艦隊オルガ   作:Nyose

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ほぼオリ回


レズはおおよそ男を嫌う

「さーあ!ではまず私からデスネー!行くデスよー!」

 

順番にリーダーとなり一番うまくいった奴が旗艦となる。

最初に試したのは金剛の奴だった。

目指すは海域一斉見直しの時、いつの間にか新たに加えられた未知のエリア。

 

南西海域。

 

初めて出る、慣れない海のせいか。

あるいは当然のように沸いた深海棲艦が、ちと戦艦にゃ合わない連中のせいか。

全員の連携はグダグダ。指示もピンと来ねえ雑なものしか出されず、そして…。

 

「ヴヴヴヴゥゥァアアアア!!!」

 

♪いつもの曲♪

 

「だからよ…止まるんじゃねえぞ…」

 

 

 

俺らはそこいらの雑魚に敗退。ミカ以外の全員が爆発で吹っ飛びながら帰る事に。

すんでのところでミカが単独で敵を殲滅してくれたが、吹雪達はボロボロ。

そのまま入渠…あー、何故だか知らんが、風呂に入んながら反省会を始める事となった。

 

「失敗したデスネー…。一体、何がいけなかったんデスカねぇ…」

 

「作戦が、強引すぎます」

 

「ううぅ…あのデカいの…北上さんに水しぶきが当たったじゃない…これだから男は…」

 

「次は私よ。…まあ見てなさい。伊達にレイテを生き延びてない事、証明してあげる」

 

次は瑞鶴の番か。あんな目にクマのある奴に任せていいのか?まぁいい。

しかしだな…。男湯女湯、って壁で分かれてていてもよ…。

 

「女湯越しに話聞くってのは…なんかモゾモゾしねえか?

 慣れた奴の声でも妙に色っぽいっつーかさ。どう思う?ミカ」

 

「別に?普通でしょ」

 

「聞こえてるわよ?!今その状態で、北上さんの姿を想像したら!ブッ潰す!!」

 

「勘弁してくれよ…」

 

 

やがて風呂から上がった俺達はもう一度南西海域へ出立。

空母が旗艦と聞いた時、石動の顔が険しくなったのは何故だろうか。

ともかく、激戦を潜り抜けたっつー瑞鶴のお手並み拝見と行こう。

 

 

で、結果は。

 

 

 

 

「ヴヴヴヴァアアアアアアアア!!」

 

♪いつもの曲♪

 

「止まるんじゃねえぞ!お前らが止まんねえ限り、その先に俺もいるぞ!」

 

 

 

 

「…同じ、だったね」

 

「うぅう…」

 

「よくこれで決戦の攻略部隊に入れましたね」

 

「うっさい!」

 

「でもあのバルバトス?って言うのー?かっくいいよねー。

 なんていうか、詫び寂びよねー」

 

「………~~~ッ!」

 

その後も加賀、北上と番が続くがこれらも失敗。

てことは、順当に考えると。

 

「次は俺だな。…ハッキリさせたいんですよ。誰がここの一番かって」

 

当然俺の番だ。鉄華団団長として前線指揮にゃこいつらより一日の長がある。

この絶対的な優位性を活かしてここらで威厳を…。

 

「俺が出るよ」

 

「なっ?!横で見てろっつたろ」

 

「オルガを出すくらいなら、俺が出る」

 

「ハハッ。ミカに指揮は無理だろ、ここは俺に」

 

「それを決めるのはお前じゃないんだよ…」

 

「すみませんでした…(即答)」

 

指揮をやってみてぇのは分かったから、銃を突き付けんのを止めてくれ…。

 

 

 

――勿論、結果は失敗。今までで一番ひでぇ有様となった。

ミカが突っ込んで敵を殲滅したまではよかったものの、そいつは囮。

比べ物になんねぇくらい足の速いバルバトスを追っかけた俺らはまんまと挟撃に遭い、

ミカも間に滑り込まされた敵の相手に手間取り、俺は普段の倍以上♪いつもの曲♪を流した。

 

 

 

入渠時、大井の奴が一瞬、

元の顔が分からなくなるぐれぇの見幕で俺らを睨み出したのは、いつからだったか。

 

そんな大井が旗艦の番が来た時、俺はすげぇ嫌な予感がした。

…どうもそいつは、当たっていたらしい。

 

__________________________________________

 

「へ級!まだ来ます!金剛さんっ!」

 

「分かってるネ、ブッキー!…シット!駆逐を撃ち洩らしマシタ!カバー頼みマス!」

 

「はいっ!頑張ります!」

 

「チッ!囲まれたな。ミカ!そっちはどうだ!」

 

≪細かいところを大井が抑えてる。これならすぐ済む≫

 

またしても戦況は泥沼化。大井がミカと組むと言い出した時は驚いたが、

旗艦にゃ、他が攻撃をかばうっていうある種の特権みたいなもんがあるらしく、

そいつを有効に活用するためにバルバトスルプスを盾にして、一気に突撃。

最速で攻め込む戦法に出た。 出だしは好調。ミカと大井はどんどん突き進む。

 

が、そのままミカと大井だけが前に出た所をまた攻められ、俺らは敵に包囲される。

幸いさっきよか薄い包囲網らしく、時間をかけりゃ突破は容易だろう。

 

 

ミカが遠くの敵を粗方片付け、こっちの救援に向かおうとした時、アイツは本性を現した。

 

 

「…待ちなさいよ。三日月・オーガス」

 

≪…?何?≫

 

「私は!アンタに決闘を申し込むわ!!!」

 

≪あんた何言ってんの?≫

 

「ハッ!恐れるのも無理ないわね。私は重雷装巡洋艦!

 私の雷撃ならアナタのそのデカブツの何とかアーマー?も貫けるわ。

 それに、今までの出撃で大体動きは分かったの。だから決闘よ。

 

 いい?私が勝ったら、金輪際、私の北上さんの半径5m以内への侵入を絶対に禁止するわ!」

 

≪ふーん≫

 

通信機越しであまりよく聞こえねぇが、とりあえず一つ分かった。アイツ死んだな。

 

「そんなバカでかい図体の物に乗らないと戦えない不幸を呪うがいいわ!

 そして!私は勝って!北上さんと結ばれるのよ!!!その為に!アンタたちは邪魔なの!!!」

 

≪…うるさいなぁ≫

 

「じゃあ始めるわよ!そっちにも心の準備とかあるだろうし?懺悔の時間を10秒与えるわ!

 私と北上さんの間に入ろうとした罪を償え!はいっ! 10! 9! 8…」

 

当然、ミカが敵対者の出すカウントに従う事はなく。

数秒もかけず、大井の目前に武器を構えたバルバトスルプスが迫った。

 

「えっ」

 

突進した勢いをそのまま乗せ、海面をえぐりながらソードメイスを振り上げる。

何が起きたかも分からない顔の大井は、一切の抵抗も発言も出来ず、空高く殴り飛ばされた。

 

 

≪俺が勝った場合はどうなんの?あんたそれ言ってなかったろ。それが気に食わなかったんだ≫

 

 

大井が自分の提示した数字よりも遥かに長く空を漂い、大きな水しぶきをあげ着水したのは、

俺らが包囲網を突破して帰還しようとする頃だった。

 

「…ミカお前……」

 

≪殺さないようにって、難しいな≫

 

 

 

ソードメイスの直撃を食らった大井だが、幸い致命傷で済み、念入りに入渠させられ、

その間や後に大淀や長門、石動にこっぴどく絞られたらしい。

俺らのとこに戻る頃には、まるで別人のように大人しくなり、借りてきた猫みてぇになった。

…まぁ、これで、良かったのか?




あれ?普通に5話分これで〆もよくない?
どうすっかな でもオリ分多いしな
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