煩悩の姫とその騎士の物語   作:煩悩の姫

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二章
キノコ


「…ふぁぁ…」

眠気が俺を襲い、思わずあくびした。いやぁ…なんて「平和」なのだろう…

 

あの「Ω級冥獣」の襲撃から、確か2ヶ月が経っただろうか。あれから、俺たちは「冥獣」を見ていない。というのも、『煩悩の姫』が言うには、この辺りは、「冥獣」はいないらしい。まぁ、上級者の「魔剣使い」がこの事を聞いたら、多分「あんたら…サボってるな」って言うのだろうな…。まぁ、とにかく平和だ。出来ることなら、このままこんな時間が続けばいいのにな…。

 

まぁ、そうもいかないのが「魔界生活」なんだろう。今日「も」、キノコ狩り…いや「キノコリオン狩り」をしている。えっ…「キノコリオン」も「冥獣」だって?あっ、そっか…(魔剣使いの恥さらし)。ま…まぁ、ともかくキノコ狩りだ。周りにもキノコ狩り、もとい「キノコリオン狩り」をしている「魔剣使い」が、わんさかいる。それくらい「魔界」での「キノコリオン」の扱いは…雑なのである。「キノコリオン」から採れる新鮮なキノコは…確か「とあるソウル」を作るのに使うとか…何だっけ、あの「ソウル」。

 

「いやー、今日も大収穫でしたね」

『煩悩の姫』が話しかけてくる。

「そうだ…いや、そうですね」

俺は、なんとかして『煩悩の騎士』らしい話し方をする。

「…今まで通りの話し方でいいのですよ」

「は…そう…ですか。姫さんがそう言うのなら…」

「ほら、そんな『姫』なんて堅苦しい呼び方じゃなくて、ちゃんと名前で読んでほしいです」

あれから『煩悩の姫』は、俺に名前で呼ばせようとしてくる。『煩悩の姫』の方は、俺のことを「アクタル」と名前で呼んでくるが、逆は出来ない。いや、出来るはずがない。というか、『煩悩の姫』よ…最初の威厳はどこへ行ったのか、最近物腰柔らかな話し方をする。でも、可愛いからOKです。

 

「キノコ」を屋敷に持って帰った。まだ時間もあるようだし、俺は街へ行った。いつ来ても街中は平和だ。…「魔剣使い」同士が戦闘の演習をする「統一戦」の時をのぞけばだが。

俺が、街中を歩いていると、1人の青年とぶつかってしまった。

「おっと、すみませんね」

俺が、謝ると、青年は「こちらこそすみません。少し急いでいたもので」と答えた。青年の服装は少し汚れてはいるもののごく普通の服装、腰には「木の棒のようなもの」を差している。あれが彼の「魔剣」だろうか。…というのも、この「魔界」の住民は1人1つの「魔剣」を持っている、まぁ広義上「魔剣使い」なのだ。その中でも、俺たちのように複数の「魔剣」を扱っている者が、狭い意味での「魔剣使い」である。この「魔界」で「魔剣使い」を言えば、おそらく後者を指すだろう。

「…服が汚れているようだが、何かあったのですか?」

「あ、これですか。これは近くの森に行ってきたので。あの森には珍しいものがありましてね」

「珍しいもの?」

「はい、なんていうか…『近代兵器 』みたいなものなんですけど…」

「へぇ、今度見てみたいな」

「そうですか、なら近くの森への行き方を教えますね」

そう言って青年は「森への行き方」を教えてくれた。後で行こう。

 




やっと書けた。
みんなもキノコ狩り…経験あるよね?
最後の方の青年は…うん、後で何かさせようかな。
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