ゼロはセイバーでハデスに斬りかかったがハデスはそれを弾いた。
「どちらにせよ、別の世界の存在であるケフェウス・ドラゴン様と同化した私、そして、また、別の世界から流れ込んだデータから作られた貴様はこの反転世界から出ることはできない」
『ハデス、それならここで俺とお前で暮らしていくか?』
「いいや、私は別の方法でこの世界から抜けさせてもらう」
『なら、その前にお前を俺が倒す』
ゼロはハデスにバスターを放ったのだ。
「貴様のバスターなどたかが知れている」
ハデスは電波でバスターを弾くと電波でゼロを攻撃したのである。
「貴様ごときの機械人形が私に敵うと思っていたのか?」
『………何があってもお前を外の世界には返さない』
「………私が外への道を作る間、お前の相手はこいつらだ」
『!!』
ハデスに操られていたラティオスとエンテイが攻撃してきた。
『こいつらまだ操られてるのか』
ゼロはラティオスの攻撃をよけるがエンテイのかえんほうしゃを食らったのだ。
『ぐっ……』
ハデスはエンテイとラティオスが分離し動かなくなっていたノーネームを見たのである。
「……ノーネーム、完全に動かなくなったか、貴様は異なる世界のポケモンであり体内にはケフェウス・ドラゴン様の電波がある、この世界からでることは不可能だろう」
ゼロはラティオスとエンテイの攻撃を受けていた。
『どうすれば……』
そして、ゼロはエンテイのかえんほうしゃにバスターを放ち続け防いだ。
『なっ!?』
しかし、ゼロはラティオスの攻撃を受け反転世界の湖に落ちていったのだった。
「本来、現実世界への道はギラティナしか開くことができない、しかし、かつてシェイミのシードフレアの様に協力な力を使うことでこじ開けることができるだろう、ならば私の電波で外へと扉を開くとしよう」
ハデスは電波を集中し始めたのである。
一方、ゼロはエンテイとラティオスの攻撃を受け続け、また反転世界の重力の関係でうまく動くことができなくなっていた。
『……この世界……少し場所を動くだけで重力が……』
そして、ゼロはエンテイのかえんほうしゃの炎に包まれたのだ。
『!!しまっ……』
『シャォォォ』
さらにラティオスのラスターパージがゼロに直撃したのである。
『なにっ!?』
その反動でゼロは後方に放り出されその場所の重力が重くゼロは落ちていった。
『あいつらは重力の影響を受けないのか』
ゼロは何とか受け身をとるがハデスの力で重力の影響がなくなっていたエンテイ、ラティオスが再びゼロを攻撃しようとしてきたのだ。
『重力の低いあちらでは戦いにくい、この場所を維持して戦わないと』
ゼロは迫り来るエンテイ、ラティオスにバスターを放ち続けたのである。
しかし、
『なっ……』
2匹の強化された伝説のポケモン相手にゼロはボディに大きなダメージを受けたのだった。
「これで十分だ、現実世界への穴を開けるならば」
ハデスは空間に現実世界への穴を開けようと溜め込んだ電波を放出させた。
「なんだと」
ハデスの力では現実世界への穴は開けなかったのだ。
その時
「お前は……」
突然、ギラティナが現れハデスを攻撃したのである。
「ギラティナ、お前は私をここで消すつもりか?」
ギラティナはハデスに再び攻撃を放ったがハデスはよけた。
「さすが時間の神ディアルガ、空間の神パルキアと並ぶ反物質を操る神、だがお前はこの世界のバランスを保つ神であるのにも関わらず人間にその力を奪われ命を落としかけた」
ギラティナはシャドーダイブで姿を消したのだ。
「お前の死が……」
ギラティナは姿を現すがハデスは電波の壁を出現させギラティナのシャドーダイブを防いだのである。
「現実世界と反転世界の構造を崩壊させることになることをお前は知っていたはずだ、それでも神を名乗るのか」
ハデスは電波でギラティナに攻撃し墜落させた。
世界は創造神、アルセウス、そして、アルセウスが創造した時間=ディアルガ、空間=パルキア、反物質とその世界である反転世界=ギラティナで構成されており、そのどれかの欠落はこの世界の崩壊を招く異なる、そのため、数千年前のミチーナにて万が一、アルセウスが命を落としていればミチーナの未来どころか世界は消滅していたのだ。
「反転世界も汚れてしまった」
反転世界には多くの毒ガス蔓延していたのである。
現実世界で今まで多くのことが起こりその影響で世界のバランスを保つために反転世界には毒ガスが発生していた。
「この世界は現実世界が存在する限り汚される、たとえこの世界の役目がそれであったとしても現実世界さえ消えてしまえばこの世界は何も存在しない世界へとなる、この世界を残すためだ、ギラティナ、私に協力しないか?」
しかし、ギラティナはハデスに攻撃をしたのだ。
「……答えはノーということか」
『ぐっ……』
ゼロはエンテイ、ラティオスの攻撃を受け続けボディは限界に達していたのである。
それでもゼロはセイバーを取りエンテイたちを攻撃していた。
『お前たちはハデスに洗脳されている、ならば俺が解放するまでだ』
『シャォォォ!!』
再びエンテイとラティオスの攻撃を受けた。
『!!』
しかし、ゼロは怯まずセイバーでエンテイとラティオスの急所を斬りつけたのだ。
『シャォォォ!?』
さらにバスターで攻撃しゼロはセイバーで斬りつけエンテイとラティオスを倒したのだった。
その時
『なに!?』
ギラティナがゼロの近くに墜落してきたのである。
「ギラティナ、このままお前を私の電波で拘束し生きたまま封じ込めてやろう」
ハデスの放った電波が檻のようになりギラティナを囲んだ。
「お前は死ぬこともなく動くこともできない、そうなれば誰もここに入れない、そして、反転世界は本当に何もない世界となる」
その時
『ハデスっ!!』
「なんだと」
ゼロは重力の極端に低い場所でバスターを連射しハデスの付近まで接近したのだ。
「私の下部を倒したか、しかし、お前などケフェウス・ドラゴン様の人形、ケフェウス・ドラゴン様の力を保管している私に敵うと思っているのか」
『……このボディを組み立てたのはお前らだ、だが、俺の記憶、そして、このボディの設計図はお前らではない、俺の世界の人間だ』
ゼロはハデスをセイバーで斬りつけたのである。
『貴様……この失敗作が』
ハデスの電波をゼロは受け落ちていった。
「まずはお前を破壊してやろう」
ハデスは電波をゼロへと放ったのだ。
『シャォォォ!!』
しかし、ラティオスが落ちて行くゼロを抱え電波をよけたのである。
『お前、洗脳が解けたのか』
『シャォォォ』
「ラティオス、貴様」
そして、ハデスをかえんほうしゃの炎が包んだ。
「エンテイ、貴様もか、お前をこの世に復活させたのは私だ」
『私はお前の命令など聞かない、私はミーのために生きる』
再びエンテイがハデスに攻撃をしたのだ。
「ラティオスだったな、あのギラティナを解放する、接近してくれ」
『シャォォォ』
そして、ゼロとラティオスはギラティナに接近しゼロとラティオスがギラティナを拘束していた電波の檻を破壊しようとしたのである。
その時
黒くて青のような色をした何かが現れゼロとラティオスを突き飛ばした。
『シャォォォ!?』
『なんだあれは』
そして、その何かはハデスの方を見たのだ。
「……ネクロズマ……しかし、色が……」
ネクロズマはハデスにフォトンゲイザーを放ったのである。
「電波の影響で繋がった世界から連れてきたポケモンだったがまさかノーネームの残骸を吸収したのか」
電波の影響は異世界にまで及んでいた。
ひとつはゼロの世界、幸いここはゼロの意識とデータがこちらに流れるだけだった。
しかし、ネクロズマの世界は大きな影響を受けハデスはこの世界からネクロズマを奪いノーネームの実験体として使っていたのだ。
そして、黒い体をしていたはずのネクロズマはノーネームごと体内に吸収し色が青のような色に変化し完全に暴走していたのである。
「想像以上の力だ、お前を制御すればケフェウス・ドラゴン様の復活の手助けになるかもしれない」
ハデスがネクロズマを攻撃しようとするがネクロズマはプリズムレーザーを放った。
そして、そのプリズムレーザーは周囲を破壊して行きギラティナの電波の檻にも当たったのだ。
『いまだ』
ゼロはセイバーで電波の檻を破壊しギラティナを解放したのである。
そして、ギラティナは渦を放ち現実世界への出口を作りゼロ、エンテイ、ラティオスたちを乗せ現実世界へと出ていった。
「ゼロ、なぜ貴様が出れる」
ハデスも現実世界へ出ようとするが弾かれてしまったのだ。
「……そうか、ゼロ、貴様はたしかに別の世界の存在だがそのボディはこちらで製造されている、そのためこの世界の存在として認識されているわけか」
ハデスはプリズムレーザーを放ち動けなくなっていたネクロズマに電波を直撃させたのである。
「ネクロズマ、貴様をこちらに連れてきたのは間違えだった、貴様はかがやきさまの脱け殻役に立たない存在だった」
そして、ダメージを受けたネクロズマは戦闘不能となり墜落していったのだった。
さて、明日はついにアニメにコルニが出てきますね、いやー、そのまんまセレナも出てくれないかな