艦隊オルガ   作:Nyose

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実質1.5話

私は覚えた。補完しすぎはアカン。
よおぉおぉやく吹雪メイン回。

あと地の文の書き方を変えてみるテスト。


艦隊オルガ1+α
吹雪、頑張りました!


――暗い。

 

さっきまでアトラか春雨の声で何やら語られたり、

何やらカップルのいちゃつきを見せつけられたような気がするが、とにかく暗い。

 

「そうか…俺は…ようやく死んだのか」

 

随分と長い道のりだった気がする。体感では三回目だが、

まるで長い間、何百万回も死の苦しみを味わった後のような憔悴感を感じる。

 

だがようやく、俺は、オルガ・イツカはそれを乗り越え、

今はただ真っ暗な世界を漂っている。これが本当の死後の世界って奴か?

 

「じゃああの世界は一体何だったんだろうな…。せめてもの。っつー夢か?

 にしちゃあ趣味が悪いぜ…」

 

短い間だったが、それでも輝いて、走り抜けた気がする。

願わくばもう一度…。

 

「…あ?どんどん明るくなって……まさか?待って!待ってくれ!違…!」

 

暗闇から一転、俺は光に包まれた。

 

 

______________________________________

 

 

最初は驚きでした。

 

外に出てみたらさっきまでとは景色が一変。

辺り一面殆ど平らみたいになっちゃってて、隣の睦月ちゃんもびっくりしてた。

 

「え…?何これ…?」

 

「もしかしたらさっきの音とかが関係してるのかな…吹雪ちゃん…」

 

ふと振り返ると、さっきまでいた建物もほぼ壊れてて、

私たちがいた場所もまるで役目を終えたみたいにあっという間に崩れ落ちちゃった。

 

「ひゃっ!」

「きゃぁっ!」

 

瓦礫の山から人影が現れる。…オバケ?

 

「お前たち…まさか…全然…気づかなかったのか…?あれだけの戦いが…ぐぅっ!」

 

あの人は長門さんだ!司令官の秘書艦をしていた…!

 

「ど、どうしたんですか長門さん!?大破してるじゃないですか!」

 

睦月ちゃんが駆け寄って介抱し始める。

 

「私は戦艦…長門級の装甲であれば…直撃しなければ……」

 

「とにかく入渠しなきゃ!…って、どこにもない…」

 

「見た感じ、先程の騒動でここの設備はほぼ崩壊しただろうな…」

 

「どういう事ですか?長門さん…」

 

私達は長門さんから事情を聞いた。

 

三日月さんと司令官が…モビルスーツ?で喧嘩しちゃった事。

隣の鎮守府の方向から似たようなのが二つもやってきて、

三日月さんと司令官をやっつけたらそのまま音もなく消えちゃった事。

 

そしてその巻き添えで鎮守府が全部無くなっちゃった事。

 

「ど、どうするんですか長門さん!」

 

睦月ちゃんが半泣きで聞く。

 

「心配するな…こんな事もあろうかと、地下の有事の際の備蓄庫に高速修復材が幾らかある」

 

「それで…どうするんです?」

 

 

 

 

 

 

「とにかくそこら中にばら撒け」

 

 

そこから先は速かった。

 

廃墟の中から地下への入り口を見つけ、

中は案外被害は少なかったみたいで修復材はすぐ見つかり、

 

私と睦月ちゃんで協力してとにかく目についた場所にひたすらバケツをひっくり返して回った。

 

長門さん曰く、最後に提督用の管理端末を見たときには修復材は三桁はあったとのことで、

そのうちの半分くらいを使って、夜には殆どの施設を復旧できた。

 

修復材って艦娘以外にも使えるんだなぁ、って睦月ちゃん驚いてた。

最も、正しい使い方じゃないみたいだからむやみに使うな、って長門さんに言われたけど。

 

修復材をひたすら撒いてる際、他の人たちが虫の息みたいな状態で見つかって、

片っ端から入渠させてどんどんバケツを浴びせていった。

 

中にはかけた途端に服装が変わった人もいたけど、気にしてる場合じゃない!

 

睦月ちゃんの言う夕立ちゃんは大きな攻撃の着弾地点の近くで見つかって、

凄い事になってたけど、何とか元に戻ったみたいで安心したなぁ…。

 

そんなこんなで、大変な着任初日でした。

 

そして…

 

 

__________________________________________

 

 

「ううっ…ぐっ…ハッ!?」

 

目が覚める。風景は一変していた。

ここは医務室か何かか?俺はベッドの上に寝かされていた。

 

「お目覚めのようだね。オルガ団長」

 

この気に食わねぇ声を最初に聞くことになるとはな…。

 

「マクギリス…なんで俺もアンタも生きて…」

 

目の前には壁しかなかったので辺りを見渡す。

 

右には…ミカ!?なんで普通に椅子に座って俺の看病してんだ…。

 

左は…隣のベッドには包帯まみれのマクギリスがいた。

 

「すまないね。このような姿で。私もさっき目覚めた所だ」

 

「…どういうことか説明してもらおうか」

 

「私たちは君の力で助かったのだよ。オルガ・イツカ」

 

「…俺の?」

 

「そうだ。三日月・オーガスから聞いたところによると、

 君は死の間際にいつもの台詞を囁けば生き返る能力があるようだが、

 どうやらその効果は周囲の生体にも影響を与えるようだ。

 …尤も、私は距離が遠かったようでね。君のご相伴には預かり切れなかったようだが」

 

「正直ピンと来ませんね」

 

「…では早速実践してみることにしよう。頼めるかな?三日月・オーガス」

 

「何で?」

 

どうしてマクギリスの命令を受けなければならないのか、とミカが顔をしかめると、

マクギリスの奴はベッドの下に手を伸ばし何やら物が詰まった小袋をミカに差し出した。

 

「受け取ってもらえないだろうか」

 

「わぁ…火星ヤシだ!」

 

「違うよ。それは地球で作られたものさ」

 

「へぇ、地球にもヤシあったんだ」

 

受け取って早々にヤシをほおばりだすミカ。…おい、まさかこれって、

 

「今はそのようなものしか用意できなかったが、次はもっといい物を用意しよう。

 チョコレートをコーティングした物とかがいいかな?尤も、私と共に来ればの話だがね」

 

へッ、ミカがそんな安い賄賂で誘惑されるような奴じゃねえって知って…

 

「うん分かった。チョコの為なら何だってやってやるさ」

 

「ミカ?!ちょっ…ミカー!?」

 

即答かよ!買収されるのがはえぇよミカは!

 

「待ってくれ!ミカ!頼む!」

 

ミカが銃を懐から取り出して俺に突きつける。

 

「何やってんだミカァァアァアアアーーーー!!!」

 

俺の静止は一切聞き入れられず、ミカは俺に銃弾を叩き込んだ。

 

 

「だからよ…止まるんじゃねえぞ…」

 

 

勝手にその言葉が口から漏れ出た数分後、再び俺は目覚めた。

 

目を開けてすぐマクギリスの方向を見たが、いつのまにかいたメガネの艦娘の手で

包帯が取り除かれ、体には傷一つ残っていなかった。

 

「なんかオルガがぺかーって光って気づいたらチョコとオルガの傷が治ってった」

 

ミカが何やら死んでた間の解説をしてくれているが正直やっぱりピンと来ない。

だがマクギリスの言はどうやら本当のようだ。

 

「成程…素晴らしいな。ではオルガ団長、改めて聞こう。私と共に来ないか。

 今のところ、私一人の力で太刀打ちするのは難しい相手でね。

 協力してくれる味方が必要だと感じている。

 君たちとしても、私と組む事に、十分に利益はあると思う。」

 

吹雪の言っていた…深海棲艦、って奴らの事か。ここには結構な戦力がいるようだが、

それでも手こずっているようだな。

それに…

 

(始まりはマクギリスだが、俺らのせいでこの鎮守府に甚大な被害をもたらしたのは確かだ。

 しかも現状俺たちは孤立無援。二人だけの鉄華団。このままトンズラってのも筋が通らねえ)

 

しれっとミカはヤシ食いながらマクギリスの側にいるしよ…。

 

 

 

「…散々考えたけどよ。…分かった。鉄華団はあんたの側に乗ってやる」

 

「では、共に駆け上がろうか」

 

俺とマクギリスは固く握手を交わした。これで俺たちはここの所属って訳だ。

 

「早速だが、君達には第三水雷戦隊に所属してもらう。就任早々で悪いがこのまま出撃してくれ」

 

マクギリスが合図をすると、扉の向こうから誰かがやってきた。

 

「お前は…!」

 

「では、案内を頼むよ。吹雪。君も着任初日から苦労をかける」

 

「大丈夫です!任せてください!司令官!…っていうか、いつの間にお怪我治ったんです?」

 

吹雪じゃねえか…!

 

「なんか久しぶり、吹雪」

 

「はい!三日月さんも大丈夫でしたか?別れた後、鎮守府が滅茶苦茶になってて…

 私と睦月ちゃんで頑張って直しました!」

 

「すごいじゃん」

 

それ、多分俺らが原因だが…黙っておいた方が余計な混乱が避けれるだろうな…。

 

「あれだけ壊したのに良く直せたね。吹雪」

 

ミカお前…。

 

「え?えぇええーーーー!!」

 

 

とにかく俺らは吹雪の案内で医務室を後にした。

 

____________________________________________

 

 

「准将!お目覚めになられたのですね!」

 

「石動か。それで?鎮守府の被害はどの程度だ?」

 

「はっ。まずバエルが大破し…」

 

 

 

「すぐに高速修復材を使用しろ」

 

「は?しかし…」

 

「構わん。すぐにだ!最優先で行え!」

 

 

 

「了解しました。それと被害ですが…

 

 まず燃料・弾薬・鋼材・ボーキサイト、全てほぼ吹き飛びました。」

 

「何?」

 

「貯蔵庫が完全に破壊されており…現在は吹雪たちの活躍で形は元に戻りましたが」

 

「他は」

 

「高速建造材、開発資材も同様です。」

 

「…」

 

「これらは辛うじて僅かには残っていますが、問題は修復材で…」

 

「構わん。報告しろ」

 

 

「吹雪たちが施設の復旧に大量に使用し、

 また大破状態にあったほぼ全員の艦娘達にも同様に使用。

 そして先程准将がバエルに使用した分でついに底をつきました。数百個全てです」

 

「」

 

「准将!?しっかりしてください!『一番悪い報告』がまだです!准将!!

 准将おおおおおおおぉおーーーーーー!!!」




つつつつつ次で本当に艦隊オルガ1終わらせるから!多分!
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