「どこにいるんだ、フルーラ」
『ピカピカ』
サトシはフルーラを探してセレナと共にアーシア島の草原を走っていた。
「サトシ、フルーラって女の子がどこにいるか知ってるの?」
「知らない……でも、とにかく探そう!!」
「うん!!」
…やっぱりそう来たのね、予想通りよ、もうそんなんだから無茶するのよね、サトシはいつもいつも…
その頃、フルーラとキャンサーとクラウンはミソラを探して歩き続けていたのだ。
「んで、その歌手はどこにいるのよ?」
『だから今探してるんだブク!!』
『お主、飽きが早いのぅ~』
その時
「ようやく見つけましたよ、お嬢さん」
フルーラたちの前にファントム・ブラックが現れたのである。
『ブク、お前は!!』
『あのファントム何とかじゃな、余の前に現れるなんぞ無礼じゃぞ!!』
「おやおや、オマケのゴミまでいたのか」
『ゴミじゃないブク!!』
『えぇーい、頭が高いぞ!!』
「黙れ!!私はその少女に用があるのだ」
ファントム・ブラックはステッキをフルーラへ向けたのである。
「えっ、わ、私?」
「そうだ、お嬢さん、貴女の持っている笛をどうかお譲り頂きたい」
「笛?………笛って、もしかして」
フルーラは鞄からオカリナのような笛を取り出した。
「そうだ!!正しくその笛だ」
「……………………こ、これは私にとって……いいえ、このアーシア島にのとても大切な物なの、だから渡せないわ!!」
「そうですか、ならば力ずくで奪うのみ!!ファントムクロー」
フルーラにファントムクローの黒い手が放たれたのだ。
「きゃあああ!!」
『任せるブク!!バブルポップ』
『イカクボーガン!!』
キャンサーとクラウンの攻撃でファントムクローが弾かれたのである。
「おのれ、邪魔だ!!ステッキソード」
そして、ステッキソードでキャンサーとクラウンを攻撃したのだった。
『ブクゥゥゥ……』
『お主、やりおるわい……』
「2人とも!!」
フルーラは倒れたキャンサーとクラウンに駆け寄った。
「お嬢さん、さぁ、笛を渡してもらおうか」
ファントム・ブラックはキャンサーにステッキを突き立てたのだ。
「さもないと、このカニがどうなることかな、ご理解頂けますか?」
…卑怯な、でも、これを渡さなくちゃ、2人が…
フルーラは笛を取り出してファントム・ブラックに差し出したのである。
「物分かりがいい、お嬢さんだ」
ファントム・ブラックが笛を受け取ろうとした、
その時
『渡しちゃダメブク!!』
キャンサーはファントム・ブラックの手にしがみついて笛を取らせまいと暴れたのだ。
「なっ……おのれ、雑魚め!!」
ファントム・ブラックはキャンサーを地面に叩きつけステッキを向けたのである。
「死ねぇぇぇぇ!!」
そして、ステッキでキャンサーを突き刺そうとした。
「やめて!!」
…もうダメブク…
その時
「ピカチュウ、エレキボール!!」
『ピカァァ』
エレキボールがファントム・ブラックへと飛んできたのだ。
「!!ステッキソード」
ファントム・ブラックはエレキボールをステッキソードで弾くとエレキボールの飛んできた方角を睨んだのである。
「ファントム・ブラック、キャンサーたちから離れるんだ!!」
『ピカピカ』
そこにはフルーラを助けにきたサトシがファントム・ブラックにバスターを向けその後ろにはセレナがいた。
『サトシ、セレナ、助かったブク!!』
『お主ら丁度良いとこに来たの~』
「クックッ、邪魔物が増えたな、一体、何しに来たんだい、サトシ君?」
「何に使うのか知らないけど天界の笛は渡さない!!」
「サトシなの?でも……」
フルーラはクロス変換しているせいでサトシが自分の知っているサトシなのか判断しかねていたのだ。
「フルーラ!!久しぶり………でも、今はキャンサーたちと逃げるんだ」
「あの人、やっぱりサトシみたいね、でも、なんであんなへんてこな格好してるのかしら?」
『何してるブク!!早くいくブクよ!!』
「あっ……うん!!」
「させん!!お前たち捕らえろっ」
「「了解!!」」
フルーラたちの前にクロス人間が2人現れて逃走を妨害したのである。
「天界の笛は我々の計画に必ず必要な物だ、さぁ、クロス人間どもよ、新しく与えたあの力を使え!!」
ファントム・ブラックに命令されたクロス人間は黒い小さな玉を取り出したのである。
「それは」
『ピカピカ?』
サトシはクロス人間が持っている黒い小さな玉に目をやった。
…一体、なにを…
「これはウイルスストーンだよ」
「ウイルスストーン?」
「電波ウイルスの力を再現してくれる物だ、さぁ、やれっ!!」
そして、クロス人間たちはそのウイルスストーンを握りしめた。
「「電波変換」」
「なっ!?」
『ピカッ!?』
クロス人間たちが電波変換し光の中からは2体のジャミンガーとして姿を現した。
「このウイルスストーンはクロス変換しているクロス人間が握り電波変換と同じ現象を起こすことでクロス変換に使用しているポケモンを電波ウイルスポケモンと同じ状態へと再現して、クロス人間をジャミンガーへと変換させる代物だ、さぁ、お前ら天界の笛を奪うのだ!!」
そして、サトシたちとファントム・ブラックたちの戦闘が始まったのだ。
「バトルカード、レーダーミサイル!!」
『ピカピカ』
ミサイルの大群が出現しファントム・ブラックを目掛けて一斉に発射された。
「ファントムクロー」
ファントム・ブラックはミサイルを全て避けきりサトシへファントムクローを放ったのだ。
「クロスバスター!!」
『ピカァァ!!』
サトシもファントムクローにクロスバスターを放ったのである。
『ブーメランカッター』
『フォールサンダー』
そして、キャンサーとクラウンもジャミンガーと戦うも明らかに過去のジャミンガーよりも強力で苦戦を強いられていた。
その時
『ブクゥゥゥ……』
キャンサーがジャミンガーに掴まれ持ち上げられ絶体絶命となっていたのだ。
『ピカピ!!』
「キャンサー、助けなきゃ……」
「よそ見をするな!!」
サトシはキャンサーを助けようとするもファントム・ブラックに妨害され自分もダメージを受けてしまったのである。
その時
「デデンネ、ほっぺすりすり!!」
『デデンネ~』
キャンサーを掴んでいたジャミンガーの顔の近くにデデンネが登りほっぺすりすりをした。
「なっ……」
『今ブク、タイダルウェーブ!!』
キャンサーは手から離れタイダルウェーブでジャミンガーを吹っ飛ばしデデンネはキャンサーの頭に着地したのだった。
『やったブク!!』
『デデンネ~』
タイダルウェーブで飛ばされたジャミンガーが起き上がるとファントム・ブラックはジャミンガーに近づいたのだ。
「何をしてるのだ!!」
「申し訳ございません、ファントム・ブラック様……」
サトシはユリーカへ駆け寄ったのである。
「ユリーカ、隠れてろって言っただろ!!」
『ピカピカ!!』
「サトシ、ピカチュウ、でも、私も力になりたくて……」
『デデンネ!!』
「ユリーカ、ありがとう、でも、今は隠れてるんだ……セレナ、ユリーカとフルーラと一緒にここから逃げるんだ!!」
「わかったわ、行こう、ユリーカ!!」
「うん」
『デネ~』
セレナはフルーラの方へと駆け寄ると手を差し出した。
「えぇっと、フルーラさんでしたよね、私はセレナ、一緒に逃げましょう」
「えぇ、よろしく」
フルーラはセレナの手を取りこの場から逃げようとしたのだ。
しかし、
「行くならば笛を渡せ!!ジャミンガー」
「承知しました!!」
ジャミンガーが1体飛び出しセレナたちに飛びかかろうとしたのである。
『オイラに任せるブク!!』
キャンサーはセレナたちの前に立った。
『ブーメランカッター!!』
「邪魔をするな!!ジャミングバスター」
ブーメランカッターとジャミングバスターがぶつかり合い爆発音が響き少しの間、煙で何がどうなったのか確認できなくなったのだ。
そして、
『キャンサー!!』
『ブク……』
『クラッブ……』
キャンサーは電波変換が解除され電波変換していたクラブと分かれてしまったのだった。
『クラブ、大丈夫ブクか……』
『クラッブ……』
『フルーラ、今のうちに逃げるブクよ、早く……』
「うん……でも……」
「おのれ、笛をよこせ」
再びファントム・ブラックが攻撃しようとしたのである。
「しつこいぞ!!バトルカード、ヘビーキャノン」
『ピカピカ』
サトシはヘビーキャノンをファントム・ブラックに直撃させた。
「へへぇ~残念でした~」
『ピカピカ~』
「おのれ……」
「バトルカード、リュウエンザン!!」
『ピカピカ』
そして、サトシはリュウエンザンでファントム・ブラックを斬りつけようとしたのだ。
「邪魔だ!!」
ファントム・ブラックはステッキを盾にしてリュウエンザンを食い止めていたのである。
「今のうちに逃げろっ!!セレナ」
『ピカピカ!!』
「うん!!」
「逃がすか!!ジャミングバス……」
『トツゲキランス!!』
クラウンがトツゲキランスでジャミンガーを攻撃した。
これでようやくフルーラ達はこの場から逃げることが出来たのだった。
「ファントムスラッシュ!!」
「ぐ……」
『ピカ……』
ファントムスラッシュでリュウエンザンが消滅しファントム・ブラックたちとサトシたちが再び対峙したのだ。
そして、数回に渡り互いの攻撃がぶつかり合ったのである。
「ファントムクロー」
「「ジャミングバスター」」
「エレキボール!!」
『ピカァァ』
『フォールサンダー!!』
全ての攻撃がぶつかり合い爆発音が響くのだった。
その頃、フルーラたちは逃げ続けた。
「ここまで来れば安全ね……改めて自己紹介するわね、私はフルーラ」
「私はユリーカ、で、この子はデデンネ」
『デデンネ~』
「じゃあ、私も改めましてセレナです、フルーラ、よろしくね」
…このフルーラって女の子、サトシとどうゆう関係なのかな…
『とにかくもっと遠くに逃げるブクよ!!』
『クラッブ!!』
「そう言えばフルーラさん」
「ううん、フルーラでいいわ、私もセレナって呼ばしてもらうから、で、どうしたの?」
「うん、奴らの欲しがっていた笛って何なの?」
「これね」
フルーラはその笛を取り出してセレナに見せたのだ。
「何か特別な物なの?」
「たしかにこの島では大切な物だけど、他人が欲しがるとはとてもじゃないけど思えないわ」
その時
サトシのいた方向から爆発音が響き同時に煙が上がったのである。
「サトシ!!大丈夫かな……」
セレナが過剰にサトシを心配するのでフルーラはいたずらっ子のような表情をした。
「サトシのことが好きなのね」
「うん……………!?違う!!違うよ!!」
「もう、うんって言ったじゃない」
「もうやめてよ~」
「セレナ、顔真っ赤!!」
『デデンネ~』
セレナは赤くなる自分の顔を両手で隠していたのだ。
その時
『マーイーカー』
「えっ?」
マーイーカが現れフルーラの手にあった笛を奪ったのである。
「何なの!?」
フルーラがマーイーカの方を見た。
その時
「何なのと聞かれたら」
「答えてあげるが世の情け」
「世界の破壊を防ぐため」
「世界の平和を守るため」
「愛と真実の悪を貫く」
「ラブリーチャーミーなかたきやく」
「ムサシ」
「コジロウ」
「銀河を駆ける、ロケット団の2人には」
「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ」
『にゃーんてにゃ!!』
『ソォーナンス!!』
『マーイーカッ!!』
「「ロケット団!!」」
『デネ〜』
「あっ、あの時の人たち」
フルーラは昔のことを思い出したのだ。
…前にアーシア島にきたロケット団って人たちか…
「笛を返しなさい!!」
セレナはモンスターボールを出してロケット団に対抗しようとしたのである。
『黙るニャ!!』
「この笛の本当の使い方を見つければロケット団が世界征服するのに役立つハズだぜ」
『マーイーカー』
「そうよそうよ、私たちで世界征服してロケット団再興してサカキ様を迎えるんだから」
その時
「その笛をよこせ!!」
ファントム・ブラックが現れてロケット団にステッキを向けた。
その時
「ピカチュウ、10万ボルト!!」
『ピカチュウ!!』
『ガラガラ、ボーンラッシュじゃ!!』
『ガラ!!』
10万ボルトとクラウンのガラガラのボーンラッシュがファントム・ブラックに直撃しファントム・ブラックは地面に転がったのだ。
「サトシ!!クロス変換解けちゃったんだ」
「ああ、セレナ」
『ピカピカ』
「おのれ、ジャミンガー、天界の笛を奪え!!」
「承知しました、ジャミングバスター!!」
ジャミンガーのジャミングバスターがロケット団へと放たれたのである。
「ソーナンス、カウンター!!」
『ソーナンス!!』
ソーナンスがジャミングバスターを跳ね返し、ジャミンガーに跳ね返ったジャミングバスターが直撃してジャミンガーはポケモンと分かれ排出されたウイルスストーンは砕け散ったのだった。
「ソーナンス〜やる~」
『ソーナンス!!』
「ロケット団の残党が笛をよこせ、ファントムスラ……」
「笛笛ってしつこいぜ、ピカチュウ、アイアンテール!!」
『ピカチュュ!!』
ピカチュウのアイアンテールでファントム・ブラックに攻撃をしようとした。
「邪魔をするな、ステッキソード!!」
アイアンテールはステッキソードで弾かれてしまったのだ。
「ジャミンガー、そのピカチュウを始末しろ!!」
「ジャミングバスター!!」
「ピカチュウ、エレキボール!!」
『ピッカ!!』
しかし、ジャミングバスターとエレキボールは互いに外れ、横へとずれてセレナの方へと向かっていったのである。
「セレナ!!」
『ピカカ!!』
「きゃぁぁぁ!!」
セレナは避けるも反動で地面に転がった。
「危ない!!」
『ピカピカ!!』
すぐそこに崖がありセレナは落ちる寸前までになったのだ。
「セレナ!!」
『ピカカ!!』
サトシは飛び出して落てかけているセレナの手を掴んだのである。
「サトシ……」
「待ってろ、セレナ、今助けてやるからな」
しかし、足場は先程の衝撃で亀裂が入っていた。
「嘘だろ、冗談じゃないぜ」
「サトシ、逃げて……」
「バカ言うな、セレナを置いて行けるか!!」
「下は海だから、私は大丈夫」
「離せるわけないじゃないか!!セレナ」
その様子を見ていたファントム・ブラックは勝利の笑みを浮かべたのだ。
「ジャミンガー、あのバカップルは放っといて天界の笛をなんとしてでも奪ってこい」
「かしこまりました、ジャミングバスター!!」
「ソーナンス!!」
『ソーナンス!!』
再びジャミングバスターをソーナンスが跳ね返したのである。
「ファントムスラッシュ!!」
跳ね返ったジャミングバスターをファントム・ブラックがファントムスラッシュで跳ね返しソーナンスに直撃させたのだった。
『ソ、ソー……』
「ソーナンス!?」
『戦闘不能ニャ……』
そして、
「死ね、ジャミングバスター!!」
ロケット団に3度目のジャミングバスターが放たれジャミングバスターが到達しようとした。
その時
「ロックバスター!!」
別の方向からロックバスターが放たれジャミングバスターを打ち破りジャミンガーに直撃しジャミンガーはポケモンと分かれて同じくウイルスストーンは砕け散ったのだ。
「ロックバスターだと……………………お前は!!」
そこに現れたのは黒いロックマン、そう、ダークロックマンだった。
「星河 大吾か」
「そうだ、正気に戻ってから試行錯誤してこのダークロックマンに再び電波変換させてもらってるよ」
その時
『ピカピ、ピカカ!!』
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「きゃぁぁぁぁ!?」
とうとう崖が崩れ落ちサトシとセレナは落ちてしまったのである。
『ピカピ、ピカカ!!』
…下の岩、このまま行ったら確実にぶつかる…
サトシはセレナの下に庇うように入った。
「サトシ!!ダメよ、死んじゃうわ」
そして、岩にあたる直前まできたのだ。
その時
「!!」
海から水の竜巻が現れてサトシとセレナを乗せて崖の上えと戻したのである。
『ピカピ、ピカカ』
「ああ、何とか助かったぜ、ピカチュウ……」
そして、竜巻は空中まで上がり旋回すると水の竜巻が弾けてアーシア島の海の守り神、ルギアが現れたのだった。
やっと書き終えました…そろそろネタ切れです、この後の展開がどうしよう考えてます。そうそうもう12時なってるので昨日ですね『破壊の繭とディアンシー』見てきましたよ、いやぁ…ハッキリ言って久しぶりに満足しました。まぁ、BWがアニメも映画もアレだったので…まぁ、見てない方は見ることをお薦めしますよ~