東方染水記   作:ナンモナイト!

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*It.


四十九話 ~分離、救出~

~幻想郷 紅魔館~

 

 

*酸化した血の匂いがする。

 

 

真っ赤に塗られた館、紅魔館。

 

この紅魔館では、〝怪物化〟した主人を元に戻すため二人の従者が戦っていた。

 

蛇蜘夜「で、どうすんだリアクター?早くなんとかしないと、ジリ貧だぞ。」

 

リアクター『ヤイカが言っていたように、和解するしかないだろう。攻撃が効かないんじゃ、倒しようがないしな。』

 

蛇蜘夜「倒したところで、意味なんてないがな。」

 

 

彼らは、リアクターと狩鳥蛇蜘夜(かりがらすたくや)。この〝紅魔館〟に警備や手伝いとして務める、B.O.Wである。

 

 

レミリア?「キッキキッキキキ...」

 

フラン?「...ア...アア...」

 

 

()()()はIt。別の世界線の同じ人物同士が融合して生まれた存在である。

 

 

蛇蜘夜「...しっかし、見れば見る程化け物だな。レミリアなんか、原型が無いじゃねーか」

 

リアクター『Itは、複数の同じ人物が融合した存在だと言うが...それほど、融合が深刻なのだろう。あの様子だと、精神も融合しているだろうな。』

 

蛇蜘夜「...まあ、取り敢えず和解の道を探るか」

 

 

蛇蜘夜はACTコマンドから、"カリスマ„を選ぶ。

 

 

*蛇蜘夜は、「皆をまとめるにはカリスマ性が必要だ」と言った。

 

 

蛇蜘夜「レミリア!カリスマ性、ちゃんとあるか?」

 

 

*......

 

 

レミリア?「...ガギ...」

 

 

*それは何かを思いだしかけた。

 

 

*少し効果があったようだ。

 

 

蛇蜘夜「お、良いっぽい?」

 

リアクター『やるな、蛇蜘夜』

 

 

その直後、フランのItから鉤爪の攻撃が飛ぶ。

 

 

蛇蜘夜「うおっ!?」

 

リアクター『速い!』

 

フラン?「ギャギャギャギャ!」

 

蛇蜘夜(ちっ、(かす)ったか...)

 

 

蛇蜘夜の右腕から、赤黒い血が垂れる。

 

 

リアクター『大丈夫か、蛇蜘夜?』

 

蛇蜘夜「この程度なら再生できる。大丈夫だ。」

 

 

*悪魔の様な感じがする。

 

 

リアクター『じゃあ、次は私だ。』

 

 

リアクターは、蛇蜘夜と同じ様にACTを選択し、"話す„を選ぶ。

 

 

*リアクターは「一緒に紅茶を飲みましょう」と話しかけた。

 

 

蛇蜘夜「お前、敬語使うっけ?」

 

リアクター『レミリア様やフラン様には使うが?』

 

 

*......

 

 

二つ(ふたり)の叫び声が一瞬だけ止まった。

 

 

リアクター(また良い感じか?)

 

 

すると...

 

 

レミリア?「キキキィィィィィ!!!」

 

フラン?「ギャアアアアア!!!」

 

蛇蜘夜「ぐっ!?」

 

リアクター『む...』

 

 

一瞬叫び声が止まったかと思いきや、突如叫びだす()()

 

 

するとその二つは、赤黒いレーザーや弾を辺りに撒き散らす。

 

 

リアクター『まだ駄目か...ぐおっ!?』

 

 

直後、放たれたレーザーの一本がリアクターの左腕と横っ腹を貫く。

 

 

リアクター『く...』

 

蛇蜘夜「だ、大丈夫かリアクター!?」

 

リアクター『この程度のケガ、B.S.A.Aに頭をロケットランチャーで撃たれた時に比べれば何ともない。』

 

蛇蜘夜「お前、結構凄い経験してるな...。て言うか、よく平気だったな!」

 

リアクター『B.O.Wとしては完成段階だったからな。その時は、何とか再生出来た。』

 

蛇蜘夜「まあ平気ってんなら良いんだが。それで、次はどうする?」

 

リアクター『もう一度"紅茶„をやってみる。』

 

蛇蜘夜「紅茶?それは駄目だっただろ?」

 

リアクター『何回か別の行動をした後なら、何か変わるかもしれない。だから、やってみる。』

 

 

リアクターは再び"紅茶„を選ぶ。

 

 

*リアクターは、それのお気に入りの紅茶を淹れ、口のような部分に流し込んだ。

 

 

*すると、それらは小刻みに揺れだす。

 

 

リアクター『効果があったのか?』

 

 

すると突然...

 

 

レミリアIt「サクヤサクヤサクヤサクヤサクヤサクヤ」

 

フランIt「キュットシテドドドドドドドドドドドドドカン」

 

蛇蜘夜「うおっ!?なんだなんだ!?」

 

 

()()()()の正体がわかった。

 

 

リアクター『正体がわかった?』

 

 

リアクターは再び、ACTを開く。

 

 

*Blood monster

 

*Destroy doll

 

 

蛇蜘夜「あ、もしかしてItの名前か?」

 

リアクター『...ん?レミリア様達、攻撃してこない?』

 

蛇蜘夜「という事は、和解できたんじゃないか!?」

 

リアクター『よし、ならば早速分離だ!』

 

 

リアクターは今度はITEMを選択し、"Locket„を選ぶ。

 

 

リアクター『どうやって使うんだ...?』

 

 

そう呟く。すると、リアクターの頭の中に"情報„が流れ込む。

 

 

リアクター(...これは、Locketの使い方!?)

 

 

その"情報„を見たリアクターは、Locketを上に掲げる。

 

 

蛇蜘夜「何してんだ、リアクター?」

 

リアクター『どうやら、Locketはこうして使うらしい。頭に使い方が流れ込んできた。』

 

蛇蜘夜「あ、頭に?」

 

 

すると、Locketが光り、辺りの景色が黒と白だけになる。

 

 

更に、リアクター達の目の前に黒い巨大なハートが出現する。

 

混ざりあってしまった、Itの"Soul„である。

 

 

リアクター『...これに、触れればいいのか?』

 

 

リアクターは手を伸ばし、そのSoulに触れる。

 

 

すると、Soulは音をたて、破片を撒き散らしながら砕けていく。

 

 

蛇蜘夜「砕けた!?」

 

 

更に、砕けたSoulから数個の白いSoulが飛び出す。

 

 

リアクター『これで、レミリア様とフラン様を元に戻せたのか?』

 

 

*S o u l  は 、 分 離 し た 。

 

 

*一体を倒した。リセットの時だ。

 

 

蛇蜘夜「リセットってなんだ?」

 

リアクター『私に聞くな』 

 

 

*しかし、何かが変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

変わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

See you next time...




和解(Settlement)、分離(Separation)、初期化(Initialize)。






次回もよろしくお願いします。
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