魔法少女リリカルなのはvividー青年の物語・・・・・の後の物語   作:Rainーのち大洪水

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すいません、最近ゲーセンの洗濯機回したりして執筆してませんでしたm(__)m

いやぁ楽しいですね


で、では最新話です(震え声


80話ーー挫けない心

ハリー「先読み?それって確か相手の動きの数歩先を予測するっていう?」

 

ミーティングルームにてハリー一行とジークはヴィヴィオとミカヤの試合をモニター越しに観戦しており、ミカヤの動きとそれを捌き、時に反撃の姿勢すら見せるヴィヴィオの動体視力と度胸に舌を巻いていた。

 

1Rの終わり直前で見せたミカヤの未来予知にも似た動きを見て固まるハリー達を横目にジークが言った「先読みや」という言葉にハリーが反応した。

 

ジーク「そうや、相手の動きのリズムと呼吸のリズム、癖・・・果ては「筋肉の動き」まで察知する事で完成する武人の最大の武器や」

 

ミカ「つまり、この短時間でヴィヴィオの癖や動きとかのリズムを把握したってことですか!?」

 

ジーク「いや、話聞くと少しの間やけどチームナカジマの面々はミカ姉の道場の所にスパーリングで手解きしてもらってた見たいやから、多分癖とかは分かってたんやないかな?」

 

つまりミカヤはたった4分の間でヴィヴィオの癖以外の要素を掴んだと言うことになる。

 

ジーク「でもヴィヴィちゃんも負けとらん・・・あの動体視力や反応速度もそうやけどあの変身魔法解除して動揺誘ったときはウチぞっとしたわ」

 

ハリー「確かにな、あいつ本当に小学生かよ」

 

眉根を寄せてしみじみ言うハリーに周りはウンウンと頷く。

 

ジーク「あれは完全にカズマの仕込みやな、それに技の練度とか正確さ、ヴィヴィちゃんの良いところをよく伸ばしとる、本人が努力したのもあるけどいい師匠に巡り会えたんやな」

 

そう言ってまじまじとモニターを見つめるジークの視界の端にミーティングルームの入口から入ってくる黒い影を視界に捉え、思わず意識をそちらに向けた。

 

ジーク「あれは・・・・」

 

ハリー「ジーク?」

 

 

 

ーーーーー

 

レイン「・・・・・・・」

 

ジーク「レイン・・・・さんでええかな?」

 

 

連結しているソファーの一角に座りじっとモニターを見つめる黒い影━━━レインに話しかけたジーク

 

一瞬ピクッと肩を震わせたレインがジークに視線を移す

 

整った容姿に黒曜石を思わせるような澄んだ綺麗な瞳の奥に底知れない何かを感じてジークは「イケメンさんやな」と感心すると同時に「カズマとどこか似とるな」とぼけっと見ていた。

 

レイン「何か用か?」

 

ジークを一瞬見てその目に何かしらの反応を見せたレインは腕を組んだ体勢を崩して聞いてきた。

 

その造作が妙にはまっていて、そして何故かレインに「合わない」と思ってしまったジークは苦笑してしまった。

 

?を浮かべてジークから目を離さないレインにジークは慌てて口を開いた。

 

ジーク「ゴメンゴメン!ウチジークリンデ・エレミア言います。カズマの友達なんやけど・・・」

 

そこで言葉を止めてしまったジークは気まずくなってしまった。だからなんだ?と返されたら逆ギレしようと意味不明な事を考えつつ、コミュ症な自分を呪いレインの返しを待つ

 

レイン「・・・・あんたがカズマの言ってた」

 

意外にもレインはジークを知っていたらしい。しかもその情報源が自分の思い人であることを知ってジークは勢い付く。

 

ジーク「・・・・因みにカズマは何て?」

 

レイン「・・・確か、「万年腹ペコ女」「飯を千手観音の動きで片っぱし奪っていく女」「コミュ症」「インターミドルチャンピオン━━━」

ジーク「カズマアアアアアアアアアアア!?」

 

次々とレインの口から出てくる。ジークへの悪口(しかし事実)を聞いたジークは叫び声を上げて中断させた。

 

レインはそのようすを見て目をパチクリとさせたあと少し口端を吊り上げて続けた。

 

レイン「「その癖、お節介で思いやりができる女」・・・・と言ってたな」

 

すぐさま顔を真っ赤にして手で顔を覆い隠し床に蹲るジークをレインは何処か優しげな表情で見ていた。

 

ジーク「・・・・君、良い性格しとるなぁ」

 

じっとりとした目で睨み付けるジークだが、レインは涼しい顔で受け流す。

 

ジーク「・・・・どう?この世界は、君自分の世界に帰るんやろ?」

 

理由は聞かんけどと言ってレインを見つめるジーク、レインはつい最近同じ言葉言われたなと思いつつ、やはり口ごもってしまう。

 

不本意ながらカズマに少し悟されてしまった彼だが、やはり事故評価が著しく低いのとこの優しい世界と違い常に死が隣り合わせの世界で生きてきた自分がなどと考えてしまう。

 

ジーク「・・・・君は素直な人なんやね、カズマとはおお違いや」

 

レイン「・・・・・・」

 

ジーク「でも君はそれで楽しいか?」

 

 

レインはジークのその言葉に固まってしまった。

 

自分は強さを求める戦士だ、そこに娯楽も何もない

 

 

ジーク「カズマから少し聞いただけやけど、強さを求めるのは誰だって同じや、ウチもそうや・・確かに君とウチの求める強さは違うかもしれん

 

余計なお世話かもしれん、でも肩の力抜くぐらいならええんちゃう?」

 

レイン「━━━━」

 

レインはその言葉を聞いて目を見開きやがて嘆息したように肩を竦める。

 

 

━━強さを求めるのに「休息」をしない戦士が、どんなに強くなったって本当に強くなるなんてできるわけないだろ?

 

レイン「本当に・・・・」

 

本当にこの世界は

 

レイン「自分勝手だ」

 

居心地が良すぎる。

               

苦笑するジークに、元いた世界のある暴虐王が君臨してい

た小国の反乱軍《レジスタンス》に属していた戦友とカズマが被った

 

レイン「・・・・」

 

黙り混んでしまったが、先程と比べていくらか緩んだ顔つきを見てジークは嬉しそうにハリー達の元へ帰っていった。

 

レイン「・・・・(辛いときでも笑え、どんな状況でも笑っていたらお前の勝ちだろ・・・・か)」

 

モニターを見つめながらそう内心呟くレイン

 

モニターには再びヴィヴィオとミカヤが拳と刀をぶつけ合っていた。

 

その瞳に爛々と輝きを乗せて。

 

 

 

ーーーーー

 

『さて始まりました第2R!1Rでは二人の全力投球がぶつかり合っていましたが今回はどうなる!』

 

ヴィヴィオ「「ジェットステップ!」」

 

ピュアファイター

純格闘選手のヴィヴィオとしては先程とやることは変わらないし変えられない

 

開始のゴングと同時にすぐさまミカヤとの距離を詰めて正拳突きを放つ。

 

ミカヤ「フッ!」

 

しかし分かっていたかのようにミカヤは把握した間合いギリギリの所で晴嵐を抜き放つ。

 

「ヒュン」と空気を斬る音を響かせながらヴィヴィオの突きだした右手に晴嵐が迫る。

 

ヴィヴィオ「━━━アクセルスマッシュ!」

 

ミカヤ「!?」

 

ビタァッと晴嵐の間合いに入る一歩手前で突きだした正拳を止めるヴィヴィオ、ミカヤの晴嵐が標的を失い空を斬った、いつでも放てるように構えていた左拳に魔力を付与して突きだす。

 

振り切った体勢で防御が間に合わないと瞬時に理解したミカヤはそのまま振り切った勢いを使い回転し少しでも衝撃を和らげようと腰に差した鞘の部分で受ける。

 

ミカヤ「━━っつ!(しくった!)」

 

しかし支えあってのそれなら上手く防げたかもしれないが結局ミカヤは腰部に左拳のアクセルスマッシュの衝撃を鞘の固さをプラスして受けてしまった。

 

ミカヤ・シェベル

 

LIFE

15000→10500

 

クラッシュエミュレート

 

腰部強打(軽度の運動阻害)

 

 

体勢を崩すミカヤにヴィヴィオは追撃の手を緩めない、反撃の一振りを身を屈めて前のめりにそのまま前転し、両の手で跳ねて両足を持ち上げミカヤの顔面目掛けて蹴りあげる。

 

ミカヤ「っ器用だな!」

 

ヴィヴィオの運動神経と俊敏性に舌を巻きながら、首を反らすことで何とか回避したミカヤ、ヴィヴィオは「これかわすの!?」と驚きながら一旦距離をとった。

 

『開始そうそう壮絶なクロスレンジの応酬!ヴィヴィオ選手1Rのお返しとばかりに手痛い一撃を与━━━━』

 

実況の声が言い終わる前にミカヤはヴィヴィオの下がった位置の背後をとっていた。

 

ヴィヴィオ「っ!?」

 

すぐそばからビリビリと感じる闘気に当てられてかヴィヴィオは反射的にそちらに裏拳を放つ

 

 

 

━━ガンッ!

 

まるで固いものを殴ったような音と同時に音がした場所から手を伝ってくる鈍痛にヴィヴィオは顔を思いっきりしかめた。

 

 

高町ヴィヴィオ

 

LIFE

15000→13200

 

 

ヴィヴィオ「~~~~~っつ!」

 

涙目になりながらもヴィヴィオはその原因をしっかり目に写していた。

 

ヴィヴィオの視線の先には深々と地面に突き刺さっている

 

 

━━━晴嵐があった。

 

ヴィヴィオの全身に悪寒が走る。脳内が警告音で埋め尽くされるのを幻聴しながらヴィヴィオは急いでしゃがもうとして

 

 

ダンッ!

 

ヴィヴィオ「っぅあああ!?」

 

ズダアアアアン!

 

突き刺した晴嵐の柄を握り締め、そのまま晴嵐を中心に宙を一回転し、遠心力のついたミカヤの飛び蹴りがヴィヴィオを襲った。

 

悲鳴をあげつつリング場外に吹っ飛ばされたヴィヴィオはそのまま地面を数回程バウンドし止まった

 

静まりかえった場内でミカヤは油断なく再び腰に構えた。

 

ミカヤ「当たりが思ったより浅かった・・・・あの瞬間魔力を足元で爆発させて威力を殺したのか・・・・」

 

ヴィヴィオがミカヤの死角からの奇襲に気付いて、3秒と無かったあの瞬間に、である。

 

ミカヤ「だがやはり、無理矢理過ぎたみたいだね」

 

未だ倒れてから動かないヴィヴィオの痛々しく青あざになっている右足を見て呟いた。

 

 

高町ヴィヴィオ

 

LIFE

13200→7300

 

クラッシュエミュレート

右足首捻挫

 

ーーーーーー

 

『ヴィヴィオ選手起き上がれない!、カウントが無情にも始まります!』

 

なのは「ヴィヴィオ・・・・・!」

 

手摺を掴むなのはの手が震えている。

 

フェイトは涙目で慌てていた。

 

カズマもその様子をじっと真剣な表情で見ている、先程まで二人の動きを凄いと評し談笑していたレントもイオもだ

 

カズマ「・・・・・ヴィヴィオ・・・・」

 

分かっていても、辛そうに顔を歪ませて尚、立ち上がろうとしているヴィヴィオを見て今すぐにでも駆けつけてやりたい、安心させて「頑張ったな」と励ましてやりたい。

 

なのはもフェイトも、面識すらないレントやイオですらその表情が物語っていた。

 

カズマ「・・・(でも)」

 

リオ「ヴィヴィオぉ!がぁんばれぇ!」

 

アインハルト「ヴィヴィオさん!」

 

コロナ「ヴィヴィオ!」

 

━━━でも、お前のなかではまだ頑張ってないんだよな?

 

ヴィヴィオの苦しげな、しかしまだ折れないどころかますます燃えている瞳がそう思わせた。

 

なら自分がやることも変わらない、なのはさんとフェイトさんと目が合い頷きあう。

 

ヴィヴィオが望む限り、何度でも背中を押してやろう。

         戦場

あいつは、今一人でリングに挑んでいる妹分は

 

なのは「ヴィヴィオ!立って!」

 

フェイト「頑張れ!ヴィヴィオ!」

 

 

 

 

カズマ「負けんな!ヴィヴィオ!頑張れぇ!」

 

       ファイター

━━━━一人の 戦士 なのだから。

 

 

 

ヴィヴィオ「━━━━っぁあああああああああああ!」




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