『煩悩の姫』から、魔剣を見せてもらった後、また大広間に出ると、突然「グオォ…」という唸り声が聞こえ、屋敷が大きく揺れた。
何だ…この唸り声は…。こんな唸り声を発する獣なんて、想像がつかねぇ…
ふと、『煩悩の姫』の方を向くと、『煩悩の姫』は、とても難しそうな顔をしていた。
「…まさか、こんな場所にまで『冥獣』が…」
「…『冥獣』?」
「えぇ…『冥獣』はこの魔界でも、強大な敵よ…ただ…『どちらかしら?』」
「『どちら』?『冥獣』には種類があるのか?」
「えぇ…種類はあるわ…『実験型』か…『本物』か…」
「…違いはあるのか?」
「少しだけど『実験型』のほうが弱いわ…」
「そもそもの話だが…『冥獣』てのは何なんだ?」
「…あまり話したくないのですが…いいでしょう…」
『煩悩の姫』が話したくない。つまり、本当にヤバい話なんだろう…だが、もうこの魔界に住む身だ。知らなければならない。
「『冥獣』は…魔剣のカタチをした怪物…それを模倣したのが『実験型』…確かラズ…何とかっていう人が実用化まで発達させたとか…
まぁ…実物を見れば、どんな怪物なのかは分かるはずよ…」
そう言って、『煩悩の姫』は三振りの魔剣を携え、外へ出ていった。俺も気になるから行くことにした。
「何…あれ…」
そう口に出したのは『煩悩の姫』の方だった。
「いや…あれは…まさか『Ω級』!?」
「…『Ω級』?『冥獣』の一種か?」
「え…えぇ…『冥獣』の中でも特に強力なのが『Ω級』…。嘘でしょ…『Ω級』は…討滅作戦のレベルでしょ…」
『煩悩の姫』は驚きを隠せてない。
あ、討滅作戦っていうのは、魔剣使いが協力して、強力な敵を倒す作戦のこと。俺はさっき知った。
「あるじぃ?あれ…Ω級ワンドメイス型冥獣よね?もちろん…あるじなら倒せるよねぇ?」
「いや、1人じゃ無理でしょぅ…」
また、ニルヴァーナに無茶を言われている。
「…俺が魔剣を使えればなぁ…」
俺のこのセリフを、『ニルヴァーナは』聞き逃さなかった。
「あるじぃ?なら、この人と一緒に戦えばいいんじゃない?」
「えっ…でも…この方は…」
「いやいや、私の目測じゃ、マスターレベルの魔力を持ってるわよ。この人」
こう言ったのは、シュヴァルツヴェイン。
「でも…俺が使う魔剣なんて…」
俺がこう言うと、『煩悩の姫』は、突然笑いだした。
「ふふふ…私を誰だと思う…?私は…『チケダスの女神』よ…」
ついに、頭が狂ったか
「貴方…このチケットを持って、さっきいた魔剣の部屋に行って。そこに『チケダス』があるわ…」
『チケダス』?あぁ、あのロボみたいな顔した物体か。
俺は『煩悩の姫』…もとい『チケダスの女神』からチケットを3枚もらって、魔剣の部屋へ向かった。
魔剣の部屋に着くと、チケダスが置いてある。で、チケットを入れる場所がある。なら、入れるしかないじゃない。
そうして、出てきた魔剣は…「狐のような姿をした太刀 宝剣小狐丸」と「何か奇抜な格好の騎槍 戦槍ミネルヴァ」、そして「狗の様な耳の生えた太刀 三池典太」。なかなか良い魔剣が出たと思う。よし、これなら…そう思い、俺は『煩悩の姫』が待つ外へ出ていった。
「ふむふむ…宝剣小狐丸に戦槍ミネルヴァ、あと三池典太ですか…なかなかの編成ですねぇ…」
『煩悩の姫』も、こう言っている。やっぱり俺の直感は合っていた様だ。
「これなら、あんたと…戦えるんだな?」
「えぇ、さぁ、私達でこの冥獣を狩ってしまいましょう!」
『煩悩の姫』はニルヴァーナ、俺は三池典太を握り、Ω級ワンドメイス型冥獣へ向かっていった。
何で、投稿ペース遅れたんだって?
…すみません、バンドリのイベントを走ってて、忘れてました。赦して、クレメンス!
…てことで、やっと『煩悩の騎士』の魔剣が決まりました。…まぁ、「トロイア討滅戦 全録」書いてる時には決まってたんだがね…みんなも「トロイア討滅戦 全録」を…読んでね!(宣伝)
ちなみに、ツイッターで言ってた「6~7話で終わらせる」は「一章」を終わらせるという意味です。