東方染水記   作:ナンモナイト!

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六日前は自分の誕生日(活動報告含めて言うの二回目)、ナンモナイトです。

今回は、物語が少し進んでます。しかも、異変の犯人に動きが...。

それでは、最後までゆっくりご覧下さい。


約二週間も更新遅れてしまい、すみません。


五十二話 ~僅かな希望の兆し~

~妖怪の山 R.S.R幻想郷支部~

 

 

GPSでヤリカの居場所を突き止めたrevolution達は、シュテンの支援に向かう為、紅魔館に向かったヤイカ達と合流しようとしていた。

 

 

Hope「シュテンちゃんと連絡が付いたわ。博麗神社の本殿に向かうそうよ。」

 

サキカ「なら、俺らも早く向かわないとだな。」

 

revolution「それは了解しましたが...シュテン、とは?」

 

Hope「そっか、revolutionは知らないんだったわね...」

 

サキカ「俺もよく知らねーな」

 

Hope「シュテンちゃんは、『別の幻想郷(東方星桃玉)』...いわゆるパラレルワールドからやってきた子よ。」

 

Hope「ワルド曰く、カーくんの細胞から作られた、カーくんのクローンらしいわ。」

 

Re「カーくん?」

 

Hope「カービィのことよ」

 

Re「...てことは、カービィのクローンってことですか!?」

 

Hope「これがシュテンちゃんの写真よ。」

 

Re「...いや、これカービィじゃなくてGasterのクローンじゃないですか」

 

Hope「気持ちは分かるけど、れっきとしたカーくんのクローンよ。高身長なのは、開発者が敢えてそうしたらしいわ。仮面は好みらしい。」

 

Re「ふーん...」

 

サキカ「悪くはねーけど、なんか不気味だな...」

 

 

 

 

 

 

 

~博麗神社~

 

 

シュテン「はー...ハックシュンッ!」

 

シュテン「な、何故かくしゃみが...。誰か、俺のこと噂してんのか?」

 

 

 

 

 

 

 

Hope「取り敢えず、早く博麗神社に行かないと。シュテンちゃんはかなり強いけど、revolutionから貰った霊夢のデータを見ると、安心は出来ないわ。」

 

Re「It化しているのなら事情は違ってきますが、それでも強いことに変わりはないと思います。実際、地下世界で世界線の融合(Help_tale)が起きた時も、Itは厄介だったようですしね。」

 

サキカ「だったら早く行かねーと。兄貴が心配だ。」

 

にとり「だ、だったら私も...」

 

Re「すいませんが、にとりはここで待機していて下さい。」

 

にとり「ええっ!?なんで!?」

 

Re「この研究所の周囲は安全ですが、そこから出ると、かなり危険になります。もし、Itとバッタリ出くわしたりしたら、どうなるか分かりませんよ?」

 

にとり「だったら、ステルス迷彩を使えば...」

 

Re「相手は、特性などが全くの謎のItです。もしかしたら、ステルス迷彩さえ通じない可能性だってあるんです。」

 

にとり「う...」

 

Re「それに...」

 

Re「私がいない間、この研究所を守ってくれる人が必要なんですよ。」

 

Re「ヤリカにもワルドにも頼れない今、それが出来るのはにとりだけです。...だから、留守番をお願い出来ませんか?」

 

にとり「......」

 

にとり「わかった!ここで待ってる!revolutionの研究所は、私がしっかり守っとくよ!」

 

Re「...頼みました!」

 

サキカ「revolutionー!早く行くぞー!」

 

Hope「私達、先行ってるわよー!」

 

Re「はーい、今行きまーす!」

 

Re「それじゃ、行ってきます!」

 

にとり「うん!行ってらっしゃい!」

 

 

revolutionはドアを開け、R.S.Rを出る。

 

 

その背中には、強い〝ケツイ〟が満ちていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~幻想郷 ???~

 

 

???「...遂に、潮辛ヤリカの居場所を突き止めたか...。思っていたより早かったな...。」

 

 

暗闇が広がる、謎の空間。その声の主は、目の前に写し出されている、r()e()v()o()l()u()t()i()o()n()()()()()を見ながらそう言った。

 

 

???「さて、revolution達はどう出るか...。幻想郷の世界線の融合具合から見て、SansやPapyrus達もIt化している筈だが...。」

 

???「フフフ...面白くなりそうだ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~幻想郷 紅魔館~

 

 

???「...う、うーん...」

 

???『...はっ!?』

 

???『おい、蛇蜘夜!起きろ!』

 

蛇蜘夜「どうした、リアクター?...はっ!そう言えば、レミリア達のItは!?」

 

リアクター『確か、私がLocketを使って灰色のハートを割って...そこまでしか覚えてないな』

 

蛇蜘夜「あんまりよく分からないが、多分分離出来たってことだろうな。」

 

リアクター『...そうか、それなら良かった。そう言えば、咲夜とパチュリー様は?』

 

蛇蜘夜「咲夜のItにギアラが、美鈴のItにヤイカが、パチュリーのItにカイカが分離に向かってなかったか?」

 

リアクター『そう言えばそうだったな...。』

 

 

???「オーイ、りあくたー!」

 

 

階段を走りながら下りてくる、巨大な人影。その肌は白く、人間とは思えない物だった。

 

 

リアクター『お前は、103-A!無事だったか!』

 

 

103-Aとは、T-103、通称〝タイラント〟と呼ばれるB.O.W(生体兵器)である。元々は()()()()()()が製造したものだったが、向こうから走って来るのは、リアクターが()()()()T-103で、別のT-103と区別するため、103-Aと呼ばれている

 

 

タイラント1(103-A)「ソレガ、サッキ...アレ、Itハ?分離シタノカ?」

 

リアクター『ああ、さっき蛇蜘夜と一緒に分離したばかりだ。お前はどうした?』

 

タイラント1「ツイサッキ、revolutionカラ連絡ガ来タンダ!」

 

リアクター『revolutionから!?無事だったのか!まあ、アイツのことだから無事だとは思ってたが...。それで、なんて?』

 

タイラント1「〝りあくたート話シタイ〟ダソウダ。」

 

リアクター『分かった、こっちから連絡しておく。お前は自分の立場に戻れ。咲夜の部屋周辺の警戒を続けろ。』

 

タイラント1「了解!」

 

 

タイラントは、小走りで立場に戻っていく。

 

 

蛇蜘夜「revolutionって、この前ここで宴会があったときにいた、白衣のアイツか?」

 

リアクター『ああ。あの時(紅霧異変)以来、よく会ったりしていた。研究の為に、細胞のサンプルが欲しいとかなんとか言ってたが...』

 

蛇蜘夜(研究対象として見られてるな...)

 

リアクター『まあ、無事だったのなら安心だ。アイツは少し()()だが、信用出来る奴だ。...えーっと、このスイッチを押せば良いのか?』 カチッ

 

 

Re『こちらrevolutionです!貴方は...』

 

リアクター『よし、繋がった。こちらリアクターだ。』

 

 

リアクターが通信機のスイッチを押すと、revolutionが応答する。

 

 

Re『リアクター!?無事だったんですか!?』

 

リアクター『ああ。そっちも、元気な様だな。』

 

Re『ええ、おかげさまで。まさか、サキカに母さんまで来るとは思いませんでしたけどね。』

 

リアクター『そう言えば、Itを分離したぞ。』

 

Re『はぁ!?い、Itを!?』

 

リアクター『ああ、レミリア様とフラン様のItだ。多少苦戦したが、なんとか分離出来た。』

 

Re『そうですか、流石ですね...。』

 

リアクター『あと、さっき103-Aが、お前が私と話したいことがあるって言ってたが、なんだ?』

 

Re『おっと、忘れる所でした。なんと、ヤリカが見つかったんです!』

 

リアクター『おお!見つかったのか!』

 

Re『...正しくは、居場所を見つけただけですが...取り敢えず、今からヤイカとカイカと合流してから、そこに向かうつもりです。よかったら、貴方もどうですか?』

 

リアクター『いや、私は行かない。レミリア様に雇われた傭兵として、紅魔館を守らなければいけないからな。』

 

Re『そう言うと思いました。それでは、ヤイカとカイカか?そっちにいると母さんから聞きましたが...』

 

リアクター『あの二人は今、パチュリー様のItの分離に向かっている。もう少し、時間がかかるだろう。』

 

Re『分かりました。では、私達も紅魔館まで向かうとしましょう。それでは、通信終わり。幸運を!』 プツッ

 

蛇蜘夜「なんて言ってたんだ?」

 

リアクター『今からこっちに来る、とのことだ。それと、ヤリカが見つかったらしい。』

 

蛇蜘夜「ヤリカ...髪の毛が、イカのゲソみたいなアイツか...。」

 

リアクター『行方不明になってたらしい。まあ、見つかって良かった。』

 

蛇蜘夜「それで、俺らはどうするんだ?revolution達の所に行くのか?」

 

リアクター『いや、私達は紅魔館にとどまる。元々、ヤリカの捜索に参加していたのは、ヤイカ達だからな。』

 

リアクター『その代わり、ヤイカ達がヤリカがいる場所に向かうまでの護衛位は付けてやってもいいだろう。』

 

蛇蜘夜「護衛?」

 

リアクター『B.O.W達だ。タイラント達であれば、十分護衛を勤められるだろう。』

 

蛇蜘夜「そうか。ま、無事を祈っとくか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗い部屋を歩く、翼を生やした、執事服の男。

 

 

吸血鬼(ザラム・スカーレット)に仕える吸血鬼〟ギアラ・エビルアビスだ。

 

 

現在彼がいるのは、紅魔館に仕えるメイド、十六夜咲夜の自室。しかしそこにいたのは、かつての瀟洒な一面などどこにもない、ただの物だった。

 

咲夜?「......」

 

ギアラ「貴女が、こっちの(東方染水記)咲夜ですか...。It化しているとは言え、上品さの欠片もない見た目ですね...。上品さどころか、生きる価値さえもない私が言っても説得力無いですが。」

 

ギアラ「...待ってて下さい、咲夜...。私が、分離してみせます!(自信ないけど...)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

see you next time...




ギアラ「あ、あれ?私の出番これだけ?」

大丈夫、次回は主役だから!活躍出来るから(盛大なネタバレ)!

ワルド「リアクターは、やはり紅魔館に残るか」

リアクター『〝作戦〟とは言え、レミリア様に雇われたのは本当だからな...』

ワルド「おい、それは言わない約束だろ」

リアクター『おっと、すまない』

それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。

次回も、イカよろしくー!




R.S.R

R-サイエンスラボの略。

今、皆さんが応援しているキャラは誰?

  • Dr.Hope(応援してね❤️)
  • ヤイカ(フン、下らん)
  • シュテン(俺はレティがいれば良い)
  • ギアラ(応援なんてない。知ってます)

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