けものわーるど   作:Nyarlan

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(。∀ ゜)ハロウィン!ハロウィン!
と言うわけで本編そっちのけで特別編、しかも思いついたのが今日の昼過ぎで遅刻しそうだから途中!サーセン!

いやぁ、モチベーションが一向に上がらずホント申し訳ない……
今年中に完結……かなり厳しくなってきたな


番外編
ハロウィン特別編 けものとヒトのハロウィン祭り 1


「はろうぃん?」

 

 そう言って、クーはカレーを頬張りながら首を傾げる。

 

「それって先月辺りからやってるヤツでしょ?」

 

 アルバイトや買い出しなどでそれなりに町中を出歩くチビ助が少し得意げな表情で言うと、その少しズレた解釈に久遠が苦笑する。

 肌寒さが本格的になり始めた十月末のとある日、星野家の食卓ではそんな会話が行われていた。

 

「……ああうん、商業的には一月前からハロウィンムード出し始めてるけど、実際には31日がハロウィンの日なんだよ」

 

 久遠がそう答えると、チビ助は分かったような分かっていないような曖昧な表情で頷く。

 

「ふーん。……それでそのハロウィンって何の日なの? カボチャが関係あるのは分かるけど」

「クーはカボチャ好きだよ! ミスミのおばあちゃんの作ったカボチャのやつ、甘くておいしかったし」

 

 カボチャと聞き、クーは三隅夫人が時折差し入れてくれる南京の煮付け――得意料理らしい――を思い出して目を輝かせる。

 

「カボチャも関係あるっちゃあるけど。ハロウィンは海外のお盆……あー、まあお祭りみたいなものかな。簡単に言うと、オバケの格好をして練り歩いてお菓子をもらうイベント」

「おかしがもらえるの!? クーもやるーっ!」

 

 二人のためになるべく噛み砕いて久遠が説明すると、一部分に反応してクーがテーブルに身を乗り出す。

 

「どうどう……それで近所の商店街でもちょっとしたイベントがあってな。仮装して行くとお菓子が貰えたりするんだけど、それを聞いてシーザーが張り切って衣装を作ってくれたらしいんだ」

「ああ、そういえばあの子裁縫が趣味だったわね。少し前にあたしたちのサイズ測ってたのはそれかしら……」

 

 シーザーは三隅夫人から裁縫を習っており、趣味で自作したものをよくプレゼントしてくれるのを思い出してチビ助が納得する。

 

「と、言うわけで31日はみんなでお出かけな」

「いいわね、楽しそうじゃない……それにしても」

 

 そう言って微笑むと、チビ助は横に座る――鼻歌交じりにカレーを頬張っている――クーをちらりと見て苦笑を浮かべた。

 

「おっかしー♪ おっかしー♪」

「クーは仮装よりお菓子が楽しみみたいね……」

「……うん、まあ、クーらしいな」

 

 

 

 そしてハロウィン当日昼過ぎ、三人は三隅家の前に立っていた。

 久遠がチャイムを鳴らすと、インターホンからは「はあい」とシーザーの少し弾んだ声が聞こえてくる。

 

「星野です、二人連れて来ました」「きたよー!」

『はーい、くおんさまにクーちゃんとチビ助さん、今開けますね!』

 

 しばらくすると玄関の鍵が開く音が聞こえ、ガチャリとドアが開いて中から出てきたのは。

 

「うー、がおーっ!」

 

 両手を顔の前に上げてガオーのポーズをしながら、いたずらっぽく笑うシーザー。その両肩には可愛らしい犬の顔の形をしたお手製のぬいぐるみが張り付いていた。

 

「ふふ、どうです? ケルベロスにしてみました」

「……あー、うん。首から下がいつもの普段着なのが若干残念だけど、かわいいと思うよ」

 

 その場で彼女がくるりと回ってみせると、どうやらリュックのように背負った二匹寄り添った犬のぬいぐるみ――普通に体があり、両肩から顔を出す形で固定されている――の他はフレンズ化したときから着ている普段着らしい。

 

「あはは、ケルベロスの三つ首以外の要素が思いつかなくて……わたし自身犬なのであとはそのままでいいかなあと」

「わんちゃんのリュックかわいいー!」

「へぇ、単体でもぬいぐるみとしてかわいいんじゃない?」

 

 それぞれの賛辞に耳をピンと立て、ブンブン尻尾を振って答えると、彼女は嬉しそうにはにかんだ。

 

「ありがとうございますっ、それじゃ外は冷えますし中へどうぞ!」

「おじゃましまーす!」

 

 クーの元気な声に続き、二人も一緒に中へと進む。

 靴を脱いで玄関へ上がり、途中でシーザーと別れて居間へ行くとソファに座った三隅氏が彼らに気づいて破顔した。

 

「おお、久遠くんにお二人さん、いらっしゃい」

「お邪魔してます」「おじーちゃん、こんにちはー!」

 

 片手を上げて気さくに挨拶する三隅氏にそれぞれが挨拶すると、向かい合うソファへ座るように促される。

 

「いやぁ、シーザーに付き合わせてすまないね。妻に教えられて以来すっかり裁縫に夢中でなあ、着てやってくれると嬉しい」

「いえ、こちらこそ誘っていただいて……ところで、三隅さん夫妻は参加されないので?」

 

 シーザーの張り切りっぷりなら夫妻の分まで縫い上げてしまっていそうなものだが、三隅氏は普段通りの装いだった。

 

「いやあ、あの子は作ってくれると言ったんだが、この歳で仮装は少々照れくさくてね、遠慮したよ。それに近頃二人して膝がなあ、商店街まで行くのも億劫なんだ」

「ああ、それは仕方がないですね……」

 

 彼が少し気まずそうにしていると、お盆を持ったシーザーと三隅夫人が居間へと入ってきた。

 

「あ、お邪魔してます」

「いらっしゃい、シーザーの為に来てくれてありがとうねぇ」

「おばーちゃんこんにちは! おかし? おかし?」「こーら」

 

 二人の持つ何かに興味津々で尻尾をピンと立てたクーをチビ助が窘めていると、お盆を持った二人はクスリと笑う。

 

「うふふ、さあみんな。ハロウィンでお菓子が欲しい時は何ていうのかしらぁ〜?」

 

 三隅夫人が楽しそうにそう言うと、クーとチビ助は顔を見合わせ。

 

『トリック・オア・トリート!』

 




キリがいいので一旦ここまで、続きは明日の私が書いてくれる!
後編はいよいよ仮装した三人が商店街のハロウィンイベントへと繰り出します、一般モブフレンズやゲスト的フレンズも出る予定!
続きは明日の夕方以降、この話に加筆する予定ですのでよろしく

本編でまだ出てきていない三隅夫妻まさかのここで初登場、本編でも遠からず、何話か後に出番が来るはず……
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