魔法少女リリカルなのはvividー青年の物語・・・・・の後の物語   作:Rainーのち大洪水

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お待たせしました。

お気に入り登録感謝です。

上手く出来ているかかなり不安ですが読んでいただければ幸いです!

では続きです!


70話ーー番長の生まれた日

━━━━あれは2年前、俺がまだ「アタシ」で、秒殺KOされたミカヤ・シェベル━━ミカ姉━━さんにリベンジしたいと魂を燃やしていた時

 

俺がまだ「砲撃番長」と呼ばれる前━━

 

ミカ姉が既に都市本選進出が決定していて、アタシの予選ブロックが決勝戦、相手はエルス・タスミンだった。

 

結果は惨敗、エルスの計算された戦略、総合的な戦闘力じアタシが上だったのに、ばか正直に突っ込むアタシをエルスはまんまとはめていった。

 

こうして決勝に進むことが出来なかったアタシは、ルカ達に「暫くほっといてくれ」と言ってしまい。試合に敗けた喪失感とルカ達に対する罪悪感から逃げるように引きこもったり、学校をサボって街をブラブラしていた。

 

ーーーーーー

 

ハリー「・・・・・はぁ、アタシ最低だな」

 

情けなくて仕方ない、心配してくれたあいつらに冷たい態度とって

 

ハリー「ミカ姉と闘いたかったな・・・・」

 

斬撃対策もバッチリだったのに━━━っ、ほら、気を抜くと視界がボヤけてくる。

 

強い砲撃や、派手な攻撃がアタシの売りだったのに・・・何がいけないんだ・・・何が足りないんだ。

 

ハリー「・・・・ほんとにあいつらに見せらんねえな、こんな酷い面」

 

デパートに備え付けられている、商品展示用のガラスに映っているアタシの顔、酷い顔だった

 

━━━ここんところマトモに寝てなかったからな・・・

 

酷い隈が刻み込まれた顔をみてそう内心ごちる。

 

「こないだのハリー選手とエルス選手の試合、凄かったな!エルス選手「が」」

 

っ・・・・・

 

「ハリー選手の特攻は見てて気持ちがいいんだけどなぁ・・・・なんてーか、「技」がないよなぁ」

 

少し離れた所で他の通行人が談笑していた。

 

その内容はまるで「お前の試合はつまらん」と言ってるように感じ取れて・・・・その時アタシは・・・

 

「あれじゃ無駄が多すぎだしなぁ」

 

ハリー「━━━━━」

 

簡単に逃げ出した。

 

どれだけ走っただろうか、気付けば中央区でもあんまし行かないような所まで来ていた。

 

ハリー「やばっ、迷ったなこりゃ・・・

 

━━━━ははっ、なにやってんだろアタシ」

 

らしくない、ミカ姉に負けた時だって何くそ!って勢いで立ち直って修業したって言うのに。

 

早く帰らないと、そう思い案内板辺りを探そうと顔をあげたとき。

 

少し小さいがコロシアム的な建物が目の前に立っていた。建物の周囲には「年齢層無差別格闘技大会~魔力あるない?関係ねぇ!最強を謳う者は集え」とデカデカとかかれている旗が立っていた。

 

このころ予選から都市本選迄の空き時間にミッドチルダ全域に置いてさまざまな規模の大会が行われていると聞いたことがあった。

 

ハリー「・・・・・・・・」

 

気付けば会場内に入っていた。

 

会場内の観客席は全く埋まっておらず、インターミドル大会時の3分の1にも満たなかった。

 

ハリー「・・・・・・・・」

 

━━━そう言えば男性競技者の出る大会って初めてだな

 

思い返せば男性競技者が出る大会の話を聞いたことがなかった。数年前は混合だったのをテレビ越しだけど見たことがあるんだけどな・・・・

 

「そういやこの大会で出るんだろ?あの

 

━━━ルーフェン道場の新しい師範代」

 

ハリー「(ルーフェン?それってあの「春光拳」の?)」

 

「らしいぜ?まぁゲスト出演らしくて大会優勝者とのベストマッチで出てくるってパンフに書いてあったわ」

 

少し興味が出てきた。

 

少しすると、開会式が始まったのかリング場内にぞろぞろと人が入ってきた。

 

一人一人見るがやっぱり分からない人ばかりだ。

 

「おいおい、あの少年腹押さえて震えてるぞ、大丈夫か?」

 

「おーい!まだ始まってないぞぉ!そんなんで大丈夫かぁ!?」

 

ヤジがとんで、周りの客に少々失笑が広がる。

 

出場選手も含み笑いをして、その少年を見ていた。

 

少年はミッドチルダでは少々珍しい部類に入る黒髪で多分アタシより1、2こほど年齢が上だった。

 

ハリー「あれ・・・・・?」

 

周りにあれだけ言われても、あんな目で見られても。

その少年は震えたままだった。

 

でも何だろう、緊張で震えてるというより、腹が痛くて震えてると言うより。

 

ハリー「(腹が減ってて震えてる?━━いや、まさか・・・・)」

 

いやだってよく見たら苦悶の表情とかじゃなくて目が血走ってるし、涎垂れてるし、スポドリ飲んでる人殺しそうな目で見てるし。

 

だとしたら、もしそうだとしたら・・・

 

━━━すんごい根性と胆力だな

 

『えー、それでは本大会を始めたいと思います。今回特別ゲストで来てくださった

 

 

━━━リンナ・タンドラさんから一言お願いします!』

 

周りから期待の雰囲気が高まる。

 

リングの中央に一人の女性が出てきた。ルーフェン道上の拳法着を着た褐色肌の人が歩いてきてる姿はなんと言うか「無駄が」なく、隙が無かった。

 

リンナ・タンドラ『━━━春光拳師範代をやっているリンナ・タンドラです。今日はじー・・・・「拳仙」レン・タンドラの代理で来ていますが、プログラムと変わらず本大会の優勝者と闘わせて頂きます

 

━━━皆さん試合を頑張って「グギュゴゴゴオォォォォォ」

・・・・・・』

 

リンナ師範代の激励の言葉の最中にまるで地響きのような音が聞こえてきた。

 

━━━グギュルゥオオオオオオ・・・

 

ハリー「・・・・・・・・ぷっ!」

 

周りが唖然とするなか、音の発生源を確認したアタシは笑ってしまった。やはりあの少年からだった。

 

「ふざけるなぁ!」とか「飯ぐらい食ってこいやぁ!」等とヤジが飛ぶなか、少年は、声高らかに叫んだ

 

?「あー、気にしなくていいんで続けてください!これ一族に伝わる呼吸法なんで!」

 

━━━━どんな呼吸法だぁ!

 

会場内の突っ込みがシンクロするなかアタシはリンナ師範代が何やら鋭い目でその少年を見ていたのに気付いた。

 

・・・・まぁ、そりゃ怒る気持ちは分かるがな・・・

 

リンナ『━━━頑張って下さい!』

 

・・・・・まばらな拍手が飛び交うなかこうして「年齢層無差別格闘技大会~魔力あるない?関係ねぇ!最強を謳う者は集え」が始まったのだった。

 

━━━━

 

一試合目、初戦から件の少年だった、名前は「カズマ=ツユクサ」

 

アタシと同じ我流と書いてあった。

 

「おいおい、あのガキの相手、たしか春光拳道場の門下生の有段者じゃなかったっけか?」

 

「こりゃ決まったな」

 

━━━違う。

 

何が違うのかは分からない、でも試合の時間になって再び出てきたカズマ選手を見た瞬間。

 

「何かが」体中に駆け回る感覚を覚えた。

 

相手も何かを感じたのか、雰囲気をより真剣なやものに切り換え、低頭してから拳を構えた。

 

カズマ選手も同じく低頭してから自然体なまま構えないでそのまま立っていた。

 

『試合・・・・開始!』

 

カンッ!とゴングが鳴った。

 

瞬間カズマ選手の姿がかき消え、瞬く間に相手の目の前に現れた。

 

「なぁ!?」

 

相手の驚愕の声が響く

 

思わずと相手が拳を突きだしたのをカズマ選手は読んでいたかのように突きだす「瞬間」前足を軸に身を捻り体を半回転、その勢いで裏回し蹴りを放った。

 

ダアアアアアアアン!

 

まるでホームランで打たれた野球ボールの如く場外の壁まで吹き飛ばされた相手選手

 

規程LIFEの10000は0へとなっていた。

 

静寂が場を包んだ。誰もが口をあんぐりと開けている、当たり前だカズマ選手は「魔力なし」、相手選手は「魔力あり」なのだから。

 

まぁ、かくいうアタシもが開いた口が閉じないんだけど。

 

審判ですら仕事を忘れてしまっている状態だ。

 

━━━━こうしてカズマ選手の秒殺快進撃が始まった。

ある時は飛び蹴り一発、更にある時は相手のラッシュを悉くかわし、顔を掴んで叩きつけ。

 

最初はバカにしていた観客達も今やお祭り状態

 

順調に勝ち進めて行ったカズマ選手だけど態度は変わっておらず、どんな相手にも必ず低頭してから自然体に構える。

 

凄いと思った、あれだけの胆力を持ってちゃんとミカ姉みたいな余裕と礼儀を持っていて

 

圧倒的な強さもそうだけど、周りの心を掴んだのはそういう所があるのかもしれない。

 

そして決勝戦も同じく秒殺、相手はこの大会を連続優勝している人だった。

 

高速歩行を魔力とデバイスの演算補助により発動した相手、カズマ選手はそれに対して肘鉄一発のカウンターで沈めた。

 

会場内が爆発的に沸くなか、ベストマッチ戦であるリンナ師範代との試合は少し休憩を挟んでから行われるらしい

 

アタシは待ち遠しかった、早く次の試合が見たいって・・・

 

ハリー「あ・・・・・」

 

アタシは今なんて思った?見たいって、早くあの人の試合が見たいって・・・・

 

ハリー「・・・・・・そっか・・・・」

 

アタシは「こういう」試合が出来てなかったから皆に「飽きられていた」のかも知れない。

 

ハリー「(皆にも、相手にも「魅せる技」・・・・)」

 

教えてくれたアンタを敬意を持って呼ぼう

 

━━━お師匠と

 

最後のベストマッチ、参考にさせて貰うぜ?

 

 

 

ベストマッチ、お師匠とリンナ師範代は少し話をしたかと思うと試合を始めた。

 

もの凄い試合だった、というよりリンナ師範代の防戦一方の試合だった。

 

お師匠のラッシュは速く、鋭く正直目で追えなかった。

 

一発一発相当な力で振るっているのか土煙が舞っているし防戦一方なリンナ師範代も冷や汗をかいていた。

 

何とか防いでいたリンナ師範代だったが、やがてまるで「どう防ぐのか分かっているかのように」攻撃のタイミングをずらしたり、フェイントを仕掛けたりし始めたお師匠に対応しきれずに負けてしまった。

 

カズマ「俺は!腹が減ったんじゃああああああ!」

 

思わず吹いてしまった。

 

試合後の一言を求められてお師匠はこう答えた。

 

━━━Q、カズマ選手は何を信条に格闘技を?

 

━━━A、いかなる時も全力で全開で最高の一撃を、自信を持って

 

 

━━━━━━━━━

 

賞金を現金でもらったカズマ選手は何故か泣きついていたリンナ師範代から逃げるかのようにそそくさと去っていった。

 

興奮冷めやらぬ会場から出た「俺」は、寮に帰らずジムに向かった。

 

━━━いかなる時も全力(砲撃)で全開(力)で最高の一撃(ベスト)を、自信を持って

 

その言葉を頭の中で反芻させながら。

 

ーーーーーーーーーー

 

ズガアアアアアアアアアアアアン!

 

けたたましいほどの轟音と破壊音、会場内が騒然とするなか、対戦相手のエルスは・・・・

 

エルス「・・・・・・・・・・」

 

エルス・タスミン

 

LIFE

3450→0

 

ダメージ

22500

 

ハリー「いよぉっしゃああああああ!」

 

右手を上に思いっきりあげて叫ぶ。

 

次いで会場内が爆発したかのように拍手喝采が起きた。

ワアアアアアアアアアア!

 

『激闘の末、巨大な砲撃の海がエルス選手を飲み込んだっ!1R3分58秒となっていますがまるで3Rほど続いたような感覚を覚えました。

 

そして勝者が右手を挙げて叫んだ!その名は

 

━━━ハリー・トライベッカ選手だああああ! 』

 

ハリー「・・・・・・・」

 

クラッシュエミュレートを解除していなかったせいか、脳震盪の疑似再現によるふらつきがハリーを襲い倒れそうになった。

 

ハリー「あ・・・・・・・」

 

しかし何者かがハリーを支え倒れる事がなかった

 

ハリー「お前ら・・・・」

 

ルカ「お疲れさまっすヘッド」

 

ミア「しっかり届きましたよ?ヘッドの叫び」

 

リンダ「もう痺れまくりっすよ!」

 

ハリーは自分以上に喜んでる妹分達にハリーはパチパチとしたのち呆れた様に笑い「ばかやろう・・・・」と言い「ありがとよ」と言った。

 

『ハリー選手!学校の友人達に支えられて勝利の笑みを浮かべました!』

 

ミア「いや!私達はリーダーの子ぶ━━」

 

リーダー「ちげえよ!こいつらは最高の友で最高の子分であり

 

 

━━━━最高の仲間だ!」

 

ハリーは満面の笑みを浮かべてそう言った。

 

 

 

ーーーーーーー

 

カズマ「・・・・・・・・・」

 

ノーヴェ「リオの相手はハリー選手で決まったか・・・リオ大丈夫か?」

 

ノーヴェさんがリオに声をかけているのを横目に俺はハリー達を見ていた。

 

カズマ「・・・・・・最高の仲間・・・・・」

 

しかし頭をふって「それ」を追い払う。

 

違う事を思っていては相手(コロナ)に失礼だ

 

アインハルト「兄さん」

 

カズマ「?どうした、アインハルト」

 

アインハルトは少し周りを気にしているかのような素振りを見せて俺の耳元に顔を寄せ、一言行ってすぐ離した。

 

アインハルトは困ったような、自分が情けないような顔をして笑っていた。

 

カズマ「━━━━あぁ、兄貴に任せておけ」

 

━━━━コロナさんをお願いします。

 

チームナカジマの仲間として唯一の先輩として、コロナが気になっていたのだろう

 

ヴィヴィオ達も同じだが、同じチームだからこそ、同じ競技者だからこそ踏み込んではいけない事があるのをこの子達は理解している

 

そして俺はあの子の対戦相手だ。でもな、お前ら

 

━━━チームの中で一番自分を理解しているのはコロナなんだぜ?

 

カズマ「さぁてっと!俺は明日に備えて帰りますかね!」

 

本当はハリー達に声をかけようと思ったが・・・

 

ハリー「だあ!?お前ら!寄るな触るな近づくなぁ!分かった!充分お前らの思いは伝わったから!」

 

今は止めとくか。

 

ルーテシア「あ!じゃあ今日「も」お兄ちゃんの家に泊まりに行っていい?」

 

ヴィヴィオ、アインハルト『!?』

 

ヴィヴィオ「(「も」!?「も」ってなに!?ルールーそんな頻繁に泊まってるの!?)」

 

カズマ「・・・・いや、ルールー気付けば布団の中にいるからな?泊まりに来てるっていうより、不法侵入だからね?」

 

いや、マジで朝起きたらすぐ脇にルールーが下着姿で寝てるんだもんビックリだわ

 

・・・・・今朝メガーヌさんから寝てる俺とブイサインしているルールーの画像が送られてきてメッセージが「あら」って言う言葉を5000文字くらい打ってくるんだから

 

アインハルト「ルーテシアさん、明日は兄さんの試合であるがゆえ、軽率な行動は遠慮して頂きたい」

 

ルーテシア「硬い!?態度が硬くて距離を感じるよ!?」

 

アインハルト「見てください、リオさんを

 

━━━気絶してるじゃないですか?」

 

リオを見ると顔を真っ赤にして目を回していた。

 

カズマ「まて、兄と妹の絵図で何を想像した」

 

ヴィヴィオ「何って・・・・・・っぽ」

 

シャンテ「・・・・・・皆進んでるね」

 

ノーヴェ「いや、こいつらがませているだけだ心配するな」

 

おい、保護者兼コーチ

 

俺はノーヴェさんをジト目で見ながら、ふと運営委員会委員長の事を思い出した。

 

カズマ「・・・・・・・・・・・」

 

━━━━━そろそろ動き出すかもな。




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