京太郎「ミーはおフランス帰りざんす☆」   作:狗頭郎

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タイトルは『雨の後は良い日が来る』。
日本でいう『雨降って地固まる』。

描写はどうあれ、今までで1番のラブコメの波動。
もっと血で血を洗う抗争を書きたいけど、なかなか話が進まない。
10話書いてるのに、作中まだ2日か3日しか経過してないって何よ…。



10 Après la pluie, le beau temps.

 

「みょん…ふぁ…やめ…」

 

馬乗りになった明華が、俺の唇を貪るようについばんでくる。

そのしっとりと柔らかい感触に、否応なく身体が熱くなった。

抵抗しようにも身体は鉛のように重い。オマケに明華の両腕がガッチリと俺に回されてる。

 

「ふふ、京太郎のお口は素直じゃありませんねぇ。下は正直なのに」

 

ようやく唇を離した明華は、しかし腕を解く素振りはない。

艷やかに濡れた唇から伸びた唾液が、銀糸のように俺と繋がっていた。

その唇を真っ赤な舌でちろりと舐め、嗜虐的な笑みを浮かべる明華。

それだけで俺の心臓はドキドキ、バクバクを通り越した激しい早鐘を打った。

 

「好きですよ、京太郎。本当に、本当に大好きです」

 

俺の身体がぐいっと引き寄せられ、視界が明華の顔で埋め尽くされる。

会ったのは1年ぶりだったけど、相変わらず、イヤ、前にも増してキレイになった。

今日もすれ違う男が全員振り返ってたし、贔屓目じゃないハズだ。

 

そんな唯でさえ美少女な彼女が、濡れた瞳で俺をじっと見詰めてくる。

白磁のような肌はほんのりとピンクに色付き、つややかな唇から蠱惑的な吐息が溢れていた。

少し水気が残る、星を溶かし込んだようなその髪もまた、彼女の色気を一層引き立たせている。

 

彼女の言葉。彼女の姿。彼女の気持ち。

全てが全て、俺の情欲を燃焼させるガソリンだった。

 

そんな俺を、明華は更に追い詰めてくる。

円を描くように腰を回してきやがった。布越しでも、グリグリとした刺激に腰が粟立つ。

更にその動きで、ブラから零れそうなほどのおもちが上下に弾んだ。すばら。

 

明華の今つけている下着は、今日の帰りに俺が買わされたものだ。

最終的に明華が選んだのは、高級なレースと刺繍がふんだんに使われた、黒い下着だった。

散々に試着を見せつけられ、周りから白い目を向けられたのは記憶に新しい。

あの時もかなりの恥ずかしさと、明華の艶やかさにドキドキとしてたが、今はその比ではない。

心臓が弾けそうなほどの高鳴りが俺を支配し、目を釘付けにさせていた。

ぶっちゃけ、ヘタな裸よりよっぽどエロい。

お陰で俺の息はだいぶ荒い。喉もカラカラだ。内側にドロドロのマグマが流れてるように熱い。

彼女の身体を持ち上げる勢いだってのに、視覚と物理の両面からの刺激が、俺の血液を更に一箇所に集めさせた。

今にも噴火してしまいそう程の昂ぶりを、俺は奥歯を噛み締め必死に耐えた。

 

「大丈夫ですよ、京太郎。私は、大丈夫です」

 

そう囁いた明華は、俺の頭をその胸に抱き寄せた。力強く、そして優しい抱擁だった。

やっと、彼女が震えてる事に気がついた。まったく自分のヘタレさがイヤになる。

 

「明華…あの日の約束覚えてるか?」

「えぇ、ちゃんと覚えてますよ。

 ごめんなさい、先走ってしまって」

 

少し、彼女の顔が曇った。俺の物言いで勘違いさせてしまったかな。

悲しませるつもりで言ったんじゃなかったのに。ホント、上手くいかねーな。

 

誰だって、拒絶されるのは怖い。その怖さは、俺自身よく分かってる。

そんな恐怖を押し殺して、彼女はいつもまっすぐ俺に向かって来てくれた。

麻雀の時も、今のこの状況も、本当は彼女の望んだものじゃないハズだ。

なのに彼女はそれを押して、臆病風に吹かれっぱなしの俺の尻を蹴り飛ばしてくれた。

 

情けねー。情けねー上にかっこ悪ぃ。こんなクソッタレな姿が、俺が望んだものだったのか?

こんなクソッタレた姿を、いつ迄好きな女に晒してるつもりだ?

 

そう、俺は明華が好きだ。彼女の正体を知った今だって、その気持ちは揺るがない。

今まで散々理由を付けて誤魔化し通してきたが、それももう終わりだ。

 

好きな女にここまでさせて、これで逃げたら本当に男が腐っちまう。

 

「今までごめんな明華。こんなに待たせちまって。

 今更かもしれないけど、約束を果たさせてくんねーか?」

「きょうたr…んぅっ!?」

 

この日、初めて自分から彼女の唇を奪った。少しばかりガッツいたけど、そこは勘弁して欲しい。

くぐもった水音が脳髄に響く。久々ってのもあるけど、相手が明華だから余計クる。

最初は戸惑い気味だった明華も、すぐにチロチロと反応を返してきた。

彼女の小さな頭と、その細い腰に手を回す。悪いケド、もう逃がすつもりはない。

 

今は男らしく、心ゆくまで彼女を貪ろう。

 

 

 

 

 

 

「昨夜はお楽しみだったようだな」

「はい、お陰様で。どちらも大変美味しく頂きました♪」

 

朝のお迎えにあがると、お嬢は開口一番、どこぞの宿屋みたいなセリフを吐いてきた。

些か下衆すぎやしません?

明華も明華で余計なことは言わないで欲しいんだが。美味かったとしたら夕飯だけだろうに。

因みに昨日の献立は、ものの見事に鮭とイクラばっかだった。

今度の健康診断で引っかかんないと良いけどな…。

 

それにしても、明華のヤツ元気そうだな。あんなに痛がってたのに。

 

「まぁ別にお前たちがどんな関係になろうが私には興味もないし関係ない。

 仕事さえキッチリこなしてくれれば、後は好きにしてくれて構わん」

 

お嬢、それは昨日送迎しなかった俺への当てつけも入ってんですかね。

ミラーで確認してみても、お嬢は腕を組み、ただつまんなそうに外を眺めていた。

その表情からは、お嬢の本位を探ることはできない。

 

因みに明華は助手席に座ってる。何故?あと何でずっとこっち見てるの?

ちょ、太ももに手乗っけるのはダメでしょ!? 内もも擦るのもヤメテ!

 

「そう言う訳でだが京太郎」

「は、はいお嬢!」

 

ビックリして身体が跳ねた。恥ずかしっ。

そんな俺とは対照的に、明華は怯む様子も手を止める様子もない。いや止めてよ。

逃げるのは止めるって言ったけど、今じゃない! 事故る!

 

「お前の麻雀の腕前を見て、ひとつ良いことを思いついた。

 そのついでに、ちょっと他所の高校に行って何人か拐かして来い」

「あぁ、はい分かりましたぁ」

 

思わず生返事したが、なんだか重要な話を聞き逃した気がする。

でもお嬢、すいませんがそれどころじゃないっす。

お願い明華、夜まで待って!

 

 

 




折角マフィアものなんだから、もっと鉄火場に突っ込ませたい。
ブラッドバス職人、須賀京太郎の本領を発揮させたい。
そう思いつつ予告どおりのお食事回。ん?食べるものについては何も言ってなかったよね?
因みに、当然のように京太郎は一服盛られてます。

R-15って本番書かなきゃオッケーって認識なんですが、どうなんでしょう。
少女漫画のほうがもっと過激だし、このくらいヨユーだよね。
一応頑張って描写したんですが、なんかイマイチ。もう少しクる感じに書きたかった。
今後のためにも、フランス書院とか読み漁ろうかな。
そんな訳で、恐らくこの話が1番修正される予感。

本当は本来のメシ描写用に、めっちゃ献立も考えてたんですけどね。
話長くなりそうだから今度に持ち越しますわ。

取り敢えず京太郎の出張が(強引に)決定。その辺の詳しい話も次回。
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