魔法少女リリカルなのはvividー青年の物語・・・・・の後の物語   作:Rainーのち大洪水

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今回は少し短いですm(__)m

お気に入り感謝です!

では続きです!


82話ーー同調

ミカヤ「っ・・・・今のは効いた・・」

 

ヴィヴィオの飛び膝蹴りによって場外へ吹き飛ばされたミカヤがゆっくり起き上がり鈍痛に顔をしかめつつリングに足を運ぼうとしてリングに目を向ける。

 

ミカヤ「?」

 

しかし吹き飛ばした張本人であるヴィヴィオを見て怪訝な表情を造る、様子が変だと思ったからだ。

 

口元を押さえて困惑仕切っているヴィヴィオ、「何が起きたの?」と狼狽えているのが遠目に分かった。

 

先程と若干の「違和感」、言うなれば今のヴィヴィオは「普通にヴィヴィオだった」

 

ミカヤ「・・・・(確かにさっきのヴィヴィオちゃんは凄まじかった、いや凄まじすぎた)」

 

確かにヴィヴィオは強い、思わず苦戦を強いられると感じた程に。冷静になってきたミカヤはそう思考を巡らす

 

でも、それでも自分にはまだ数歩ほど及ばない、それは戦闘中にも感じていた。

 

しかし今の彼女の動きは・・・・

 

ミカヤ「・・・・・今は試合中だったな」

 

『ミカヤ選手復帰!しかしLIFEは危険域《レッドゾーン》起死回生なるか!?』

 

ミカヤ「LIFE800か・・・」

 

ちょっと雲行きが怪しくなってきたな。

 

そう思いつつもミカヤはその目でヴィヴィオをしっかりと見ていた

 

ミカヤ「・・・どうしたんだい?ヴィヴィオちゃん」

 

ミカヤが話し掛けると ヴィヴィオはびくっと反応して困惑した顔でミカヤを見てきた。

 

ヴィヴィオ「ミカヤさん・・・何だか今の私が違う私になってるみたいな感じがして・・・でも私この感覚怖くないんです、不思議と「元からそうだったみたいに」受け入れているんです。

 

私本来の実力ではまだミカヤさんには勝てないはずなのに・・・それが怖くて・・・」

 

ミカヤ「ふぅむ・・・別に良いんじゃないかな?」

 

ヴィヴィオ「え・・・・」

 

ミカヤ「それに先程までの君も異常なくらい強かったぞ、君達は本当に小学生か?ずっとこの試合が始まってから私は本気だったぞ」

 

呆然と此方を見ているヴィヴィオに向けてミカヤは誰かさんのように不敵に笑って。

 

ノーヴェに視線を送りながら口を開いた

 

ミカヤ「君はまだ私を倒してない、まだ試合は続いてるんだ、ちょっと強くなったからって何も問題ないよ?

 

 

 

 

だから全力でこい」

 

━━━ナカジマちゃん、試合後のアフターケアは君の仕事だよ?

━━━勿論分かってるさ

 

 

ーーーー

 

『全力でこい」

 

ヴィヴィオの心臓が波打つ、さっき感じていた心の中から馴染むような感覚も成りを潜め代わりに「今すぐ闘いたい」とばかりに目が爛々と輝き出す。

 

その言葉を聞いた瞬間、ヴィヴィオは何故かその言葉をどこかで聞いたような感覚になり、同時にそれは「違う自分」が聞いたものだと自然と納得した。

 

今でも自分の中にいる「何がが」その存在を強くなっているからだ。

 

ヴィヴィオ「(「貴女」は・・・・私なの?」

 

その瞬間ヴィヴィオの脳内に一つの光景が強く、鮮明に、まるで自分がそこにいるかのように映った。

 

急な変化にヴィヴィオは驚いたりせずに冷静に「こんなときもあったなぁ」と懐かしんでいる違う自分の感情を感じていた。

 

まるで今の時代では考えられない、聖王教会よりもお城っぽい建物、その麓にある円形の開けた場所から鉄と鉄をぶつけているような金属音が聞こえた。

 

『ひゃぁっははははは!まだまだ訓練は終わってないぜぇ!』

 

ヴィヴィオ「━━━━━━━え?」

 

そちらに向かうと、聞き覚えがある━━寧ろさっき聞いたばかりの声がその場所に響いた。

 

『カズマ・・・ちょっと休ませてくれ・・・』

 

『誰だよぉ!強いやつと戦えば強くなれるからカズマ連れて来ようぜ!って言ったヤツぅ!』

 

『『『お前だろうが!?』』』

 

一人その場に立っている青年の前にまるで使い捨てのぼろ雑巾の如く20人ほど積み上げられていた。

 

カズマ『甘い、甘いよ!まるでコーヒ微糖に水を1リットル程詰め込んだように甘い!買い物に着いていけば板チョコぐらい買ってくれるだろうって考えを持っている中高生並みに甘いぞぉ!』

 

『言ってることはよく分からないが絶対に馬鹿にしてるよね?』

 

カズマ『ん?よ ね つ げ ん し?』

 

『うあああああああ!』

 

カズマは見たことはない服を着ていた、分かりやすく言うなら「村人の服」だろう。でも他の次元世界は分からないがミッドではまず見ない服装だ。

 

他の人達もまるで騎士みたいな格好をしている

 

ヴィヴィオ「(何でお兄ちゃんが)」

 

ヴィヴィオがその光景に軽く混乱していると

 

?『お?今日はカズマも訓練に参加してるんだね?』

 

そんな爽やかな声に期待を混ぜた、一人の威厳ある男性が現れた。碧銀の髪を整えた美青年が隣に一人の女性を引き連れて訓練場へと歩いてきた。

 

ヴィヴィオ「(あれ?あの人たちどこかで・・・)」

 

そして何故か美青年を見ると感じる切なさ、悲しさ、カズマを見ると感じる寂しさにますますヴィヴィオの混乱は深まるばかり。

 

?『もぅ!カズマは少し加減を覚えるべきです!』

 

カズマ『え?何で俺が責められてるの?俺は一般人の筈なんだが?』

 

?『何で一般人が「シュトゥラ」の騎士20人をそんな綺麗に積み上げられるんですか!?

 

二人のやり取りに周囲は笑い出す。どこにいても変わらないカズマにヴィヴィオも思わず笑ってしまった。

 

ヴィヴィオ「(━━━ん?シュトゥラ?あぁ・・・・シュトゥラ!?)」

 

つまりこの二人は・・・・

 

カズマ『いいじゃねぇか!?そんな一般人がいても!

 

━━━オリヴィエ!

 

ってかお前は俺を庇わんのか!?見てるだけで嘲笑いやがって!

 

━━━クラウス!』

 

クラウス『いや、嘲笑ってはいないんだけど』

 

 

 

『覇王』クラウス・ハイディ・イングヴァルト

 

『聖王』オリヴィエ・ゼーゲブレヒト

 

いずれも歴史の教科書に乗るほどの偉人だったのだ。

 

声なき悲鳴を上げているヴィヴィオを余所に、オリヴィエはいつの間にかファイティングポーズを取っていて。

 

カズマもげんなりしつつも、それに付き合い自然体に構える。

 

カズマ『おい馬鹿姫』

 

オリヴィエ『誰が馬鹿姫ですか!?』

 

 

 

 

カズマ『全力でこい』

 

ヴィヴィオ「あれ?」

 

そんな不敵に笑ったカズマの一言を聞き終えるのと同時に

また景色は変わっていて。

 

ヴィヴィオ「━━ここは・・・」

 

そこはヴィヴィオにとって関係がありすぎる場所だった、機械質な広い部屋、何もない部屋だが唯一、奥に存在する一つの玉座。

 

━━━━聖王のゆりかご

 

大切な人を手にかけてしまう所だった場所。そして自分が「高町ヴィヴィオ」として生まれた場所。

 

そして・・・・・

 

オリヴィエ『ここで私の人生が終わりました』

 

ヴィヴィオ「!」

 

気付けば先程まで誰も座っていなかった玉座にオリヴィエが座っていた。その目に悲壮・嘆き、切なさ、寂しさの感情を乗せて。

 

━━━オリヴィエが「聖王」と呼ばれるきっかけになった場所。

 

オリヴィエ『でも私だって人です。もっと皆と一緒に居たかったし、例え子を身籠れない体でもクラウスと添い遂げたかった。リッドにもまだ教えて欲しいことが沢山あった

 

カズマとも沢山ばか騒ぎがしたかった』

 

気付けばヴィヴィオは涙を流していた。まるで頑なに泣こうとしないオリヴィエの代わりをするように。

 

オリヴィエ『・・・・何で貴女が泣くんですか?』

 

そんなヴィヴィオを見てオリヴィエは微笑みつつも困ったように眉を八の字に若干曲げた。

 

言葉を返すことができず、流れ出る涙を押さえようと必死なヴィヴィオをオリヴィエは優しげに見つめ、ヴィヴィオの近くまできてそっと抱きしめた。

 

ヴィヴィオ「陛・・・下?」

 

オリヴィエ『そう呼ばないで?貴女は私の妹みたいな存在なのですから、それとごめんなさい、貴女の闘いを邪魔してしまって。貴女の想いの強さに惹かれてしまったの、それにカズマの顔を見てたらフォローしたくなって』

 

ヴィヴィオは言葉の意味がよくわからず鼻を啜りながら「フォロー?」と聞き返した。

 

オリヴィエ『えぇ「皆と一緒に居られなくとも、私は寂しくなかった」、と

 

例え距離が空いていようとも私と彼らは同じ時代の、それも同じ世界に住んでいるのですから、寂しくなりようが無いんです、不器用ではありますがあの場にいるカズマと、貴女の先輩であるクラウスの子孫とリッドの子孫に』

 

そう伝えたかったんです、と締めくくろうとしたオリヴィエの手をヴィヴィオの両手が包み込む。

 

ヴィヴィオ「だったらちゃんと伝えなくちゃ!言葉が駄目なら、行動で!分かるまで何度でも!私付き合いますから!」

 

そう言いながらヴィヴィオはオリヴィエの手を引っ張ってどこかに行こうとする。

 

オリヴィエ「ヴィヴィオ・・・」

 

ヴィヴィオは立ち止まり、振り返ってオリヴィエに抱き付いた。変身魔法が溶けてしまっているので腰の辺りに抱きついている形になったが。

 

困惑しているオリヴィエに向けヴィヴィオは笑顔を見せる。

 

ヴィヴィオ「私の証明なんてどうせいつでも出来るからいいんです、皆が背中を押してくれたから、立ち上がる事が出来たから、いいんです

 

だから!「行くぜ!」」

 

オリヴィエは目をパチクリさせて、軽く噴き出した。

 

ヴィヴィオ「オリヴィエ?」

 

オリヴィエ「ふふ、カズマの真似ですか?ちょっと似ていますね?」

 

ムッとジト目を向けるヴィヴィオだがオリヴィエから言われた似てる発言に照れた。

 

オリヴィエはその様子を眺めていたが、目をつむり決心を決めたかの様に目を開けた。

 

オリヴィエ「えぇ、行きましょう」

 

 

オリヴィエの言葉を最後に、ヴィヴィオの意識は元いた場所に戻ってきた。

 

急いで周りを見ると、先程から様子が変わっていない「あっち」で数十分たった感覚だが時間は全然たっていなかったみたいだ。

 

「えーと、試合再開して大丈夫かな?」

 

気遣わしげにレフェリーの男性が聞いてきてヴィヴィオはこくんと頷く。

 

ミカヤ「大丈夫・・・みたいだ・・・ね?」

 

いつの間にか困惑から立ち直っているヴィヴィオに安心したのもつかの間、纏っている雰囲気が違いすぎる事に戸惑いを覚える。

 

ミカヤ「・・・・」

 

━━━━騎士

 

佇まいは全く変わらないし何が変わった訳でもない、いや変わったのだろう、あの「数秒間」という僅かな硬直で。

 

ヴィヴィオは一瞬2箇所程違うところを見て、口元を綻ばせミカヤに向き直った。

 

ミカヤ「・・・・・」

 

ヴィヴィオ「行きますよ!━━━はい!ヴィヴィオ!」

 

 

 

ん?

 

 




キリが良いところ(?)で!

う~ん、進みがイマイチ・・・

誤字、指摘などがございましたらよろしくお願いいたします!
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