艦隊オルガ   作:Nyose

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ちょうど南西海域を舞台にしてたらいきなり秋イベが始まったので
当初の予定を大幅に変更してお送りいたします 予定話数が増えた・・・
あと色々忙しくて大幅に遅れました 誠に申し訳ございません


南西作戦海域 哨戒中!

暴走した大井さんがきつーくお灸を据えられた次の日。

 

色々あった流れで、次の旗艦が私なのは分かっていたのですが…。

 

今度も何かあったらどうしよう。そもそも私なんかにみんなをまとめられるのかな?

朝からずうっとそのことについて考えつつ、

部屋で窓の景色を眺めて、気づけばもうお昼過ぎ。

 

 

そんな私の思いを知ってか知らずか、突然アナウンスが流れました。

 

 

≪南西海域に強力な敵の反応を探知。目的は不明≫

 

≪当海域担当の第五遊撃部隊は速やかに出撃し、これを撃滅せよ!≫

 

≪なお潜水艦と思しき影あり。対潜に備えよ≫

 

「え?えぇえ…」

 

「ほら、行くわよ吹雪。次は貴女なんだから」

 

「えっ、あ、はいっ!」

 

背後にいた瑞鶴さんが私に声をかける。…いつのまにいたんだろう。

 

「…実はちょっと期待してるの。私はともかく、あの偉そうな一航戦とか、

 昨日とんでもない横暴働いた雷巡なんかと比べたら、

 まだ頼りない貴女の方がよっぽどね…」

 

「あ、あはは…」

 

「ま、今日の任務は大体従ってあげるわ。…せいぜい、私のようにならないでね」

 

「?」

 

瑞鶴さんの最後の言葉の意味がよく分かりませんでしたが、

ともかくカタパルトの方へ二人で向かう事にしました。

 

せっかくの旗艦…!ここは頑張って、しっかり勤め上げるぞう!

まずはどうやってみんなの統率が取れるか考えなきゃ…。あのままじゃいけないよね。

_______________________________________

 

三日月がモビルスーツデッキに向かうと、ルプスの装備が今回は微妙に変わっていた。

 

「へー。こいつ、あったんだ」

 

「お、来ましたね。三日月くん」

 

今日の任務では対潜が想定される可能性があるとの事で、

ルプスの腕部はいつもの200㎜砲から、

かつてある戦いで使用した、大口径ロケットランチャー砲へと換装されていた。

今回はがんばった、と言わんばかりに明石がコクピット前で誇らしく構えている。

 

「また提督がどこからか用意したみたいなんですよ。不思議ですよねぇ」

 

「うん。そっちは人手ないのに、俺が毎日出ちゃって大変だね」

 

「いえ。…いいんですよ。いよいよこのバルバトスに愛着が湧いてきました!

 始めは艤装と比べてとんでもなく面倒だと思ってましたけど、

 今はいじりがいがあって中々面白いくらいです。

 妖精さんもモビルスーツに慣れてきたみたいですし。…相変わらず辛そうですけどね」

 

「ふーん。じゃ、行くね」

 

「はい、お気をつけて!…ちゃんと、帰ってくるんですよ?」

 

「うん。分かった。そっちもよく休んどいて」

 

そう言って三日月は明石と別れ、ルプスと接続。MS用のカタパルトへと歩き出した。

_______________________________________

 

出撃した私達は幾つかの補給を挟み、指定された海域へと到着しました。

辺りにはいまだに敵影はありませんが、多分もうすぐ接敵するような気がします。

 

「エネミーはどこデスカー?」

 

「行く途中で聞いた話じゃ対潜って言ってたわよね。吹雪と北上達なら楽勝じゃないの?」

 

「北上さん、一気に片付けましょう」

 

「う、うん(ホントに大人しくなったなぁ…大井っち)」

 

「ちょっ、待ちなさいよ!私も…!」

 

早速三日月さんが突出しようとし、

それにつられるようにみんなも別個に動き出していく。

 

…このままじゃ今までと一緒。早く何とかしなくちゃ。

考えろ、私。昨日一晩中色々シュミレートした事、今こそ試す時だ!

 

まずは大きく息を吸って…。

 

「待ってください!」

 

「え?」

「ん?」

「何?」

 

とりあえず大きな声を出してみる。

よし。掴みはオッケー。みんなこっちを向いてる。話を聞いてくれそうな感じ!

 

「今回の敵には潜水艦がいる可能性が高いんです!

 それに、私たち艦娘は個々で戦うんじゃなくって、一人ひとりが連携するものだって、

 そういう基本がまず皆さんなっていません!まずは私の統率に従ってください!」

 

「…それで、どういう指示をくれるんです?」

 

一番難しそうな大井さんが食いついた!…これなら!

 

「まず、加賀さんは前、瑞鶴さんはうしろ、それぞれで索敵を行ってください。

 特に加賀さんには戦闘時に一番槍をお願いします。それに合わせて私達も攻撃に移りますので」

 

「…なんで私が」

 

「あらぁ?一航戦は旗艦の命令も聞けないような脳筋なのかしら?違いますよね?」

 

「…いいでしょう。前衛は任せてください」

 

「でー?あたしらはー?」

 

「北上さんと大井さんはそれぞれ左舷と右舷について下さい。基本的にトドメは二人に任せます。

 それから、私と金剛さんは、加賀さんと瑞鶴さんの間に並んで、

 基本は私達で敵に対処するつもりでお願いします」

 

「了解デース!」

 

よっし!うまく役割分担できそう!えっと、あとは…。

 

「なあ吹雪、俺はどうすればいい?今回の頭はアンタだ。俺とミカの使いどころは肝心だと…」

 

そうだ、オルガさんと三日月さん。

今まで負けた時の露払いは全部三日月さんにまかせっきりだったし、ここは…。

それに、オルガさんにはちょっと大変な役目を任せないと…。

 

「三日月さん、前にバルバトスを水中に隠して移動しましたよね?」

 

≪うん。やった事なかったけど、少なくとも溺れたりはしなかった≫

 

「…もしかして、水の中でも戦闘って出来そうですか?

 激しい動きとかで浸水する事とかもありそうじゃないですか」

 

≪うーん…多分いけそう。海の中も結構見えたし≫

 

「なら、今回は海中で索敵、もし潜水艦がいたらお願いします。海上は私達に任せてください。

 私達じゃ潜水艦の相手って、一部の艦娘だけしかできなくって、

 しかも、いそうだなー、って所に爆雷を投げるくらいしかできないんです。

 今回は対潜が想定されるので、三日月さんが水中で直接戦えるとしたら、

 それってすごいアドバンテージになるんです!慣れない事だと思うけど、頼みます!」

 

≪なんかよく分かんないけど、任された≫

 

 

 

「俺はどうすりゃいいんだ?」

 

「オルガさんはー…あー、うーん、その」

 

「何だよ…。今回の頭はアンタだ。何だってやってやるさ。団員を守んのは俺の仕事だからな」

 

「じゃあ、凄く言いづらいんですけど…。 

 

 

          すいません!死んでください! 」

 

「はぁ?!」

 

「驚くのも無理ないと思います。でも、今まで私達の入渠時間が普通より少なく済んだのは

 オルガさんが止まらなかったおかげなんです。

 ですので、オルガさんには私達の戦闘中、積極的に砲撃の中に飛び込んでもらって、

 いつものアレをやってもらいます!そうする事で、私達の防備は盤石になるんです…。

 …駄目、ですよね……?」

 

やっぱり予想通りの反応だった。

はわぁ…どうしよう…。オルガさん怒らせちゃうかなぁ。

とんでもなく失礼な事言っちゃったもんなぁ…。

 

しかしオルガさんは散々悩んだ末、予想外の答えを出してきました。

 

 

 

 

 

 

「ああ分かったよ!何度でも殺してくれ!」

 

 

 

 

「そうですよね…って、えええぇ!?」

 

「何て声、出してやがる…。吹雪ィ!

 俺は今までずっと前線で指揮しててよ、あいつらに生きろって命令はできても、

 死ねとは言えなかった。…だからだろうな、その後の俺らの末路は。

 だがアンタは違う。そんな事言える奴はそうはいねえ。すげえよ、吹雪は」

 

「いえ、オルガさんだから言えるんですけど」

 

「…あー…。はぁ…。勘弁してくれよ…」

 

とにかくこれで、後はただ進み続けるだけ!

オルガさんがいつも言うように、止まらない限り、道は続くんです!頑張るぞう!




今回は予定が重なったりで書けなかった上に相当な難産でした・・・
次はなるべく空かないようにしたい 戦闘回だし
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