折れても再び立ち上がる   作:Seasoned Seaweed

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毎度投稿が遅くて申し訳ないです。お久しぶりです。この間ロシアの映画の「T-34」を見てきました。めちゃくちゃ戦車戦がすごかったのでドイツ戦車好きの私もソ連戦車もいいなと思ってしまいました。リアルな戦車戦に興味がある方は見ることをお勧めします。



だから、私は彼女に会いたくなかった

「「「え!?」」」

 

私の発言にダージリンさんとみほと秋山さん以外は驚いた。ダージリンさんやみほはともかく秋山さんが納得した表情なのは少し疑問だったが、それよりも沙織たちの反応が大きかった。

 

「え!何で聖グロのスカウト蹴っちゃったの!?お嬢様学校だよ!お嬢様!」

「私が戦車辞めた理由は前に話したし、そもそも私ってお嬢様って柄じゃないでしょ?」

「あっ…確かにお嬢様って感じはないよね」

「ゼクシィ、後で倉庫裏ね。ていうか、そんなに驚くことでもないでしょ?一応中学三年間全国決勝進出校の隊長だったんだし、スカウトの一つや二つあっても不思議じゃないでしょ?」

「そうね。あなたの実力ならウチ以外からもスカウトあったでしょうね。」

 

ダージリンさんの言う通り聖グロ以外からも何件かあったが、もうやらないと決めていた私は全て蹴ってしまった。有難いことに戦車道の強豪と呼ばれるところはほぼ全てスカウトがあった。私が何度もスカウトを断ると諦める学校がほとんどだったが聖グロだけは何度も声をかけてくれた。大洗に入学してからも一か月ほどスカウトは続いたが、断り続けるとようやく諦めたのか連絡も来なくなった。

 

「夏樹さん、今からでもウチに来ないかしら?あなたならすぐにティーネームを名乗る実力もありますし、私たちはいつでも歓迎するわ。」

「私は大洗で戦車をやる理由ができたのでそれは無理ですね。それよりも聞きたいことがあるんですけど、チャーチルの装填手は誰ですか?最後の装填めちゃくちゃ速かったから気になっちゃって」

「今から呼ぶから少し待ってもらえるかしら。ペコ、こっちへいらっしゃい」

 

ダージリンさんが呼ぶと、オレンジ髪の小さい子がはしたなくない程度に小走りしてこちらに向かってきた。

 

「ダージリン様、何か御用でしょうか?」

「こちらの方が貴女に会いたいそうだから呼んだのよ。自己紹介なさい」

「聖グロリアーナ女子学園戦車隊一年、チャーチル装填手オレンジペコと申します。どうぞ、お見知りおきを」

「私は夏樹涼です。途中から38(t)の車長してました。それよりも、1年で隊長車ってすごいね。まあ、あの装填速度なら納得かな。最後の装填があと1秒遅かったらうちの隊長ならギリギリ避けれたかもだったけど、完全にやられたよ」

「恐縮です」

「次は負けないから」

 

その後は、軽く話した後お開きとなった。私は陸に特に用がなかったため、学園艦に戻るために港へ向かった。港には園さんとうさぎチームがいた。園さんに挨拶して学園艦に乗ろうとしたらうさぎチームに呼び止められた。

 

「夏樹先輩待ってください。さっきの試合で逃げ出してすいませんでした!」

「もう練習来なくてもいいよ。隊長と生徒会には私から言っておくから」

「私達、戦車道したいです!」

「先輩たちすぐ負けちゃうと思ってました。でも、そんなことなくてすごくかっこよかったです」

「次は頑張ります!」

「あなた達、何をしたかわかってるの?砲弾が飛び交うなか戦車から出ることがどれだけ危険なのか。はっきり言って自殺行為だし今生きてるの奇跡だからね。私はそんな危険なことをする人達をこれ以上戦車に乗ることは戦車道経験者として認められない。怪我をする方も辛いし、させたほうも辛いからあなた達のことは認められない」

「もう二度と戦車を放り出して逃げません。絶対に逃げません。だから、戦車道を続けさせてください。お願いします!」

 

そう言ってうさぎチームは全員頭を下げた。自分たちのしたことを後悔してきちんと謝罪し復帰を望む姿は非常に好感が持てた。だから、少し甘いなと思いつつ条件を出した。

 

「はぁ…わかった。隊長が許したらいいよ。次はないからね」

 

そう言うと、彼女たちは嬉しそうに頭を下げて再び謝罪しお礼を言った。そして私は自分の寮へと向かった。

 

寮に戻ってから今日の試合の総評をすることにした。これは中学の時からの習慣で試合が終わったらその日のうちに自分なりに試合の評価をして次の試合や生かしていた。今回は惜しくも敗れたものの聖グロをあと1両に追い詰めることができた。しかし、それは8割ぐらいみほの活躍のをおかげであるのは間違いない。つまり、みほ達のワンマンチームであるということだ。こうなるのはわかっていたけどこれは非常に危うい状態だ。みほ達が撃破されるとその瞬間戦力がガタ落ちしてしまう。これが今の大洗の現状だ、とノートにまとめてゆっくりと休むことにした。が、会長に呼び出されたので仕方なく学校まで向かった。ついさっきみほ達も帰ってきたようだった。うさぎチームも許してもらって嬉しそうにしている。

 

「ごめんね~夏樹ちゃん呼び出しちゃって。ダージリンさんから贈り物があったから早く渡しておこうと思って」

「紅茶ですか、ありがとうございます。後でダージリンさんにお礼の連絡しないと」

「そうだね~。それとこれからは二人に指揮を任せるよ」

「当然そのつもりですよ。次は公式戦で勝ちます」

「公式戦?」

「戦車道の全国大会です!」

 

そして、第63回戦車道全国高校生大会、大洗の1回戦の相手がサンダース大付属高校に決定した




文化祭みほはめっちゃ強いし、文化祭オレンジペコは殺傷力(可愛さ)が凄まじく高くて死にました。
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