魔法少女リリカルなのはvividー青年の物語・・・・・の後の物語   作:Rainーのち大洪水

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お待たせしました!

ここからどんどん展開を進めて行きたいと思います!

自分が書きたいカズマIN古代ベルカ時代編まであと少し!頑張って行きますのでこれからもよろしくお願いします!

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では続きです!


68話ーー信じる気持ち

ーー中央区市街地 第3スポーツセンター

 

オットーに悩みを打ち明け、更に悩む事になったコロナは祝日を利用して、「一人」練習に打ち込んでいた。

 

本来なら今日はインターミドル大会のシード枠に入っている選手によるプライムマッチで、そこにハリー・トライベッカとエルス・タスミンによる試合が行われているのだが、ヴィヴィオ達に無理を言って練習をしていた。

 

何処か心配の色を見せていたヴィヴィオ達に「感謝」しつつ、目の前のサンドバックに拳を放つ。

 

ダァン!

 

最初の頃はポスッと音をたててうんともすんとも言わなかったサンドバックが軽い轟音と共に揺れた。

 

コロナ「(1・2・1・2・1・2・・・・)はぁ!」

 

ダアアアン!

 

リズムよく拳を放っていくコロナ、フィニッシュとばかりに重心を低く、腰を僅かに捻り最小限の拳を打ち出した。

 

重い打撃音とともにぐわんぐわん揺れ、繋がれている鎖が軋む音を聞きながら「ふう・・・」と息を吐き一息ついた。

 

周りが「おぉ・・・」と関心の声を出すなか、コロナはベンチに座り「予選第1、2試合後に贈られてきたメール」を眺める。

 

差出人は「カズマ=ツユクサ」と書かれていた。

 

コロナ「・・・・・・よし!」

 

受け付けに退出の報告をして、着替えてスポーツセンターを出る、次の目的地は公共魔法練習用の公園

 

一人で向かうコロナの表情は以前と違い、何処か気合が入っていた。

 

コロナ「・・・・・」

 

━━━楽しみにしてる

 

たったそれだけの文面、あのタイミングでのメール、きっとカズマは気付いていたのだろう、コロナが理不尽に苦しんでることに「頑張れ」とか「無理をするな」とかそういう労りの内容じゃないことがまるで自分を信じてるといってくれている、そう思えた。

 

コロナ「・・・・皆、信じてくれてるんだ」

 

師匠のノーヴェやコーチのオットー、ライバルであり仲間であり、友であるヴィヴィオ達・・・・そしてカズマ。

 

以前空港でカズマが皆に言った「信じろ」

 

嫌なめにあっても、理不尽にあっても、皆を信じろ

 

コロナ「・・・・こういうことだよね?オットー」

 

あの男性にも見えてしまう、専属コーチのどこか悔しげな空気を思いだし、不謹慎と思いながらも嬉しく思う。

 

コロナ「・・・・簡単な事なんだ」

 

自分は競技者だ、上を目指したいし、称賛もされたい・・・でも大事なことがまだあった

 

試合を楽しむ、自分が闘ってきた相手選手を思い出す、前までの自分と同じかおをしていたか?悔しそうにしてはいたが皆がみな自分と闘った事を楽しんでいた、応援してくれたし、次は負けないと言ってくれた。

 

コロナ「・・・ブランゼル」

 

ブランゼル『はい』

 

コロナ「・・・・・カズマさんに絶対に勝とう、私と貴方とノーヴェ師匠とオットーの集大成

 

 

ーーー創造格闘技(クリエイトアーツ)で」

 

ブランゼルはコア部分をチカチカ点滅させて『勿論です!』と声高々に言った。

 

コロナ「━━━━?」

 

その時、一件のメッセージが入った

 

コロナ「Fromチームナカジマ━━━ヴィヴィオ達だ・・・」

 

コロナはメッセージBOXを開け、中身を見て・・・閉じた。

 

コロナ「・・・・・言われなくても」

 

微笑んで呟いたコロナは公園へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

━━━━コロナ(さん)、頑張れ!

 

 

ーーーーーーーー

 

カズマ「はぁぁぁ・・・今日もまた凄い数だな・・・」

 

祝日に開催されたインターミドルチャンピオンシッププライムマッチ

 

祝日が手伝ってか、仕事や学校が休みな人達もきているのか以前よりも多かった、会場外にスペースが設けられており幾つものベンチがあり、さらにそれと相対するように会場の外壁に巨大モニターが設置されていた。

 

入れなかった人の為の措置らしい、完全予約制ではないので早い者勝ちなのだ。

 

とまぁ、能書き語るのはここまでに

 

カズマ「ルールー、流石に離しておくれ?」

 

ルーテシア「や!」

 

シャンテ「ルルっちは本当にお兄さんの事が好きだよなー?」

 

やはり、起きたら真横にルールーが寝ていて「会えなかった分今のうちにお兄ちゃん成文補充!」と朝から離れてくれないのだ。

 

でもこうして嘘偽りない好意を直球で言ってくれる事に悪い気はしない、それどころか素直に嬉しい。

 

カズマ「お前も大変だったな」

 

シャンテ「本当だよぉ、気付けば目の前に雷の剣が殺到してるんだもん!」

 

カズマ「あ━━、まぁ御愁傷様?」

 

シャンテはそれを聞き瞠目しマジマジと俺を見た。

 

?を浮かべる俺にシャンテは口を開いた。

 

シャンテ「お兄さんって慰めないよね、でも何故か励まされた感覚になるから不思議」

 

カズマ「・・・もう必要ないみたいだからな」

 

シャンテ「それ、レインにも言われた。「吹っ切れているシャンテなら慰めより労りの言葉で充分だ」って」

 

ルーテシア「レインさんとお兄ちゃんってどことなく似ているよね?」

 

顔ではなく、雰囲気を察知したのかルールーがそう言うとシャンテも「分かる」って言った。

 

・・・・まぁ黒髪だしな

 

・・・・でもイケメンだしな

 

・・・・クールだしな・・・

 

・・・・魔法使えるしな

 

はぁ・・・・

 

シャンテ「な、何でどんよりしてるの?」

 

変に突っ込まないでください

 

ルーテシア「あ・・・ちょっと待ってて?」

 

何かを見つけたのかとてとてと歩いていくルールー、その方向先にはキョロキョロと辺りを見渡してどこかまよっている様子の夫婦と思わしき男女がいた。

 

シャンテ「ルルっち?」

 

カズマ「・・・・・・・」

 

ルールーは近くまで行き、立ち止まったかと思うと深呼吸をした。

 

ルーテシア「どうかされましたか?」

 

「え?あ・・・・・」

 

男性の方が先に反応して、次いで女性が振り返り怪訝な顔をした。

 

シャンテがムッと顔をしかめるが、手で制し止める。

 

シャンテ「・・・・」

 

カズマ「心配してくれてありがとう

 

━━━でも「もう」大丈夫だ」

 

そう言ってルールーに顔を向けた。

 

 

ーーーーーーー

 

「え?あ・・・・」

 

やっぱり赤の他人は恐いな・・・でも知ってる、大好きな人が教えてくれた。

 

「知らない人でも自分から行けば大抵は怖くない」って。

 

「勇気を持って」って。

 

ルーテシア「何かお困りに見えたので声をかけたんですけど・・・・どうかしましたか?」

 

「え・・・あ、あぁ・・・娘がインターミドル初参加で直接会って一声かけたくて・・・でも一般の人が控え室とか行って良いのかな?って・・・」

 

「ちょっと・・・」

 

思わず応えた男性に奥さんと思わしき女性が非難の声をだした、男性も戸惑っているようだ。

 

ルーテシア「あぁ、それなら大丈夫ですよ?一般解放はしてはいませんが関係者と証明出来るものがあれば、登録選手のデバイスから位置を割り出して係員の方に案内して貰えますので」

 

そう言うと、夫婦そろってポカンとした表情でマジマジと私を見た。

 

・・・・分からなかったかな?

 

ルーテシア「あの・・・・分かりづらかったですか?」

 

「あ、いや!大丈夫・・・です」

 

「あ、あの・・・ありがとう、変な顔をしてごめんなさいね?」

 

警戒心は消えたわけでは無いけど、何処か「助かった」という表情でお礼を何度か言いながら会場の案内受け付けに入っていった。

 

瞬間、緊張が解けたのか少しばかりへたりこんでしまった。

 

シャンテ「大丈夫?ルルっち」

 

近くに歩いてきたシャンテが気遣うように声をかけ、私は「ありがとう」と言って立ち上がる

 

ふと頭に手が乗せられる感触

 

━━━大好きな手

 

カズマ「頑張ったなルールー」

 

ルール「━━━━うん!」

 

 

ーーーーーーーー

 

観客席で空いている場所を探しているとチームナカジマ一行が既に座っていた。

 

アインハルト「兄さん、おはようございます」

 

カズマ「おはよ、皆速いな」

 

ヴィヴィオ「ルールーもシャンテもおはよ!」

 

ヴィヴィオ達に挨拶を返すシャンテ達を横目に席に着く。

 

ノーヴェ「まぁ、トップファイター同士の試合だからな、こいつらも楽しみであたしんちの玄関前で朝っぱらから起きろコールだったよ・・・・」

 

どこか疲れた様子のノーヴェさん

 

おいやめろ、ブイサインをするなお前ら。

 

ノーヴェ「・・・・なぁカズマ、コロナは━━」

 

カズマ「大丈夫だろ」

 

速答した俺に唖然とした表情を作るノーヴェさん、やがて呆れたような、疲れたような、頼もしいような、そんな顔をした。

 

ノーヴェ「・・・・たく、お前ってやつは」

 

カズマ「・・・・・・」

 

ノーヴェ「・・・・サンキュ」

 

ノーヴェさんの感謝の声に気にすんなと言って、隣に座っているアインハルトやリオ、ヴィヴィオ達を見る。

 

カズマ「確かリオはこの試合で勝った方と試合何だよな?」

 

リオ「うん!

 

━━━どっちが相手でも、絶対に勝つよ?コーチやディード、カズマさんに鍛えてもらった私「だけ」の春光拳で」

 

そう言ったリオからあふれでる闘気にアインハルトとヴィヴィオ、そしてルールーは一瞬固まったが真剣な表情になり「私達も忘れないでね?」と勝ち気な笑みを浮かべて言った。

 

ヴィヴィオ「勿論コロナもね!」

 

まて、何故それを対戦相手を前にして言う。妹よ

 

なぁ何か言ってやってくれノーヴェさ・・・・アンタもか

 

青春みたいな事をしているヴィヴィオ達にウンウンと頷くノーヴェさん俺は何も言えずにシャンテにドンマイと慰められた、ぐすん

 

リオ「そう言えばハリー選手だけど、お兄ちゃんの事を「お師匠」って呼ぶけどどうしてなんだろ?」

 

カズマ「・・・・・・それな、多分2年前の一般参加可能な大会が原因かもしれない」

 

やっと思い出した。ある意味ミッドチルダに来て初めてのイベント行事だったのに何で忘れてたんだろ?

 

ノーヴェ「そう言えばアインハルトが初めて私とカズマとあった時言ってたよな?「大会の優勝者」って」

 

ノーヴェさんがそう言うとアインハルトは気まずげに笑いつつ「それはですね?」と続けた。

 

アインハルト「私も過去の新聞記事を何気なく見て知ってただけでどういう大会だったのかは分かりません」

 

ヴィヴィオ達は目をキラキラさせて俺を見ていた。

 

カズマ「まぁ、調べても分からんだろうな、俺が大会の運営委員会に頼み込んでたからそこから色々根回ししてもらって情報が回らないようにしたんだ」

 

だって面倒だしな。

 

そう続けた俺に皆は苦笑をこぼした。

 

カズマ「あ、でもインターミドルみたいに何でもありではないぞ?」

 

格闘技オンリーだったしな。

 

ノーヴェ「ま、まぁ流石のカズマでもいきなりそれはな・・・因みに参加資格は?」

 

カズマ「ない、魔力があろうが無かろうが関係ない大会だったからな?」

 

今度こそノーヴェさんが口元の端をひきつらせた。

 

アインハルト「ではその大会を当時のハリー選手が見ていた?」

 

カズマ「恐らくな」

 

そう言ってリング上を見る 、丁度アナウンスが流れ始まる

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

シード選手控え室

 

ハリー「・・・・・うし!行くか!」

 

ミア「リーダー頑張って下さい!」

 

座っていた席から立ち上がったハリーに妹分のミア、リンダ、ルカが声をかける。

 

ハリーは「おう」と応え顔をしかめた。

 

ハリー「・・・・本当はデコメガネなんざ1RKOしてやろうと思っていたんだがな・・・」

 

ルカ「り、リーダー?」

 

ルカが戸惑っているかのような声音で言った。

 

弱気な発言と取られたのかハリーはムッとして言い返した

 

ハリー「バッキャロー、誰も負けるたぁ言ってねぇだろ!

 

確かに奴のバインドも魔法も拳も防御力もあたしの砲撃の前じゃあんまし意味がねぇ、伊達にバスター(砲撃)番長(ヘッド)を名乗っちゃいねえさ」

 

自身の拳に握られているデバイス「レッドホーク」を見つめる

 

ハリー「だけどあのデコは━━━エルスは頭がいい、容量もいいし、ペース配分ってのが良くできる、去年だって危なかったしな

 

変な意地はって出し惜しみしてたら今回だって危ねぇ

 

━━━何より手抜きは相手に失礼だって学んだからな」

 

ハリーが思い出すのはあの連続快勝撃を引き起こした黒髪の男性

 

相手がどれだけ舐めていようと、怯えていようと、決して手を抜かなかった。真っ直ぐ相手を見て、自身の全力で叩き潰しに行ったその背中に自分が砲撃番長たる由縁を見いだした。

 

━━━いかなる時も全力(砲撃)で全開(力)で最高の一撃(ベスト)を、自信を持って

 

ルカ「リーダー・・・・」

 

ハリー「ははっ、何を弱気な!って失望したか?」

 

リンダ「それこそあり得ないっすよ!」

 

いつも自分の傲岸不遜な振る舞いに憧れ着いてきてくれていた妹分達が怒ったように声を張り上げた。

 

ミア「リーダーがそこまで思慮深いなんて・・・・舎弟として嬉しいです!」

 

ルカ「リーダーがしっかり考えてる・・・・」

 

リンダ「どこまでも着いていきます!」

 

ハリー「お前ら馬鹿にしてんだろ!?」

 

全くと言って、しかしハリーは口元に笑みを浮かべ

 

 

 

 

ハリー「お前ら行くぞぉ!カチコミじゃあ!」

 

3人『WRYYYYYYYY!』

 

そう気合が入った声を出した。

 

・・・・・掛け声はともかくとして

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

『さぁいよいよ始まります!プライムマッチ第1試合

 

 

━━━ブルーコーナーからは昨年度都市本選8位「結界魔導師 」エルス・タスミン!』

 

選手入場口から学校の制服に身を包んだエルスが入場してきた、後ろから二人の女子生徒がセコンドとして着いてくる。

 

学校では生徒会長をしているらしく、きっちりと制服を着こなしていた。

 

会場内が観客達の歓声で盛り上がる。

 

『そしてレッドコーナー!昨年度都市本選5位!ハリー・トライベッカ!!』

 

瞬間、先ほどまでの歓声以上の大歓声が会場内を震わせた。

 

バリアジャケットである特攻服を見に包み、頭部にさらしを巻いているハリーがリングに上がった。

 

ミア達も似たような特攻服を着て後に続く。

 

『背中に書かれた誓いの異世界語はたった四文字!

 

 

━━━「一撃必倒」!

 

今年も冴えるか必倒の射砲撃!』

 

そこでアナウンスは一旦とめ、興奮を殺すように静かに続けた。

 

『ハリー選手はどうやら、2年前の予選決勝と都市本選の間に各地で行われた格闘技大会の一つ「年齢層無差別格闘技大会~魔力あるない?関係ねぇ!最強を謳う者は集え」でぶっちぎりで全試合秒殺KOで優勝した選手に憧れて自ら砲撃番長を名乗る事を決意したみたいです!』

 

その情報に周りの観客達がざわめき出す。中には知っている人もいるのかワクワクと同じ観客席を見渡していた。

 

『━━━そして!つい先日!その選手が判明しました!

 

その選手の名は!カズマ=ツユクサだああああ!』

 

周りのどよめきが酷くなっていく。

 

それもそうかもしれない、小さい大会故に観客だって観客席全体のぐらいしか埋まってなかったのだから。

 

ハリー「ってことだ!悪いがお師匠が見てる前で負けてらんねぇからな

 

━━━全力でお前を潰すぜ!」

 

エルス「っ!おうともやらいでか!それはこっちのセリフです!」

 

両選手はお互いを強敵と認めあい拳を構え━━

 

『それではプライムマッチ第1試合

 

 

━━カンッ!

 

 

開始のゴングが鳴り響きました!』

 

ぶつかり合いが始まった。




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