魔法少女リリカルなのはvividー青年の物語・・・・・の後の物語 作:Rainーのち大洪水
やっとこさ復活できました。もし待っていただけたら幸いの極みです!
とりま投稿させて頂きます。
リング場内を土煙が舞い、状況が分からない誰もが固唾を飲んで見守るなか、どんどん土煙が晴れていく。
『な・・・んじゃこりゃ・・・』
唖然とした、ひきつったようなアナウンスが流れる。
そしてそれは観客達も一緒だった。
誰もが目を剥きそれを見た。
リングの端の方でコロナを抱き抱えてしゃがんでいるカズマ・・・・ではなく。
「これは・・・一体・・・・」
誰かが呆然と呟いた。カズマとコロナがいる反対側のリング半分。
━━━━岩郡によって蹂躙され破壊されつくしたリングとリング半分を埋めつくした岩柱だった。
ノーヴェ「・・・・・コロナ・・・・やり過ぎ」
顔をひきつらせたノーヴェが唖然とした様子のオットーの隣で呟いた。
コロナ・ティミル
LIFE
ーーーーー
コロナ「あはは・・・・やっぱり強いよカズマさん」
カズマ「後ろを見ろ、俺の返答を代弁する惨状が広がってるぞ」
冷や汗を流したカズマが口元をひきつらせて親指で後ろを指す。
コロナ「・・・・カズマさん、人から借りて、自分自身の力じゃない「力」で戦う私は・・・・強かったですか?
卑怯でしたか?
滑稽でしたか?
私は━━━」
カズマ「・・・・・勝った俺が言っても皮肉にしか聞こえないだろうが・・・お前は強いよ。戦った俺が、お前と戦ってきた選手が、一緒に戦っているあいつらが」
そこでカズマは一旦ノーヴェ達を見た。
複雑そうな、悔しそうな、もどかしいような顔をしていてオットーなんか悔し涙まで流している。
だけど見守っていた。
よく頑張ったと顔がそう語っていた。
カズマの視線を追ってノーヴェ達を見るコロナ、カズマは視線をノーヴェ達に向けたまま微笑んで口を再度開いた。
カズマ「お前の師匠達が証明してくれる、お前の努力を
コロナの実力は間違いなく「コロナ・ティミル」の実力だって」
コロナ「・・・・・・・・ありがとうございます・・・・参りました」
カズマを見上げながらコロナは目を瞑りそう呟いた。
『っ!激闘の末この闘いを制したのは
━━━カズマ=ツユクサだあああああああああ!』
━━━わああああああああああああああ!!!!!
一瞬の静寂の後、会場がカズマを讃える歓声とコロナを労る歓声によって爆発したかのように沸いた。
『本当に凄い戦いでした!インターミドルチャンピオンシップの歴史に刻まれること間違いなしでしょう!』
カズマ「・・・・そういや試合が終わったら言いたい事があるって言ってたけど・・・」
コロナ「え?あ、ああ・・・それは・・・・」
動けない体を器用にもじもじさせながら言い澱むコロナ「ん?」と返すカズマ、今更になって羞恥心が芽生え始めたらしい
空気を読んで近くで止まってくれている救護班のスタッフとノーヴェ達を横目にコロナはあわあわとしはじめた。
コロナ「・・・・・・・・・」
カズマ「言いづらいなら後でも・・・」
コロナ「それは嫌です!どうしても今伝えたくて・・・意地っ張りな私に折り合いを付けたくて━━━」
慌てたように言葉を続けるコロナにカズマはゆっくり頭を撫でてやった。
小さい子どもとかが眠かったり泣いていたり怒っていたりしたときにいつもやっている癖で、ここ数年はそんな機会が無かったのだがカズマを慕ってくれる妹分達にしているせいか条件反射レベルでやってしまうのだ。
最早たらしの領域であ━━━
カズマ「ふん!」
━━━あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!
コロナ「か、カズマさん?」
いきなり空間を殴り付けたカズマに目を白黒させるコロナ、しかも本当に何かを殴ったような気配があるから混乱を加速させた。
イテェ・・・ヤロウマジデナグリヤガッタ・・・(by作者
カズマ「・・・・いや何でもねぇ、どうだ?少しは落ち着いたか?」
コロナ「え?・・・・・あはは、本当だ落ち着いてる」
何処か照れくさそうに身を捩るコロナ、でも決心がついたのか━━何処か不安そうにしてはいるけど━━今度はゴニョゴニョと口ごもることなく、上目遣いで自分の「欲求」を言った。
コロナ「えっと・・・・その・・・・
━━━カズマお兄ちゃんって呼んでも良い・・・ですか?」
カズマは目をパチパチとさせてから微笑んで「こんな俺でいいなら喜んで」と言った。
ーーーーーーーーーー
中央区第三地区湾岸住宅街「喫茶店ビーナス」
クライ「お!カズマが勝ったか!」
厨房から店内に備えられているテレビを見ていたクライがそう言った。オーダーを取り厨房に戻ってきたアネッサが興奮した様子でクライにはなしかけた。
アネッサ「店長!凄い闘いでしたね!あのコロナちゃんがここまで強かったなんて!」
クライ「本当にな、まさかコロナの嬢ちゃんがあそこまでやるとわな・・・・てかリングめちゃくちゃじゃねえか・・・・」
ユウマ「店長ぉ!ファビアちゃんがチーズケーキお代わりだってぇ!」
そこへ店内からユウマから声がかかった。「またか・・・」とげんなりした様子のクライが店内の一番奥のテーブル席を覗き見た、そこには・・・・
ファビア「・・・・・・・・・・・・(じ━━━━━)」
朝会った時の黒いローブ姿のファビアではなく、純白のワンピースを着て麦わら帽子を被った、もの欲しそうに厨房から目を逸らさないファビア・クロゼルグがいた。
周りの客(主に女性客)が「可愛い」と連呼しながら写真をとったり拝み倒してツーショットを要求され
照れながらも「それは・・・・駄目・・・」と返すファビア、しかし何処か満更ではないファビアの様子に客(主に紳士の男性の皆さん)が仕切りに「500円でスマイル」と言うふざけたメニューを作ったユウマに拝み倒している。
微笑ましい(?)光景にクライはきっと微笑んでいただろう。
━━━ファビアの前に積み重ねられた山ほどのデザートようの皿を見なければ。
アリス「まぁまぁ、食べ盛りなのねファビアちゃん」
クライ「食べ盛りって範疇越えてないかな!?」
アリス「あら?私が小さい頃はあれ以上ペロリと食べたわよ?暴食のアリスってお父さん達に毎日拝み倒されてたわ」
クライ「多分ってか確実にもう勘弁してくれって土下座されてんじゃねぇか!?」
その様子を何処か眩しい物を見るような目で見ていたファビア。
最初会った時の黒いローブはアリス、アネッサ率いる女性陣に等価交換の法則により純白のワンピースが錬成されたのだ。
嘘です。すいませんただ着替えさせられただけです。
尚、黒ローブはスタッフが正しく活用させて頂きました┏(┏^q^)┓
ミリー「はい一丁あがったよー!」
クライ「はっや!?オーダー入ってからまだ30秒しかたってないよ!?ミリー婆さん!」
厨房の奥の方から焼き上げたチーズケーキを持ってきたミリー婆さんがやって来た。なぜか割烹着を来ている
ミリー婆さんはクライに「コツ☆」っと茶目っ気たっぷりに微笑んでウィンクをしてコーヒー牛乳(雪〇)のパックを片手に店内に入っていった。クライが(老婆のウィンクに)呆然と固まり持っていた皿を落として割る音を聞きながらファビアが座っているテーブルについた。
ミリー「・・・・カズマ君が気になるのかい?」
ファビアの向かい側にゆっくり座るミリー婆さん、ファビアはミリー婆さんに低頭しつつも口を開いた。
ファビア「・・・・お婆さんも気になるの?」
ミリー「・・・・そうね・・・あの子は会ったときからどこか無茶ばかりする子だったから・・・ファビアちゃんはカズマ君のお友達?」
ファビア「・・・・そんな所」
一瞬迷ったような顔をして言うファビアにミリー婆さんは微笑んで頭を撫でた。
ミリー「仲良くしてあげてね?
何より繋がりを大事にする子だから・・・」
ファビア「・・・・・(クロゼルグ?)」
ふと、「中」にいる自分の先祖から伝わってきた感情の揺れに反応するファビア。
クロはその呼び掛けに反応せずに無言でミリー婆さんを見上げていた。
ーーーーー
クロ『・・・・・・・・・』
━━━━カズマさん、この子と仲良くしてあげてね?寂しがりやだから・・・
クロ『・・・・ババさま・・・・』
今でも覚えている、シュトュウラへの他国の襲撃で魔女の森に火をつけられそうになった時のカズマ
一緒に過ごした時間や、今日再会したときのように優しく穏やかな表情ではなく。
━━━━てめえら全員地獄に叩き落としてやるよ
とても冷たい、しかし激情渦巻く表情をしたカズマを
祖母を「救って欲しくて連れてきた」、カズマのおかげで魔女の森も半分の損失で済み、祖母も助かった、助けてくれた
でも・・・・・
━━━━ははは・・・「結局」この様か・・・
誰か俺を殺してくれ
クロ『っ・・・・・』
代わりにカズマの心を壊してしまった。
クロ『(・・・・カズマは気にしてないって言ってくれたけど・・・・やっぱり無理だよ・・・・)』
クロは目を瞑り、枯れた花冠をそっと撫でた。
誤字、指摘等がございましたらよろしくお願いしますm(__)m