ヒデノリ「珍しくテンション高いな。タダクニ」
ミシロ「いえーい!ジャァスティス!!」
ヒデノリ「お前もか!!?」
ヨシタケ「いえーい!ジャァスティス!」
ヒデノリ「もういいよ!」
ヒデノリ(風が強くて全く読めねぇ)
ヒデノリ(………失敗したな。川原で本なんて読むんじゃなかった)
ヒデノリ「!」
ヒデノリが本を読んでいると後ろに気配を感じた。
ちらっと見てみると少女がヒデノリの背後に腰をかけるところだった。
ヒデノリ(き…気まずい!何?なんだ?誰だ!?)
ヒデノリ(なんで無言なんだ。このクソ広い川原で俺の背後にわざわざ座っといて!)
ヒデノリ(なんの用か知らんがやっぱり俺から声をかけるべきなのか!?いや、でもなんで?)
ヒデノリ(とにかく女の子に気が利いたセリフ…俺言えねーよ!)
ヒデノリ(夕焼けが綺麗ですね………)
ヒデノリ(…いかんいかんいかん。そんなありきたりなセリフ。この状況に合わないッ!)
ヒデノリ(……そう、この状況。夕日に染まる川原で孤独に本を読む少年と出会う、幻想的なシチュエーション!)
ヒデノリ(多分、この人ロマンチックで非現実的なボーイミーツガールを期待しているのでは…?)
ヒデノリはちらりとまた、少女を見やる。
すると、少女は顔を赤らめてそわそわしていた。
ヒデノリ(……どうもそんな感じだ!)
ヒデノリ(……と、なるとイカした一言だな)
ヒデノリ(大体俺は友人二人がバイトで忙しく暇だから一人で読書してるだけであってなんの設定も無い普通の少年なんですけど)
ヒデノリ(まあ、いい。とにかく彼女の期待を裏切るわけにはいかん!飛ばすぜ!イカした言葉を!)
ヒデノリ「今日は……風が騒がしいな…」
ヒデノリ(いや、なんか死にたくなってきた)
ヒデノリ(なんだこりゃ恥ずかしいとかそういうのではなく、なんかこう…死にたい。こりゃやっちまったか…)
またヒデノリはちらと少女をみるが、彼女は嬉しそうだった。
ヒデノリ(ちょっと精神が崩壊しそうになったが言ったぞ!どう返す?)
少女は立ち上がる。
文学少女「でも少し…この風…泣いてます」
ヒデノリ(あはははははは!おもしれーわこの人!)
ヒデノリ(いや…ごめんなさい。勘弁して下さい。もう、限界です)
ヒデノリ(という事で、もう三人の救助隊を呼ばせて頂いてます)
ヒデノリ(来い!戦士達よ!この結界を壊しておくれ!)
足音が聞こえる
ヒデノリ(来たッ!早いな……)
ヨシタケ「行くぞ、ヒデノリ。どうやら風が街に良くないものを運んできちまったようだ。)
ヒデノリ(なんで今日に限ってテンション高いんだお前はあああああ!)
ヨシタケ「あ!」
ヨシタケはヒデノリの背後に座る少女を見つけて赤面する。
ヒデノリ(カアアア…//じゃねぇよ!死ね!)
ヒデノリ(うわ、めっちゃ嬉しそう。もう嫌だ。誰か俺を現実世界に帰して下さい)
ミシロ「ふっ……待たせたなぁ!ヒデノリィ!」
ミシロは両手に包帯を巻き、瞳に眼帯をつけていた。
ミシロ「今夜は風が俺らを呼んでいるな……」
ヒデノリ(ふざけんなよ、お前ぇええええええ!)
ヒデノリ「急ごう。風が止むまえに」
ヒデノリ(何言ってんだ、俺はああああ!)
タダクニ「待てッッッ!!」
ヒデノリ(!?貴様はもう一人の救助隊!タダクニ君!)
タダクニ「おい、やべーって!あそこのコンビニポテト半額だって!行こーぜ!」
ヒデノリ(空気読めよ。いや、読んでるけどさ)
タダクニは少女にぶん殴られた。