魔法少女リリカルなのはvividー青年の物語・・・・・の後の物語   作:Rainーのち大洪水

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UAが50000突破しました!読者の皆様本当に毎度読んで頂きありがとうございます!これからもよろしくお願いします!

50000突破した記念と言う訳では無いですが、番外編的な話を書きたいと思うのですが、皆さんは何か書いてほしいものとかありますか?よろしければ感想の方に書いて下さい

では続きです。


62話ーー涙とお礼

『試合終了おおお!、予選4組第一試合、2ラウンドの激闘の末、勝利を掴んだのは!

 

天瞳流抜刀居合術師範代、ミカヤ・シェベルだあああああ!』

 

体が動かない、痛みじゃなく、敗北の虚しさで

 

僕の今出せる最高は・・・届かないって鳴り響くゴングの音が歓声が嫌でも理解させてくる、脳が結論を出してしまう。

 

ーーーあぁ、やっぱり負けちゃった、そう現実と僕の体が教えてくれる。

 

こちらに駆け寄ってくるヴィータ師匠とザフィーラ師匠、二人とも顔に必死な顔を浮かべてる。

 

ミウラ「(あぁ・・・ダメだなぁ僕、あんなに心配かけちゃって・・・)」

 

脱力感が体を襲って、ぼーっと空を見上げたままの僕、周りが騒がしいけど全く頭に入ってこない、ヴィヴィオさんと戦ってみたかった。師匠達に警戒させる程の実力を持つレインさんとも戦ってみたかった。他にも戦ってみたい人が山ほどいた。

 

ーーーでも、それも出来ない、僕のインターミドルは・・・夢の舞台は・・・

 

ミウラ「(終わっちゃったんだ・・・)」

 

そう実感すると共に悔しさが滲み出てくる。頑張ったのに、この日の為に努力したのに、皆応援してくれたのに!師匠達に成長した姿を見せるって!

 

ミウラ「そう・・・誓ったのに・・・」

 

視界がボヤける・・・何かが頬を伝う

 

皆ごめんなさい、期待に応えられずに

 

ヴィータ「ミウラ!お前すげぇじゃねーか!」

 

ザフィーラ「・・・今までで最高の出来だ・・

 

ーーーよくやったな、ミウラ」

 

ミウラ「ーーーーーふぇ?・・・・」

 

師匠達は僕に駆け寄ってきて、怒られるかと思いきやヴィータ師匠は満面の笑みで、ザフィーラ師匠は普段の無表情に微かだけどとても嬉しそうな、そんな優しい笑みを浮かべていた

 

ミウラ「な、何で?・・・・僕、負けて、あれだけ師匠達にカッコつけて・・・皆にもーーー」

 

ーーーワアアアアアアアアアアアアア!

 

次いで歓声が聞こえてきた、ミカヤさん(勝者)を讃えるーーー

 

ーーーミウラ選手凄かったぞー!

 

ーーーカッコよかった!

 

ーーーお疲れ様ぁ!

 

ミウラ「え・・・・・・・」

 

呆然とする僕にヴィータ師匠が僕の頭をコツンと弱く叩いた。

 

ヴィータ「あたしらの弟子がこんな声援を浴びてるんだ、喜びはしても、怒ったりなんかするか!」

 

ザフィーラ師匠が倒れ込んでる僕の傍らに方膝をつき、語りかける。

 

ザフィーラ「ミウラ、周りを見てみろ」

 

黙って周囲を見渡すと、ミカヤさんを讃えていた歓声は僕へのお疲れ様コールへと変わっていた

 

『ミウラ選手、成績は予選第一試合敗北となりましたが、試合内容は都市本選3位と高い実績を持つミカヤ選手を追い込む程の大健闘!全国レベルの選手として注目を集めるでしょう!』

 

そんなアナウンスの声に更に沸き上がる歓声と拍手、ヴィヴィオさん達もこちらに笑顔でサムズアップしている

 

同じ八神道場の仲間達は涙を我慢しながらも喜び、シグナム師匠は目があった僕に微笑み頷いた。

 

ヴィヴィオさんのお母さんのなのはさんともう一人の母親と言っていたフェイトさんは拍手をしていてくれて。

 

クライさんは何かを叫びながら拍手をしていて、知り合いだと思うオレンジ色の髪の美人さんも興奮したかのように拍手をしていて

 

カズマさんは、薄く笑って僕に向かってパクパクと口を動かした。何て言ったのかは分からないし口の動き何か読めないけど何でだろう・・・

 

ーーーやるじゃないか

 

そう言っている気がした。

 

ザフィーラ「お前の決意、努力、結果はこの会場の観客

 

ーー何より俺達が認めている、胸を張れミウラ」

 

ミウラ「・・・あ・・・・・・・」

 

はやて「ミウラ」

 

いつの間にかリングに来ていたのか、はやてさんが僕の目の前まで歩いてきた。シャマルさんも潤んだ目で僕を見守っている。

 

僕が何かを言う前にはやてさんは僕を優しく抱き締めて頭を撫でてくれた。

 

はやて「カッコよかったで?頑張ったな」

 

 

ーーーーーー

 

ミウラ「ありが・・す・・・」

 

ヴィータ「おいおい!聞こえねぇぞ?あたしらの弟子なら腹から声出せ!腹から!」

 

 

 

 

 

 

ミウラ「あ"りがどうござう"ぃまずぅ!!!!」

 

 

鼻水や涙でぐちゃぐちゃな僕の顔を師匠達は優しく見守ってくれた。

 

ーーー

 

ミカヤ「ミウラちゃん」

 

「自力」で歩けない私は門下生の子に肩を貸してもらい八神司令達が集まっている元へ進み、泣いているミウラちゃんに声をかけた

 

ミウラちゃんが私に気付き慌てて涙を拭こうとする前に頭を下げた。

 

ミウラ「み、ミカヤさん!?」

 

慌てるミウラちゃんに微笑み、その場で正座をする。

 

ミウラ「あ、あの!何をーーー」

 

ミカヤ「天瞳流抜刀居合術第4道場師範代、そして「剣士」ミカヤ・シェベルとして君に礼を言いたい。

 

とても良い試合だった、ありがとうございました」

 

地面に震える片手を何とか置き、もう片手を乗せて再度頭を下げる。

 

勝者が敗者に何の嫌味か!と思われるかもしれない、でも不安を消し飛ばし、心の底から楽しいと思える瞬間をくれた「抜剣の使い手」のこの子に礼を言いたかった。

 

ミウラ「そ、そんな!頭を上げて下さい!」

 

ミカヤ「そんなに慌てる事はない、ミウラちゃんは寧ろふんぞり返って「せやろ?もうちっとあがめい、キヒヒ」と不敵に笑うくらいが丁度良いんだ。」

 

ミウラ「ミカヤさん!?」

 

ヴィータ「見た目とのギャップがすげぇや・・・」

 

ミカヤ「・・・実際に私もいっぱいいっぱいだったんですよ?体が悲鳴を上げているし、見ての通りこうして肩を貸してもらわなければ歩くことすらままならない」

 

あの瞬間、ミウラちゃんのスターセイバーが後10秒、いや、5秒持ちこたえていたら負けていたのは私だった

 

私は剣腹から砕けてしまった晴嵐を納めている鞘に目を移しつつ、ミウラちゃんを見た。

 

ミカヤ「本当に素晴らしい弟子をお持ちだ」

 

ヴィータ「・・・・・・・・サンキュ」

 

はやて「せやろせやろ!八神道場の超新星やで?ミカヤん♪」

 

『ミカヤん!?』

 

八神司令が久しぶりとばかりに話し掛けてきて、皆が驚いている、全くこの人もサプライズ好きというか・・・

 

「かんさいじん」とやらは皆こうなのかな?

 

ミカヤ「まぁ、その話は追々・・・ミウラちゃん、君はこれからどうしたい?勝者の私が言うのは変かもしれないが・・・

 

 

ーーー諦めるかい?

 

ーーーそれとも、「踏み出すかい」?

 

私としては・・・・いや、この先は君の師匠達にお願いしよう、最後に一言言わせてくれ」

 

ーーー私はもう一度君と戦いたい、君はどうかな?

 

突然の問いに狼狽するミウラちゃん、でもその目は一つの・・・ミウラちゃんの答えを出していた。

 

ミウラちゃんの返答に私が、皆が微笑んだ。

 

ーーーーーー

 

クライ「残念だなミウラの嬢ちゃん・・・」

 

ティアナ「・・・一年努力して結果が出る分、呆気なく終わっちゃうのね・・・何か、切ない・・・」

 

しんみりとしたクライさんとティアナさんがそう言う。

 

確かにそうかもしれない、ミカヤやリア、ジークにしたって負けた相手はインターミドルの為に頑張った一年をそこで終わってしまう。いくら「意味がある敗北」「成長の為の敗北」「次に繋がる敗北」、それが分かっているとしてもその事実は変わらない。

 

リング場からそそくさと退場するミカヤとミウラ達、どうやらアナウンスに急かされたようだ

 

声は聞こえなかったが、口の動きで聞き取れたミウラがミカヤを見据えて言った言葉

 

ーーー僕は、またこのリングに必ず戻ります。そして貴女に勝ちます!

 

・・・・例え、終わってしまったって事実は変わらなくても、そこでその人の物語が終わる訳じゃない。次がある。言い訳したって良いじゃないか

 

カズマ「・・・本人がその事実とちゃんと向き合っていれば、そいつの「戦い」は続く、言い訳は言い訳じゃなくなる」

 

思わず呟いた言葉に二人は一瞬ポカンとしたが微笑んで頷いてくれた。

 

クライ「ヴィヴィオの嬢ちゃん達はミウラの嬢ちゃんに一声かけに行くみたいだがカズマは?」

 

カズマ「・・・・俺は行けないよ、ミウラを応援してなかった俺にあいつに何か言葉をかける資格はない」

 

そういった瞬間二人に溜め息を吐かれた。

 

クライ「・・・・ま、そう言う事にしといてやるか」

 

ティアナ「そうですね」

 

笑いあう二人にむっとなるが、多分「励ましたいけど、どう言葉をかければいいか分からない」って言う事がばれてそうなので無言で返した。

 

カズマ「・・・・クライさん、ミウラに「お疲れさん」って言っておいてくれ」

 

会場内の廊下に繋がる道に消えていく黒い影を視界に納めながら俺は席をたった。

 

ティアナ「?どうしたの?」

 

カズマ「・・・ちょっと野暮用ですね」

 

クライさんは「行ってら」と言って試合の余韻を楽しみたいのか、リングを眺めていた。ティアナは一瞬怪訝な顔をしていたが少しの沈黙の後「分かった」とだけ言い、手を振ってくれた。

 

・・・因みに野暮用と言うのは、さっきからミカヤから届く「私を調教してください」って言うメールの事じゃない

 

 

 

 

 

断じてメールの事じゃない。

 

ーーーー

 

ハリー「・・・・・っはあああ!・・・・緊張したぁ・・・・」

 

ミア「ミカヤさんも凄かったけど、あの初参加のミウラって子も凄かいな!」

 

何かから開放されたようなハリー達とハリーの質問責めから開放されたジーク

 

ハリー「まぁ、あの抜剣娘には悪いがミカ姉が勝ってくれて良かったぜ」

 

本当にそう思っているハリーはひとまずと安心した。

 

ハリー「・・・・でも、ミカ姉が2ラウンドから空気が変わったけど一体・・・

 

どことなくお師匠に似ていたような・・・」

 

そう呟くハリーの言葉を聞いていたジークは思い出したとばかりにハリーに聞いた。

 

ジーク「そう言えば番長は何でカズマの事を「お師匠」って呼んどるん?」

 

リンダ「あ、それあたしらも気になるっす!どうしてですかリーダー」

 

ハリー「・・・・・・・・まぁ、いいじゃねぇか・・・・」

 

余程言いたくないのか、ばつが悪そうに顔をそらすハリーにブーイングの嵐が殺到した。

 

ーーーーー

 

ノーヴェ「・・・ミカヤちゃんが勝ったか・・・」

 

リングから去るミウラ達を見送った、ヴィヴィオ達は深く溜め息を吐いた。

 

アインハルト「・・・・複雑ですね、スパーリングでお世話になったミカヤ選手が勝ったのは嬉しい、嬉しい筈なんですけど・・・・」

 

ヴィヴィオ「はい・・・」

 

コロナ「ノーヴェ師匠、ミウラさんにどんな言葉をかけたら良いですか?」

 

4人がどこかすがるような視線をノーヴェに向ける。何を話していたかは分からない、でも先程のやり取りを見る限りミカヤもミウラもお互いに認めあっている、そんな空気を出していた。

 

どんな慰めの言葉もいらなくても大丈夫だろう・・・・っと分かっていても気になってしまう4人。

 

ノーヴェとディエチは顔を見合わせ、呆れたようなどこか微笑ましいそんな顔をしていた。

 

ノーヴェ「心配なのは分かる!でもミウラばかりを気にしている余裕はないぞ!」

 

ディエチ「負けちゃったミウラの分も頑張らないとね」

 

リオ「私達まで負けたら、意味ないですもんね!」

 

コロナ「・・・・・・・」

 

リオの言葉に皆が頷く中、コロナだけは浮かない顔をしていた。

 

ディエチ「あ、ノーヴェ!次の試合は?」

 

ノーヴェ「っと、確認わすれたっと・・・・次の試合は

 

 

ーーーーエリー選手対レイン選手」




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