試用がてら自分でサイコロを転がしたら、ナカナカにぶっ飛んだ設定の京太郎になり、面白そうだったので、投稿してみることにしました。
サブタイトルの意味を書き忘れてました。
意味は『創作することは二度生きることだ』。
フランスの作家、アルベール・カミュの有り難いお言葉。
京太郎は、何度人生を送ることになるんでしょうか。
01 Créer, c'est vivre deux fois.
『京太郎!』
どん。
人1人ぶんの体重が身体を襲った。
散々ハンドでこなされた身には、ほとんど重さを感じない程度だったが、不意打ちと驚きからたたらを踏んでしまった。オレもまだまだ鍛え方が足りねーわ。
つい反射的に抱きとめた。この特有の柔っこい感触。女子か。
ふわりと香る、同じ人間とは思えない甘い香りに、思わず頬が緩みそうになる。
ホント女子ってなんで同じシャンプーとか使ってても匂い違うの?汗腺から香油でも出てんの?
しかしこのフローラルな香りと感触、そして綺麗な金髪と聞き慣れた声…。
『ひょっとして…明華か?』
『はい、明華ですよ。あぁ良かった、やっぱり京太郎でした!』
ぎゅーっ、と首に巻きつく力が増した。締まる事はないが正面から抱き合ってる所為で密着度が!おもちの感触が!すばら!!
しかし、この状況は少しばかりマズイんでは?
190cm越えのガタイの男。オマケに金髪で黒服とグラサン着用。
そんなヤツが女子校前で女子高生と抱き合っているという状況。
間違いなく事案じゃねーか!言い逃れできねー!
『ちょっと待った』
『むぐぅ!?』
アブねー。少し考え事してたら明華の顔がもう眼前だった。
取り敢えず彼女の口を手で覆って防いだけど、掌に柔らかな唇と息が当たってくすぐったい。
『何をするんですか京太郎!』
『それはこっちの台詞だ!オレを社会的に殺す気か!!』
『恋人同士がベーゼをするのは当然の事ですよ!至極普通です!真っ当で正当な行為です!』
『誰と誰が恋人だ!そもそもオレとお前がベーゼなんてやったら、日本じゃ1発で終わりなんだよ!ビズでも問題になるわ!』
『ひどい!あんなに熱い思いを打ち明けあったのに!遊びだったんですね!?』
顔を両手で覆った明華は、よよよと泣き崩れ始めた。
いやどう考えても嘘泣きだろ。散々フランス語で喋っといて、その辺はメチャクチャ日本風だな。しかも古い。
しかしヤベーな。見え透いた芝居だが、周りでヒソヒソと会話を楽しんでる女子高生の皆さんは、オレとは違う感想をお持ちのようだ。
オマケにここは留学生の多い臨海女子。フランス語が理解できる娘も少なくないはず。
現に今も1部の女子から犬のフンを見るような目を向けられてる。
花のJKがなんて顔してんだよ。さすがに凹むわ。須賀だけにな!
ヤバイヤバイ、携帯取り出してるよあの娘。こんなんでサツの世話になった日には、お嬢からどんな顔されるか分かったもんじゃねーぞ。
いい加減この状況をなんとかしようと、オレはミョンファの肩に手をおいた。その時だった。
「何をしているんだお前は」
突如、地獄の底から響くような声が聞こえた。
さっきまでヒソヒソと好き放題言ってた生徒たちが、蜘蛛の子を散らすようにサッと消えていく。
待って、オレも消えたい。いやホント待って。
急に寒くなってきた。どっと背中から冷たい汗が溢れ、首の後ろの毛が逆立つ。
こんなのはアイツと対峙した時以来。いや、もしかしたらそれ以上のプレッシャーかも。
ギギギ、と55-6が必要そうな動きでオレはその声の方へと顔を向けた。
そこには、背中に修羅を背負い、能面みたいな表情で仁王立ちする【お嬢】-辻垣内 智葉-がいた。
京太郎の喋り方がしっくりこない不具合。もっと原作で喋ってどうぞ。
因みにサイコロがたたき出した須賀氏のステータス
須賀 京太郎 22歳
STR16 CON18 POW14 DEX15 APP16 SIZ16 INT14 EDU12 運99 財力18
麻雀能力
速度2(9) 防御2(9) 耐性3(1)
クトゥルフTRPG基準なのは趣味。
ぶっ壊れなフィジカルとそれ以上にぶっ飛んだ運と財力。こりゃシャンメリー確実ですわ。