折れても再び立ち上がる   作:Seasoned Seaweed

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更新遅くなり申し訳ありません。私は大学生でレポートやら中間試験の勉強に時間を取られていたためなかなか執筆する時間がありませんでした。

サブタイトルは、走れメロスのあれからとりました

今回会話文が長くて結構読みにくいかもです


私は激怒した

私は3人を屋上に連れてきて、人気(ひとけ)がないことを確認した。そして、武部たちに去年の高校戦車道の決勝のことを話し、私は西住問いただした。

 

「去年の決勝のことで、家元に勘当されたの?」

「いや...ま、まだされてないよ......」

「じゃあ、周りに色々言われて逃げてきただけなんだね?」

 

西住は静かに首を縦に振った。

 

ついに私は抑えていた怒りを抑えられなくなった。

 

「あんなに楽しそうに戦車道をやる人がたった1回怒られただけで戦車道やめるってどういうこと!?あんたにとって戦車道はその程度のものなの!?その程度の気持ちで戦車道やってる人に8回も負けて戦車道やめた私は馬鹿みたいじゃない!こんなことなら戦車道やめなきゃよかった!」

 

私は今まで出しことのないくらい大声で叫ぶように言った。西住は申し訳なさそうに黙って俯いた。突然叫んだ私に驚いて固まってしまっていた武部が我に返って

 

「ねえ、涼。どういうこと?」

「今から話すね西住もいいよね?」

 

西住は何も反応しなかったが、沈黙は肯定と見做して、私は中学の時の事を話すことにした。

 

「私は中学の時ソンム中学校って所で戦車道をしていたの。それでね、うちのチームは完全に実力主義のチームで、私は実力を認められて1年生の時から隊長を任されていたの。で、初めて全国大会に出て順調に勝ち進んで、決勝で黒森峰の中等部と戦うことになったの。私は西住流を研究して試合に望んで、最初は勝ってたんだけど、西住の部隊に主力部隊を壊滅させられて結局負けちゃったの。それが悔しくてその後、秋と冬に1回ずつ練習試合をしたんだけど、勝てなかった。まだこのときは、西住のお姉さんがいたから西住が楽しそうに戦車道をやってるようには見えなかった。絶対に負けられないという使命感に駆られてやってるように見えたの。2年の時も決勝で負けたんだけど、この年でお姉さんが引退するから次は倒してやると思って、西住みほの戦車道を研究して、練習試合を3回挑んで全部負けたの。でもね、その時の西住はお姉さんがいた頃とは違って本当に楽しそうに戦車道をしていて、本当に戦車道が好きなんだなって思ったから負けてもそこまで気分が悪くなることはなかったの。で、最後の夏も決勝戦で私は西住に負けたんだけど、その時は最悪だった。西住は号泣する私を見て、今まで嬉しそうにしていたのに急に申し訳なさそうな顔で私を見たの。私はこれを敗者に対する最高の侮辱だと感じたわ。だって勝利を喜ぶことは敗者に対する敬意の払い方の一つだと思っているし、私はそうしてた。だから、申し訳なさそうな顔されるのは屈辱的だった。大人がムキになってついやりすぎて泣かせてしまったように感じたの。それで、西住との実力の差を感じて絶望した私は、高校では戦車道をしない決心をしたの」

 

中学の時のことを一通り話し終わった私はとりあえずベンチに座った。西住はまだ俯いたままだったが武部と五十鈴は真剣な顔でこちらを見つめていた。

 

「こんなくだらないことで戦車道やめた私が言うのもあれなんだけどさ、西住は1回周りから怒られたぐらいでやめちゃうようなものなの?あんたにとって戦車道はその程度にものなの?違うでしょ?鉄と油の匂い、砲声やエンジンの駆動音、戦車の最悪の乗り心地、そんな中で、仲間と協力して勝ち取った勝利の喜びをあんたが1番わかってるはずでしょ?戦車道がどんなに楽しいものか知っているでしょ?今までの事を思い出してみて。辛いことや悲しいこともあったと思う。でも、それ以上の楽しさを戦車道は教えてくれたでしょ?」

 

西住は、はっと顔を上げてこちらを見つめ涙を浮かべた。

 

「思い出した?戦車道の楽しさを。ねえ西住、私たちともう一度戦車道はじめない?」

「うん、もちろん。ありがとう夏樹さん。今までの楽しかったこと全部忘れるところだったよ。一緒に頑張ろうね」

「うん。あと、夏樹じゃなくて涼でいいよ。わたしもみほって呼ぶから。あと、ごめんね、いきなり怒鳴って。ちょっと我慢できなくて。」

「大丈夫だよ、涼さん」

「ねえ涼、私のことも下の名前で呼んでよ。知り合って1年も経つのにずっと苗字で呼ぶじゃん」

「私も下の名前で呼んでください」

「武部はゼクシィって呼ぶね。華、よろしく」

 

その後、教室に戻り西住は香道につけた丸を罰で消し、戦車道に大きく丸を付けて提出した。これでとりあえず学校存続の確立を格段にあげることはできた。

 

放課後、生徒会に西住が戦車道を履修することを報告した。

 

「はぁ〜良かった〜。これで少し見えてきたよ。ありがとう夏樹ちゃん」

「いえ、大したことはしてないので」

 

生徒会は心底安心したようで、緊張が解れて今までよりも明らかに雰囲気が明るくなった。でもこれで漸く、スタート地点に立っただけなのはわかっているようで、会長はすぐに真剣な顔になり、

 

「夏樹ちゃん、西住ちゃんと一緒に私達を優勝に導いてね」

「私と西住だけでは、優勝なんて出来ないので会長達も頑張ってください」

「もちろんだよ。学校を守るためならなんでもしてやるよ」

 

会長の言葉は、以前感じた覚悟をさらに上回っているように感じた。だから、私は会長のために全力で協力することを決意した。

 

 

 

 

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