補完のはずで動画前半部分は全面改装になりそう すまない・・・
「はぁ…それにしても…。新しい部隊で私、うまくやっていけるかなぁ…」
気を取り直して、指示書にあった部屋の前にまでは来れました。
ちゃんと「第五遊撃部隊」って表札もあるし、間違いない!
でも、よく考えてみたら、今まで仲良しだった睦月ちゃんや夕立ちゃんと離れ離れって、
すごく不安だよぉ…。あんまり知らなくて、しかも怖い人だったらどうしよう…。
せめて一人くらい、知り合いが一緒だったらなぁ…。
その思いが通じたのか、横から突然、聞き覚えのある大きな声が聞こえてくる。
「ヘーイ!ブッキー!」
「その声は…金剛さん!」
良かったぁ!ここに来たって事は、金剛さんも一緒なんだ!
金剛さんも嬉しいのか、私を見つけるなりハグしてくれました!ちょっと苦しい。
でも、この人が一緒なら心強い…。ちょっと、相談してみよう。
「ブッキーと同じなんて嬉しいデース!よろしくお願いしマース!」
「それで、あの…」
「ホワット?どうしたんデス?」
「この部屋に集合みたいなんですけど…中々…勇気が出なくって…」
「オーウ!可愛いブッキー!じゃあ一緒なら怖くないデースネー!手をつないで入りまショー!」
「ありがとうございます!金剛さん!」
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金剛さんと一緒に、いざ部屋へと踏み込んではみたものの、
―――待っていたのは、混沌でした……。
「つまり、提督の編成が気に食わないって事?」
「いいえ。貴女みたいな、あの時一番戦っておいて、
今じゃいつまでもクヨクヨしているような子と、一緒になりたくないだけ。
未だ克服できず、全力が出せないようじゃ駄目よ」
「あの時はっ!!私とあの人しかいなくって!それで…私は…っ!」
「仲間を守り切れなかっただけじゃないの」
「何ですってぇ!?」
「ちょっとうるさいわよ!北上さんの声が聞こえないじゃないの!!
集合ってのはいつまで待てばいいのかしら?!」
「まーまー三人ともー。いーじゃんかさー。アタシはアレ、すごいと思うよー?」
「北上さんは優しいわね…。ホンット!決戦の功労者が聞いて呆れるわ!」
「だから違うって!私は、そんなんじゃ…」
「はわわわわ…」
何だか色んな人が喧嘩してるぅーーー!?
悪い予想が的中しているよぉ…。
いつも赤城さんの横にいる、加賀さんもいるし…確か、結構怖い人なんだっけ。
他は知らない人だけど、もう一人の空母の人は…
とにかく、みんなを止めなくちゃ…。でも、どうしようこれ…?
そんな時だった。
「ヘーイ!みんなー!私は金剛デース!よっろしくネー!!」
「は?」
「え?」
「よろしくー」
「何?」
「「「………」」」
金剛さんの一声で、みんな静まり返った。
すごい。流石は戦艦って感じ。かっこいいなぁ。
「これが、ナンバーファイブ・ユーゲキブタイデスカー?
えー、あー、うーんと………ティータイムにでもしまスカー!」
しかし だれも こたえなかった !
あはは…静かにさせた後は、何も考えてなかったんですね…。
「…早く終わらせてもらいます?そろそろ北上さんと、食事に行きたいので!」
「その前に、ちゃんと部屋割り決めなきゃ」
「あ、はいっ!とりあえず、皆さん荷物もありますし…」
ふぅ、よかった。とりあえずみんな治まったみたい。これから大変になりそうだよぉ…。
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「さて、大淀がよこした紙によりゃこの部屋だな。
遅れたせいか…色々バタバタしてるみてぇだが、とりあえず入っとくか」
「うん」
「邪魔するぜぇ」
「ぐぬぬぬぬぬぬ!!」
「…」
「あ、はは…」
何だ、こりゃ。入って早々吹雪や金剛がいんのは分かるが、他が何かすげぇ揉めてやがる。
「あ、オルガさん!三日月さん!また一緒なんですね!良かったぁ~…」
「おい、一体何が起きてんだ?」
「あ、私も今部屋の整理を終えた所で…あの、これは何を?」
「オー!ブッキー。オルガ、ムーンボーイ。また会えましたネー!
今はデスネー、フラァッグシィップを決めていたのデス」
「ふーん」
フラッグシップ…つまり旗艦。要するに王か。
火星の王。地位も名誉も、全部手に入れる。そいつぁ俺らにとっての、上がりじゃねぇのか。
「ちょっと!ここは艦娘の部屋よ!なに男が上がりこんで来てんのよ!!」
揉めていたうちの1人が俺らを見るなり急に絡んできた。
なんだこいつ。初めて見る顔だってのに男を理由に上からだと?
「あ?誰だお前」
「私は重雷装巡洋艦、大井よ!まず自分が名乗るのが礼儀じゃないのかしら?」
「俺は…鉄華団団長…!オルガ・イツカだぞ…!」
「三日月・オーガス」
「ちょっ…大井さん、この人達は私の前の部隊で一緒でとてもお世話になって、
それで偶然なのか、今回も同じに…」
「黙ってなさい!見るからにガラが悪そうな!男は穢れているのよ!」
「大井っちー、やめなよー」
(ああ、北上さん…。どうかこれからの無礼をお許し下さい…。
でも北上さんも悪いんですよ…?過去に「ちょいワルっぽい男の子っていいよねー」的な?
男の趣味を語るんですもの…!そしてそんなのが目の前に現れて!もし!もしも!
北上さんの心が私から離れ、あのガサツそうなノッポや!可愛い系の小柄の方になんて!)
「いーい?!私や北上さんはあなた方みたいなのとはまず生きる世界が…」
「うるさいなぁ…」
「はい?」
「それを決めるのは、お前じゃない…」
おいミカ、よせ。こういう奴はいつかは出くわすかと思っていたが、本当にいるなんて…。
うわ、この大井って奴こっちに来やがったぞ。あーあー、知らねえぞ俺。
「…っ!あなた達みたいなのは!私と北上さんの花園には必要な…!」
「大井さん!この人達はとてもいい人なんです!だから…!」
「だから貴女は黙っ…!」
この訳の分かんねぇ女が、俺達をかばった吹雪に手を出そうとした瞬間、ミカが動く。
「何これ?」
「くっ!放しなさっ…いぎっ…!ぐっ…あっ…!」
「これは、何?」
ミカが大井の腕を掴んだ途端、すぐにこの女は大人しくなった。
流石に折れそうになったので俺と吹雪ですぐにミカを静止、手を放させた。
「ごめんねー、大井っち、アタシの事になると敏感になっちゃうんだー…。
普段はホントいい子なんだよー?あ、アタシは北上。よろしくねー」
「遅れました。加賀です。それと、そっちの落ちぶれ空母が」
「瑞鶴よ。…好きに呼べばいいわ」
「そして皆さんおなじみのー!金剛デース!紅茶が飲みたいネー!」
「俺は…鉄華団団長…!オルガ・イツカだぞ…!」
「吹雪です!よろしくお願いします!」(何でオルガさんもう一回言ったんだろう)
「さて、色々逸れちゃったけど、もう一度言うわ。
この艦隊で一番旗艦に向いてるのが誰か。吹雪、あなたはどう思う?
「また一緒だね。お茶の人」
「ウーン!私も嬉しいデース!」
急に振られた吹雪は戸惑って俺ら全員を見渡す。
それから苦い顔で、
「え?あー…えっと…あはは、難しいですね…」
「あの時はありがと」
「どういたしマシテー!」
「何よそれ?」
「やはり、戦艦である、ミーが出ますネー!」
「金剛さんが?」
「長期間の遠征帰りに、いきなり前線指揮が務まるの?」
だいぶ混迷してんな…。
よし。ここは俺が、一肌脱いでやるか!
「まぁ…ハッキリさせたいんですよ。誰がここの一番かって」
「駄目だよオルガ」
「は?」
「俺が出るよ。オルガを出すくらいなら、俺がやる」
ミカもやりてぇのか…?勘弁してくれよ…。
その後も一人一人名乗りを上げるが、どうにも全員納得しない。
ついに議論が尽きた時、金剛が名案を出してきた。
「分かりましたネー!とりあえず、一人ずつやってみて、
MVPを取った人が、フラッグシップになるデース!」
これには全員賛同。もちろん、俺もその案は筋が通ってると思う。
ついでに新しくやり直す事になった海域の哨戒もできて一石二鳥って訳だな。
かくして俺ら全員による、旗艦を決める熾烈な争いが始まった。
うわ大井めんどくせぇ!
改めて言うと、小説版艦オルの時間軸はアニメでなくゲーム準拠です
・・・どうやら瑞鶴、過去に何かあったようで