「…では、今度は私から質問させてもらいますねー」
『煩悩の姫』は俺の質問が終わった後に、逆に俺にこう質問してきた。
「貴方はどうやってここに辿り着いたのですかー?」
「あ?そりゃどういう意味だ…?」
「いえ、この場所はこの『第二魔界』においても特殊な場所で、とても人が来るような仕組みはしてないのですよー」
特殊?ただでさえ魔界に来ただけで特殊なのに、更に特殊なのか…。
「あ…あぁ、森の中を彷徨っていたら光が見えてな…そこに向かって歩いてたらいきなり目の前が…真っ白になったっつうか…で、気づいたらこの屋敷の前にいたんだ」
俺がこう答えると『煩悩の姫』は不思議そうな顔でこちらを見ていた。
「…おかしいですねー、この近くには森なんてありませんしー…、まさか貴方…『魔界外からの訪問者』なのですかー?」
「『魔界外からの訪問者』?…まぁ、そう言われれば、そうなのかもしれねぇな…」
「ならば、魔界の事なんて分かりませんよねー?」
そりゃそうだ。俺は魔界の事なんて何も知らない。
「まず…魔界と言うのは3つに分かれています。それぞれ、『第一魔界』、『第二魔界』、『第三魔界』と呼ばれてます。今いるここは『第二魔界』ですよー。まぁ、3つに分かれていると言っても、繋がってるも同然なので自由に行き来が出来るんですけどねー」
マジか…この『第二魔界』にいるだけでも信じられねぇのにまだ2つもあんのかよ…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここで俺は気になっていたことを『煩悩の姫』に聞いた。
「なぁ、あんた…気にはなってたんだが…この屋敷にあんた以外の人はいるのか?」
「あ、はい。『人は』いませんねー」
「『人は』?他に何かいるのか?」
俺がこう聞くと、『煩悩の姫』は困った顔をしてこう答えた。
「…貴方に教えて分かるかどうか…」
「多分聞いてもわかんねぇとは思うが、こうも情報がねぇと、流石の俺でも心配になる。なぁに、最大限努力はするさ」
少々強引ではあったが、それでも『煩悩の姫』はこう答えてくれた。
「ならば…お教えしますねー。この屋敷には『魔剣』が…いるのです」
『魔剣』が…いる?あるなら分かるが…いる?そこだけは理解出来なかった。…『魔剣』があることがおかしいとは自然と思わなかった。だって魔界だし。
「やはり…分からないですよねー、『あの方』も最初は理解してませんでしたし…」
「ん?俺以外にもその…『魔界外からの訪問者』ってのがいたのか?」
俺がこう聞くと、『煩悩の姫』は悲しそうな顔をして答えた。
「はい、いました。しかし…『あの方』は…」
「…何かあったんか?」
「えぇ…暴走した『魔剣』によって…命を…」
…『魔剣』って暴走するのか。怖ぇな。
※ここで『煩悩の姫』が語っている『魔界』についての情報はあくまで、私の見解でしかありません。…だから気にしないで。
あと、多分ほとんどの人が『第二魔界』とか何だよって思いましたよね…。はい、軽く説明しまーす。
『第一魔界』…私の中では『ワールド1』、同様に『第二魔界』は『ワールド2』、『第三魔界』は『ワールド3』のイメージです。特に意味は無いです。私がよくワールド2にいるから『第二魔界』について書いてる訳です。はい。