ようやくここまでこれた 来てよかったのか正直わかんないけど
とりあえずこれで艦隊オルガ3は完結です
かなり熾烈な戦場をお楽しみください
「…何?!今度は北方棲姫だと!?一体何が起こっている!!」
四水戦も接敵。しかもその敵の中には前回遭遇した北方棲姫がいたという報告が上がる。
次々届けられるイレギュラーな事態に司令部は困惑を隠せない。
「提督、これは…」
「こうなる事は想定外だった」
(この鎮守府は大丈夫なのかしら…?)
頭を抱える陸奥をよそにマクギリス達は会議を進める。
「准将、このままでは各個撃破されかねません。最悪、挟み撃ちかと」
「ここから増援を出しても間に合わないだろうな…」
「手はあるさ。私のバエルであれば、可能かも知れない」
「「「それは駄目」」」
「フッ…」
__________________________________________
「ねえっ!吹雪ちゃんっ!絶対!絶対みんなで一緒に!お家に帰りましょうっ!!!」
「はいっ!!」
空を飛び交う幾つもの敵の艦載機。
私達はただひたすら我武者羅に対空砲撃を続ける事しかできない。
けれども当たるのはごくわずか。
唯一急に飛べるようになったオルガさんもすぐ死んじゃって期待できそうにない。
♪いつもの曲♪が流れた時にこっちも被弾した傷が治るのはありがたいけど、
それも状況を先延ばしにするだけで出口には繋がらない。
なおも増える敵機。幾らか落してもヌ級はすぐに次を吐き出す。
打開を試みた神通さんがヌ級に向けて魚雷を発射した。
即座に敵艦載機の機銃で迎撃される。
「…! 睦月!魚雷!その位置からなら!」
川内さんが叫ぶ。確かに睦月ちゃんの場所は比較的数が少ない。
「てええぇぇーーーーい!!」
すぐさま睦月ちゃんも雷撃。魚雷はまっすぐヌ級へと向かう。
が、
これも阻害された。
別のヌ級が艦載機を吐き出し、即座に睦月ちゃんの周囲にも敵機が飛び交う。
攻撃に転じようとしたのを警戒したのか、敵機は睦月ちゃんの方へ機銃を放つ。
「ううっ!…ハッ!?」
直撃しひるんだ所へ敵機の一つが睦月ちゃんの目前へ迫る。
あの距離から爆弾なんか食らったら…!
「睦月ちゃーーーーーーん!!」
夕立ちゃんの絶叫。
「うわああああああああああ!!!」
考えるよりも先に体が動く。
私は全速力で睦月ちゃんの前へ向かい、眼前の敵機へ砲撃。
命中。…これで睦月ちゃんは助かった…。
「ハッ!?吹雪ちゃん!」
「! みんな!今!」
今ので艦載機の集団に隙間ができた!確実にする為全員で雷撃を行う。
「先に!俺は!止まるぞ…!」
オルガさんが先行してヌ級へ接近。殴る蹴るで動きを封じる。
そのままみんなが放った魚雷はオルガさんごとヌ級を爆破した。
「ヴヴヴゥアアアアア!!」
♪いつもの曲♪
「だからよ…止まるんじゃねえぞ…」
「やったぁ!うおっ!」
敵を倒して喜んだのもつかの間、敵機からの攻撃を受ける睦月ちゃん。
「気を抜かないで!まだ敵は…」
「ウヴッ!」
♪いつもの曲♪
そう。まだ空には数多くの敵艦載機が飛んでいる。
だがこれも、
突如どこからともなく飛んできた砲撃で大幅に数を減らした。
「ヴヴッ!」
♪いつもの曲♪
「三式弾…水平線の向こうから?」
「…主砲!一斉射!」
二度目の砲撃が飛んでくる。あっという間に残りの敵機も爆砕され、
もう一隻のヌ級も直撃を受け粉砕された。
「そうだわ…やっぱり…遠征に出ていた、第二艦隊です!」
第二艦隊…確か、金剛さんたち戦艦で構成された隊だ!
なんで戦艦で遠征?と思ったけど、これで私達の方は戦闘終了みたいです。
≪あー…取られた≫
遅れて三日月さんのバルバトスも合流する。
出番取られてちょっと不満げ。
「おお!ミカ…ん? おい!ミカ!!」
≪ッ!≫
「三日月さん!足元!」
バルバトスが私達と合流し、動きを止める瞬間を待っていたかのように
足元から突如タ級が浮上してきた。
視界の外、それも足元という事もあり流石の三日月さんも反応が遅れる。
レクスの蹴り+足に搭載されたヒールバンカーが炸裂するのと、タ級の砲撃はほぼ同時だった。
もちろんタ級は跡形もなく砕け散るが、
角度・口径・距離全て適切だったらしく、レクスの足装甲にもフレームが露出する大穴が。
深海側にもMVPがあるとしたらそれはあのタ級になるのかな。
「ミカ!?大丈夫か?」
≪油断した。まともに食らったけど、何とか≫
「良かったぁ…」
三日月さんも睦月ちゃんも神通さん達も、みんな無事!これであとは…
『助けて…』
≪!!≫
「どうした?ミカ?」
急に三日月さんの雰囲気が変わる。まるで三日月さんだけに何かが聞こえたかのように、
レクスで辺りをキョロキョロ見渡し始めた。
≪ごめん。先帰ってて。俺やることがあるから≫
そう言って三日月さんはどこかへと猛スピードで駆け抜けていった。
「三日月君!急に単独行動は…!」
「放っとけ神通」
追いかけようとした神通さんをオルガさんが止めた。
「でも…」
「ミカは勘がいいんだ。それに自分から動くなんてあんま無ぇ。
きっとなんかあったんだろ。先に戻れって言ったしここは任せとこうぜ」
「…分かりました。…ところで、四水戦の方はどうなってるんでしょう?」
_________________________________________
同時刻 四水戦
「くうっ!強い!でも、まだまだぁ!」
「クルナッ…!」
激しい戦闘はこちらでも行われていた。
北方棲姫とその護衛の浮遊要塞複数。さらに軽巡を含んだ艦隊は四水戦と正面から撃ちあう。
「なるべく敵を私の所に引き付けて!私、装備いっぱい積んでるから、火力は任せて!」
「まあそのせいで動けないんだけどねぇ」
「しょ、しょうがないじゃない!装備が重いんだもん!」
「でも…それが一番勝機があるわね…」
砲戦能力の高い夕張を要とした戦術で軽巡はすぐ倒せたものの、
肝心の北方棲姫の守りが固く、膠着状態に陥っていた。
そんな最中。
≪ホッポ…聞コエル?≫
「オネーチャン!」
≪マズイ事二ナッタ。アノ悪魔ガソッチ二向カッテル…ノ…≫
「エ…?コナイデ…」
≪今スグコノ海域ヲ離脱シナサイ…。オネーチャン、ガ、何トカスル…≫
「ソンナ!」
≪早ク!!アナタハ顔ヲ見ラレテル!次ハナイカモ知レナイ!≫
「ウワァアアアアア!!!」
姉からの警告を受けた北方棲姫は護衛を連れ一目散に逃走した。
「やったクマ!敵の残存艦が逃げていくクマ!」
「…あれ?如月はどこにゃ?」
戦闘の終了が判明し、各員の状況を確認をしたところ、如月の姿が見当たらない。
激しい戦いの影響ではぐれたのだろう。残りのメンバーは彼女の捜索を始める。
_______________________________________
海上を全速力で進むレクス。
推進剤の異様なまでの減りも気にせず三日月は進み続ける。
そのレクスへと水面から何かが飛び出す。
「イカセナイ!クルナァァァ!!!」
港湾棲姫だ。
彼女はレクスの足止めを行おうと直接立ち向かうべく、
その両手の大きな爪を構え迫りくる巨体へ飛び掛かり…
ペチッ
触れた瞬間あっけなく轢き飛ばされた。
「…クルナト…イッテイル…ノ二…」
港湾棲姫は一瞬で大破し、遥か彼方へと吹き飛んでいった。
「…なんかぶつかった?でかい鳥?…まあいいや」
それが今回の敵の頭だと、三日月は知る由もなかった。
_______________________________________
「あら…みんなどこかしらぁ…?」
砲弾の嵐の中を駆け抜けて回避に専念していたら、みんなとはぐれちゃったみたい。
とりあえず周囲を見渡して何かないか確認してみる。
遠くに大きな煙が上がっている。あれは多分睦月ちゃんたちのいる方。
艦娘じゃあんな煙は出ないだろうから、恐らく向こうは勝ったと思っていいわね。
「よかった…これでもう大丈夫そう…」
睦月ちゃんや三日月さんの心配はもうしなくていいかも知れない。
早く四水戦のみんなと合流しなくちゃ。幸い敵の影は
どうせ一人だし、下手に動くと余計に離れる可能性もある。しばらく待ってみよう。
そんな時、強い潮風が吹いた。
「…やだ…髪の毛が痛んじゃう……」
_______________________________________
損耗率60%
周囲二友軍ノ反応無シ。母艦ヘノ帰還ハ困難。
稼働時間、限界。自壊マデ、残リ僅カト仮定。
……敵、発見。照合、艦娘、駆逐級。
敵、背後ヲ向イテオリ、此方二気ヅイテオラズ。攻撃成功率:高
ドウセ、キエルノナラバ、道連レダ。
_______________________________________
爆発音がした。
どこ? 真後ろ? 私は振り向く。
目の前には
―――敵の爆弾が。
ああ、私はここで、沈んじゃうのか。
『待っててね、如月ちゃん』
睦月ちゃんの声が、遠くから聞こえた気がした。
2度目の爆発音。これが最後に聞く音。 私はそれに包まれて…。
何でだろう。どこも痛くないし、私がいるのはまだ海の上。
それに、目の前に立っている、 あの、槍の
♪この辺から大気圏突入時の曲が流れる♪
≪生きてる?≫
「―――ええ!」
来てくれた。私の、すきなひと。
彼は私にボロボロになってる機体の腕を差し伸べ、操縦席へと運ぶ。
「…よかった。守れた」
「ありがとうございます。三日月さん」
「大丈夫?怪我とか」
「おかげさまで」
「そっか。 じゃあ帰ろっか…ん?んー…」
レクスを動かそうとした三日月さんは計器を見て顔をしかめる。
「…困ったな。今ので推進剤殆ど使っちゃった。帰りはゆっくりになるけど、いい?」
三日月さん達の位置からここまではかなりあったと思う。
それを一気に飛ばしてきたのかしら。燃料が殆どないみたい。
「大丈夫。…どうして、私の場所、分かったの?」
「声がした。…気がする」
「…そう」
二人だけの時間は本当にゆっくり、長く続いた。
小破くらいの状態のレクスの帰路は確かにゆったりとしていて、
あっという間に空は朱色。もうみんな先に帰っちゃったろうな。
どうせ遅くなるんなら。
「ねえ。三日月さん。私、命を救ってもらったお礼がしたいの。
いや…ううん。お礼なんかじゃない。どうせ戦う為の、この躰しか持たぬ艦娘の身。
明日をも知れぬ我が身なら、せめてしたい事をしておく。
だからこれは私のわがまま。…それでも、いい?」
「うん。俺も何も無い。戦いしか知らない。戦う事しか持ってない。
今までのだって自分で選んだ戦場か、選ばされた戦場か、それだけ。
で、さっきのは…なんか如月のこと大事だって思った。如月の為に、俺が選んだ戦いだ」
___________________________________________
鎮守府にたどり着くと、待っていたのはみんなの歓声だった。
「金星を取ったそうではないか。よくやったのう、吹雪」
「みんなのおかげです!ありがとうございます!」
「…四水戦のみなさんは、まだ?」
「…ああ、それとお前さんと一緒だったあのでかいのも」
「分かりました!」
睦月ちゃんが走り出す。
「睦月ちゃん!どこいくの?」
「岬! いちばん最初に、如月ちゃん達をお迎えするの!」
「待って!私も!」
(それで言うんだ。大好きです、ありがとうって。きっと如月ちゃん、最初は驚くよね。
でもきっとそのあと、すっごく照れて、笑ってくれるはず!)
そのあとすぐに四水戦の皆さんは戻ってきました。
如月ちゃんと三日月さんは見つからず、捜索を断念したそうです。
そのことを告げられた睦月ちゃんは悲しそうな顔をしましたが、
それでも諦めず岬で待ち続け、
夜になった頃、ようやく二人は戻ってきました。
そこから先は、睦月ちゃん達の時間だと思ったので、何があったにせよ、私は知りません。
どことは言わないがしっかり書いて+黒塗りでわざと潰すっていう手間暇かける予定だった
そんな時間も暇もなかったんで普通に省きました
序盤の山場超えれたなぁ
つかれた・・・でも楽しめたなら幸いです・・・