「…さて、まだ話はあるのだけど…このまま立ち話をし続けるのはいけないと思いますのでー、とりあえず私についてくて頂けますかー?」
そうだな…そろそろ座りたい。足が痛い。いやマジで。ということで、私は『煩悩の姫』に着いていった。そして、大広間に着いた。とりあえず椅子があるから座った。うん、座り心地は最高だ。
だが、よく考えてみりゃ、1人で住んでる(まぁ、魔剣があるらしいが)と言っていたのに、椅子は二脚…いや五脚はあるか。まぁ、客は招いてはいるみたいだ。
早速、俺は口を開いた。
「…で、まだ話があるって言ったな。その話って何だ?」
俺がこう聞くと、『煩悩の姫』は今までと人格が変わったかのように声色を変えて答えた。
「あ…その…私…『外の世界』のこと…知らないので…教えて頂けないかなって…」
…人ってこんな変わるのか。やべぇ、一瞬可愛いって思ったわ。
「ん?前にも… 『魔界外からの訪問者』ってのは居たんだろ?そいつからは聞いてないんか?」
「えぇ…あの方は寡黙な方でしたから…『外の世界』の事は全く…」
ふむ、そいつコミュ障だったのか…それともただ気難しい奴だったのか…。いや、そんなこと考えてる場合じゃねぇな。好奇心ってのは裏切っちゃいけねぇしな…
「えっと…俺が分かる程度でいいんなら…」
「ほ…本当ですか…。ありがとうございましゅ…」
あ、噛んだ。凄く可愛い。
こうして、俺は分かる程度に『元の世界』の事を話してやった。
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「…んじゃ、俺はどうすっかなー」
「何がです?」
「いや、こういう場合って…普通『元の世界』に戻る方法を探した方がいいんだと思うけどよ…」
「あー、戻れないんじゃ…」
えっ?嘘だ…。戻れないの?
「確か…目の前が真っ白になったって言いましたよね?それ…多分『ホワイトスリップ』だと思うんですよねー…」
「『 ホワイトスリップ』?」
「はい、私も別の人から聞いた噂程度だと思ってたんですけど…『ホワイトスリップ』は魔界に入る方法の中でも特殊な方法で、『魔界に永久移住をする人』が出来る方法なんですよ…」
「えっと…つまり、ずっと魔界に居ねぇと…ダメって事だよな…」
俺は溜息をついた。凄くショックだ。
「で…でも、魔界もいい所ですよ…」
「そうか…そうだよな。すまねぇ、いらない心配させちまって…」
俺がこう言うと、『煩悩の姫』は何か思いついた顔をして、こう言ってきた。
「あのー…もし良かったらでいいんですけど…ここで…暮らして頂けないですか?私…話し相手が欲しくて…」
最高かよ、『煩悩の姫』。住む所まで用意してくれた。俺は即答で親指を立てた。
姫さんよ…最初のあんたの威厳は何処にいった…
いきなりしおらしくしやがって…
…可愛過ぎなんだよ(ボソッ)
さて、次回こそ魔剣出さなきゃ、ブレブレのSSじゃねぇな…
…あー、俺も『ホワイトスリップ』してぇなー