にしても重要な事話す暇がないな・・・
響のボルシチのおかげで新しくレアアロイ鍋を手に入れたわたしたち!
黒くてぴかぴか!ちょっと重い(※艦娘基準で)のがたまにきず?だけど、
いつまでも眺めていたいくらい凄いお鍋ね!…今はなぜか響がかぶってる。おもいのに。
でも、多分このままじゃ足りない気がするので、
おいしいカレーが作れるように間宮さんに聞いてみるわ!
だってお料理と言えば、甘味処の間宮さん、でしょう?
きっといい感じの具体的なアドバイスがもらえるわ!
「…美味しいカレーの作り方?
そうねぇ…愛情と言う名の、スパイスかしら?」
「「「「そういうのは、いいです」」」」
いやほんと、いいんで。
もっと確実に美味しくなるの、ください。
「い、意外と…現実的なのね…」
はい。わたしたち、かちにいきたいの。
敵もつよいのよ。がちめ?っていうのをききたいです。
「じゃあ…ちょっと眉唾だけど、いいかしら?
東の、アイアンボトムサウンドに、ちょっと普通じゃない幻の秋刀魚があるそうよ?
まだ時期は早いけど、それを使ってシーフードなんかいいんじゃないかしら?」
「強そうな名前の海だね」
「実際強いのがいるらしいから、行くときは気を付けてね?」
「えっ」
どういう風に普通じゃないサンマなのかはよく分からないけど、
わたしたちが勝つためにはそれくらいしなくちゃ!
…つよいのがいる、っていうのは気をつけなくちゃだけど、見つからなければ大丈夫よ!きっと。
「…と、とりあえずありがとうございます!間宮さん!」
「ご協力ありがとうなのです」
「あっ、ちょっとー!ちゃんと出るなら誰かに言うのよー?!」
「じゃあ、早速いきましょー!」
「「「おー!」」」
「ぜーいんっ!しゅっつげーき!」
やたっ!今回はちゃんとわたしがかっこよく指示できたわ!
あとはこのまま大海原へ出発よ!
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それからわたしたちは、よくがんばりました。
とてもよくがんばりました。はなまるがもらえそうなくらいがんばりました。
けれども幻のサンマは見つからないどころか、
そもそも、なにもいなかった。
間宮さんの言っていた「つよいの」もいなければ、深海棲艦も行く道にも帰る道にもいなかった。
それどころかおそらにとりも、うみにおさかなもいない。
一生懸命それでもなにかいないか探ってみたけれど、だんだん全力で嫌な予感がした。
まるで、
『今、こコに来るノは間違イでスよ。こッチも忙しイかラ見逃スのデ、今スグ立ち去っテ下サい』
って、ずっと耳元で小さくしゃべってるみたいに。
…あれ?なんでこんなにハッキリわかるんだろう。 こわい。こわい。こわいこわいこわい。
多分、あと少しあそこにいたら、わたしたちどうなってたか分からない、そんな気がする。
もう思い出したくもない。あの海で起きた事はわたしたちだけの内緒にしておきます。
だって、あの響が帰るころには泣きそうな顔だもの。めったに泣かないのに。
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なにもなかったけど、ひどいめにあった。
気付けば夕方。
わたしたちが帰港すると、港には吹雪が立っていたわ。
何だかいつもと違う、どんよりした雰囲気をしてた。そして、
「もう、どこにいってたの?出撃するときは大淀さんか提督に一言いってからの方がいいですよ?
最近は燃料弾薬は節約して貯めておこうみたいな流れだったじゃないですかー。
フル装備で出かけたもんだからみんな心配してたよ?」
ふつうに、おこられた。
「ひゃっ…あ、ご、ごめんなさい吹雪…レディらしくなかったわね」
「反省しましたか?」
「うう…」
「………今度は、気を付けてくださいね?」
やっぱりなんかいつもと違う!でも、無断出撃はたしかによくないわ。反省します。
そしてそのあとすぐ、吹雪はスイッチが切り替わったみたいにどこかへ走っていったわ。
「あっ、思い出した!ガングートさんがソビエトの料理食べさせてくれるんだった!もうみんな食べてるかなー?」
あれ?他のみんなは気づいてなかったみたいだけど、
…吹雪の目って、赤かったっけ?
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「しかしまぁ、ホンット怖かったわね…あの海」
「でも、このままじゃいいカレーがつくれないのです…」
「うぅ…ぐすん」
「うー…もうやだ!怖いめあったしいいのは作れそうにないし!
むり!げんっかい!!やってらんなーい!!!」
そうよ!多分ハッキリ言ってあんな沈みそうな思いして、とてもおいしいカレーなんて作れない!
というか吐きそう。おえっぷ。
…もう、やめちゃおっか。
「努力に恨み、なかりしか!」
「「「「な、長門さん?!」」」」
わたしたちが諦めかけたとき、今度は長門さんがあらわれた。
秘書艦のあの人が、いったいどうして…?
「詳しくは聞くまい。だが、諦めるのか?それもいいだろう。
十分に努力したと、胸を張って言えるのか?」
「そ、そんなの!いえるわけないでしょう!でも…それでも…」
「…悩めるならば、止まりたくないのであれば、来い。見せたいものがある」
そう言って、わたしたちは長門さんと手を握ってとある場所へ向かうことに。
…いったい、どこへいくのかしら?
たどりついたのは、鎮守府の敷地ギリギリの海に面した崖。
遠くから声のような何かが聞こえるけど、よく分からない。
「…な、長門さん、ここは…いったいなんなのです?」
「もう少しだ。ほら、声が近づいてきただろう。…あまり人に見られたくないらしい。静かに」
確かに、声が近くなってきて、何を言っているのかわかってきたわ!
…あれ?なんだか聞き覚えがあるような…?
だってこの声、どう聞いても…。
ほら、あの茂みの先に…。
「准将ぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「「「「い、石動さぁん?!」」」」
「しーっ!」
石動さんが、あの石動さんが!波が打ち付ける崖の先っちょで!叫んでる!!
ドラマとかで見たわ!ああいう場所は確か、ばかやろー、とか、すきだー!とかい言う所よ!
やっぱり石動さんってもしかして…。
「暁、違うぞ?…よく見ていろ」
慌ててわたしたちを茂みに抑え込む長門さん。
言われた通り石動さんをしばらくかんさつしてみる。
「くっ…。やはり駄目か。私も准将のように、モビルスーツを呼び出せれば…。
准将の言うとおりであるならば、最初の出力に必要なのはとにかく想いと勢いのはずだが…。
いや、ここは想いの込めやすい語句に変えてみるか?そうだな…。
趣味の、掃除に関するものにしてみるか。スゥーーッ…」
「死ねぇ!!雑菌がぁああああああああ!!」
また変な事叫んでる。
「…長門さん?石動さんは何をしてるのかしら?困ってるみたいだし?
私を頼ればいいのに…」
「ちょっ雷!私が聞こうと思ったのに!」
「…石動はな、以前からモビルスーツを自分だけ持っていない事を気にしていてな。
鉄華団の三日月・オーガスや、我らの提督と似たようなのにかつて乗っていたらしいが、
どうすればそれを使えるかこうして日々、隠れて試行錯誤している」
「もびるすーつ…って!あれが増えたら今後もっとすごいのです!」
「ああ。…だが同時に、石動自身も身を危険に晒す事となる。
この頃特に苛烈となる戦況だ。私としては、共に後方支援にいてほしい」
「あっ…」
「お前達に何があったかは知らない。だが、あの顔は死に直面したものだ。
だがあの男は、その死に向かおうともしている。
お前達にそこまでの覚悟と決心を行えとまでは言わん。提督に身も心も捧げろとも言わん。
ただ、止まらずあってほしい。石動のように。提督のように。そして、鉄華団のように」
そう…だったのね…。ホントは石動さん、戦いたいんだ。
「…分かったわ。みんなを見習って、わたしたちも頑張らなくちゃ!
止まるんじゃねえぞって、オルガさんもよく言っているもの!…そのためにも!」
雷や響たちの顔を見る。みんな思ってることは一緒見たい。すぐにうなずいた。
「ありがとうございます長門さん!いってきます!」
「っ!待っ…!」
隠れていた茂みをみんな一斉に飛び出す。向かう先は、海に向け叫ぶ石動さん。
まだ気づいてないみたいだし、適度な距離でならんで、そして…。
「「「「ふれーーっ!ふれーーっ!がんばれーーっ!石動さーーん!」」」」
そう。今まで知らなかった。よく分からない人だと思っていたけども、
本当は優しくて真面目な人だったのね!
だったら、頑張ってほしいから、応援しなきゃ!それがいいレディのつとめ!
「…お前達…!さては長門か…。だが、これは…」
おっ。石動さん気付いた!いいわよみんな!もっともっとよ!
「がんばれー!いするぎさーん!」
「がんばれなのです!」
「うらー」
「頑張ってー!石動さーん!」
「私のような…コロニー出身者に…。ここまで…。
フッ…今まで応援など、された事があったかな…」
そのあと、いっぱい石動さんを応援したり、一緒に叫んだりしたけれど、
結局何も起こらなかったわ。
でも、おかげで分かった!例え特別な何かがなくても、
それでも進み続ければいいって!
止まらない限り、道は続くんだもの!
石動さんがモビルスーツを出せるよう頑張っているように、
わたしたちもおいしいカレー、作らなくちゃ!
さあ!もうすぐ大会本番!ホントは寝る時間だけど、みんなで工夫、考えなくちゃ!
そういや艦これオルガのお話自分以外にできてるやんけ
今度みてみよ
あ、いよいよ次回 決戦の日が始まります?たぶん