艦隊オルガ   作:Nyose

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カレーがようやく登場?
ところでやっぱカレーで一番重要な具材はにんじんだよね
全部の具がよく煮えて溶けかけているものが望ましい


六駆の止まらないお料理大作戦

間宮さんの所でさくせんかいぎはすませた!ここからはとにかく行動の時!

わたしたちは今さっきキッチンでエプロンを着て、お料理のじゅんびを終わらせたところです。

 

「それじゃあ…」

「早速作ってみるわよ!」

 

えっ。

最初の号令は…私が言いたかったのに、なぜか雷がもっと大きく言った…。

 

「ちょっ?!なんで雷が仕切るの?それは暁型一番艦の、暁の仕事でしょ?」

 

「雷なら大丈夫よ!」

 

「理由になってなーい!!」

 

これがたまに聞く、などといみふめいなきょうじゅつをしており、ってやつ?!

ホント、雷ったらいつもこう…!たまに変な事をするんだから!訳が分からないわ!

それもあんなまぶしいくらいの笑顔で!いっさいのまよいなく!

 

「はわわわ、ケンカはいけないのです」

 

「…それで、カレーの作り方は?」

 

「「「あっ」」」

 

響の一言でみんなが固まる。

そうだった。

 

…カレーって、そういえばどうやって作るんだろう?

 

 

 

さすがに、レシピも無しで作る訳にはいかないので、

キッチンの中や近くを探してみたら、いくつかそれっぽい本を見つけた!

みんなで色々読んでみなくちゃ!

 

「まずはこれを見てみましょう!えーと…『エドモントンの美味しいカレー30選』?」

 

「ちょっと雷!それはレシピ本じゃなくて食べ歩きのやつよ!ってかなんでここにあるの!」

 

「あ”-っ!!夏野菜カレーは嫌なのです! ナスは嫌いなのです!!!」

 

「ふむふむ。…ボルシチはこう作るのか。早速試してみよう」

 

いざ色んな本を並べてみたはいいけど、

雷はあんな様子だし、電はナス入りカレーの写真を見て大さわぎ。…わたしもナスはちょっと。

一番じっくりと読んでた響はよく見たら全然違うページ見てるし!ちょっ!別の料理作らないで!

やっぱりここはお姉さんでレディのわたしがしっかりしなくちゃ!

 

そのしょうこに!わたしはちゃんと書いてあるページをしっかり見つけたわ!

作り方をしっかりみんなに見せて…っと。

 

 

「さあ今度こそー…」

「作り方も分かったし、作るわよ!」

 

「だからなんで雷が!」

「いいからわたしに任せればいいのよ!」

 

「うるさいのです!作るならさっさと作り始めるのです!!」

 

「「…はい」」

 

本気で怒った電は、私達の中で一番こわい。

気をとりなおして、お料理開始。

 

 

 

野菜の皮むきやお肉の下処理はとても大変だったけれど、

一番つらいのはタマネギ。みんなでもだえながら頑張って切ったわ。

なんか楽な方法知ってそうな人に聞いておくべきだったかしら。

 

そしてついに、様々なこんなんをのりこえ、ようやく全部の具をお鍋に入れたわ!

 

「…な、ながいみちのりだったわね…。

 さあ、後はこのままよく煮て、具材が柔らかくなるのを待つだけよ」

 

「シンプルイズベストね!」

 

「実にハラショーだ」

 

「そしてよく煮えたら、一度火を止めて、カレールーを入れるのです!」

 

ところが、いつまで経ってもなかなか煮えない。 …なんで?

 

 

「ま、まだ煮えないのかしら?」

 

「待つのが大事なのです」

 

「そんなに簡単に火は通らないわ」

 

「なら、もっと強い火力で…」

 

火力…火力ねぇ…。

 

「でも、これ以上強い火力なんて…。

 うーん…。

 

 あっ! あるのです!!」

 

お、電が何か思いついたみたい!

 

________________________________________

 

早速わたしたちは電の指示にしたがって、まずお鍋をお外に運ぶ事に。

一体なにをするつもりなのかしら?

 

 

 

「お待たせなのですーー!!」

 

どしん。どしん。どしん。どしん。

 

 

 

わたしたちが鍋を運んでしばらくすると、遠くの方から電の声が。

ついでにすごく重たい足音がするので、声のした方を向いてみると…。

 

 

 

 

≪で?どうすればいいの?≫

 

「アレを撃って欲しいのです!火力が!とにかく火力が必要なのです!」

 

≪ふーん。分かった≫

 

「みんなは離れるのですー!」

 

…電が、三日月さんのバルバトスルプスの肩に乗っていた。

え?バルバトス、連れて来たの?

 

…いや!これなら!これならいけるわ!あの腕についてるロケット砲なら!

まずこうほに出た高速建造剤よりもはるかに高い瞬間火力が出るわ!!

 

おねがいします!三日月さん!

 

 

 

直後、少しだけ、辺りから音がなくなり、

 

 

次の瞬間、わたしたちが見たのは、電の指さす鍋へランチャーを撃つバルバトス。

 

そして大爆発の中へ消える鍋。

 

一発撃った後に、

 

≪じゃあ俺、オルガのとこ戻らないと。料理の特訓、そろそろ休憩終わるし≫

 

と言って去る三日月さん。ガンダム出してくれてありがとうございます。

 

そのすぐあと爆煙が晴れ、跡形もなくなった鍋らしきつぶつぶが姿をあらわす。

 

 

わたしたちは、ひざをついてしょんぼりとした。

 

「わたしたちの…カレーが…」

 

「煮えるの、待ってればよかった…」

 

「ふえぇえ…火力違いだったのです…電が、悪いのです…」

 

絶望のなか、一人立ち上がったのは響だった。

 

「…ほら、元気出して。第六みんなで、優勝するんだろ?

 とりあえず少し落ち着こう。…ボルシチなら、あるからさ。これでも食べようよ」

 

「「「響ぃ~~!!」」」

 

どこからか響が取り出したボルシチを受け取り、いったん休憩することに。

 

っていうか!こっちは響が一人で作ってて、しかも普通においしくできてる!!

…ま、まあいいわ。

 

 

「そうよね。みんなで一人前のレディを目指すんだものね。また頑張ればいいわ!」

 

「でも、お鍋はどうする?…こんな、焼けた粉みたいなのになっちゃったし…」

 

「響が使ってたのは?」

 

「まだボルシチは大量にあるから、どこかに配りにいかなきゃ」

 

「えぇ…なのです」

 

 

代わりの鍋をどうしようか考えていた時、また別の場所から足音が聞こえて来た。

 

 

「何だ?!先程の爆発は?それに、バルバトスがいなかったか?!お前達、何をしている?」

 

どうやらさっきの高速調理を聞きつけて石動さんが駆けつけて来たみたい。

 

「あっ!石動さんだ!」

 

「げっ!いつも怖い顔して提督の横にいるよく分からない男の人!」

 

「怖い顔の人なのです!」

 

「ボルシチいるかい?」

 

「ああ、一杯頂こう。…で、この状況は何だ?」

 

「じ、実は…」

 

わたしたちは石動さんにこれまでの事をひととおり話した。

始めは怒られるかと思っていたけれど、結構真剣なまなざしで相槌を打ってくれた。

 

「成程な…。ん。コイツは美味い。カレーの出来も楽しめそうだ。しかし道具が無いのか。

 丁度いい。過去に修理妖精がモビルスーツの整備で少し失敗したらしくてな。

 問題は解決したが、その時幾らかの高硬度レアアロイの端材が出来たと聞いている。

 

 それの処分ついでに鍋を作れるか、明石に私から申請しておこう。

 モビルスーツの素材だ。多少の事では木っ端微塵にはなるまい」

 

「…え?いいの?石動さん。わたしたち、敷地に穴あけちゃったけど…」

 

「ああ。このスープの返礼だ。…准将であればきっとそう言うだろう。ならば私もそれに倣うさ」

 

あれ?思ってたより石動さんって、いい人なのかしら?

わたしたち用に新しいお鍋を用意してくれることになったみたい。

 

でも気づけばもうお日様はとっくに沈んでいるので、

今日はもう休みなさいと部屋まで送られちゃったわ。お鍋も時間がかかるみたいね。

 

寝るちょっと前、見覚えがあるような無いような艦娘が上がりこんできて、

響と少し話してボルシチの鍋を丸ごと持ってったけど、眠くて会話内容はほぼわからなかった。

 

「…じゃあなちっこいの!こいつはもらってく!タシュケントも喜ぶだろう!」

 

 

「…という事があってな。頼めるか?」

「え?あんな加工しにくいので鍋ですか?正気です?私に死ねと?嫌ぁー!ブラック鎮守府ー!」

「…すまん。世話をかける」

 

 

 

次の日、過労で倒れた明石さんと共に、新しい鍋は部屋の前に置かれてた。

…びっくりしたわよ!扉を開けたらオルガさんみたいなポーズでいるんだもの!

 

「と…止まるんじゃねえぞ…」

 

 





この作品の明石はホント過労枠ですね・・・
高硬度レアアロイ製の鍋は夕張も呼んで一晩で仕上げた渾身の一作とのこと

そしてカレーを作る回の筈が別の料理の方が活躍している・・・
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