・睦月
吹雪の最初にできた友達。壁一枚向こうで起きたド派手な戦闘に
お互い気づかないくらいには仲がいい。
・夕立
吹雪の友人。最初の戦闘時ダインスレイヴの直撃地点にいた為あわや轟沈しかけたが、
オルガの力で生き永らえる。そのため彼にはわりと感謝している。
(※修復しきれない傷のため継ぎ接ぎだらけになったが本人は気にしてない)
・如月
睦月の親友なのか妹なのか姉なのか。男の趣味がいいのか悪いのかミカをロックオン。
マッキーのある懸念によりミカ達の監視兼案内役の任を受けた。
人選理由は近くにいたから。
・春雨
たしか夕立の妹。知り合いに雰囲気が似ているのかミカに気に入られ本人も惚れた。
彼女はこの鎮守府内では比較的新参に近いらしく前任者を知らない。
赤城さんと一緒に食事をした日の夜。
私は寝る前にそのことを睦月ちゃんと夕立ちゃんに話しました!
「えー?じゃあ赤城先輩とごはんたべてきたっぽい?」
「うん!」
「噂だけど、赤城先輩って見かけによらず、凄い大食いだとか!」
「あ、私も聞いたことあるっぽいー!どうなのー?」
「それは…秘密!」
「えーっ」
「明日から頑張ろうっと。赤城先輩も同じ艦娘だもん。私にもきっと、できるよ。
じゃぁあ~…おやすみぃ…」
あぁ~…今日もいい一日だったなぁ…明日もこうだといいなぁ…
「…どういう事?」
「さーぁ…?」
私が完全に布団にくるまった瞬間、突如として部屋の扉が開かれる。
「特型駆逐艦!!!」
「ほ?」
なんだ川内さんか…。
え? なんで川内さん急に来たんです?
「特訓だよ? ニヒッ」
私のところにきて凄いかわいい顔で微笑んできた。
「わ、私一応鉄華団式を受講してるんで…」
「特 訓 だ よ ?」
「えっ…あっ…ハイ」
聞いたことがある。夜の川内さんはその…誰も逆らえないと…。
とりあえずパジャマから着替えて外へと連れられる。
「特型駆逐艦は重装備だから、お世辞にもバランスがいいとは言えない。
普通の艦娘より優れたバランス感覚と足腰がないとダメなんだ」
と言って、出されたのは二つの野球ボール。これに…乗るのかな?
「やってみて」
「はあ。あの、でも、今夜中ですけど…」
噂が本当か一応念のため確かめてみる。
「? それが?」
「はぁ…」
ああ、逃げられないんだなぁ…ってのが分かりました…。
一応、ボールの上に乗ってみる。
「よっ…と…」
あ、何とか…。
「おぉ!いい感じ。バランスは腰と膝で取る感じで…」
「あ、はいっ!……うわぁぁあっ!」
いけそうだったのに!姿勢が崩れて…!
「団員を守んのは俺の仕事だ…!」
オルガさんがどこからともなく走って来た!
そのまま倒れていく私の近くまで来て…
「ヴヴヴゥゥゥァアアアア!!」
♪いつもの曲♪
オルガさんがクッションになって何とか怪我はしないで済んだみたい。
ありがとう!オルガさん!
「止まるんじゃねえぞ…」
そのまま何度も続け、気が付けば朝になっていましたが、
結局うまくボールには乗れなかった…。
川内さんは朝になった途端、空気の抜けた風船みたいに
へなへなになって自室へ帰っていきましたが、今度は神通さんに捕まって次の特訓です!
__________________________________________
流れで艤装を装備し、そのまま港の方へ連れていかれると、
そこには幾つかの的と…なぜかオルガさんが浮かんでました。
「特型駆逐艦は重装備だから、砲撃も通常の艦娘よりバランスよく、
行わないといけないの。やってみて?」
「はぁ…」
物は試しに撃ってみる。
「ヴヴッ!」
♪いつもの曲♪
弾は的の方向には一切飛ばず、代わりにオルガさんを吹き飛ばしました…。ごめんなさい…。
「だからよ…止まるんじゃねえぞ…」
「…とりあえず、一度当たるまで今日は頑張ってみましょうか」
「えぇっ?!」
睦月ちゃんから聞いたことがある…神通さんの訓練は…確か結構厳しいんだっけ…?
「避けた方が当たりそうだな」
三日月さんもいつのまにか見物に来てる。両脇には如月さんと春雨さんも。
あ、吹っ飛んだオルガさんがちょうど三日月さんの近くに頭から着地した。
「…俺は出なくていいの?」
「まだその時じゃねえ。ミカの使い所は、ちゃんと考えてある」
「そっか」
え゛? 今後三日月さんと特訓とかもあるのかな?
バルバトス、出すのかな。…大丈夫かな、私。
「じゃあもう少し暇ねぇ?三日月さん?」
「もうちょっと…その…私達とお散歩しましょ?」
「うん。いいよ」
そのまま三日月さんは如月さんと春雨さんに連れられて朝の鎮守府へと消えていきました。
_________________________________________
どうも。睦月です!
結局吹雪ちゃんは学校に間に合うまでには的を壊せたみたいなんだけど…。
「くぅ…くぅ…」
「スー、スー」
「こんなところで寝たら風邪ひくよ」
特訓に最後まで付き合っていたオルガさんともども机の上で熟睡中。
三日月さんがオルガさんに上着を被せたりしてます。
「…それで、こうなっちゃったわけね」
「無理ないよ。昨日から一睡もしてないもん」
「レディのする顔じゃないわね」
「かわいそうなのです」
現状できる事も無いので私と夕立ちゃん。暁ちゃん、電ちゃん、雷ちゃんで
囲みながら眠る吹雪ちゃん達を眺めてます…。
因みにこの後新しい特訓を続けて行う予定だった那珂ちゃんさんは、
『アリアンロッドのあの子にはアイドルとして負けられないの!』
という謎の置手紙を残してどこかへ行っちゃいました。何してるんだろう。
あと多分那珂ちゃんさんじゃ勝てないと思う。色々と。
今のところは特訓はないよ、吹雪ちゃん。安心してお休み…。
________________________________________
提督室。
私は秘書艦として本日の報告を提督に行う。
「では長門。吹雪はどうなっている?」
「はい。確か本日、演習が行われている筈です」
「そうか。……我々は、もっと大局を見る必要がある。
今回の遠征で、ハッキリしただろう。
ギャラルホルンの監視の目は、辺境の隅々までは及ばない。
何より、内部には腐敗の芽が育っている。
しかしそれを育てたのも、またギャラルホルン大本営の現体制だ」
「その現体制の支配力こそ、大本営そのもの…という訳ですね。准将」
「ああ、これまでは誰も内部を変えようとしなかった。
しかし、彼らの言う所の『第二期』の到来。
各所に渡された異動申請。
…今、現体制は変化の時を迎えている。この先に何が起きるのか、
それはまだ誰にも分からない。
だからこそ駒がいる。この変化に対応する為の、強力な駒が。
鉄華団が私の下に来たのは余りある僥倖だ。そこに彼女、
吹雪が共にあった事は恐らく何か特別な意味を持っている。
―――彼女こそが、我々が求める世界への鍵なのかも知れない」
「…分かりました。その場で最終判断をし、彼女たちに伝えます」
_______________________________________
大きな戦いが殆ど終わった今になっての実戦経験がない艦娘。
果たして今後、使い物になるのだろうか…?
「どうだ」
吹雪の演習を眺めている川内と神通に声をかけてみる。
「身のこなしも砲撃も、まだまだ実践レベルとは言えません」
「ふむ…」
「ですが…」
「ですが、彼女の成長性には期待が持てます。
どのような訓練を行っても、弱音一つ吐くことなくひたむきに努力する姿。
あの調子で経験を重ねていけば、彼女は飛躍的に成長するでしょう」
「よーし!次は動く的じゃ!あの水面を走るオルガを狙うのじゃー!」
「はいっ!」
「俺はいるぞ!」
「当たってくださーい!」
「ヴヴヴウゥアアアアアア!!」
♪いつもの曲♪
「悖らず」
「恥じず!」
「止まらず」
「止まるんじゃねえぞ…」
最後の一個は確か…憾まず、じゃなかったか…?
「…その心がある限り」
「フッ…そうか」
どうやら私の不安は杞憂だったらしい。
「吹雪ちゃん…!」
「ようし!よく立て直した!そこは認めてやろう!もう一度じゃ!」
「はいっ!」
「勘弁してくれよ…」
私は港を後にし、改めて吹雪の現状を報告しに向かうことにした。
艦隊オルガ2、終了。
次はご存知重要回?ですのでご期待ください。
あ、後半部分の根性論台詞はもちろん改変しました。残当。
…やっぱなんかで宣伝とかしたほうがいいのかな?