないのに、何故か周りに響き渡った。
次いで沸き起こる拍手の嵐にこりゃたまらんと言いたげな表情を浮かべ、ステージから去るカズマにどこかおかしそうに笑ったレインが静かにその後を追った。
『これにて一般人競技者選考会を終了します!お二人の参加ブロックは明日の選考会の後発表しますのでよろしくお願いします!』
ーーーーー
インターミドルチャンピオンシップ大会運営委員会本部室
運営委員長の女性が一人机に突っ伏しぶつぶつ頭を抱えながら呟いていた。
「何でなの?もう良いじゃない・・・男達はどうしてこうまでして女性の上にのしあがろうとするの?・・・やめてよ・・・もうたくさんよ・・・」
悲壮にまみれた言葉をはき続ける女性
選考会が終わり明日に向けての最終準備が行われるなか、女性は体が鉛のように重く動けなかった。
「もう苦しんだわよ・・・十分すぎるくらい・・」
ーーーきゃあぁ!
「本当に苦しんで・・・」
ーーーパパ!やめてぇ!ママが死んじゃう!
ーーーっるせぇなっ!
ーーーぅぐあ!?
「・・・・ここまで来たのに・・・・」
選手になって、勝ち上がって、男にも勝って、大会運営に回って「勝って笑う」男を見て、排除して・・・
『試合は最後まで見やがれ』
先程のセリフ、明らかにこっちを見ていた、錯覚でも何でもなくこの運営委員会本部室を見ていた。
「・・・・男が下す場面の何を見ろってのよ!」
「い、委員長?」
「っ・・・何でもないわ、どうぞはいって?」
外から聞こえた声にそう返すと、迷宮アスレチックの後処理係りの人が入ってきた
「先程トラップの制御コアを回収したんですけど・・・これ」
「?何を・・・」
係員が回収してきたコアを見る。
「・・・・・・・」
そこにはこう書かれていた。
ーーーー楽しかった。
「・・・・・・ふん・・・・」
気にくわないとばかりに、そのコアを持って女性を止める声にも耳を貸さず部屋を出ていった。
「・・・・(試合は最後まで見やがれ・・・ね・・・)」
ーーーーー一方そのころ
ミッドチルダ南部「エルセア第9地区」
一般学校が他の地区よりも多く建っているこのエルセア地区はその分学生寮も多い
そのうちの一つの寮の一室
?「リーダー!はやくっ!早くっす!」
金髪のマスクをした不良チックな少女、ルカが学校(の補習)から帰ってきて急かしながらテレビに向かう。
?「あー、分かったから落ち着けって」
?「選考会は明日じゃなかったっけ?」
?「いや、確か一般人競技者選考会だったかな?ほら魔力が少ない人達の・・・」
眼鏡を掛けたリンダに黒髪を伸ばしたミア
そしてインターミドルチャンピオンシップ都市本選5位入賞者ハリー・トライベッカが気だるそうにルカに続いた。
・・・彼女らも同じく補習(ミアは付き添いだが)組だ
ハリー「大体それってあれだろ?やる気がない奴等がだらだらやってる・・・なんか端からやる気がなくて見ても面白くないんだよな・・・」
ルカ「今年はすごいみたいっすよ?見にいってる友達から連絡が来て、「なんかヤバイ!いやマジやっばいわ!鳥肌まじヤバくなりまくりんぐだわ!っべー!まじっべーわ!」って言ってて」
リンダ「・・・・テンション凄いな・・・・」
苦笑する三人、付いたテレビに目を向ける
ハリー「え?」
『カズマ選手次々と武装トラップをかわし、破壊していくぅ!』
ミア「うわ・・・凄いな・・・うん、確かにその友達の反応は正しいは」
思わず釘付けになる四人・・・しかしハリーだけはどこか違う、呆然とした表情を浮かべていた。
ハリー「お、お師匠・・・・」
ルカ「ん?何か言いましたかリーダー?」
ハリー「い、いや何でもない!すげぇな!これで純粋な身体能力かよ!?」
ーーーな、何が起きたんだぁ!?カズマ=ツユクサ選手試合開始7秒「文字通り」秒殺だぁ!!
ハリー「・・・・見つけた・・・」
ハリーはそう呟き映像を食い入るに見つめた。
ーーーかくいう、カズマとハリーは会ったことはないのだが・・・・
カズマの知らないところで砲撃番長(バスターヘッド)が一つの邂逅を果たしていた。
ーーーーー
ファビア「・・・・・話し合い?」
『ゲッゲッ!』
水晶で会場を遠視していたファビアは、カズマではなくノーヴェ達とジーク達が合流し話し合いをしているのを見ていた。
ファビア「エレミア、ダールグリュン、オリヴィエ、イングヴァルト・・・・カズマ・・・「過去」を精算するなら・・・参加必須・・・・・・カズマ・・・」
最後にカズマを呼んだファビアがはそっと不格好な枯れた花の冠に触れた。
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