魔法少女リリカルなのはvividー青年の物語・・・・・の後の物語   作:Rainーのち大洪水

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少し短いです!すいませんm(__)m

お気に入り感謝です!

でわ続きです!


77話ーー集まる者達

拍手喝采が轟く予選会場、そこへ二人の女性がわたわたと足を走らせていた。

 

息を若干乱しつつも栗色の髪をサイドポニーに纏めている方の女性が5秒おきに「ヴィヴィオの試合がハァハァ・・・・始まるハァハァ」と同じ台詞を呟きながら走り、綺麗な金色の髪を腰まで伸ばした同い年の女性が「大丈夫だよハァハァ・・・大丈夫だよハァハァ」とやはり息を若干乱しつつも宥めている。

 

言わずもがなヴィヴィオの母親である高町なのはとフェイト・T・ハラオウンである。

 

なのはの寝坊により、渋滞に巻き込まれ、フェイトの忘れ物により一旦帰り再び渋滞に巻き込まれるという苦行をこなした彼女らは、インターミドル予選会場の臨時駐車場として開放されている予選会場から3㎞も離れた場所から身体強化の術式を施しながら走るはめになった。

 

すれ違う男性一般人が顔を上気させて、汗により何か透けて見えちゃっている二人の美人に「おうふ」と前屈みになる中、二人の進行方向にどこか困ったような素振りを見せている人を見つけた。

 

なのは「ハァハァ・・・どうかハァハァ・・・したハァハァ・・・しましたかハァハァ?」

 

痩せこけた男性をのせた車椅子をおろおろしながらも押している妙齢の女性がそんな幽鬼にも似たなのはを見てビクゥっと肩を震わせるが、自分達を気遣って声を掛けてくれたのだなと判断すると。申し訳なさそうに悩みを話した

 

「あの・・・インターミドルの予選会場に行きたくて・・・」

 

フェイト「え?」

 

そこで二人は改めて女性と車椅子の男性の姿を確認した。二人ともパジャマにも似た服を着ていて。その表情は不安に染まっている。

 

道が分からないと言うより

 

━━━ここがどこだか分からないと言った感じだ。

 

服装もパジャマと言うより入院患者が着ていそうな服だった。

 

何か、と言うか確実に訳ありな様子になのはとフェイトの顔が僅かに曇る。

 

なのは「あの・・・・失礼ですがここまではどうやって?」

 

家から出てきた、と言うのなら迷うのも分かるが交通機関等を利用したと言うなら話がおかしくなってしまう。

 

タクシー等は目的地へと向かってくれるし、この渋滞で利用を断念したとしても運転手が教えてくれる。

 

電車等の場合は詳しい地図の載った掲示板が要所要所付近に配置してある。

 

そして失礼ではあるが二人の様子からとても金銭を所持しているとは考えにくい。

 

「あ、あの・・・どう説明したら良いのか・・・」

 

どこか疑うような視線を向ける二人に女性は口ごもってしまう。

 

娘の試合も大事だけど・・・物凄おぉぉぉく大事だけど、局員として事件の可能性がある以上見過ごせない二人はとりあえず保護しようと決め本局の「生活安全課」と「保安課」に連絡をとろうとして。

 

「━━━イオ・・さん、俺が話します」

 

まるで暫く声を出して無かったような弱々しく掠れたような声になのはとフェイトは息を呑んだ。

 

「だ、だめですよレントさん!私に任せて貴方は休んで」

 

気遣うような叱責を贈るイオと呼ばれた女性にレントと呼ばれた男性は軽く苦笑し、しかし首を軽く横に振って口を開いた。

 

なのは「(レント・・・・?何処かで前に聞いたような)」

 

「局員さん、俺達が、何故ここにいるの、かは

 

━━━━分かりません」

 

一気に喋って咳ごむのを気にしてなのか、言葉を区切りながら話すレント。

 

フェイトが若干困惑したかのように返す。

 

フェイト「え?でもさっき予選会場にって・・・」

 

「すいま、せん、言葉がたらなか、ったですね、俺達はクラナガン郊外に建っている、隔離病棟から、多分、転移で、送られてきました━━ヴェホ!ッケホ!ゲホ!」

 

急にしゃべったせいか噎せてしまうレントにイオが慌てて背中をさすりなのはが駆け寄った。

 

フェイト「(多分送られてきた?「気付けばここにいた」って事?いくら次元世界を超越する規模ではないにしても転移魔法なんて強力な魔法、管理局で観測出来ないわけが・・・)」

 

レントの話からすると、事情は今は話せないがついさっきまで眠りきりになっていたレントと何かしらの精神疾患を患わせていたイオは突然、何事もなかったかのように治ったという。

 

呆然としていたが何故か「インターミドル予選会場」に行かなくては、と共通して頭に浮かび病棟で自分達意外の人達が眠っている事に困惑しながらもレントを車椅子に乗せて入口を探しだし出ようとしたときこの場所から少し離れた茂みに出たと言う。

 

フェイト「集団催眠に設置型転移魔法に・・・得体の知れない回復魔法・・・」

 

「・・・・よろしければ、俺達を、予選会場まで送ってくれませんか?貴方達の事は見たことがあります。有名な局員さんですよね?」

 

レントの提案に二人はどうしたものかと困ったように顔を見合わせた。レントとイオの素性や事情はともかく経緯はとても無視できるものではなかった。

 

「・・・あの、お願いします、どうしても私達はあそこに行かなければならいんです」

 

しかし二人の意思の強さ、怪しい様子は在るものの悪意や害意、敵意等といった感情が見受けられないところからなのはとフェイトは自分達が一時的に保護、後に然るべき保護機関に身柄を明け渡すと言う条件を元に同行することにした。

 

なのは「そう言えばどうしてインターミドルに?誰か応援する人でも?」

 

「えぇ、と言っても選手じゃ無いんですけどね?」

 

?を浮かべるなのはとフェイトにイオは苦笑を浮かべ言葉を濁す。

 

フェイト「ってなのは!試合!試合!」

 

なのは「ふぇ?」

 

慌ててなのはの肩を揺らし公共器物である時計を指差す。

 

ゆっくりと時計を見上げるなのは、そしてレントとイオ

 

現在時刻はAM11:04

 

なのは「レイジングハート、ヴィヴィオの試合って何時からだっけ?」

 

レイジングハート『マスター、11時10分開始予定です

 

 

 

 

━━あと失礼ではありますがマスター、「ヤバイ、間に合わない」と言った理由から意味不明な叫び声はやめた方が言いかと、イタいですかなり』

 

なのは「にゃあ━━━━!?」

 

思わず叫びそうになるなのはだが、自分の相棒からの鋭い指摘にギクリとなると同時に最近ドライな相棒に涙目になる。

 

フェイト「な、なのは大丈夫だよ!なのはがどんなにイタい叫び声をあげても私はずっともだよ?」

 

「フェイトさんそれ以上は駄目よ、ほら凄く遠い目をしてるわ」

 

フェイト「あぁ!なのは!?」

 

レントはその光景を見ながら、引き止めた自分達と複雑な事情のせいだと分かっていながらも思ってしまった。

 

━━━早く、行きません?

 

とりあえずは会場へ行けそうだと胸を撫で下ろしながら、フェイトが更になのはを無意識に追い詰めているのを横目に空を見上げた、まるでその視線の先に見据える「誰か」へと思いを馳せるように

 

イオも二人の様子におかしそうに微笑みながらもその目はレントと同じく二人の人物に思いを馳せていた。

 

イオは自分が弱いばかりに強くなってしまった愛娘に謝罪を

 

レントはどこか歪みがあるが、強い意思を感じさせる引き込まれそうな綺麗な瞳の女性に

 

そして

 

━━あの青年に合わなければ、あってお礼をしなければ

 

決して自分達を見損なわず、幻滅せず、気持ち悪がず、短い期間ではあるけども、味方になってくれたあの安心させてくれるようなニヒルな笑みを浮かべて向かい合ってくれた青年を

 

レイジングハート『あ、因みにヴィヴィオの試合ですが、コロナ様とカズマ様による大暴れが原因で7分くらいの遅れが出ているようですよ?』

 

なのは「コロナちゃあああん!カズマくうぅぅうん!ありがとおおおお!」

 

フェイト「ちょ、なのは!ばっ、やめっ、恥ずかしいから!皆見てるから! 」

 

━━━思いを馳せながらもなのはが叫んだ言葉に「んん?」と首を傾げながら。

 

こうしてなんやかんやありながらもインターミドル予選会場に到着、「えっ、ちょっ」と戸惑う!レントとイオを客席付近着のエレベーターに放り込み、ハヒハヒ言いながら清々しい笑顔で階段を昇りきるのと同時に。

 

 

ヴィヴィオ『アクセル!』

 

ミカヤ『天瞳流━━』

 

リングの中央にて居合の構えをとるミカヤとヴィヴィオが視界に入った

 

そして。

 

なのは「良かった!間に合っ━━━」

 

フェイト「ヴィヴィ━━━」

 

早速応援の言葉を贈ろうとした二人の視界からヴィヴィオの姿が一瞬ぶれた

 

ミカヤの目の前まで残像を引きづりつつ移動をしたヴィヴィオは正拳を構えていた。

 

ヴィヴィオ『━━ジェットスマッシュ!』

 

ミカヤ『水月!』

 

高速の拳と神速の居合斬りがぶつかり合った。

 

なのは「━━━━たぁ?」

 

フェイト「━━━おぉ?」

 

目を点にした二人の気の抜けたような声が歓声響き渡る会場に消えていった。




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