艦隊オルガ   作:Nyose

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最早原作動画要素など殆ど無い…ええのかこれ
ノミの心臓なので温かく見て?


回顧

「はぁ……はぁ……ったく、何処にあんだよ……」

 

目的の場所自体にはすぐに着いた。

 

広大な面積を誇る鎮守府。

 

その外周を走り続けるオルガ。

 

人間二人を抱えた状態で入り口を探すのは一苦労だった。

 

「ねえオルガ、まだ着かないの?」

 

「待てよ、今走ってんだから…」

 

「ねえ」

 

「待てって言ってんだろうが!ピギュッ」

 

ヤケになって走り続け頭に血が上っていた。

 

その状態で三日月に急かされたオルガは足元への注意が逸れ

 

 

 

盛大にすっ転んだ。

 

 

「きゃっ!」

 

「っと」

 

体勢を崩す寸前にオルガは吹雪と三日月を放り投げ、

 

三日月は示し合わせた訳でもないのにそのまま流れる動作で吹雪を抱え

 

落下の衝撃を和らげた上で受け止める。

 

 

その一瞬後、まるでモビルスーツ同士の戦闘で発生するような鈍く重い打撃音が響いた。

 

 

 

「すごい音がしたなあ…三日月さん、大丈夫で…え?嘘?お姫様抱っこ?!」

 

「ん?平気。…オルガは?」

 

 

「あぁ、分かってる」

 

三日月が振り向くと、そこには尋常ではない量の血を頭から流しているオルガの姿があった。

 

しかし三日月は特に表情も変えず何も言わぬままオルガを眺めているとそのまま崩れ落ち、

 

 

「だからよ……止まるんじゃねえぞ………」

 

と倒れ伏し動かなくなった。

 

「オルガ?」

 

________________________________________

 

 

同時刻、鎮守府地下

 

艦娘艤装保管庫

 

「ねえ、ほら見てくださいよ!大淀ぉ!」

 

「あら……これは、凄い事になってますね…明石」

 

荒れ果てた保管庫の現状を嘆いているのは 工作艦 明石

 

その明石に泣きつかれている眼鏡の艦娘は 軽巡洋艦 大淀である。

 

「しかし、どうしてこんなものが?いつの間に搬入したんですか?」

 

「それが全く分からないの!大体ちゃんと搬入したらこんな風に乱雑に置きません!」

 

「それもそうですね……でもこれ、アレによく似てませんか?ほら、提督の」

 

「提督の…っていうと…アレ?アレだよね?いつもニヤニヤしながら手作業で磨いてる」

 

「多分それと同じようなモノじゃないですか?しかし昨日までは無かったのに…不思議ですね」

 

 

多数並ぶ艤装…艦娘の装備を薙ぎ倒し、それは鎮座していた。

 

半身を待つ、巨大な狼は

 

今はまだ。眠り続ける。

 

________________________________________

 

 

「よし、ようやく見えてきたな…」

 

あの後なぜかすぐにオルガの周囲から血だまりが消えたとたん、

 

再び彼は動き出し、今度は三人一緒に歩いて移動することになった。

 

「しっかし自分でも驚きだ…明らかに死んだだろ、さっき、俺」

 

「別にオルガならできなくもないような気がする」

 

「お前は俺を何だと思ってるんだ…」

 

「わ、私もびっくりしました…」

 

先ほどオルガが頭を打った場所からそう遠くない場所に鎮守府の入り口が見えてきた。

 

しかしそこにつく前にオルガは話がある、と二人を止めた。

 

「実はよ、さっきの衝撃でどうにかなったのか、いろいろ思い出したんだ」

 

「へぇ、そうなんだ」

 

「それで気づいたんだがよ…。ミカ、驚かないで聞いてくれ」

 

「何?」

 

オルガは神妙な面持ちで言う。

 

 

 

「俺、多分ミカもだ。俺達は一度、死んでいるらしい」

 

 

「え…えぇえええーーっ?!」

 

「ふーん…あ、そうか」

 

三日月はいつもの調子で返すも、その言葉を聞いた少し後に遅れて自覚したような雰囲気だった。

 

吹雪は先程から驚きの連続で疲れそうである。

 

「何だよミカ、流石にもう少し…」

 

「死んだ後になれば死んだ奴にはいつでも会える。そう言ったのはオルガだよ」

 

「あぁ、そうだったな…そして今、その通りになってるって訳か」

 

「うん」

 

「てことは…もしかして…」

 

「吹雪も?」

 

三日月とオルガはじっと吹雪の顔を見つめる。

 

「い…いやいやいや!流石に違いますよ!私は今をときめくっ!艦娘ですっ!」

 

「そうなんだ」

 

「つまりお前は元からこの世界の住人…仮にここが死後の世界なら、アンタはさしずめ天使って奴か?」

 

「そんなっ…天使だなんて…急に褒めないでくださいよ恥ずかしい…///」

 

あ、これ違うな。絶対違うな。オルガはそう確信した。

 

「天使…ってことは吹雪」

 

「はい!なんですか?フフフ…」

 

「強いの?今度戦わせてよ」

 

「えっ」

 

「は?ちょっ…ミカ?」

 

「だって天使って、綺麗で強いものなんでしょ?」

 

急に三日月はとんでもないことを言い出した。

 

そう判断したオルガはささっと三日月と肩を組み、屈んで、

 

(ミカ、それってもしかして…)

「?」

 

(モビルアーマーの事か?)

 

と小声でひそひそと話し始めた

 

その様子を見た吹雪はというと、

 

 

(天使で…強くて…綺麗……三日月さんのお知り合いにそういう人がいたのかな?

 私もそんな風になれたらいいなぁ…いつか会ってみたいなぁ…)

 

と思っているが、実際は

 

(ほら、あれは流石に覚えてるよ。誰だっけ…アイツが言ってた)

 

薄れた記憶に浮かぶかつての戦い。顔の浮かばない相手と話す三日月。

 

『すごくきれいだった。地球で見た鳥みたいだ』

 

『鳥ではないよ。あれは…天使だ』

 

 

(確かにそんな事もあったけどよ…)

 

昔を思い出すオルガ。しかし困惑の表情は変わらない。

 

(人類を大勢虐殺したバケモノとコイツを一緒にするのは無理があるぞミカ…)

 

多分、三日月は天使が何かよく分かってない。

 

後で機会があればちゃんと説明しよう。オルガはそう思った。

 

「さて、休憩は終わりだ!そろそろ行くぞお前ら!」

 

「うん」

 

「はいっ!」

 

「もしかしたら、ビスケットに名瀬の兄貴、アミダ姐さんにも会えるかも知れねえな!」

 

「シノや昭弘もいるといいね」

 

「そうか、昭弘もか…必ず会える!そんな気がしてくるぜ」

 

かくしてオルガたちは期待を胸に、ようやく鎮守府の門へとたどり着いた。

 

門には二人の艦娘が立っていた。まるで予め来るのが分かっていたのように…。

 

 




うせやろ?このエピソード三話構成の予定だったのに全然足りてない届いてない!
てかまだ鎮守府に入ってすらいないっていいのかこれ
こわい・・・
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