煩悩の姫とその騎士の物語   作:煩悩の姫

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前書き
前回の話と、今回の話の間で、『煩悩の騎士』は「魔力」のこと、「魔剣使い」のことを『煩悩の姫』から聞いています。その事に注意して読んで頂ければ幸いです。


三振りの『魔剣』

「んで…そろそろ紹介してもらおうかな…『魔剣』とやらを…」

…このまま見ないと、この魔界は生きていけねぇ気がするし…

「あの…いいのですか…この屋敷の魔剣は…」

「ん?何か問題でもあんのか?」

「その…なんというか…扱いづらいですよ…」

「…『魔剣』を使うって意味で…か?」

「…それもありますが…「性格」が…」

性格?…動物じゃあるまいし…いや…有り得るかも…

「…『魔剣』ってのは…生きてるってことか…」

「『魔力結晶体』は…普通の女の子の姿をしてますので…」

へぇ…ますます謎は深まるな…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

とりあえず、『煩悩の姫』に着いていき、『魔剣』があるという部屋に辿り着いた。確かに『魔剣』らしきモノはある。

…本当に剣らしきモノは、謎の黒い刃を持つ一振りしかないのだが…なんだ、他のは…青い棒切れの様なモノと…あれ…「フライパン」だよな…アレも魔剣なんかな…

「さぁ…みんな…お客さん…及び新しい住民よ…」

『煩悩の姫』が、まず「黒い刃を持つ剣」に触れると、黒い光を放ったあと、「妙に露出度の高い紫髪のお姉さん」に変わったのである。

流石に私も驚いた。本当に女性に変わってしまうのだもの。

「…私はシュバルツヴェインだ。…ところで、マスター。この御方が私達を使うということは…あるのか?」

「んー?どうなのかな?騎士くんの体内魔力が高ければ使う事になるんじゃないのかなー?」

「シュバルツヴェイン」と名乗った『魔剣』は『煩悩の姫』の事を「マスター」と呼んでいた。つまり『煩悩の姫』は『魔剣』を使う事が出来る…いわゆる『魔剣使い』って呼ばれる者だろう。

「そうか…使う可能性があるのなら言っておこう…己に溺れることがないよう、十分心を鍛えておくのをおすすめする。」

己に…溺れるかぁ…それぐらい危ない『魔剣』なんだろうなぁ…

「えっと…次にー…」

そう言いながら『煩悩の姫』は「フライパンの様な魔剣」に触れると、今度は「黒いエプロンをした桜色の髪をしたお姉さん」に変わった。

「私はー、フライパン。あ、タダのフライパンとは違うからね?魔界のフライパンは、そこら辺の魔剣より全然強いんだからー」

本当にフライパンだったのか…でも分かる。普通のフライパンに在らざる力を持ってる気がする。

…別に裸エプロンの様に見えるのは気にしないでおこう…

 

「じゃあ…最後に…私の相方…っていうか、私がよく使っている魔剣を紹介するね…」

そう言いながら、『煩悩の姫』がソワソワしながら「青い棒切れの様なもの」に触れると、そこから「傘を持った黒い服を着ている青髪の女の子」に変わった。

「…にひひー♪煩悩丸見えニルヴァーナ♪貴方の煩悩、切り刻んでいい?」

「ニ…ニル!ダメでしょ、騎士くんをいじめちゃ…」

「あるじぃ?いつもそんな甘いこと言ってられないじゃん?」

「そ…それもそうだけどー…。」

凄い。えっ、何が凄いって?ここまで流れる様に話してることだよ。まるで漫才か何かの様だ。

だけど…『魔力《マナ》』ってヤツに疎い俺でも分かる。「ニルヴァーナ」って魔剣…相当強い魔剣だ…。流石は『煩悩の姫の相方』ってヤツなのか…

「…えっと…今ココにいる魔剣はコレだけなんだけど…魔界に住んでれば、もっとたくさんの魔剣に出会うはずだから…」

…なるほど、「扱いづらい」…か。確かに扱いづらそうだな…

 




やっとニルヴァーナが出せた!ニル、ごめん。まだブキダスさんがカルマを出してくれないんだ…(私情)

ということで、遂に『魔剣』が出てブレ×ブレの小説らしくなっていきましたが(なっていますよね?)、本当に扱いが難しい魔剣を(独断と偏見で)選んだ私は、相当のMの様です。(手遅れ)
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