折れても再び立ち上がる   作:Seasoned Seaweed

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また、投稿が遅くなりました。すいません。

沖田オルタの実装きましたね!すっごい可愛くて悶えました。


見つけた戦車に私は不安しか抱けない

私は、寮に戻ってすぐに、ベッドに突っ伏して今日のことを思い返して、ため息をついた。

 

「たった一回怒られただけで戦車道やめるってどういうこと、か。ははっ。私なんか8回戦って勝てなかっただけでやめちゃった愚か者なのにね。全く人のこと言えないや」

 

自分には、西住を怒る権利なんてないことは自分が一番わかっているのに、我慢できずに怒ってしまった。そんな自分が本当に情けなくて、嘲笑せずにはいられなかった。

 

私は勝つことよりも、楽しく戦車道をすることを目標にして戦っていたのに、いつしか、西住みほに勝つことだけを目標にしていた。私はそれができなくて、西住との才能と実力の差に絶望して、戦車道を楽しくできないようになって、心が折れたただの負け犬なのだ。

 

私は自己嫌悪を渦に飲み込まれ、なかなか寝付くことができなかった。

 

 

 

 

「思ったより集まりませんでしたね」

「全部で19人です。私達を入れて22人」

「まあ、なんとかなるでしょ。結果オーライ」

 

河島さんは不満気だったが、戦車道みたいなマイナーで危険な競技をやる人の方がは少ないのだからこれだけ集まったら十分だと思う。

 

「いよいよ始まりますわね」

「さらに、モテモテになったらどうしよう~」

「おじさんにモテてもしょうがないじゃん」

 

こら、ゼクシィ。無言で睨むな。西住は私たちのやり取りを見て、いつも通り苦笑いをした。授業の開始のチャイムが鳴り終わると生徒会が前に出た。

 

「これより、戦車道の授業を開始する」

 

ついに、戦車道の授業が始まった。そしてすぐに、授業が始まる前からそわそわしていたもじゃもじゃの髪の子が口を開いた。

 

「あの~、戦車はティーガーですか?それとも…」

「え~と、なんだったっけ?」

 

そういえば、私も聞いてなかったが、優勝を目指すぐらいなんだからティーガーとまではいかなくても、T-34とかシャーマンとかⅣ号クラスの戦車があるのだと思っていた。

 

しかし、重々しい戦車倉庫を開けると、そこには、錆びてボロボロになったⅣ号戦車が一両ぽつんと置いてあるだけだった。しかも、そのⅣ号はD型で割と初期型だからそこまで強いとは言えない。

 

私は、周りに聞こえないように会長を問いただした

 

「こんなので、優勝を目指すとか正気ですか?ほかになんかなかったんですか?」

「いや~、昔やってたんだから、もうちょっと強いのあると思ってたんだけど、予算の足しにするために強いのは全部売られちゃったみたいでね~。そこにあるのは、その時売れ残ったやつだよ~。ほかにもあるみたいだけど、それらはみんな行方不明なんだよね~」

 

予想外すぎて最早声も出なかった。よくこんな状況で戦車道で優勝するなんて言えたもんだと思う。これなら、他の競技で全国制覇することの方がよっぽど楽であろう。しかし、過ぎたことを嘆いてもしょうがないから今はできることだけしようと思った。

 

「あの、もしかしてこの後って戦車探しですか?」

「夏樹ちゃん、せいか〜い!私たちは明後日来る教官と電話で打ち合わせとか色々するから、そっちは任せたよ〜」

 

というわけで、私たちは戦車を探すことになった。一応戦車も車ということで武部に連れられて駐車場に来たが、あるはずもなく次は山に探しに行こうとしたが、こそこそついてくるもじゃもじゃの髪の子が目に入ったので、声をかけようとしたが意外にもみほが先に口を開いた。

 

「あ、あの~。よかったら一緒に探さない?」

「いいんですか!あ、あの〜、普通II科2年C組の秋山優花里と言います。えっと〜、不束者ですがよろしくお願いします」

「こちらこそよろしくお願いします。五十鈴華です。」

「武部沙織!」

「あ、私は...」

「存じ上げてます!西住みほ殿ですよね。それと夏樹涼殿ですよね」

「うん、そうだよ」

「では、よろしくお願いします!」

 

秋山を加えて戦車を探しに山へ入った。しばらくすると華が鉄と油の匂いで戦車を発見した。華道をすれば警察犬並みの嗅覚を身につけられるのかなと私は思ったけど、華が特別なのかもしれない。

 

見つけた戦車は38(t)軽戦車。エルヴィン・ロンメルが指揮した第7機甲師団でも主力を務めた名戦車である。ただ、戦車道で活躍するのは非常に難しい。

 

他のチームも1両ずつ戦車を発見し、最終的に5両になった。他のチームが発見した車両は89式中戦車甲型、III号突撃砲F型、M3中戦車リーだった。89式はともかく、IIl突やM3ならそこそこ戦力になる。とは言え、この戦力ではかなり厳しいことは明らかだ。正直不安しかない。

 

発見された戦車を見ている会長に河嶋さんが振り分けはどうするかを尋ねた。

 

「見つけたもんが見つけたものに乗ればいいんじゃない?」

「そんなことでいいんですか?」

「38(t)は我々が、お前たちはIV号で」

「会長、私も38(t)でいいですか?経験者は分散した方がいいと思うんで」

「そうだね〜夏樹ちゃんよろしく〜」

 

みほたちがIV号でAチーム、バレー部達が89式でBチーム、歴女がIll突でCチーム、1年生がM3でDチーム、生徒会with私が38(t)でEチームとなった。

 

とりあえず洗車をして、あとの整備を自動車に任せてこの日は解散となった。

 




そういえば、ソンム中学校のソンムって世界で初めて戦車が実戦導入された、ソンムの戦いが由来です。イギリス軍が塹壕戦をどうにかするために導入したのですが、あまり戦果を挙げられなかったそうです。
というわけで、ソンム中学校はイギリス戦車を主に使っていたという設定でいきます。

※追記※
最後の一文修正しました。
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